海辺の町セデュナで過ごす休息日。タコスと天ぷら作りに挑戦
DAY15

海辺の町セデュナで過ごす休息日。タコスと天ぷら作りに挑戦

オーストラリア旅行記

数年前までは、休息日なんてつくらず毎日ガンガン飛ばしていた私たち。でも無理が重なると、旅の途中で熱が出たり、お腹を壊したり…。そんな体調不良を繰り返すうちに、「休まないと旅を楽しめない!」となり、最近は意識的に休息日を取り入れるようにしています!

今日はそんな休息日のお話。南オーストラリア州の小さな海辺の町・セデュナで過ごした1日をお届けします。

手作りフレンチトーストで始まる、休息日の朝

休息日といっても、1日中ゴロゴロするわけではありません。
「移動や観光の予定を入れず、やりたいことをやる日」、つまり“欲張らない1日”というのが近い。

ほぼ毎日宿を変えていた私たちにとって、連泊で移動がないというだけで十分なごほうびでした。

泊まっている宿の外観

そんな1日の朝は、のんびり朝食から始まります。

前日から卵液に漬け込んでおいたフレンチトーストに、ミルクティー、キウイ、りんご。蜂蜜があればもっとよかったけれど、なくても十分に香ばしくて美味しい。バタバタと出発する日を過ごしていたので、テーブルでゆったり話しながら食事を取れるだけで、なんだか贅沢な気分です。

朝ごはんは手作りフレンチトースト

それに、この宿がまたすごくて。
玄関を出ると道路を挟んですぐ目の前に海が広がっているんです!その先にあるのは、なんと南極。距離にすると約6,000kmと遠いですが、この海の向こうに南極があると思うとそれだけで少し胸が高鳴ります。

宿の目の前には海が広がる

朝食後は、大事なオンライン打ち合わせ。ちょっと心配な内容な打ち合わせはあったのですが、結果は上々。

いい方向に進んで、打ち合わせが終わる頃には気持ちもすっきり。今日はいい1日になりそうです!

地元スーパー「Foodland」で買い出し

打ち合わせを終えたら、まずは食材の調達へ。
宿から徒歩で行ける地元スーパー「Foodland(フードランド)」に向かいました。

セデュナの地元スーパー「Foodland」

セデュナは人口2,000人ほどの小さな町。スーパーへ向かう道も静かで、老夫婦が並んで歩いていたり、優しそうなおばあちゃんが庭の花に水をあげていたり、全体的に空気がやわらかい。歩いているだけで心がポカポカと和みます。

フードランドの店内はというと、地元のおじいちゃんおばあちゃんや家族連れが日常的に使う、まさに「ザ・地元スーパー」という雰囲気。地方の小さな町のわりにアジアン食品コーナーが充実していて、日本の調味料やお菓子までありました。

Foodland、店内の様子

浜辺で手作りタコスランチ

スーパーから帰ってきたのはちょうど12時ごろ。今日のランチは、きじー特性の本格タコスです!

私たちの旅ではタコスが定番自炊メニューになっているのですが、オーストラリアに来てからは初めて。久しぶりすぎてテンション爆上がりです◎

タコスに挟むひき肉
タコスに挟むオニオン炒め
タコスに挟む目玉焼き
タコスの生地をオーブンで焼く
揃った、タコスの食材

「せっかくだから外で食べよう!」ということで、タコスをアルミホイルでぎゅっと包んで手提げ袋へ。ただ、欲張って具材をパンパンに詰め込んだせいでその重さが尋常じゃない!笑
まるで“大きなさつまいも”だなと思いながら、宿の目の前の浜辺へ向かいました。

砂浜にそのまま座ると、潮の香りと風が気持ちいい。

砂浜に座るやなぎー

タコスを一口かじると、野菜のシャキシャキ感とサルサの酸味が一気に広がります。サワークリームもたっぷりで、やっぱり外で食べるタコスは格別!休息日ならではの、海辺のんびりランチになりました。

浜辺でタコス!最高に美味しい

▽プチ豆知識

実は「セデュナ」という名前は、先住民ウィランゴ(Wirangu)語の「Cheedoona」が語源で、「休む場所」という意味があるそうです。そんな意味があるとは知らずに、私たちはここを休息の地として選んだことに、歴史と文化と自分たちがつながっているようで心がじんわり温まりました。

スーパーの落ち着いた空気も、道に漂うポカポカした雰囲気も、全部「休む場所」という言葉と重なります。土地の空気って、どこかににじみ出るものなんですね。

地元の魚屋さんで新鮮魚介をゲット!

浜辺でまったりしたあとは「せっかくだし、夜ごはんに天ぷら作ろうか」という流れに!
海の町だし、魚介は絶対おいしいはず。ということで近くの魚屋さんを探すことにしました。

見つかったのが「Thevenard Fish Processors」というお店。1987年創業の老舗魚介加工業者で、地元でも指折りの鮮魚スポットなんだそうです。町の魚屋さんというより、日本の市場や漁港にある魚屋のイメージに近いかな。

魚屋「Thevenard Fish Processors」

店内では、大量の魚が機械の中でぐるぐる回りながら下処理されている風景を見ることができました。

魚屋の作業場
下処理される魚たち

何より印象的だったのが、お店の人たちの温かさ。
入店時に「Hi !!」と満面の笑顔で迎えてくれたお姉さんは、魚介のサイズ感を尋ねるとすぐ実物を持ってきて、丁寧に説明してくれました。奥にいたお父さんらしき方は、なんと獲れたての牡蠣をその場でパクッとつまみ食いしてたのが印象的で!笑
寡黙だけど「よく来たね」という温かさが伝わってくる豪快なタイプでした。地元の人が夕飯用の魚介を買いに来るような、地域に根付いたお店という感じ。

お姉さんが、購入品を袋に詰めてくれた

梱包も丁寧にやってくれました。ビニール袋2〜3重、牡蠣はしっかりプラスチックトレーに入れてくれました。南米では、魚をビニール袋にドンと入れて渡されることが多かったので、この丁寧さには感動しちゃいます。

梱包が丁寧

最終的に購入したのは、エビ・イカ・キス・牡蠣。天ぷらにぴったりなラインナップに、スキップしたくなるような気持ちで宿に戻りました。

購入品のエビ・イカ・キス・牡蠣

宿のキッチンで、渾身の天ぷら作り

宿に戻って、いよいよ天ぷら作りスタートです。まずは下準備から。

3つの下準備

やることは3つ。バッター液の準備、天つゆづくり、ご飯を炊くこと!

天ぷら粉はスーパーで無事に購入できていたのですが、計量カップがなかったため、最終的には完全に目分量でバッター液を作ることにしました。天つゆは、日本から持ってきたほんだしが大活躍!
ほんだし・醤油・砂糖で本格的な天つゆが出来上がりました◎

Foodlandで購入した天ぷら粉「Tempura batter mix」

白米は、メスティンや鍋で炊くのがいつもの私たちのスタイルですが、宿のキッチンの引き出しを開けたら…炊飯器を発見!しかもパナソニック製。旧式&海外モデルでしたが、レトロな見た目が可愛い。

パナソニック製の炊飯器

古いからちゃんと炊けるか不安でしたが、無事に炊けました!

使い方を調べて炊飯器をセット!

ちょっとパサついてるけど、これもご愛嬌。日本で使ってる、炊飯器の偉大さを改めて実感した瞬間でした。

炊き立ての白ごはん

ご飯を炊いている間に天つゆも手作りしました!

天ぷらを揚げる

さて、下準備が整ったので、揚げていきます。

天ぷらを揚げる

宿にあったのはステンレスの鍋。ステンレスは火力調整が難しくて、投入したら一瞬でカラッと揚がるし、気を抜くとすぐ焦げちゃうので大変。「うわっ、はやっ!!」と言いながら、わちゃわちゃと慌てながら揚げました。お寿司屋さんでバイトしていた時に揚げ物調理も経験していたのですが、全然活かせなかったのが悔しい…。

それでも出来上がりはとっても美味しそうです◎

イカとキスの天ぷら
エビと牡蠣の天ぷら

自分たちでつくる「天ぷら定食」が最高すぎた

食卓に並ぶのは、天ぷら、白米、なめこの味噌汁(赤だし)。もう完全に日本の定食です。

食卓に並んだ、日本の味

キスは塩、牡蠣はレモン塩で。
魚介が新鮮だから食べ応えがあります。エビはぎゅっと詰まったプリプリ食感、牡蠣はクリーミーでコク深く、イカは歯でスッと切れるほど柔らかい。後半はご飯の上に、エビとイカを並べて特製天つゆをじゅわっとかけて天丼に。これがまた最高で、かき込むように食べてしまいました。

作ってる時は想像以上に天ぷらの量が多くて、食べ切れるか不安だったのですが、結局あっという間になくなりました!笑 調理に数時間かかったけど、作ってよかった〜!!

片付けは大変だったけど、それも思い出

大満足の夕食も終了!そのまま寝れたらいいのだけど、片付けが待っています…。

キッチンのあちこちに油が飛んでベトベト、そして特に苦労したのは油の処理でした。日本なら100均で油固めるアイテムがすぐ手に入るのに、こちらはペーパーでひたすら吸わせるしかない。
「やっぱり日本の100均って神だな…」と、ここでも日本のアイテムの素晴らしさを改めて実感しました。

それでも全部ひっくるめて、最高に楽しかった1日!!海外旅で天ぷらは手間も時間もかかるし片付け地獄もあるけど、休息日があるなら絶対またやりたいイベントです♪

旅の中でこういう一日があると、また次の日からちゃんと進める。セデュナは、本当に「休むのに最高ないい町」でした。

この日の出来事を話しているポッドキャストはこちら

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