モロンダバからマンジャへ!マダガスカルでの洗濯事情
DAY7

モロンダバからマンジャへ!マダガスカルでの洗濯事情

マダガスカル

久しぶりに洗濯をした。

マダガスカル旅で地味に困っているのが”洗濯”。これまでの旅の中で一番苦労しています。
その理由はシンプルで、同じ宿に連泊することが無いから。宿に着くのはいつも日が暮れてからで、そして翌朝には次の目的地へ出発します。つまり、洗濯をしても乾かせる時間は一晩だけ…湿気が多い地域ということもあり完全に乾くことはありません。結局、生乾きのまま着るか、乾いてない服をスーツケースに詰め込み、次の宿で干し直すというのが続いてたんです。

でも今日は、スケジュールに少し余裕があったので、久しぶりに青空の下で洗濯ができました!嬉しい。

地元の人は草むらに洗濯物を干す

地元の人たちの洗濯事情はというと…川原で家族総出で洗濯し、洗い終わった服を草むらに広げて干すのが定番スタイルのようです。マダガスカルの至るところで、草むらに干された洗濯物を見ることができます。

サボテンの上に干している人もいましたよ。穴が空いちゃわないかな?と、最初はびっくりしましたが、よく考えると洗濯バサミがいらないので意外と理にかなってるのかも?
また、洗濯物の量がとにかく多いのも印象的です。マダガスカルの田舎は6人兄弟とかが普通なので当然と言えば当然かも。それでも、膨大な洗濯物を見ていると「本当に一家族分…?」なんて疑問が頭をよぎります。

朝6時、モロンダバの宿を出発

朝5時には起きて、6時の出発に向けて準備を進めました。
やなぎーは体調不良が続いてて、ここ数日、夜になると体温が38.5度まで上がる状態…。昨夜からは鼻水も出てきて結構フラフラなため、出発ギリギリまで寝ていました。

一方のきじーは、宿の朝食会場で念願のバオバブジュースを飲みました。

ホテル近くの海岸

バオバブジュースは、濃厚なリンゴジュースにほんのりタマリンドをミックスしたような感じで、驚くほど飲みやすい!フルーティーで爽やか、朝にぴったりの一杯でした!

バオバブジュース

さて、今日の目的地は「マンジャ」という街です。

モロンダバの街を出発

朝6時、予定通りモロンダバの宿を出発!ゼブ牛は今日もそこら中で活躍していました。

働き者のゼブ牛

野生のホロホロ鳥を実食

モロンダバを出発し、オフロードをしばらく進むと、一人の女性が木陰からふらっと現れました。
彼女は銀色のボウルを持っていて、なんとそこにはずっと食べてみたかった「ホロホロ鳥」を使った料理が入っていました!

銀のボウルを持つ女性

ホロホロ鳥はアフリカ原産の鳥で、大陸全土で食べられています。アフリカ南部を旅していたときにホロホロ鳥を初めて目にしたのですが、小さな頭にずんぐりとした体つきがやけに美味しそうで、それ以来ずっと気になってました。

ホロホロ鳥

今回いただいたのは、塩だけで味付けされたシンプルなもの。それでは実食。

煮込まれたホロホロ鳥

一口食べてびっくり。

マダガスカルの食堂でよく食べるチキンよりも断然柔らかくて、臭みが全くありません。そして噛むたびに広がる旨み。野生のホロホロ鳥が、塩だけでこんなにも美味しくなるなんて!
調理の腕も素晴らしいのだろうけど、ホロホロ鳥のポテンシャルの高さを感じずにはいられません。

ここでプチ情報!マダガスカルの肉事情で面白いと思ったのが、お肉の安さ順です。

日本では、鶏肉が一番安くて、その次に豚肉、そして牛肉が最も高級という順番ですよね。でも、マダガスカルではその順番が真逆なんです。マダガスカルでは、牛肉が一番安く、次に豚肉、そして鶏肉が最も高価なんです。

マダガスカルの牛肉といえば「ゼブ牛」一択。ゼブ牛は主要な家畜で、日常的に食卓に並ぶためお手頃な価格です。一方で、鶏肉は高価なため、街中では自転車の荷台に鶏を乗せたり、素手で鶏を抱えて市場に向かう人をよく見かけます。鶏を売ることは、彼らにとって大切な商売なんですね。

素手で鳥を持つ男性

マンジャに到着

今日も炎天下の中、凸凹の悪路をひたすら進み、昼過ぎに今日の目的地「マンジャ」という小さな村に到着しました。村には観光スポットらしいものは何もなく、宿泊施設もたった1軒だけ。

マンジャに到着

こちらが宿泊した宿の部屋の外観です。1つ1つの部屋が独立していました。

マンジャの宿(外観)

ベッドルームには扇風機がついていました。日差しがほとんど入らないので日中でも部屋の中はひんやり涼しかったです。

ベッドルーム

最初に案内された部屋はお風呂の水が出なかったため、別の部屋に移動しました。バスルームは照明がチカチカしていてかなり不気味でした…笑

バスルーム

荷物を部屋に運び終えたら、ホテルのレストランで遅めのランチを取りました。もうお昼時を過ぎていたのでメニューは選べませんでしたが、ゼブ牛のステーキを作ってくれました!

ゼブ牛のステーキ

これまで何度もゼブ牛を食べてきましたがステーキは初めて。ジューシーさは控えめながらもしっかりとした旨味があり、脂っこくないので食べやすかったです。

相変わらずゼブ牛は美味しい!!もちろんいつものように山盛りのご飯も一緒に出てきましたが、どうしても食べきれず…日本のお米が恋しくてたまりません。

お昼ごはんを済ませたあとは、溜まりに溜まっていた洗濯をたくさん洗いました。宿の敷地内には木から木へとロープが張られており、洗濯物を外干しできる環境が整っていました。ラッキー!

洗濯物を干す

大量の衣類を手洗いし、ロープに干し終えた頃には、太陽はすでに傾き始めていました。そのため、乾き具合にはあまり期待できなさそう…。もしこれが正午くらいだったら、あの強烈な日差しで1〜2時間もあれば乾いていたはずなのに、ちょっとタイミングが遅かったですね。それでも、外に干せるだけで十分ありがたい〜!

村の小さな市場へ!地元民に囲まれ芸能人気分

市場を散策

マンジャの市場を散策

洗濯が終わった後は、宿でしばし休憩し、夕方ごろにマンジャの市場に繰り出しました!
市場と言っても、15分くらいあれば全て回れてしまうくらいの大きさですが、地元の生活がぎゅっと詰まった場所です。

日本人が珍しいようで、市場に着くといつもの如く私たちは注目の的になりました。歩き進める度に人が集まってきて、まるでロケ中の芸能人になった気分。ちょっぴり恥ずかしかったです笑

そんな市場には、ところ狭しと面白い商品が並べられています。

▽服屋での偶然の出会い

服屋

服屋がたくさんあるのですが、とあるお店でラビさんの教え子に遭遇!!昔、ラビさんに日本語を教わっていたそうで、少しだけ日本語を話してくれました。こんな小さな村で、日本語を話す人に出会えるとは!

▽際どいパンツ屋さん

市場の一角には、女性用の超際どい(いや、もうアウトか…?)パンツを売るお店がありました。下着屋の店主のおじさんはパンツの上で寝てました(笑)

売られているのは日本のドンキホーテにも売っていないようなセクシーな下着で、全部中古品らしい。

「マダガスカルの女性は中古品の下着を身につけるの?」と尋ねると、驚きの回答が。そもそもこの辺りの女性は下着をつけないそうです…!どういうことだ!!!立ったままトイレをするから下着はいらないんだとか。

▽興味深い商品たち

自分で葉っぱを巻いて作るタイプのタバコが売っていました。巻いてみたいけど、タバコは吸わないんだよなぁ。

タバコ

香りが良い木もたくさん売っていました!

香りのする木材たち

この木たちは、香りを嗅ぐためだけに使われるのではなく、削ってお茶にすることもあるんだそうです。

気になる香りの木材

キャッサバを実食

ふかしたキャッサバ

市場には、タピオカの原料として知られるキャッサバがふかした状態で売られていました。

キャッサバとは?

山積みになっているキャッサバ

キャッサバはイモ類の一種で、世界の約10億人の食糧やエネルギー源となっている重要な作物。イネ、トウモロコシ、コムギに次ぐ第4の炭素資源として注目されており、特に栄養や水が不足する土地でその力を発揮します!茎を切って土に挿すだけで育ち、1年でおよそ20kgものイモが収穫できるという驚異的な成長力が特徴です◎

マンジャは、キャッサバを食べる文化が根付いている地域。ラビさんから「島の南西部ではキャッサバが主食になることが多い」と聞いていましたが、実際に食べてみて納得しました。

キャッサバを実食

満腹感がすごいんです。お米よりも全然早く満腹になります。

味もシンプル。無臭でサツマイモの味を薄くしたような感じです。想像以上に美味しい。マダガスカルのように乾燥地帯が多く、インフラが整わない地域では、キャッサバはまさに生活の強い味方だと思いました。

キャッサバについては、以下でも紹介しているのでよかったらご覧ください。

さまざまな食材

キャッサバ以外にも、さまざまな食材が売られていました。
例えば、赤玉ねぎ。小さめサイズのものが山積みにされています。

大量の赤玉ねぎ

こちらは春巻きのような食べ物。マダガスカルでは米粉を使ったパンや揚げ物がよく見られるので、これも米粉を使ったものかな?

春巻きのようなもの

お米はこんな感じで売られていました!

お米

小さな市場でしたが、ユニークな商品や地元の人々との交流でとても楽しいひと時を過ごしました。

マダガスカルのラーメン実食

市場から宿に戻り、お風呂を済ませたあとは晩ごはんを食べました!気になっていたマダガスカルラーメンを注文しました。

見た目はごく普通。ネギと卵焼きが添えられており、中華そばのような懐かしい香りが漂います。

マダガスカルのラーメン


乾麺を使っているようですが、普通に美味しかったです!日本のラーメンよりかなりあっさりした味わいで、日本のラーメン屋さんの濃厚な味とは違いますが、いつも食べている脂っこいマダガスカル料理に比べると俄然食べやすい。そして、マダガスカルは完全なお米文化で、お米ばかり食べているので、久しぶりの麺類にテンションが上がり、箸がどんどん進みました。

マダガスカル料理は全体的に似たようなものが多いので、こうしたちょっと変わった食事が時々食べられるのは新鮮で良いなと思いました!

そんな満足感に包まれながらも、明日はなんと朝3時に出発予定です。早起きに備えて早めに寝ます!!おやすみなさい〜!

▼追記(旅を終えてから)

私たちがマダガスカルに行ったのは7月後半〜8月前半の乾季です。雨季は1月〜3月で、気候や道路状況がガラリと変わる地域もあります。ぬかるんで通れない道も出るみたいなので、事前に調べていくと良いと思います!

ポッドキャストでは当日の様子をリアルに語っていますので、よかったらこちらもチェックしてみてください!

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