クルーズ船で過ごした最後の朝
ダイビング用のクルーズ船で生活してきた日々も、ついに最終日になりました。
この数日間で、毎日4本のダイブ。「潜って、食べて、寝て、また潜る」を繰り返す生活。
体力は確実に削られているのに、心はどんどん満たされていく感じがします。きっと、カロリーよりも多くの感動を吸収してたんだと思います◎
体中が“冒険の証”に
そして足のアザがすごいことに…!膝の上からくるぶしまで、まるで“やんちゃ坊主”を通り越して軽い事故に遭ったようです。理由は単純で、海からボートに上がるとき、鉄の階段に足をガンガンぶつけてるから。何度も潜ってると、もうクセみたいになっちゃうんです。
でもこのアザも「グレートバリアリーフを潜りきった証」だと思えば、ちょっと誇らしい。
ラストダイブ、やっと心が海とひとつになれた

最終日は午前中に2本潜って終了です。その2本目——まさにラストダイブが、一番リラックスして潜れました。
ダイブマスターのソンさんが「最後は綺麗なところに行こう」と言って、特別に美しいサンゴ礁エリアに連れていってくれたんです。あの景色は絶対に忘れられない。
思えば…最初のダイブでは寒さで震えが止まらず、そのあと窒素による頭痛に悩まされて。ナイトロックスの講習を受けて酸素のバランスを調整して、ようやくこのラストにたどり着きました。

“無事に潜りきった”という達成感が、心をほどいてくれたんだと思います。海の中で流れに身を任せながら、「ああ、やっと自然と一体になれたな」と感じた瞬間でした。
夕食はワニとカンガルー
クルーズ船を降りてレンタカーでケアンズのAirbnbへ。

さすがに疲れが出てたけど、夕食はホストおすすめのレストランでとることにしました。
レストランは賑やかで、スタッフに日本人の方もいてほっと一安心です。
お味はというと…まずサラダが絶品!生野菜がびっくりするほど美味しくて、上に乗ってたイカリングが柔らかくて最高でした。「海の街のごはんって、こういうことだよね」って、二人でうなずき合います。

そしてメインは──ワニとカンガルーの肉!!どっちがどっちか分からないまま食べてみることに。
ステーキ風の黒っぽい方は硬くてクセのある味、チキンカツ風の方は白身っぽくて柔らかく、旨みがあって美味しい。

「これは絶対、硬い方がワニでしょ!」と意気揚々に話していたら…まさかの逆で、ステーキ風がカンガルー、チキンカツ風がワニでした。
ワニの肉ってもっと硬いイメージだったけど、実際はしっとりしていて、鶏むね肉と白身魚の中間みたいな味です。クセがなくて、むしろまた食べたいと思えるほど。一方のカンガルーは筋肉質で、噛むほどに野性味が出てくる。オーストラリアの自然をそのまま食べているような気分でした。
最後の夜は「塩との戦い」

宿に戻ってすぐ寝たい気持ちを抑えて、忘れちゃいけない“最後のミッション”──器材のメンテナンス。
海水を浴びたまま放置すると、塩が残って錆や劣化の原因になるため、スーツ、マスク、フィン、カメラケース、全部真水で洗わなきゃいけません。

でも宿にバケツがなくて、苦肉の策です!キッチンのシンクにガムテープで栓をして水をためる作戦を実行。でも…夜はうまくいったと思ったのに、朝起きたら全部抜けてました(笑)。結局もう一度やり直して、なんとかリカバリー完了。
ちょっとドタバタしたけど、しっかり最後締めることができました。「これで本当に終わったんだな」って、しみじみ感じた夜でした。
海と暮らした数日間を終えて
グレートバリアリーフでのダイビング生活。寒さも頭痛も、トラブルも全部含めて、「一生忘れない旅」になりました。海の上で暮らすこと、潜ること、食べること、すべてがつながって、私たちの中に新しい感覚を残してくれました。
さて、次はどんな海に潜ろうか。
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