南米の荒野から、極寒のカナダ、アフリカのサバンナなど、これまでレンタカーで世界中のあらゆる道を走り抜けてきました。
そんな数々の国でハンドルを握ってきた私たち「yanakiji」の視点から、今回はスリランカの高速道路と、国内唯一のサービスエリアを巡るドライブ旅のリアルな模様をブログにまとめました。
スリランカ初の高速道路を走る
コロンボ空港近くで、無事にレンタカーを手に入れることができ、スリランカを巡るロードトリップが幕を開けました!

レンタカーを借りて車を走らせ始めてからは、街中を5分から10分ほど移動してすぐに高速道路へと入りました!
事前にスリランカの中心地であるコロンボはかなり運転が荒いと聞いていたため、旅の始まりに混雑する市街地を避けてスムーズに高速道路へアクセスできたのは本当に幸運でした。
スリランカ高速道路の乗り方・降り方、支払い方法
高速道路の入り方は日本と同じでした!

▼高速道路の乗り方
入口のゲートで チケットを受け取るだけで大丈夫です!
※Cash / CardとETagの2レーンがあるが、「Cash / Card」へ。
▼高速道路の降り方
入口でもらったチケットを出して距離に応じた料金を払います。
▼高速道路料金の支払い方法
現在は主にこの3つです。
クレジットカード / デビットカード(おすすめ)
※2025年から高速出口で カード払いが可能になりました。
使えるブランド:Visa、Mastercard、American Express、JCB など


スリランカ高速道路の運転マナー・道路状況
現在開通しているスリランカの高速道路は、網羅性という点ではまだまだこれからの段階ですが、実際に走ってみると想像以上に快適でした!

周囲の車はそれほどスピードを出しておらず、制限速度である時流100キロ未満で安全運転を心掛けている様子が伺えました!
ただ、中には少しふらふらと走行している車や、後方をあまり確認せずに車線変更を行う車も見かけたため、追い越しの際には日本よりも注意した方がいいです。
全体的に道路は綺麗に舗装されており、非常に運転しやすい環境が整っています。日本から飴を舐めなら、快適なドライブができました!

逆にいうと、飴を楽しく舐められるほど快適だったということ。かつて運転した南米では、常に戦闘モードである必要がありましたが、それとは大違い。
※運転マナーがいいのは高速道路内だけです。
高速道路を出ると、危険な運転をする車やトラック、バイク、トゥクトゥクがたくさんいて、高速道路と一般道とではまるで別世界でした。もちろん地域によって危険度はまったく違い、特にコロンボとキャンディは非常に危険でした。
日本の技術も関わったスリランカ初の高速道路
スリランカの高速道路で興味深いのは、建設に日本の優れた技術が深く関わっている点です!
サービスエリア周辺を含む区間には広大な湿地帯が広がっており、地盤が非常に軟弱で工事が極めて困難なエリアでした。そこで日本の建設会社である大成建設や熊谷組が参画し、真空圧を利用して水分を吸い上げながら地盤を強化する高度な技術を駆使してこの難所を完成させたのです。
大成建設といえば、「地図に残る仕事」というコピーのCMを思い出す人もいるかもしれません。
新海誠さんが手がけたアニメーションCMのシリーズでも、スリランカの高速道路建設が描かれていました。
→大成建設テレビCM 「スリランカ高速道路」篇
まさにその舞台を走り抜けたのです!
同じ日本人として誇らしい気持ちが込み上げました。
内戦後の時代背景を感じる道路でもある
実は今回走行した高速道路の一部は、2011年に開通したスリランカで一番最初にできた高速道路!
通称、南部高速道路です。(以下ルート)
スリランカの高速道路は、2003年に建設が始まったものの、一部開通までに8年もの歳月を要し、当初の予定よりも遅れての完成となりました。
なぜこんなにも時間がかかったのか?
この時期のスリランカは、長く続いた内戦の影響がまだ色濃く残っていた時代です。2002年にはスリランカ政府とLTTEの間で停戦合意が結ばれましたが、その後の和平プロセスは順調に進み続けたわけではありませんでした。
そうした国内情勢の影響もあり、インフラ整備が簡単に進む状況ではなかったのだと思います。
こういう背景を知ることで旅の深さが増していくもの。
スリランカ唯一のサービスエリアが想像以上にすごい
快適な高速道路を走っていると、サービスエリアの案内看板が見えてきます。
ちゃんと案内板もあるのか、すごい。

看板の案内通り1キロ走ると、スリランカ国内唯一のサービスエリア「キャノウィン・アーケード」に到着しました!
駐車場は広々していて、前から突っ込む形で駐車できます。
えー、こんなに綺麗なのか!

サービスエリアの設備
車を降りて目の前に現れたのは、ガラス張りの横に広いスタイリッシュな建物!
想像以上に近代的でカッコいい外観は、まるで日本の高速道路にあるサービスエリアを訪れたかのような錯覚を覚えます。

裕福そうな現地の人々や観光客が行き交っていました!
館内には10店舗ほどの飲食店が軒を連ねるフードコートをはじめ、コンビニ感覚で使える小さなスーパー、ATM、トイレ、そしてガソリンスタンドが完備されています。


日本の大規模なサービスエリアにあるような特産品のお土産コーナーこそありませんが、ドライブの休憩スポットとしての機能は完璧に揃っています!
スリランカ国内でここまでの規模を持つサービスエリアは唯一無二であり、現地の人々にとっても少し特別な空間として親しまれているんじゃないかな。

ただ、室内にクーラーはなく、扇風機が回っているのみ。
スリランカは年中ずっと温暖で暑いので、野犬たちがバテていました。

サービスエリアで味わう本格ライス&カリー
一通りサービスエリアを散策したあと、熱気あふれるフードコートでスリランカの定番料理であるライス&カリーを注文しました!

副菜はある程度自由に選べるみたいですが、種類が多くて迷う…。
店主と楽しくコミュニケーションをとりながら注文完了!

ボリュームたっぷり!辛味がうまいカレー
運ばれてきたお皿を見て驚いたのは、その圧倒的なボリューム!
大きなお皿に盛られたご飯の周囲を、魚のカレーやバラエティ豊かな副菜など8種類もの具材が隙間なく取り囲んでいます。魚の具材は引き締まった食感で、他にもフルーツ特有の甘みを活かした炒め物やコーンの副菜など、一皿で多様な食感と味わいを楽しむことができます。

南国の熱い気候の中で、汗をかきながら食べる本場のカレーは格別の美味しさ。
ジャガイモの付け合わせなどは辛さが控えめで、ココナッツの副菜と一緒に全体を豪快に混ぜ合わせて食べると、まろやかさと旨味が混ざり合って奥深い味わいに変化します。
でも、食べ進めるうちにピリピリとした強烈な辛さが容赦なく押し寄せてくる。辛いものが得意な人にとっては旨辛として箸が進む味だが、慣れていない人にとっては激辛に感じられるレベル。量も非常に多いため、何人かでシェアしながら少しずつ味わうのがちょうど良さそうです。

キングココナッツシェイクとシナモンチャイも注文してみました!
スリランカ特産のオレンジ色をしたキングココナッツを使ったシェイクは、巨大なバニラアイスクリームがトッピングされており、ほぼバニラアイスの濃厚な甘みが勝っているという仕上がり笑
また、シナモンの名産地として期待を寄せていたシナモンチャイは、本場のセイロンシナモンらしい独特な高貴な香りまでは感じなかったですが、美味しかったです!
伝統的なお菓子ヘラパに感動!もちもち食感の優しい甘み
お口直しのスナックを求めて館内を散策してみました。素朴な葉っぱに包まれた温かい蒸しパンのような食べ物が目に留まり、試しに購入してみることに!

この食べ物の正体は、ヘラパ!スリランカの伝統的な和菓子のような存在です。ケンダの葉に包まれており、葉を開くと中から温かくしっとりとした質感の蒸しパンが現れます。
一口食べてみると、素朴で優しい風味の中に、どこか深みのあるコクがふわっと広がり、一度食べたら手が止まらなくなるほどの美味しさ。
生地には削ったココナッツをはじめ、黒糖に似た濃厚な味わいを持つヤシ砂糖のジャガリー、そしてラギと呼ばれるキビ粉や米粉がふんだんに使われています。これらを丁寧に混ぜ合わせ、蒸しても破れにくい丈夫なケンダの葉で包んでじっくりと蒸し上げることで、この病みつきになるモチモチ食感と絶妙な甘みが生まれるのだという。
日本人の好みに驚くほどマッチする隠れた絶品スイーツ!
ローカルスーパーで南国の食文化をのぞく
サービスエリア敷地内に併設されている小さなローカルスーパーにも行ってきました!

コンビニほどのコンパクトなサイズ感ながら、陳列されている商品からは現地のリアルな生活感やユニークな食文化が垣間見えて非常に面白い。
驚かされたのは、物価のバランスの違い。
例えば、500mlのミネラルウォーターは70ルピー。
日本円に換算すると約35円という驚きの安さで購入できる。
その一方で、こちらのお菓子はなんと500円!!

こちらのスナック菓子は「ミスターポテト」というらしい。
マレーシア発のポテチです。
海外旅ではいつもプリングルスを買うのですが、スリランカにはプリングルスが全然売っていない。プリングルスよりも、このミスターポテトがメジャーなようです。
※実際に食べてみると少し味がぼんやりしている印象。個人的にはプリングルスやチップスターの方が好き。

また、店舗自体は小規模であるにもかかわらず、フルーツコーナーが驚くほど充実しているのも南国スリランカらしい光景でした!レジのすぐ横には、丸ごとのパイナップルやパパイヤ、みかんが豪快にゴロゴロと置かれていました。
中には複数の身が1つの皮の中にぎっしりと詰まっている不思議な形のバナナも。

大好物のモンキーバナナも売っていました!モンキーバナナは小さな実に濃厚な甘みと程よい酸味がギュッと凝縮されており、格別の美味しさ。
ローカルスーパーに立ち寄ることで、観光地を巡るだけでは分からないその土地の日常や文化に触れることができる。だからいつも海外でスーパーに行くのが楽しい!
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