日本人はモンゴルで運転できない!?出発まであと2日!

日本人はモンゴルで運転できない!?出発まであと2日!

モンゴル旅行記

日本からたった5時間のフライトで行ける、手つかずの大自然が残る秘境の地「モンゴル」。出発もいよいよ2日後に迫ってきました。今回の旅の目的はただひとつーー「新月のゴビ砂漠で満天の星を撮る」こと。これさえ叶えば他に望むものはありません!!

この記事では、モンゴル渡航2日前の心境と準備を進める中で苦労した点についてお話します。

モンゴル旅まであと2日!

出発は明後日の昼過ぎ。天気予報には「晴れ」マークが並んでいるので、満天の星空が見れるはず!と、期待で胸が膨らみます。

さて、この1週間、通常の仕事と並行して旅の計画や予約を進めてきましたが、想像以上に大変でした。。

1.旅のルート決めに苦戦!!

旅の日程自体はすぐに決まったものの、移動ルートを調べるのにかなり苦労しました(出発2日前のいまも苦戦中です…)。私たちの目的地「ゴビ砂漠」は、首都ウランバートルから南下した場所にあるのですが、途中からアスファルトで舗装されていない道を進むため、Googleマップではルートが表示されないんです。。

そのため、Googleアースの写真で「これなら通れそう」という道を目視で確認しながら計画を立てています。これが思った以上に根気のいる作業…。実際に行ってみないとわからないところもあるのですが、やらないよりはマシだと自分に言い聞かせて調べてます。

2.ゲルの宿泊予約に苦戦!!

モンゴルに行くなら、やっぱり遊牧民が住む「ゲル」に泊まってみたい!!ということで、宿泊先を探しているのですが、ゲルはBooking.comのような予約サイトからは予約できません。そのため、Google翻訳でモンゴル語に訳して、Facebookのメッセンジャーやメールから連絡を試みるも、返事は来ないことがほとんどです。

特に心が折れたのは、狙っていた絶景ロッジとのやり取り。何度かメッセージを送ってようやく返ってきたのは「予約できますよ!予約名とメールアドレスを教えてください」という内容。喜んですぐに返信をしましたが、そのあと4日過ぎても音沙汰なし…。リマインドメールを4、5回送ってようやく返事がきたと思ったら「その日は埋まりました」の一言だけでした。ひどい!!!

どうやらモンゴルは完全な電話社会のようです。モンゴル語で電話しないと本気で対応してもらえないんです。モンゴル語を話せない私たちは予約をする手段がありません…。今回は突撃訪問でゲルに泊まる作戦ですが、もし満室だったら路頭をさまようことになりそうです。

3.飛行機の予約に苦戦!!

飛行機の予約は慣れたものだから問題ないだろうと思っていましたが、ここでもちょっぴり苦戦しました。JALサイトで予約しようとしたら、なんと2人で往復80万円以上の表示が…!!目を疑いました…同じコードシェア便なら2人で往復15万円で行けるというのに…

そこで、モンゴル航空の公式サイトで直接予約をしようとしたら、今度はネット予約ができない。便の検索はできるけど、支払い画面まで進まないんです。

仕方なくモンゴル航空に電話をしたところ、カタコトながらも日本語を話す明るい女性スタッフが「ホームページは予約とれるように見えるんだけど、できないのよねー」と教えてくれました。
どういうこと!?結局、予約はBooking.comですることに。

サイトに荷物は1つしか預けられないとの記載があったので、電話ついでにもう1つ荷物(スターリンク)を預けたいことを伝えると「あー、今の時期なら大丈夫よ!!スタッフの〇〇さんの番号を教えるから、出発の前日に電話で確認するといいわよ!」と、これまた気さくに教えてくれました笑

南米旅でスターリンクを使用した時の様子

前日で大丈夫なのかしら…。明日がちょうど出発の前日だから忘れず電話をしよう!
とはいえ、もうすでにスターリンクは空港に送ってしまったのだけど。。今回の滞在場所は主に草原…ほぼ通信がないだろうからスターリンクは必須アイテムです。預けられなかったら大ピンチ!!

日本人はモンゴルで運転できない!?

ここまで、苦戦した3つの点についてお伝えしてきましたが、それよりもさらに深刻だったのが車の問題です。解決しないと旅そのものが成り立たないので、少し詳しくお伝えします。

私たちの旅のスタイルは、基本的に「レンタカーを借りて自由にその国を巡る」というもの。前回のマダガスカル旅は例外的に運転手&ガイドつきでしたが、やはり自分たちだけの方が気が楽です。そのため、今回もレンタカーを借りて自由にモンゴルを巡る予定で準備を進めていました。

レンタカーで旅する

ネットでレンタカーを予約

レンタカーはネットで予約ができます。念のため事前にコンタクトを取り「車は確保できています」との返事をもらって支払いまで済ませました。
ところが、そのあと連絡が取れなくなり不安に…。キャンセル料などの規約も不明瞭でよくわからない。

日本人はモンゴルで運転できない事実が発覚…

さまざまな情報を調べてジタバタしていた時に、衝撃の事実が発覚します!
それは「日本人はモンゴルで運転できない」という法律上の問題!!Xで知り合った親切な方が教えてくれました。

ネット上では「モンゴルでの運転は技術的に難しい」という情報しか見つからなかったのですが、いろいろ調べる中で、日本の国際免許証は「ジュネーブ契約」を結んでいる国でしか使えないことがわかったんです。これまで、何度もレンタカーで旅をしてきましたが、初めて知った事実でした…。

国際免許証

詳しく説明すると…
国際免許証には「ジュネーブ条約」と「ウィーン条約」の2種類がありますが、日本はジュネーブ条約しか結んでいないため、ウィーン条約のみの国では運転できないのです。モンゴルは日本とは逆で、ウィーン条約のみなので、日本人はモンゴルで運転することができません。
対して、韓国はウィーン条約もジュネーブ条約も結んでいるので、どちらの国でも運転できます。なぜ日本はウィーン条約を結ばないのでしょうか?

どうやら、ウィーン契約のみの国の中には、運転が荒かったり免許が緩かったりする国もあるようです。あくまでも私たちの憶測ですが、日本がウィーン条約を結べば、確かに日本人はモンゴルでも運転できるようになりますが、逆に交通マナーに問題がある国の運転手も日本で運転できるようになるというリスクがあるのだと思います。

過去に訪れた国を調べ直してみると、アフリカのザンビアと南米のボリビアもジュネーブ条約を結んでいませんでした。ザンビアではガイドに運転してもらいましたが、ボリビアでは自分たちで運転していたのになぜ問題がなかったのでしょうか…?

ボリビアで運転

それは、ボリビアが日本と個別契約を結んでいたからです!ちなみに、当時訪れたボリビア・ペルー・チリの3カ国のうち、ペルーとチリはジュネーブ契約を結んでるため同じ車で国境越えできましたが、ボリビアは越境できませんでした。当時はなんでだろう…程度にしか思ってなかったのですが、その理由がようやく頭の中でつながりました◎

多くの人がモンゴルでの運転を避ける理由として「運転が怖いから」と言っていますが、実際に動画を見る限り、冬でなければそれほど怖いとは思えません。単純に、日本人が法律上運転できないだけだということをこの記事ではしっかり伝えたいと思います!!

ドライバーを予約

レンタカーが使えないとなると、ドライバーを雇うしかありません。しかし、数社に問い合わせるものの全然返事が来ない。Facebookで見つけた業者に連絡しても「Hello」としか返ってこず、意味不明な会話に終始するだけ。

最終的には、Xで“モンゴルでは運転できない”ことを教えてくれた方とツアー会社から紹介してもらい、無事にドライバーを予約することができました。本当にありがとうございます!!!

モンゴル旅で訪れたいスポット

①モンゴルのグランドキャニオン!?「ツァガーン・スワルガ」

ツァガーン・スワルガ

“モロッコのグランドキャニオン”とも称される「ツァガーン・スワルガ」。本当にグランドキャニオンに似ているかはさておき、原始の地球を感じられる場所であることは間違いありません!

ツァガーン・スワルガは、何万年もの歳月をかけ古代の海底にあった泥状の堆積物が圧縮されてできた堆積岩で、虹色の地層が特徴的。また、白く連なる岩肌が仏塔のように見えることから、「ホワイト・ストゥーパ(白い仏塔)」という異名も持っています。

②ゴビ砂漠の「ホンゴル砂丘」

ホンゴル砂丘

ホンゴル砂丘は、幅およそ100km、高低差は最大で300mにも及ぶ、モンゴル最大級の砂丘です。ゴビ砂漠の多くは小石と低木が広がる砂漠地帯ですが、この砂丘はサラサラとした砂が特徴的。

ドラマ『VIVANT』では、第一話の冒頭で堺雅人さん演じる「乃木」が、砂漠をさまようシーンで使われています。

③バヤンザグ

バヤンザグ

恐竜の化石が数多く発掘されたことでも知られるバヤンザグ。赤い砂岩でできたこの場所は「燃える崖」とも呼ばれています。日没時には夕陽を受けて、岩肌が燃え上がるように赤く輝く幻想的な光景が見られるそう!!

『VIVANT』では、病気になったジャミーンを治すために主人公たちが身を潜めていた洞窟のシーンで、この場所が使われています。

④バガ・ガザリン・チョロー

「小さい地の石」という意味をもつ「バガ・ガザリン・チョロー」は、その名の通り、小さな花崗岩が積み重なってできたスポット。周辺には、泉や古代の墓、青銅器時代の岩絵、さらには目に良いとされる「目の泉」などが点在しており、独特の地形と豊かな歴史が共存するエリアです。

まとめ

準備ではいろいろ苦戦しましたが、いよいよ明後日出発です。旅先でも通信やインフラなどの問題がありそうで少し心配ですが、それ以上にモンゴルの雄大な景色と満天の星空をこの目で見られるのが楽しみです!!

たくさんの写真を持ち帰って、皆さんにもモンゴルの魅力をしっかりお届けできるようにしますね!それでは、行ってきまーす!!

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