憧れのカサブランカは思ったよりも治安が悪かった!

憧れのカサブランカは思ったよりも治安が悪かった!

モロッコ

モロッコ王国最大の都市、カサブランカ。
カサブランカは、モロッコの商業・金融の中心地として発展し、アフリカ有数の世界都市としても知られています。また、ロマンス映画「カサブランカ」の舞台としても有名です。

今回はそんなカサブランカの街の様子をたっぷりお届けします!

カサブランカってどんな街?

カサブランカは大西洋沿いの港湾都市で、商業と金融の中心地として発展してきました。
アフリカ有数の世界都市であり、ヨーロッパとの地理的な近さから「アフリカの玄関口」として、ヨーロッパとアフリカをつなぐ重要な拠点となっています。

「カサブランカ」という地名は、ポルトガル語で「白い家」を意味し、1515年にポルトガル人がこの地を再建した際に名付けられました。この街の経済は港を中心に発展しており、モロッコの主要な輸出品であるリン鉱石が取引されるほか、漁業や魚の缶詰加工も盛んです。

シャウエンからカサブランカへ!

迂回してカサブランカへ向かう

青の街・シャウエンを出発

シャウエンからカサブランカまでは、最短ルートではなく、あえて遠回りしてテトゥアンを通るルートにしました。せっかくなのでジブラルタル海峡に近づいてみたかったんです。ちょっと遠回りにはなりますが、それもまた旅の醍醐味。

実際に走った道のりはこちら↓

遠回りをする理由は、ジブラルタル海峡以外に地中海料理が食べたかったから。パエリアが無性に食べたくなったので「スペインに少しでも近づけば、きっと美味しい地中海料理のお店が見つかるはず!」と思ったんです。
モロッコ料理ももちろん美味しいのですが、何日も食べ続けていると別の料理が食べたくなる。

そんな感じでルートを決めてシャウエンを出発〜!…したものの、出発地のシャウエン旧市街は車で混み合っててなかなか前に進めません。

進行方向に停車中の車がいてケンカが起こってました。青く綺麗な街で観光地のイメージが強いですが、地元の人もたくさん住んでいるので交通量はしっかりあります。

シャウエンの旧市街

シャウエンの旧市街を抜けると、車の数がガラッと減り快適に走れるようになりました。
道路もとても綺麗で走りやすい!街の風景を楽しみつつ、地中海料理を求めて北上します。

走りやすい道路

地元の人気ファストフード店でランチ

テトゥアンの街が見えてきたところで、念願の地中海料理を求めて再度リサーチ。
テトゥアンはかなり都会で、街中には数えきれないほど飲食店があります。街の中心部には地中海料理専門店もありました。でも、街の中心部まで行くと渋滞にハマるし、駐車場探しが確実に難航する…。

2人であれこれ相談した結果、「地中海料理はまた今度」ということで、中心地から離れた街のファーストフード店に行くことしました。モロッコ料理でなければなんでもいいというテンションに。笑
モロッコ料理美味しいのですが、無性に他のごはんが食べたかったんです。

都会の郊外にあるお店で治安が気になるので、警察署近くの駐車場に車を停めてお店へ向かいます。

訪れたのは「Fast Food Alamas(アラマス)」というお店。地元で人気のファストフード店です。

店内に入ってメニューを見てみると、なんとアラビア語しか書かれていない…!
さらに、店内にいるスタッフ全員がアラビア語しかわからない様子。私たちがアラビア語が分かればいいのですアラビア語は全くわかりません。
Google翻訳でメニュー表を翻訳してみましたが、翻訳精度が低く「権限」「モロッコ人」とか意味不明なメニュー名になってました。笑

それでも店員さんがみんな優しくてフレンドリーだったので、お互いにジェスチャーしてなんとか注文できました!

ファーストフードというからすぐに出てくると思いきや、待ち時間は意外と長い。
お店の裏側をちょっと覗いてみると、お母さんがひとりで頑張って料理を作っている姿が見えました。
なるほど、これは時間がかかりそう。でも、それと同時に「あのお母さんが作る料理なら絶対美味しいやん…」と期待が膨らみます。

そうこうしているうちに美味しそうなタコスが出てきました!!結局、15分くらい待ったかな。

ビーフとチキンのMIXとチキンのタコス

ビーフとチキンのMIXとチキンのタコスです。

タコスといえば、冷たい生野菜とひき肉を巻いたものが一般的ですが、モロッコのタコスは違います。野菜はなく、焼いた肉とフライドポテト、旨辛ソースをタコスの皮で包む。
タコスというよりブリトーです。皆さんは、セブンイレブンのブリトーをご存じですか?
あれの5倍くらいの大きさ・ボリューム感。

フライドポテトもたくさん入っていて大満足!!カロリーおばけだけど、とっても美味しくて…久々のジャンクフードが心に沁みました。あ〜、お腹いっぱい。

ここでは地元の交流も垣間見ることができました。お店の前では、地元の小学生たちが元気よく遊んでいて、みんな自由にお店の水を飲みに出入りしているんです。どうやらお店が子供たちのために開放しているみたい。

お店の近くで遊ぶ、地元の子どもたち

タコスが出てくるまでの間、日本から持ってきた飴とキットカットの抹茶味を子どもたちにあげると、嬉しそうに受け取ってくれました。あまりに美味しかったみたいで、おかわりをもらいにくる子もいましたよ!日本のお菓子、やっぱり人気です!

最後に店員さんにもカルピス飴を渡してみたら、めちゃくちゃいい笑顔で喜んでくれました!地元の人しか来ないようなお店だったので、もしかしたら日本人は私たちが初めてだったのかも。

ちなみに、、私たちがお店から出て車に戻ろうとしていると、ちょっと怪しげな人が私たちの車の中を覗いているのも見かけたので、治安はあんまりよくないかもしれません…。

カサブランカに到着

街中の運転は大変

再び車を走らせ、いよいよ目的地のカサブランカに突入です。
街中の運転は、マラケシュに続いて荒っぽい人が多くヒヤヒヤしっぱなし…。

高速道路

でも、中には思わず笑ってしまうような出来事もありました。

ある交差点では、曲がりたいバイクが4台連続で並んで待っていたのですが、みんな「いつでも行くぜ!」という感じでアクセルを踏む準備万端。
曲がれるようになった瞬間、リレーのスタートダッシュ並みの勢いで一斉に出発!!もはや出発ではなく発射という感じでした。笑

さらに、片道2車線の道路を走っていると、大きなトラックがど真ん中を悠々と走っていました。2車線をまるっと占拠し、周りを気にせず堂々と進んでいく様子には、さすがに笑ってしまいました。

今夜の宿にチェックイン

そんなカサブランカの高速道路を経て、airbnbで予約したマンションに無事到着〜。airbnbの宿はメイン道路から1本路地に入ったところでしたが、路地に入ると怪しいお兄ちゃんたちが歩いていて治安がよくなかったです。有名なハッサンモスク2世の近くだけど、路地に入るだけでこんなにも治安が悪くなるとは。

airbnbのホストには「路駐OK」と言われていたものの、路駐によって何かトラブルに巻き込まれるのは避けたかったので、マンションの車庫に車を停めさせてもらうことに。

車庫はかなり狭くて大変でしたが、airbnbホストとマンションの管理人がスムーズに誘導してくれて、問題なく駐車することができました。さらに、荷物運びも当たり前のように手伝ってくれて、とてもありがたかったです…!!

マンションの外観は古いですが、室内は驚くほどキレイでした!ライティングもおしゃれで、大きなテレビには大自然の映像が流れ、BGMはまるで歯医者で流れていそうなリラックス系の曲。

ベッドルームも広くて快適。

キッチンはこんな感じ。いろいろ設備が揃っていて、一泊だけじゃなんだかもったいない!

屋上からの絶景

ホストから「マンション屋上からモスクが綺麗に見えるよ」と教えてもらい、荷物を置いてさっそく屋上へ!!屋上に着いた瞬間、びっくりするほど美しい夕日、そして光に照らされたモスクが目に飛び込んできました。

屋上から見るハッサン2世モスク

シャウエンもそうだったけど、モロッコは屋上からの景色が本当に素晴らしい!!!
最高の景色に思わずため息が出ちゃいます。

きじーは、はしごを使ってさらに高い場所に登り、カサブランカの街並みを堪能しました。
絶景を独り占めした気分…この素晴らしい景色を見た瞬間、旅の疲れもすっかり吹き飛びました。

屋上から見るハッサン2世モスク

カサブランカ旧市街を散策

ピンクゴールドのポットとマグを探す

夜9時、どうしても欲しいものがあってカサブランカの旧市街へ繰り出しました。
私たちのお目当ては、フェズで見たピンクゴールドのポットとマグカップ。
フェズでは現金がなくて買えなかったのですが、やっぱり諦め切れず、カサブランカで探してみることに!

カサブランカの旧市街

旧市街に到着したのが9時半くらい。しかし旧市街のお店は9時半ごろは閉店のようで、私たちの到着と同時に「ガラガラガラ〜」とシャッターが閉まる音が…。

シャッターが閉まったお店

まだお土産を買える場所はないかと歩き回って探してみましたが、見つかるのはスニーカーや服などの日用品ばかり。伝統的な工芸品や、手作り感のある品物はほとんど見かけません。

旧市街の広場

広場にはマグネットやコースターなどが並んでいましたが、どれも量産品ぽくて物足りない感じ…。

マグネットやコースター

結局お目当てのものは見つからず、旧市街を後にすることに…。明日帰国予定なので、空港のお土産ショップでの最後のチャンスに賭けます!

実際に回ってみてわかったことですが、カサブランカの旧市街は思ったよりも小さく、治安もよくない印象でした。やなぎーは中学生くらいの女の子に腕を一瞬掴まれました。特に何もなかったのですが、もしかしたら何か盗もうとしていたのかもしれません。

高級レストランでディナー

旧市街からタクシーで移動し、夜ごはんは念願の地中海料理のお店へ!モロッコにはお酒を提供しているお店はほとんどありませんが、ここは観光客向けということもありお酒を販売していました。

海沿いの景色も楽しめて、雰囲気も良い素敵な場所。でも、旅の中で一番高級なレストランだったかも…!

飲みたかったカサブランカビールは、生牡蠣と相性ばっちり。

色々と料理を楽しみましたが、その中でもパンが絶品で特に印象に残りました。久しぶりにこんなに美味しいパンを食べたなぁ…としみじみ思うほど。

一方、パスタやペンネは味は美味しかったものの、味が濃すぎてちょっともったいなかったです。日本では経験できないくらい濃い…。

美味しいデザートもちゃんと食べて、モロッコ旅最後の贅沢ディナーでした!!

夜ごはんを楽しんだ後、タクシーに乗って宿に戻りましたが、この時のタクシーの運転手がひどかった…!!最後にカサブランカのタクシーの評価もしておきたいと思います。

タクシーの評価

カサブランカの散策では、以下の道のりで計3回タクシーに乗りました!

①宿→旧市街
運転手はちょっと強面の男性。運転は荒めでしたが、メーターがちゃんと付いていて、ぼったくられることもなく旧市街まで送ってくれました。特に問題なし。

②旧市街→高級レストラン
運転手は優しく紳士的な男性。親しみやすくホッとしてたのですが、なんと…目的地までわざと遅く走ったり遠回りしたりしてました。観光客だと舐めているのかもしれないけど見抜いているぞ…!!!
人は見かけによらないのだということを再確認した瞬間でした。

③高級レストラン→宿
この運転手はもう最悪。本来なら400円ほどの道のりなのに、なんと100ドルを請求してきました。
いやーーー耳を疑いましたが、ちゃんと交渉して適正な金額を払って決着。どうして100ドルもを請求できると思ったのか…全く理解ができません。

②の運転手も、③の運転手も、私たちが観光客向けの高級レストランに行ったことを知って、あんな態度をとったのでしょう。それにしてもひどい!カサブランカは思ったよりも治安の悪い街でした。

疲労はマックス、、、明日は朝からモスクに行き、14時の飛行機で日本に帰国します。

ポッドキャストでも当時の様子を語っています。こちらもよかったらチェックしてみてくださいね!

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