サバンナでの野宿をはじめ、ボツワナのマカディカディ塩湖で寝袋にくるまって夜を明かしたり、ゾウに囲まれた野生味あふれるロッジに宿泊したりと、これまで世界のあらゆる規格外な場所で夜を過ごしてきました。
そんな数々の刺激的な滞在を経験してきた視点から、今回はスリランカのヤーラ国立公園のすぐそばにある、野生味あふれる秘境ロッジでの滞在記をお届けします。
ジャングルを切り裂くような悪路の先に待っていた、大自然と完全に調和したロッジの魅力や、少年心をくすぐる秘密基地、そして夜には満天の星空の下で味わった最高のディナーなど、日本では決して体験できない出来事のすべてをブログにまとめました。
ヤーラ国立公園近くのジャングルに溶け込むロッジ
スリランカ南東部にあるヤーラ国立公園は、スリランカヒョウやスリランカゾウといった野生動物が多く生息することで知られるエリアです。今回印象に残ったのは、国立公園そのものだけではありません!
ヤーラ国立公園のすぐそばパラチューパーナ(Palatupana)にあるロッジが、想像以上に自然の中に溶け込んでいて最高だったんです。

(木で隠れていますが、写真の右下が宿泊場所)
周囲は完全に森。
自然の木々を活かしたワイルドな造り
地面はコンクリートで固められることなく土や砂のままで、柱や柵にもまっすぐ加工された木材ではなく、自然の枝ぶりがそのまま活かされています。
まるで森の一部になったかのような素晴らしい居心地でした!


屋根も印象的でした。
日本の茅葺き屋根に似ています。日本ではススキなどの植物が使われるのが一般的ですが、ここでは南国らしくココナッツの葉を丁寧に編み込んで作られています。
客室と半屋外のお風呂
部屋は周囲の自然を遮ることなく取り込んだ開放的な造りです。
入り口の天井には、スリランカの旗が吊るされており、愛国心を感じますね。

室内にはベッドとバスルームが付いています。
時期によっては虫が出るため、蚊帳もちゃんとセットされています。

私は蚊が多くても蚊帳があれば寝られるタイプ。
でも宿泊した時には蚊がおらず、蚊の「プ〜ン」という音を聞かずに済みました!
日中は部屋に電気は通っていませんが、ロッジの方にリクエストすればすぐに電気を通してくれます。
そのためカメラやスマホの充電も問題なくできました!
※懐中電灯も貸してくれましたよ。
部屋の奥にはお風呂が付いています。

バスルームには屋根と最低限の仕切りこそあるものの、外の空気とダイレクトに面しています。
半屋外のお風呂といったところでしょうか。
夜には虫の声に包まれながらシャワーを楽しむことができます。シャワーは冷たいお水でしたが、気温が高いので全然気にならなかったです。むしろ、自然をそのまま感じられることで、この圧倒的な大自然の中にいるという実感がより深まり、それがまた心地よかった。
お風呂場には足長クモ、カエル、サソリなどが時折姿を見せてくれました。
木の上の秘密基地

ロッジの敷地内で特に印象に残ったのが、池のそばにある秘密基地。
まるで子どもの頃に憧れた秘密基地のような場所!ワクワクしますね。

大きなオオイワトカゲが姿を現したり、池にはなんとクロコダイルもいました!色鮮やかな野生の鳥たちが羽を休めに来たりと、野生動物たちがすぐ近くにいます。
気づけばカメラを構えて、次に何が出てくるのか夢中で探していました。
ロッジまでの道のりは悪路続き
このロッジへ向かう道のりは、想像以上にタフな大冒険でした!
コロンボ方面からヤーラに来る場合は、途中まで快適な高速道路が使えます。
高速道路を降りてからロッジまでは約1時間です。
高速道路を降りるとまず田舎道に変わります。自由に運転するバイクやトゥクトゥクが多いので、予測不可能な動きに注意しながら進むしかない。

しばらくすると田舎道も終わりを告げ、ロッジの手前からは本格的なオフロードへ突入します。
この先は上空写真で見てもただ一面の深い森が広がるだけで、道がどうなっているのか判別できないほどのジャングル地帯。ロッジのスタッフが途中で迎えに来てくれる約束をしていたものの、果たして無事に出会えるのか、あるいは普通の二駆の乗用車で走りきれるのかという不安が頭をよぎる。

目的地まで10分というところで、道のど真ん中に大きな木が立つ小道が現れ、バイクに乗ったロッジのスタッフが笑顔で出迎えてくれました!しかし、こちらの車を見た瞬間にこの普通車で本当に奥まで行けるのだろうかという緊急会議が始まりました。


オフロードの経験もあるので、スタッフの方もゆっくり行けば大丈夫とGOサインを出してくれました!
ギアを低速に入れていよいよ覚悟を決めて進む。

現地での口コミに「普通車でのアクセスは避けたほうがいい」と書かれていた理由が、この時点で痛いほどよく分かリヤド。スタッフの、ゆっくり行けば大丈夫という言葉を信じ、ギアを低速に入れていよいよ覚悟を決めて進む。
一瞬でスタックしてしまいそうな深い砂地に、かつて訪れたボツワナのオカバンコデルタでの記憶が鮮烈によみがえりました。

あの時は何度も砂に車輪をとられ、そのたびに周囲に牽引してもらうという苦い経験をした。しかし、あれから南米の荒地など世界中の過酷な環境で場数を踏んできた経験は伊達ではない。オフロード運転の基本に忠実に、ギアを下げ、車を止めないように細心の注意を払いながら、ここぞという場面では勢いよくアクセルを踏み込んでいく!
体にしみついたハンドル捌きで難所を次々とクリアし、一度もスタックすることなくロッジにたどり着けました!
ロッジの心温まるおもてなし
車から降りるとすぐ、先導してくれたスタッフが冷たいウェルカムドリンクを差し出してくれました!
オレンジ色をした大きなキングココナッツの実そのもの。

涼しい屋根の下で、もぎたての果汁を喉に流し込む瞬間は、まさにオアシスに辿り着いたかのような最高の心地よさでした。長距離移動の疲れが、一気に体から抜けていく。
さらに、美しい紫ピンク色の蓮の花を優しく手渡してくれました。

スリランカの文化や仏教において、蓮の花は清らかさや悟りの象徴として大切にされていいます。この心のこもった贈り物には、大切なゲストとして歓迎するという敬意と、この場所で清らかで素晴らしい時間を過ごしてほしいというホストの深い願いが込められている。
その意味を知ると、スタッフたちの穏やかな笑顔といっそう重なり、張り詰めていた心がじんわりと解きほぐされていくような温かい気持ちに包まれました!
最低限の案内が心地いいホストとの距離感
このロッジのスタッフは、必要なときにはしっかり助けてくれるのに、過剰に干渉してくる感じがありませんでした。
聞いたことには丁寧に答えてくれる。でも、全部を先回りして説明しすぎるわけではない。その距離感が絶妙で、滞在中ずっとリラックスできました。
秘境ロッジでは、設備だけでなく人との距離感も大切です。ここはそのバランスがとてもよく、自然の中にいる時間を邪魔されずに楽しめました。
古い大地の上を歩くロマン
敷地周辺を歩いていると、巨大な岩場もありました!
実際に見ると本当に巨大でダイナミックでした。

巨大な岩は、はるか昔に地球上に存在していたゴンドワナ大陸の古い地盤の名残なのだという。
スリランカは火山活動がほとんどない地域であるため、これらの巨岩じゃ噴火によってできたものではない。数億年という気が遠くなるような過去、地下深くでマグマがゆっくりと冷えて固まった非常に古い岩石の層が、地表を覆っていた砂や土壌が長い年月をかけて削られたことで、硬い部分だけがこのように露出したのだ。
地球のダイナミックな歴史が刻まれたその岩肌の上に立ち、自分の足でそのロマンを踏みしめて歩く時間は、何にも変えがたい特別な体験となった。

星空に包まれた、野外でナイトディナー
お腹が空いてきた頃、部屋の外へ出ると、「ご飯の準備はいつでも大丈夫だよ」と声をかけてくれました!決まった時間にせかすのではなく、ゲストの心地よいタイミングを待ってくれるスタイルに感銘を受けます。
暗い中、食事会場へと歩みを進めると、目の前の光景にびっくり!
なんとディナー会場は先ほど歩いた巨岩の上!!
巨岩にテーブルがポツンと置かれているんです。
明かりは、炎が燃え盛る松明と焚き火のみ。
さらに夜空を見上げれば、満天の星が広がっており、オリオン座やすばるが肉眼ではっきりと確認できました。
ボリューム満点の絶品料理
星空の下、まずは冷えたビールで乾杯をして喉を潤す。

一息ついていると、テーブルに出来立ての豪華な料理が次々と運ばれてきました。

メインは炭火で豪快に焼き上げられた大ぶりのチキンの丸焼きで、香ばしいおこげの風味が食欲をそそる。さらに、目玉焼きが乗ったパラパラの炒めライスや蒸し料理など、どれもボリューム満点!!

特に驚かされたのはライスの美味しさだった。人参やネギ、卵などの具材が美しく混ざり合ったチャーハン風の仕上がりですが、中華風の味付けではなく、風味豊かなココナッツオイルと塩ベースでさっぱりと仕上げられていました!
素焼きの器でいただく濃厚な水牛ヨーグルトのミーキリ

デザートは自家製ヨーグルト!
なんと、バッファロー(水牛)のミルクで作られているとのこと!
現地ではミーキリと呼ばれる食べ物で、バッファロー(水牛)は乳製品としてよく食べるそうです。
ほのかに野生味を感じる濃厚なコクと、すっきりとした独特の酸味が特徴で、ここに伝統的なココナッツハニーの甘みをたっぷりと注いでいただく。日本ではなかなか体験することのできない濃厚で奥深い味わいで美味しかったです!
ヤーラ国立公園近くのこのロッジは、アクセスが簡単な場所ではありません。道もワイルドで、設備も自然に近く、虫や生き物との距離も近いです。
でも、そのぶん到着したときの感動も、迎えてくれる人の温かさも、夜の星空も、食事の記憶も濃く残ります。
快適なリゾートホテルとは違う、森の中のオアシスのような宿泊体験。
ヤーラ国立公園でサファリだけではない滞在を楽しみたい人にとって、忘れられないロッジになるはずです!!
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