モロッコ旅もいよいよクライマックスです。
最終日の朝は、カサブランカの象徴「ハッサン2世モスク」へ!その圧倒的なスケール感と、イスラム建築の細部まで施された職人技に、ただただ見入るばかり。モロッコが誇る建築美の真髄を感じられる場所です。
一方、カサブランカ空港では、モロッコで意外と多いと言われる”大人のいじめ”の一場面を目撃。旅の締めくくりに思わず考えさせられる出来事でした。
この記事では、そんなモロッコ最終日の様子を余すことなくお届けします!
圧巻のハッサン2世モスク!内部を見学
ハッサン2世モスクとは?
モロッコ王国最大の都市・カサブランカにそびえる「ハッサン2世モスク」。
この建物の特徴は、なんといっても圧倒的なスケールの大きさ。モロッコ最大のモスクであると同時に、世界でも3番目に大きいモスクとして知られています。
モスクのシンボルである高さ210mの塔「ミナレット」は、東京タワー(333m)の約2/3に相当する高さ。これが礼拝堂の一部だと考えると驚きの大きさです。
このモスクは、先代国王ハッサン2世の「北アフリカを象徴するモスクを建てたい」という想いから生まれました。1986年に建設が始まり、完成までに実に8年の歳月が費やされました。
モロッコ全土から集結した職人たちが手がけた細部の装飾は、まさに芸術そのもの。
モスクの外観
ハッサン2世モスクは、白とエメラルドグリーンを基調とした美しい建物。
大西洋沿いに広がるカサブランカの街にぴったりで、「海辺のモスク」という表現がしっくりきます。
一見シンプルな配色ですが、近づいてみると細部に施された精巧なタイル装飾が印象的です。
小さくカットされたタイルが幾何学模様を描き、その緻密なデザインはどこを見ても美しい…。
さらに、模様の中に散りばめられた青や黄色などのカラフルなアクセントが、落ち着きの中に華やかさを与えています。
ガイドとともにモスク内部を見学
一般的に、イスラム教徒以外(非イスラム教徒)の人はモスクの中へ入ることはできません。しかしハッサン2世モスクは、ガイドと一緒であれば非イスラム教徒でもモスクの中に入ることが許されています!モスクの外観は見れても内部を見られるのは貴重です。
ハッサン2世モスクの内部を見学するには、有料のガイドツアーに参加する必要があります。
ツアーの開始時間はあらかじめ決まっていて、事前にWEB予約して行く方が多いです。私たちは事前予約はしていなかったですが、受付オープンの9時にカウンターで買えました!
かなり人気で団体客も多いので事前に予約する方が安心だと思います◎
時間になったら私たちもガイドに案内してもらい、内部を見学しました。
まず目に飛び込んでくるのは、息をのむほど繊細な装飾。
壁や柱を彩る模様の細やかさに圧倒され、思わず立ち止まってしまいます。
そして、最大の驚きはこのスケール感。
礼拝堂は一度に約2万5000人を収容することができるというんだから、これはすごい!!
大きさをわかりやすく例えると、武道館(約1万4000人)や横浜アリーナ(約1万7000人)を大きく超え、埼玉スーパーアリーナ(約2万2000人)にも匹敵する広さ。まさに驚異的なスケールです。
また、モスクの地下には、男性用と女性用の2つの「沐浴場」が設けられています。
それぞれの沐浴場には花の形をした噴水があり、この噴水から流れ出る水で沐浴を行うのだそうです。
ハッサン2世モスクの営業時間・料金・注意すること
【営業時間】
外観見学 | 9時からしか柵の中へ入れない。柵の外からであれば24時間見られる。 |
有料ガイドつきツアー | ⚫︎9月16日〜3月14日 金曜:9時、10時、15時 金曜以外:9時、10時、11時、12時、15時 ⚫︎3月15日〜9月15日 金曜:9時、10時、15時、16時 金曜以外:9時、10時、11時、12時、15時、16時 |
博物館 | 9時〜16時 |
外観見学 | 9時からしか柵の中へ入れない。柵の外からであれば24時間見られる。 |
有料ガイドつきツアー | ⚫︎9月16日〜3月14日 金曜:9時、10時、15時 金曜以外:9時、10時、11時、12時、15時 ⚫︎3月15日〜9月15日 金曜:9時、10時、15時、16時 金曜以外:9時、10時、11時、12時、15時、16 |
博物館 | 9時〜16時 |
【料金】
有料ガイドつきツアー:140dhs
博物館:30dhs
※上記は、大人(外国人)の料金です。
ガイドつきツアーや博物館の入場チケットは、モスクに併設する博物館のカウンターもしくは券売機で購入することができます。
【注意すべきこと】
⚫︎服装
肩や胸をしっかり覆い、膝下まで隠れる服を着用する。
短パンやノースリーブなどの露出の多い服装はNG。
⚫︎振る舞い
大声を出したり、はしゃいだりすることは控え、神聖な場所にふさわしい静かな態度で過ごす。
⚫︎靴の扱い
モスク内では靴を脱ぐ。
⚫︎飲食・喫煙
モスク内での飲食や喫煙は一切禁止。
⚫︎撮影
ビデオカメラやラジオなどの音響機器を使用しない(写真はOK)。
これらは基本的な情報です。ラマダン中は営業時間が変わったり、訪れるタイミングによっては料金が変わったりしている可能性もありますので、訪問前に公式ホームページで最新情報を確認することをおすすめします。
カサブランカ空港での出来事
空港に到着
ハッサン2世モスクを見学した後、一旦宿に戻って荷物をまとめ空港へ向かいました。
スーツケースを預ける前にお土産を買いたかったため、出発の2時間前には空港に到着。レンタカーの返却も問題なく終えました!
とても順調に進んでいたのですが、ここでひとつ問題が発覚。
飛行機に搭乗するためのWEBチェックインをしていなかったのです…!基本的なミスですが、WEBチェックインをしていないと追加料金を請求してくる航空会社もあります。
慌ててパソコンを広げますが、出発の2時間前なのですでに手続きができない状態…。大慌てでカウンターへ駆け込み、そこで無事にチェックインすることができました!よかった〜〜〜。
でも結局お土産は買えないまま、そのままスーツケースを預けて保安検査、出国審査を通過…。
あとは、ターミナル制限エリアのお土産ショップに賭けるしかない!!
お土産ショップで大人のいじめに遭遇
案の定というか…あまり良いお土産が見つからず…。カサブランカの旧市街よりもピンとくるものがありません。それでも諦めきれずにショップ内を歩き回っていると、ついに発見!とっても可愛いティーパックセットがありました。
これだ!と思い、カゴに入れてレジに並びました。しかし、そのレジで予想外の出来事を目撃することに…。
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このショップにはレジが5台あるのになぜかレジが1台しか空いておらず、レジ待ちの長蛇の列ができていました。店員も4名いるのになぜだかレジが1台しか稼働していない、なぜ?
レジ対応は40歳くらいの気の弱そうなおじさんが1人でやっていました。おじさん以外に店員は3人いて、若い男性2名、若い女性1名。それなのにレジをしているのはおじさん1人のみ。なぜ???
ほかの3人は、客が待っているにも関わらず談笑していました。
そのまま様子を観察しているとさらに酷い出来事が…。
おじさんが若い女性に何やら頼みごとをしている。
どうやらレジをしているおじさんの権限ではクレジットカードの対応ができないようで、若い女性にクレジットカードの処理をお願いしている。それなのに、その女性は完全無視。信じられない!!!!
おじさんが仕方なくもう1人の男性にお願いすると、男性は嫌々ながら処理をするという状況でした。
これが森分さん(ホームステイ先のご主人)の言ってた大人のいじめか…!見ているだけで気分が悪い。
長蛇のレジ待ちに気がついた上司が出てきて、働いていなかったスタッフたちもレジを始めました。いやいや、上司が来ないとやらんのかい。
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そうこうしていると、ようやく私たちにレジが回ってきました。なんとレジ担当は“いじめの主犯格”と思われる男性。
私たちは、ここでモロッコの現金を使い切りたかったので、現金で支払う商品とクレジットで支払う商品を分けて決済をしたいとお願いしたのですが「それはできない。現金の商品とクレジットの商品を別々にしてもう一度並び直せ」と言ってきたのです。
いやいや…できるでしょう…またあの長い列に並び直せというの?
抗議をしていると、またしても上司が出てきて、そのレジの男性をしかってくれました。怒られたレジの男性は渋々決済の対応をしてたものの、なんだかなあ。
気分はよくないけど「何があっても終わりはよくする」というモロッコの文化に従い、最後はお互いに笑顔で握手をしてその場を去りましが、旅の終わりに考えさせられるお土産ショップの出来事でした。
美味しいハンバーガーを慌てて食ベる
何はともあれ、お土産も買えて目的は達成。
朝から何も食べてなかったので、飛行機に乗る前にハンバーガー屋に駆け込みました!
きじーはハンバーガー、やなぎーはポテトとナゲットを注文。
意外と出てくるのには時間がかかって搭乗時間ギリギリになっちゃったけど、味はめちゃめちゃ美味しかった〜〜!!
詰め込むように食べて、慌ただしく飛行機に搭乗しました!
帰国フライト!カサブランカ→ドバイ→日本
帰りもドバイで乗り継いで帰ります!
カサブランカからドバイまでのフライト時間はおよそ8時間。疲労がピークに達していた私たちは、飛行機に乗るやいなや深い眠りに…気づけばドバイ空港に到着していました。
そして、次の飛行機の搭乗口まで向かいますが、この道のりがあまりにも遠くて疲労度MAXの私たちには拷問のようでした…。
そんな中、ふと目に留まったのが、笑顔を絶やさない元気いっぱいの日本人のツアーガイドさん。そのガイドさんの明るさに、励まされながら(もちろん何の関係もないので話しかけたわけではなく、ただ目で追ってただけですけどね…笑)なんとか無事に2つ目の飛行機に乗ることができました!
ドバイから日本までのフライト時間は10時間ちょっと。今回もほとんど寝ていたので、気がつけば日本に到着してました。
エミレーツ航空の機内食ご紹介
最後に、それぞれの飛行機で出てきた機内食をご紹介しておきます!帰りの飛行機も行きと同じ「エミレーツ航空」です。
カサブランカ→ドバイ
フィッシュを注文。フライドポテトとたっぷりグリーンピースがのっていました。サラダ、シュークリーム、パン、ナッツがついてボリューム満点。
お肉が入った麺料理。焼きうどんの洋風バージョンって感じです。シュークリームはソースが激甘!
ドバイ→日本
ミートソースのショートパスタと、焼き野菜が添えてありました。これ美味しかった。豆のサラダと黄色の謎の副菜も。
ガッツリ牛肉が入っていました。プルーンもついていたのでタジン鍋風なのかも?
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目まぐるしいモロッコ一周の旅でしたが、事故や盗難にも合わず無事に旅を終えることができました!!モロッコ旅をあたたかく見守ってくれた皆さん、ありがとうございました!
ポッドキャストでは、リアルな旅の様子を当時の音声を交えて語っています。
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