モロッコ旅で1番心に残った料理は、ホームステイ先のお母さんが作ってくれた「パスティラ」。もうこれが驚くほど美味しくて、、忘れられないモロッコの味になりました。
今回は、そんな最高の思い出を与えてくれた、モロッコの伝統パイ料理「パスティラ」の作り方をご紹介します!
「パスティラってなんぞや!?」と思われた方は、以下の記事をどうぞ。
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パスティラの作り方
それでは、さっそくパスティラの作り方をみていきましょう。
1.蒸し鶏をつくる
まずは、パイの中身となる蒸し鶏を作りましょう!
鶏肉にスパイスをしっかり塗り込んでから蒸し煮にします。
ハト肉を使うのが伝統ですが、今回は手に入らなかったため鶏肉で作っていただきました。
2.蒸し鶏の身をほぐす
蒸し鶏ができたら、少し冷ましてから身をほぐします。
骨からキレイに剥がし、ナイフで小さくカットして細切れに。ホストマザーはこの時、大きな塊やスジが残っていないか、かなり細かくチェックしていました。この丁寧な作業が、あの最高の味を生み出しているんだろうなぁ…。
3.ほぐした鶏肉にオニオンソースをかける
準備しておいた手作りのオニオンソースを、ほぐした鶏肉にかけてしっかり絡ませます。
玉ねぎをじっくり煮詰めた飴色ソースの香ばしい匂いがたまりません!
ちょっぴり味見させてもらったのですが、ソースだけでもう美味しい◎
4.パイ生地をお花のように並べる
ここからは、具材を包む準備です。
「ワルカ」と呼ばれる極薄のパイ生地を5枚ほど広げ、お花のように並べます。
写真からも分かるように、ワルカは油っぽくてツヤツヤした生地で、直径50cmほど。
どちらかと言えば、パイ生地よりもライスペーパーに感触が似ています。ライスペーパーに油がたくさん付いている感じです。
5.パイ生地の上に、味付けした蒸し鶏をのせる
お花のように広げたパイ生地の上に、味付けをした蒸し鶏をまんべんなくのせます。
6.玉ねぎと卵で作ったペーストをのせる
蒸し鶏をのせたら、その上に玉ねぎと卵で作ったペーストをのせます。
このペーストは、みじん切りの玉ねぎと卵、スパイスを使って事前に作っておいたもの。
オニオンソースに続いて、このペーストも味見させてもらいましたが、これまたスパイスが絶妙に効いてて美味しい…。スパイスの味はするけど、全く辛味はないです!
7.砕いたアーモンドをたっぷりのせる
ペーストの次は、砕いたアーモンドをこれでもか!ってくらいたっぷりのせます。
アーモンドは、フードプロセッサーで砕いてパウダー状にしていました。
8.パイ生地を1枚のせ、5-7の工程をもう一度
アーモンドをのせたら、その上にパイ生地を1枚のせて、5-7の工程をもう1度繰り返します。
9.具材がはみ出ないよう、パイ生地で全体を包む
具材をのせ終わったら、さらにパイ生地を数枚重ねて、最初に広げていた5枚のパイ生地で全体を包みます。
具材がこぼれないように、しっかりくるんでこんな感じに↓
10.照りを出すためにハケで溶き卵を塗る
具材をしっかり包んだら、最後に照りを出すために溶き卵を塗ります。
ハケを使って端から端まで丁寧に塗ったら、焼く準備は完了です。
11.オーブンで焼く
オーブンで、中までしっかり火が通るまで焼きます。
ホームステイ先にあったのは旧式のオーブン。
剥き出しのガスタンクの元栓を開けて、マッチ棒を使って点火していました!
12.シナモンパウダーとシュガーパウダーを振って完成
最後にシナモンパウダーとシュガーパウダーを振ったら、直径50cm・厚さ5cmのパスティラの完成です◎
パスティラ実食
素手で掴んで食べる、モロッコ流の食べ方でいただきました!中の具材がアツアツで指先が少し痛かったけど、それも気にならないほどの美味しさ。具材の旨みとスパイスの風味、シュガーパウダーの甘みが絶妙で、口に入れるたびに旨みが増していきます。これは、日本人みんな大好きな味だと思う。
作り方の動画
上記でご紹介した一連の流れを動画にもまとめていますので、こちらもご覧ください!
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以上、モロッコで食べた絶品パイ料理「パスティラ」の作り方でした!
日本でも作りたいけど、ホストマザーの味は再現できる気がしない…。旅で出会う、現地のお母さんの味って本当に特別ですよね。
ポッドキャストでも、パスティラの作り方を楽しく語っています!(開始14分ごろから)
よかったらこちらも聞いてみてくださいね♪