初めてのサハラ砂漠、バギーで駆け抜ける!

初めてのサハラ砂漠、バギーで駆け抜ける!

ついに待望のサハラ砂漠に突入です!
明日はサハラ砂漠のキャンプ場で過ごす予定なので、今日はウォーミングアップとして夕方から少しだけ砂漠を体験することに。途中で思わぬハプニングもありましたが、バギーに乗って美しい砂漠の夕日を楽しむことが出来ました。

サハラ砂漠の特徴

サハラ砂漠の魅力は、なんといっても果てしなく続く広大な砂の海!!
南北に1,700km、面積にして約1,000万㎢のこの砂漠は、アフリカ大陸の約1/3を占めています。ちなみに、1,000万㎢ってアメリカ合衆国とほぼ同じ大きさです。とっても大きいことがわかりますね。

サハラ砂漠

2022年のyanakiji旅で訪れたナミビアの「ナミブ砂漠」は、8,000万年前にできたと言われる世界最古の砂漠。それに対して、サハラ砂漠は2万年前にできた比較的新しい砂漠です。

8,000万年前にできたと言われる世界最古の「ナミブ砂漠」のデットフレイ


とはいえ、2万年前から常に砂漠の姿をしていたわけではありません!実は、サハラ砂漠は乾燥した砂の大地と緑豊かな大地を繰り返しているというのです。例えば、地球の歴史から見るとごく最近、約8千年前には森林が誕生するほど水に恵まれ、人類もその地で狩猟生活を営んでいたようです!

そして、砂漠の広大さゆえ、アクティビティが充実しているのもサハラの魅力です。
バギーに乗って砂漠を疾走したり、ラクダに揺られてのんびり過ごしてみたり、ランクルで砂丘をアトラクションのように駆け回ったり、はたまた砂漠の中で宿泊してみたり。業者も多いため選択の幅が広いのも嬉しいポイントですよね。

※砂漠については以下の記事でもまとめています。興味のある方はぜひこちらもご確認ください。

さて、初めてのサハラ砂漠…私たちはどんな1日を過ごしたのでしょうか。
ここからは、1日の出来事を振り返っていきます。

レンタカーで砂漠の街「メルズカ」へ

エルフードからメルズカへ

今夜もホームステイしているエルフードに宿泊予定。そのため、夕方から軽くサハラ砂漠を体験したらエルフードに戻ります。

道中の景色(エルフード→メルズカ)

エルフードから砂漠の街「メルズカ」までは車で約1時間ほど。
私たちのお目当ては砂漠のサンセットなので日没から逆算して出発時間を考えました。この時期は日没が20時ごろなので16時に出発すれば余裕で間に合うだろうと考え、ざっくり16時すぎに出発したのですが…
この見立てが甘かった…!このあと詳しくお伝えしますが、サンセットを楽しむなら遅くとも16時には現地に到着しておくべきでした。

道中の景色(エルフード→メルズカ)

しかし、この時の私たちはそんなことは全く考えず道中の景色を楽しんでいました。
超マイペースに車を走らせ、途中の良さげなスポットで撮影したり、「あ、ここが化石がたくさん発掘される場所だよね」「アンモナイトのマークが可愛い〜!」なんて話をしたり。

そうこうしてるうちに砂漠が徐々に見えてきて、メルズカ(らしき場所)に到着。
正直、辿り着くまでメルズカは大きな街だと思ってました。だって、サハラ砂漠の中でも有名な観光地なのだから。
でも実際は、「え…ここがメルズカ?」と疑ってしまうほど小さな村でした。

メルズカ唯一のATMでお金をおろす

メルズカのATM

メルズカに着いたら現金を調達しよう、と考えていたのでまずは銀行に行ってみました。
街中にあるのかと思いきや、なんとも殺風景な場所にポツンと銀行ひとつ。(ここはメルズカ唯一のATMだそうです)

メルズカのATM

無事に現金を調達できてホッとしました。

砂漠でまさかの車スタック!

もともとメルズカに着いたら、ツアー会社を探して夕日が綺麗に見える場所まで案内してもらおうと考えていましたがすでに良い時間…。そんな焦りから「自分たちでも砂漠へ行けるかも!」と安易に砂丘に突っ込んだのですが…これが大失敗でした。

車のタイヤが砂に深くはまり、まさかのスタック。
砂をかき出したり、拾ってきた板をタイヤの下に挟んで試行錯誤してみたものの、車はびくともしません。さらに、無理やりエンジンをふかしたせいで、焦げ臭い匂いまで漂ってくる始末…。
ちなみに乗っていたレンタカーはこちら↓

韓国の自動車メーカー「KIA」の「Sportage」

そんな中、ランクルに乗った男性4人組が通りかかり、私たちの様子に気づいて助けてくれることに!!
4人が車を前から押してくれたおかげで、なんとか脱出することが出来ました。

この時、すでに17時半。助けてくれた4人組はどうやらツアー会社のスタッフだったようで、お礼を兼ねて「今からサンセットを楽しめるツアーはあるか?」と尋ねてみると「バギーのサンセットツアーができる」と言ってくれて、そのままツアーに参加することになりました。

スタックしてしまった場所から車でおよそ5分、ツアー会社の事務所に到着です。
時間がないので、ささっと手続きを済ませました。サインと支払いだけの簡単な手続きで、料金は2人で900MAD、日本円でおよそ13,000円でした。

ヘルメットを着用

私たちが手続きをしている間にバギーの準備を進めてくれたので、すぐにヘルメットをかぶって慌ただしく出発です!

バギー操縦は簡単?難しい?

バギー操縦の説明を受ける

ガイドを担当してくれたのは、かなり若い少年でした。15歳くらいかな?
先頭にガイドの少年、次にやなぎー、最後にきじーという感じで進んでいきます。

バギーの操作自体はシンプルで、しかもパワフルなので砂丘との相性は抜群です。運転に慣れている人なら、砂丘の凸凹を気持ちよく駆け抜けることができると思います!

バギーで砂丘を駆け抜ける

その一方で、ハンドル操作が苦手な人や筋力が少ない人は、慣れるのにちょっと時間がかかるかもしれません。きじー(男性)は余裕でバギーの操縦はできていましたが、やなぎー(女性)は大苦戦でした。カーブでは遠心力がかなりかかるので、車体を腕とハンドルの操作でしっかり支える必要があるけどやなぎーは腕の力が足りず。。

バギー操縦には腕力が必要

特に気をつけたいのが、上り坂。アクセルを踏み込んで一気に駆け上がるのがベストですが、途中で怖くなってブレーキをかけてしまうと登りきれずに後ろに落ちてしまう危険があります。実際やなぎーは4,5回バギーを停めてしまったり、極め付けにバギーからずり落ちました笑

バギーからずり落ちる

怖いもんは怖いんです。

無理すると事故になる可能性もあるので、少しずつ慣れていくか、初心者にも優しいルートにしてもらうか、いっそバギー以外の乗り物を選ぶのも手だと思います。今回私たちは時間がなかったので、バギー一択でしたが…。

ちなみに、バギーに乗る時は長ズボンを履いていくことをおすすめします!この日、やなぎーはワンピースだったのですが、太ももにかなり発熱したバギーのエンジンがあたり火傷しそうなくらい熱かったです…。

初めて見るサハラ砂漠でのサンセット

絶景ポイントに向かう

やなぎーはバギー操縦に苦戦しつつも、ガイドの少年が絶景ポイントまで連れて行ってくれて、なんとかお目当てのサンセットを写真に収めることができました◎

サンセットで記念撮影

着いた頃にはすでに太陽は沈みかけていて撮影時間は15分ほど。それでもなんとか間に合ってよかった〜!!

同じ砂漠でも、サハラ砂漠とナミブ砂漠はまるで別ものでした!
サハラ砂漠は砂丘の数が圧倒的に多く、視界いっぱいに広がる砂の海。ラクダに乗っている人もたくさんいて、砂漠のイメージそのものでした。砂の色はナミブ砂漠の方が綺麗だったかな!

夕暮れ時は砂がひんやり冷たくて裸足で歩くと気持ちいい!風も思ったほど強くなく、静かに砂漠の時間を過ごせましたよ♪

事務所へ戻る

暗くなるまでしっかりと砂漠を楽しんだ後、バギーで遊びながら事務所へ戻ります。

事務所に到着

無事にツアーを終え、事務所に帰還〜!ツアーはだいたい1時間半でした。
お世話になったガイドの少年に、お礼として20MADを渡し砂漠をあとにしました。

初めてのサハラ砂漠体験はバタバタでしたが、それも後になっては良い思い出。日没が20時とはいえ、サンセットを存分に楽しむにはやっぱり16時には現地に着いてツアー会社を決めておくのが良いと思います。サハラ砂漠でサンセットを楽しみたい方はぜひ参考にしてください!

ポッドキャストでは、当時の焦りや感動をリアルに語っています!よかったらこちらもチェックしてみてくださいね!


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