これが見たかった!バオバブ街道の絶景サンセットは期待を裏切らない

これが見たかった!バオバブ街道の絶景サンセットは期待を裏切らない

マダガスカル

絵本『星の王子さま』に登場する、不思議で個性的な巨木・バオバブ。そのユニークな姿を間近で堪能できる絶景スポットが、マダガスカル西部のモロンダバにあります。街から少し車を走らせるとたどり着く「バオバブ街道」は、マダガスカル観光でも特に人気の名所の一つ。写真好きの方なら、カメラを手に時間を忘れてしまうほど楽しめると思います!

今回は、そんな「バオバブ街道」の情報をたっぷりお届けします!!

バオバブ街道は突如現れる

昼間のバオバブ街道

モロンダバから車で北へ約15km、オフロードを進むと「バオバブの街道」が突如として現れます。背筋をピンと伸ばしたように空高くそびえるバオバブが立ち並び、まるで原始の地球に迷い込んだかのような光景です。

驚くべきことに、この美しい並木道は人工的に作られたものではなく、長い年月をかけて自然が生み出したもの。大自然の力強さと神秘に、思わず息を呑んでしまいます。

トラックや人が行き交う

「バオバブ街道」は、マダガスカルを代表する観光名所でありながら、実は単なる観光スポットではありません。地元の人々にとっては、日々の生活道路としても欠かせない存在です。

穏やかな日常

道端では農作業を終えた人々が笑顔を交わし、牛たちがその傍らを闊歩する、そんな日常と自然が共存する場所。観光客にとっては非日常の風景も、ここではありふれた日常の一部なのです。

バオバブ街道のハイライトは夕暮れ

夕暮れ時のバオバブ

この並木道は夕暮れになると、さらに神秘的な景色に移り行きます。沈むゆく太陽のオレンジ色の光がバオバブのシルエットを優しく照らし出し、温かくもなんだか切ない、そんなエモーショナルな気持ちになります。

やがて太陽が水平線に沈むと、マジックアワーが訪れます!オレンジ色の背景に、バオバブの黒いシルエットがくっきり出てきます。この美しさは、写真では伝えきれないほど特別で、この景色を求めて世界中から人々が訪れる理由がよくわかります。

バオバブ街道を訪れた感想

バオバブ街道の良かったところ

1本1本が立派なバオバブ

バオバブ街道、まさに想像を超えるスケール感でした!!近くで見るバオバブは迫力満点。
1本1本がしっかりとした佇まいで「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう」と感じてしまうほど、バオバブの圧倒的な存在感と神秘的な魅力に感動しっぱなしでした。

夕暮れ時は最高のタイミング

特に心に残ったのは夕日が沈む瞬間。バオバブがシルエットになり、空の色がオレンジ色から紫色に移りゆく姿は、一生忘れられないほど美しい光景でした。

また、並木道のすぐそばでバオバブの小さな苗が売られていたのも印象的でした。

バオバブの苗

あまりにも小さな姿に思わず驚きつつ、あの巨大なバオバブがこんなにも小さな苗から始まるのだと考えると、自然の持つ力強さと生命の神秘に感動せずにはいられません。

バオバブ街道のイマイチだったところ

一方で、少し気になる点もありました。素晴らしい絶景をそのまま写真に収めたかったのですが、人が想像よりも多く、思い描いていた構図を作るのが難しかったのが残念でした…。また、今回はドローンの持ち込みを控えたのですが、飛ばしている人もチラホラ見かけ「自分たちも持ってくればよかった」と少し後悔する場面も…(涙)

車通りが意外と多いのも予想外でした。ゼブ牛から大型車までさまざまな乗り物が行き交うため、道路は砂ぼこりでいっぱい。宿に戻って服をみて見てみると、白いはずのTシャツが肌色になっていてびっくり!髪も砂ぼこりで大変なことになってました。マダガスカルに来てからは、シャンプーを2回使うのが習慣になっています…!

白色のTシャツが肌色に…

それでも、全体としてはこの場所の壮大さに感動しきり。砂ぼこりなんて些細なことに思えるほどの絶景がそこにはありました。

バオバブ街道周辺の観光スポット

バオバブ街道の周辺にある観光スポットといえば次の2つが定番です。

①キリンディ森林保護区

モロンダバから車で1日弱の距離にあるキリンディ森林保護区。ここの注目ポイントは、マダガスカルの生態系の頂点に立つ肉食獣「フォッサ」や、個性豊かなキツネザルたち。自然好きなら一度は訪れたいスポットで、動植物の多様性に驚かされること間違いなし!

②愛し合うバオバブ

愛し合うバオバブは、2本のバオバブがまるで恋人同士のように絡み合うロマンチックなバオバブ。
観光客の間では、写真映えスポットとしても人気です。カップルで訪れるとさらに特別な思い出になるかも?

それぞれの情報は以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひこちらをご覧ください。

ぜひバオバブの実も食べて!

バオバブの実

先ほど紹介した「愛し合うバオバブ」の近くでは、バオバブの実が売られていました。日本では見かけないため、これは試さないわけにはいきません!

売られていたのは楕円形のバオバブの実だったので、丸い形状の実がなる「ブーニー」ではなく、おそらく「ザ」か「レオニラ」という種類。木にはまだ実がなっていないため、昨年収穫されたものでしょうか。1つあたりのお値段は1万アリアリ(約350円)で、手のひらに収まる野球ボール2個分ほどのサイズ感。

売り場のお姉さんに食べ方を尋ねると、彼女は片手で実をつかみ近くの木に「コンコン」と叩きつける方法を披露してくれました!まるで巨大な卵を割るかのような動作がなんとも印象的…。

割れ目が入った実をパカッと開けてみると、中にはアーモンドのような種がゴロゴロ。種の周りには乾燥したふわふわの繊維がついていて、見た目も触感もなんだか不思議。(木に叩きつけるものだから殻は固いのかと思いきや、意外と柔らかく、開けた瞬間に勢いで中身が少し落ちてしまいました)

木に叩きつけて殻を割る

肝心の味ですが…正直いって特別美味しいわけではありません(笑)

まずいわけではないけれど、毎日食べたいかと問われると微妙なところ。とはいえ、食べてみたかったものを実際に味わえた満足感で言えば100点満点!バオバブの実は、栄養満点でビタミンやミネラルが豊富。疲労回復や美容にも効果が期待できるスーパーフードなので、そのような面では毎日食べるのもいいのかも?

中はアーモンド大の種がいっぱい

さらに、近くで自生していたナツメの実も食べました。あちこちに生えているものの、熟れた食べ頃のものに出会うのは意外と難しいんですよね…。同行してくれた運転手のチャールさんが、高いところにある実をジャンプして取ってくれました。

梅より小さく、どんぐりの2倍ほどのサイズ感。味は少し熟れすぎたスカスカのりんごみたいな感じで、ほんのり虫っぽい香りも……。現地の人たちは普通に道端で食べ歩きしているので期待してたのですが、正直わたしたちの口には合いませんでした…!

バオバブ街道への行き方

首都アンタナナリリボから「バオバブ街道」があるモロンダバへのアクセス方法は、飛行機か陸路(バスまたは車)の2通りです。

1.飛行機でアクセス

アンタナナリボからモロンダバまでは1時間強のフライト。移動はスムーズで時間も短縮できますが、フライトは週1〜2回と限られているためスケジュール調整が必要です。飛行機の料金は予約するタイミングによっても前後しますが、相場は片道およそ1万円と考えておくと良いでしょう。

2.陸路でアクセス(バスまたは車)

陸路の場合、アンタナナリボからモロンダバまではバスまたは車で15時間ほどかかります。
バスの料金は片道で2,000円〜。ただし、これまでの記事でも度々出てきているタクシーブルース(バス)は定員人数を超える人がぎゅうぎゅうに詰め込まれるため、15時間の長旅はかなりの体力が必要です。また、乗り心地も快適とは言えないので、利用する際は覚悟してください!!一方で、貸切の車を利用する場合は多少快適に移動できますが、舗装されていない道路も多く長時間のオフロード移動は避けられません。


以上、モロンダバにある「バオバブ街道」の情報でした。この日の旅の記録は、以下の記事にまとめましたのでぜひ参考にしてください。

ポッドキャストでも、当時の様子をリアルに語っていますので、良かったらこちらもチェックしてみてくださいね!

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