マダガスカルの子どもたちにジャンケンを伝授!
今日も大満足の旅でした!ユニークな形のバオバブや、バオバブが森のように密集する場所に行ってきました。
そして、日本のお菓子をかけて子どもたちにジャンケンを伝授!「グー、チョキ、パー」の手遊びをやってみると、最初は不思議そうな顔をしていた子どもたちも、次第にノリノリで挑戦してくれました。その笑顔と純粋な反応に、こちらも心がじんわり温かくなりました。子どもたちの可愛さは、やっぱり世界共通ですね!
朝3時、マンジャを出発
今日はなんと朝3時に宿を出発!
まだ真っ暗な夜空には無数の星が広がり、半月の光がほんのり地上を照らしていました。美しい夜空に、心がじんわり癒されます。長い1日の始まりです。
出発してしばらくの間は、久々のアスファルト道を走行。
長時間のオフロード続きだったので、舗装された道の快適さを改めて実感しました。運転手のチャールさんは、オフロードではかなりスピードを出すのですが、アスファルトでは意外にもゆっくり速度で運転していました。オフロードの方が運転し慣れていたりして笑
ちなみにマダガスカルは警察の取り締まりも少なくルールもゆるゆるです。びっくりしたのが、シートベルトをつけてなくても捕まらないし何も言われないことです。むしろ、警察もシートベルトをしないんだとか。
この後は今日もフェリーに乗ってオフロードを進んでいきます。
プチ豆知識:マダガスカルの髪型事情
今朝、ずっと一緒に旅をしてきたチャールさんの髪型が変わっていました!昨日は時間に余裕があったので散髪にいったようです。マダガスカルの男性は短髪が主流で、きじーでもマダガスカルだと長い方に分類されます。
そして面白いのが、髪型のトレンドは人気のサッカー選手で決まること!例えば、バティストゥータやロナウジーニョが活躍していた時代には、今とは逆で長髪が流行ったそうです。ここマダガスカルでは、サッカー選手の影響力って本当に凄まじいんです。
そんなにサッカーが好きなの?と思うかもしれませんが、彼らは本当にサッカーが大好き!!
田舎町でも、空き地に木のゴールを作ってサッカーをする子どもたちの姿をよく見かけます。ボールは私たちが知る一般的なものではなく、布を丸めて作った手作りのもの。それでもみんな楽しそうで、生き生きとプレーしています。
これまでいろんな国を旅してきましたが、マダガスカルほど「遊び」としてサッカーが愛されている国はなかなかない気がします。お金のかからないスポーツだからこそ、貧しい地域でも子どもたちが夢中になれるのかもしれませんね。
暗闇の中、イカダで川を渡る
車で1時間ほど走り、真っ暗なフェリー乗り場に到着!
誰もいなくてどうしよう…と思ったら、ガイドのラビさんが電話でフェリーの人を呼び出してくれました。
ところが、その会話が妙に気になる。「バカかバカかー!」と何度も連呼してるんです。え、怒ってるの!?と焦る私たち。でも後で聞いたら、「バカ」はマダガスカル語で「フェリー」の意味なんだとか!つまり、フェリーを呼んでただけでした(笑)。
ちなみに牛も「バカ」と言い、ヤギは「ウシ」と言う…マダガスカル語、日本人には難解すぎます!
朝5時、ようやくフェリーの人が到着し出港できることになりました。カヌー5台に板を渡して車を乗せ、2人の青年がオールで漕ぐという原始的スタイル!エンジンなんてもちろんなし。過去イチ原始的なフェリー体験に、もう笑うしかない朝でした。
緩やかに出発。濃い霧が立ち込めてとても幻想的な雰囲気ですが…太陽が出ていないため、ほとんど見えませんでした。対岸のライトを目印にゆっくりと進んでいきます。
そして対岸に着く頃、ふと水平線の方に目をやると、星空のそばで夜明け前のオレンジ色が美しく光輝いていました。この光景が見れただけでも早起きの価値はあったかな。
対岸に着くと、いつものごとくオフロードの冒険がスタート!イカダを漕いでくれた青年2人とお別れかと思いきや、彼らも途中まで車に乗って同行することになりました。でも、彼らの乗り方が日本では絶対見られないスタイルだったんです。
全身ビショビショに濡れた彼ら、車内は私たちの荷物でギュウギュウで座るスペースがなく…なんと、車の外側にスパイダーマンのようにしがみついて乗車!これにはさすがに驚きました。そして、そのまま20mほどの巨大な水たまり(というか川!)を車で突っ切るスリル満点の展開に。
車のタイヤは完全に浸水してたと思います…!暗闇の中なので余計にスリル満点。「こんなのあり?」って何度も思うほど、まさに冒険のような出来事でした。
マダガスカルで流行中の「バオバブポーズ」
次第に空を覆うオレンジ色の領域が大きくなっていって、朝日が出てくる時間が近づいてきました。
ちょうどその時、目の前にバオバブの木が現れたので撮影することに!
朝焼けにバオバブのシルエットが浮かび上がる様子は言葉にできないほど美しい光景…。DAY6で訪れた「バオバブ街道」の夕暮れ時も感動的でしたが、朝のバオバブもまた違った魅力があります。。
バオバブ街道の写真は以下の記事からご覧ください。
ちなみに、今マダガスカルでは「バオバブポーズ」というものが流行っているんだそうです。
カカシのように両手を横に広げ、バオバブを表現するポーズ。チョコプラのTT兄弟みたいですが、バオバブポーズのポイントは手首を下げて木の丸みを作ること。
朝ごはんはマダガスカルの定番「ムフガシ」
朝焼けとバオバブのコラボを楽しんだあとは、近くの村に立ち寄って朝ごはんを食べました。村の小さな屋台にあったのは、マダガスカルの定番「ムフガシ」とコーヒー。
ムフガシは前回と同様に冷めていましたが…お米の優しい甘みが感じられて美味しかったです!
この村では女性の警官も見かけました。制服が驚くほどカッコよくて、思わず写真をお願いしてしまったほど!タイトなシルエットの制服に、マダガスカルらしい鮮やかな色合いの腕章、そしてブーツがアクセントになっていてとっても素敵でした。
すれ違った子どもたち。笑顔がとっても可愛いです。
今日もたくさんのゼブ牛を見かけました。マダガスカル全土にいるんだろうなあ。
村を歩きながら色んな出会いを楽しんでいると、不意にポツンと現れたバオバブ。広大な土地に大きなバオバブが佇む姿に、何だか不思議な魅力を感じます。
奇形バオバブが多数「アンドンビリー」へ
朝ごはんを食べたあとは、さらに数時間移動して9時ごろに今日の最初の目的地「アンドンビリー」に到着しました。ここは、ユニークな形のバオバブが点在することで有名です。
アンドンビリーの一番の見どころは、地元の人々から「聖なるバオバブ」として尊ばれている、世界最大級のバオバブ「ツィタカカンツァ」です。大きさがわかるように、みんなで並んで写真を撮りました!
バオバブの洞窟とも言われる「バオバブハウス」。その名の通り、バオバブの内部(幹の中)に入ることができます!
「妊婦バオバブ」や「太っちょバオバブ」と呼ばれるこのバオバブは、お腹がぽこっと膨らんでいるような独特の形が特徴です。ここに辿り着くまでの道は草が生い茂り、ほとんど人が訪れていない様子でした。
この記事では一部をピックアップしてご紹介しています。詳しくは以下の記事をご覧ください!
聖なるバオバブの前で子どもと触れ合う
聖なるバオバブの前では、地元の子どもたちとの触れ合いもありました。みんなとても素直で、私たちの動きをよく真似るんです!やなぎーが右腕を上げれば、みんなも右腕を上げたり、「手を挙げて」とジェスチャーをすれば元気よく応じてくれたりと、とっても愛らしい。
最後には、写真を撮らせてもらったお礼として、日本のお菓子をプレゼントすることにしました。
11人の子どもたちに1人1つずつ渡せるよう、飴(ボンボン)4つとホームパイ7つを準備。ところが、これがちょっとした失敗に…。
※「ボンボン」はフランス語で飴のこと。マダガスカルはかつてフランス領だったことから、一部でフランス語が使われています。
というのも、マダガスカルの子どもたちはボンボンが大好き!ホームパイよりもボンボンを欲しがって、なんと取り合いに発展!急遽ジャンケンで決着をつけることにしましたが、ここで問題発生。現地の子どもたちはジャンケンを知らなかったんです。
結果的に、きじーが「グー、チョキ、パー」を教えながら、ジャンケン大会を開催!子どもたちが楽しそうに覚えながら挑戦する姿がとても可愛らしく、思わずほっこりしてしまいました。
慣れないジャンケンに戸惑いながらも、なんとか勝者4人が決まり、無事にボンボンを手渡すことができました。ただ、納得いかない様子の子もちらほら…。
さらに、中にはもらったお菓子を隠して再び並ぶ子まで!でも、その隠し方があまりにも下手で、バレバレなのが可愛いかったです笑
この時やなぎーはロキソニンが切れてしまい、灼熱の中でも寒気が止まらないほど体調が悪化していたのですが、子どもたちとのジャンケンタイムだけはアドレナリンのおかげで楽しめました◎ やっぱり子どもたちが持つパワーってすごいなぁ!!
モロンべ村の食堂でお昼ごはん
アンドンビリーを楽しんだあとは、みんなと別れて今日泊まる村「モロンベ」へ。
到着後、まずは村にある食堂でお昼ごはんを食べました。
ところが、今日の食堂はなかなかのインパクト!店内は今までで一番ハエがぶんぶん飛び交い、食事中にはすぐ目の前で鴨が交尾をするという、なんともカオスな光景が広がっていました笑
この日のランチは、チキンスープといつもの山盛りの白ごはん。しかし、風邪を引いて体調が悪かったやなぎーは、全く食べることができませんでした…。なんとか食べて体力つけなきゃと思うのですが、日に日に食べる量が落ちて、味も全く感じられず、今日は本当に無理…という状態でした。
さらに、この日は特に暑く、きじーもクラクラしていたため、パイナップルジュースを追加注文することにしました。普通にグラスで出てくるのかなと思いきや、出てきたのは2Lのペットボトル!しかも、どう見ても使用済みのペットボトルを再利用したものっぽい感じでした。
肝心のジュースの味はというと、「パイナップルの風味がする水」といった感じで残念…。量が多かったものの「持ち帰るのも微妙かな…」と思い、きじーとガイドのラビさんでなんとかその場で飲み干しました。
★追記★このパイナップルジュースのせいで、2週間くらい水下痢が続き体調絶不調になりました…。現地のガイドさんもお腹を壊していたのでかなり危険な水が使われていたんだと思います。
バオバブの森「アンダバドアカ」へ
モロンベでお昼を食べ終えた後、午後は「アンダバドアカ」というバオバブが群生している地域へ向かいました。モロンベを出てしばらくすると、水が豊かな場所を発見。
乾季でもこんなに水があるんだな〜!子どもたちが釣りをしていました。
アンダバドアカまでは、モロンベから車で約2時間。道中は、訪れる人が少ないせいかかなり道が悪く、車の天井に頭をぶつけるほど揺られます。
なんとか凸凹の悪路を超えて平地を突き進むと、ついにバオバブの森「アンダバドアカ」に到着。おお!たしかにバオバブが密集して立ち並んでいます!!
車を降りて近づいてみました。これは「家族のバオバブ」(↓)。それぞれの木が思い思いのダンスをしているように見えます。どこからかメロディーが流れてきそう〜♪
このバオバブ(↓)は、刺青みたいなかっこいい模様がついているのですがこれは病気によるものです。樹皮がこんな風に変化してしまうんですね…。
訪れる人が少ないという話は聞いていましたが、実際に来てみると本当に誰もいなくて、完全に貸切状態でのんびりと過ごすことができました。他にも面白いバオバブにたくさん出会えたので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
モロンベの宿へ
のんびり過ごしていたらあっという間に17時。日が沈んできたので、モロンべの宿に向かうことにしました。宿までの道は来た道を戻るだけだったはずなのですが、途中で迷子に…。
そんな時は元の道に戻るのが1番ですが、意外と攻め気質のチャールさんは近道しようと、木と木のわずかな間を突破する場面もありました。さすがに道が悪すぎて何度か車を止めてタイヤが問題ないか確認しつつ進んだものの、結局、元の道に戻ることに笑
ふと空を見上げると満天の星が広がっていました!
水平線のオレンジ色の光から、濃紺の夜空に変わっていくグラデーションと、夜空に星が煌めき、とっても綺麗でした。
いろいろありましたが、無事にモロンべの宿に到着〜!!今日の宿は、海が近く、波の音が聞こえる場所です。
「バオバブロッジ」という名前の宿ということもあり、レセプションにはバオバブの形をした棚がありました。可愛い。
部屋はそれぞれ独立しています。外観はこんな感じ!屋根の角度がなかなか鋭利です。
部屋の中には蚊帳つきのベッド。そんな部屋の中には、蚊がたくさん飛んでいたので…蚊帳は必須です。
バスルームはこんな感じ。なかなか年季が入ってます。
夜ごはんはロッジの食堂で、ピリ辛のおかずと白米をいただきました。疲れすぎて、夜ごはんのことは正直あまり覚えていません。。
「バオバブロッジ」らしく、敷地内にはさまざまな種類のバオバブが植えられていました。
今日もバオバブをめいっぱい楽しむことができました♪ 3時起きでドッと疲れたので今日は早く寝ることにします!おやすみなさい〜
▼追記(旅を終えてから)
私たちがマダガスカルに行ったのは7月後半〜8月前半の乾季です。雨季は1月〜3月で、気候や道路状況がガラリと変わる地域もあります。ぬかるんで通れない道も出るみたいなので、事前に調べていくと良いと思います!
ポッドキャストでは、当時のリアルな様子も語っています!よかったらこちらもチェックしてみてください↓