ルクソール行きの機内は白ハットのおじさまだらけ!?
砂漠キャンプから一夜明け、国内線に乗って古代エジプトの街「ルクソール」へ。機内には白い帽子をかぶった古代エジプトファンらしきおじさまたちがずらり!目を輝かせる姿に、こちらまでワクワクが伝わってきました。
朝の白砂漠
砂漠キャンプから一夜明け、朝の白砂漠を楽しみました!!
巨大な岩に登り朝日を眺めます。どんどん色を帯びていく大地が綺麗。。。

昇りゆく美しい朝日を撮影したあとは、朝食をいただきました。

朝のメニューはいたってシンプル。ゆで卵にフルーツ、チーズ、写真には映っていないですがパンもありました。特別な料理ではないけれど、”砂漠で食べる”ただそれだけでとても贅沢な朝ごはんに感じられます。
食べ終えたら、ささっと荷物を撤収して白砂漠の散策スタートです!

朝の優しい光に照らされた白砂漠は、昨日のサンセットタイムとはまた違った表情。波のような形をした白い石灰岩に“ここはかつて海だったのだ”ということを思わされます。

長い年月をかけて、風の侵食によって作り出された天然の白いオブジェクトたちが、さまざまな形で私たちの目を楽しませてくれる。うさぎの形に見えるものや、エジプトらしくスフィンクスのような形をしたものも。

特に驚いたのがこの岩!もう、どう見ても鳥にしか見えませんよね!若干カーブを帯びたクチバシに、張り出した胸の部分。岩の表面の凸凹も相まってかなりリアルです。

乾燥した大地に、砂漠らしい茶色い草がちょこっと生えているのも面白い。まるで別の惑星に迷い込んでしまったかのような、幻想的な世界が目の前に広がっています。

朝の白砂漠を夢中で満喫しているうちに、気づけばあっという間に出発の時間に。国立公園には「決められた時間内に退園しなければならない」というルールがあるそうで、名残惜しさを感じつつも慌ただしく出発することになりました。

足湯でリラックスタイム

白砂漠を出発してしばらく経ったころ。丘の上に妙に目立つ建物があるのがあるのが目に入ったので「あ、面白い!写真撮ろう!」をカメラを構えた瞬間、モハメドが物凄い勢いで「ダメダメ!」と止めにすっ飛んできました。
どうやら、軍の基地でしかも銃を持った兵士がいる場所だそうで、写真を撮っているなんてバレたら銃でパーンされるんだとか。しばらくドキドキが止まりませんでした。

そんなハプニングはありつつも、最後に足湯スポットに立ち寄ってくれました。「足湯」と聞いて、日本の温泉街みたいなものを想像していたんですが、実際はぜんぜん違います!!
乾いた土地にポツンと掘られた、大きな四角い井戸。どうやらここが足湯みたいです。

さっそく足を浸けてみましたが、体感45度ほどですぐに真っ赤に!想像より熱いけど、昨夜はお風呂に入っていないので足がポカポカになって気持ちよかったです。
ほかほか気分でカイロ空港まで送ってもらい、モハメドの砂漠ツアーは終了。全工程がよく考えられたプログラムで充実した1日半でした。

カイロ空港で見た特別な光景
カイロ空港では、同じフライトの乗客たちが浮き足立って飛行機に向かう姿が印象的でした。違うグループ同士が笑顔で話をしている様子も微笑ましかった。
なぜこんなにも皆さんが興奮しているかというと、目的地のルクソールが古代エジプトにおいて極めて重要な歴史都市だからです!ルクソールは、かつて古代エジプトの首都テーベとして栄えた場所で、今も発掘調査が続けられています。現在もツタンカーメンや有名ファラオたちの墓、エジプトを代表する大神殿、ハトシェプスト女王の葬祭殿などがあります。
そう、ルクソールは考古学ファンにとっては”生きた歴史”を感じられる聖地なのです。

そんな飛行機の中の様子はというと、考古学好きらしい白ハットをかぶった紳士たちの楽園。インディ・ジョーンズさながらの格好をした方がたくさんいました!
平均年齢65歳くらい、美しい白髪と貫禄のある体型が特徴的な富裕層のシニアが多い印象。みんな古代エジプトへの期待からか子どものように目がキラキラしていて、機内は楽しい雰囲気に包まれていました。
そんな可愛らしい光景に、私たちはニマニマしながら「王家の谷は白ハットだらけかもしれないね」「大人のディズニーランドみたい」なんて話していました。

今まで乗った飛行機の中で最も年齢層が高く、最も富裕層割合が高く、最も浮かれたフライト体験でした!笑
ルクソールに到着!夕食はホテルの屋上で
無事ルクソールに到着。疲れていたのでどこかに立ち寄ることもなく、そのままホテルに直行しました。
ホテルの周辺はガヤガヤした雑多な繁華街。ファラオたちの墓がある古代エジプトの痕跡が残る街のため、もっと厳かなイメージを持っていたので意外でした。

部屋に荷物を置いたらホテルの屋上で夕食です。エジプト人がみんな大好きな「コシャリ」を注文。2日目で訪れたハンハリーリ市場でもコシャリを食べましたが、それとは全然味が違いました!

正直、ハンハリーリ市場のコシャリはちょっとイマイチだったのですが、ここのはとても美味しい。トマトソースひとつとっても、ちゃんといろんなスパイスが入っているから味に深みがあります。(ハンハリーリ市場のコシャリは、以下の記事をご覧ください)
コシャリでお腹を満たしたあとは、疲れを癒すべくすぐにそれぞれの部屋に戻りました。

ただ、ここでプチトラブル発生。なぜかきじーの部屋のシャワーだけ、お湯が出ない水風呂状態だったんです。どう頑張ってもお湯が出てこない。でも体は洗いたいからさっと水シャワーを浴びて、そのあとドライヤーで体を温めようとしましたが、風の勢いが弱く結局体が温まることなく、ブルブル震えながら布団に潜り込みました。

でも、布団にくるまってもなかなか体が温まらない。これだと風邪を引いてしまうので、今度はなんとかエアコンをつけようと奮闘。。部屋にあるブレーカーのようなものを見つけて色々なスイッチを試していたところ、なんと天井のシーリングファンが勢いよく回り始めました。老朽化しているせいか、天井からファンが落ちそうになってヒヤヒヤもの…。
そのあと、なんとかエアコンの電源を見つけて作動させることができましたが、エアコンも最初はカビ臭くて…。散々な夜でした。
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