エジプト旅、実際どう?古代遺跡・砂漠・ラマダンを振り返る

エジプト旅、実際どう?古代遺跡・砂漠・ラマダンを振り返る

エジプト旅行記

事前に10冊以上の本を読んで挑んだエジプト旅!!
ただ、たくさん下調べをしたからこそ、頭でっかちになってしまった部分もありました。

エジプトから帰国して時間が経った今、旅での体験がようやく自分の中に落とし込めている感覚があります。この記事ではエジプト旅のリアルな感想を「古代エジプト遺跡」「白砂漠・黒砂漠」「イスラム文化」の3つの視点から振り返ります!

1.時間が経ってさらにトキめく【古代エジプト遺跡】

事前学習を入念にしたからこそ感じたこと

古代エジプトについてたくさん学び、意気込み100%で挑んだエジプト旅!
だからこそ、本やネットの記事で読んだものを実際に目の当たりしたときは本当に感動しました。特に遺跡のスケール感や、現在も色鮮やかに残るレリーフは素晴らしかった!!

ラムセス6世王墓のレリーフ

ただ、その一方で感じたのが頭でっかちになってしまったという点です。
古代エジプトって本にもネットにも大量に文献があっていくらでも勉強できてしまうんですよね。それが返って、頭でっかちになってしまっていた部分もあったな…と振り返って思うところです。

10冊以上の本を読んで予習しました

現地でも、遺跡と本を照らし合わせながら見学していたので、その場で「なるほど!これのことかー!」と理解が深まる反面、なんだか情報の一つとして見てしまうというか…。

帰国してから深まる「古代遺跡」への理解

正直、帰国してしばらく経った今になって、ようやく現地で見たものが自分の中に落とし込めている感覚があります。

古代エジプトの発掘作業や研究は今も行われているため、旅から帰ってきてからも新しいニュースを続々と目にするんですよね。訪れたスポットがニュースで取り上げられるたびに、旅中よりもさらに“心がときめいている”自分がいるんです。

旅後に見たテレビの特集で、ツタンカーメン王墓の新たな発見も取り上げられていました。

ツタンカーメン王墓

学ばずに訪れていたらほぼほぼ「ふーん」と通り過ぎて、深みがない旅になっていたと思います。学んだことに全く後悔はないけど、消化するには少し時間が足りなかったかな。お腹いっぱいのまま次また食べなきゃいけないみたいな感覚に近いのかも。

時間が経ってようやく消化が進んできたからこそ、ニュースをみて「そういえばあそこに行ったな」「まだまだ興味深いことがあるんだな」って素直に、深く思えるようになりました。

2.独特な景観に圧倒された【白砂漠・黒砂漠】

砂漠といえば広大な“砂の大地”を想像しますが、エジプトの砂漠はまったく違います。
かなり独特な景観。ナミビアにあるナミブ砂漠やモンゴルのゴビ砂漠のような迫力とは違うけど、とにかく景色のバリエーションが豊富です!!

私たちは、エジプト中西部にある「白砂漠」と「黒砂漠」を訪れました。白砂漠は、彫刻のような白いモニュメントが点在する幻想的な景観。黒砂漠は火星のような黒い大地が広がってて圧巻でした!自然が好きな方には絶対におすすめしたいスポットです!!

白砂漠
黒砂漠

あと、やっぱり息抜きにいいんですよね。人工物でない自然が作る景観はシンプルで、秘境ならではの静けさにホッとします。古代遺跡のイメージが強いエジプトで、こうした自然の絶景に出会えて嬉しかったです◎

3.ラマダンで知った、心温まる【イスラム文化】

今回私たちはラマダン中のエジプト(3月)を訪れたのですが、これがエジプトの文化をより深く知る機会となって大正解でした!

「ラマダン」とはイスラムの宗教行事のことで、イスラム教徒たちは日の出から日没まで飲食を断ちます。さらにこのラマダンの期間中には、いつも以上に“『マイーダ・ラフマーン』=他人に親切にすること”が推奨されているんです。

エジプト人の温かさに感動

『マイーダ・ラフマーン』はエジプト以外の国でもある習慣なのですが、通常は貧困で困っている人が「寺院」や「ボランティア団体」に自ら訪れて施しを受けるスタイル。一方のエジプトでは、個人それぞれが食べ物を進んで与えようとするんです!

いただいた飲み物とナツメヤシの実

実際、私たちも道で呼び止められ、食べ物や飲み物をたくさん恵んでもらいました。ふらっと入ったお店では、店主のお母さんの手料理をお腹いっぱいご馳走になりました。

驚くのは、彼らはこれらを純粋な善意でやっていることです!見返りは一切求めていないので、お礼にチップを渡そうとしても笑顔で断られてしまいました。。

店主のお母さんの美味しい手料理は、以下の記事でご紹介しています。

文化を知ることで世界が理解できる

日本人の多くはイスラム教をよく知らず、あまり良いイメージを持っていない人も多いと思います。でも実際に旅して思うのは、イスラム教も一つの宗教であり、宗教という面では僕たちが信じている仏教やキリスト教や他の宗教と変わりないということ。対立や差別をする必要なんてないんです。

文化を理解することで、初めて相手を理解できる。そして理解することで相手の見え方も変わってきます。世界人口の約4分の1がイスラム教徒である以上、世界を知るにはイスラムの考え方を知ることも欠かせないと、僕たちは思うんです。 
※イスラム教の基本知識については、以下の記事でまとめています!

まぁ…人間だからラマダン中はご飯が食べれず気が立ってる人がいたり、旅人目線としては店の営業時間が限られてしまったり…と気になる点もありましたが、それでも人に優しくするきっかけが与えられる文化は素晴らしいなと思いました。

これは実際に旅に出ないと分からないし、ツアーでは体験できないディープな経験。旅の醍醐味は、このようなことに真剣に向き合って、自分が人として成長していくことだと改めて感じます!

エジプト旅で感じた、良かった点・気になった点

食べ物のレベルが高い!

エジプトの料理が、想像以上に美味しかったです!通りすがりの地元の人に教えてもらったお店も絶品で、運が良かったのもあるかも◎

中でも驚いたのがジャガイモ。今まで訪れたどの国よりも美味しかったです!

モハメドの砂漠ツアーでいただいたランチ

ポテトチップスもお土産に買いたかったけど、流石にスーツケースの中で崩れちゃうからそれはできず…。皆さんもエジプトに行ったら、ぜひジャガイモを食べてみてください!きっと感動するはずです!

どこに行っても人が多い

エジプトは観光大国なのでどこに行っても人が多いです。いつも人がいない秘境を旅している私たちだから余計にそう感じるのだろうけど…。

クフ王のピラミッド前には人がたくさん

特にギザのピラミッドの人の多さには驚きました。古代遺跡にどっぷり思いを馳せたい気持ちはありつつも、人混みでその気持ちがかき消されちゃったのは残念だった点。誰も悪くないし仕方ないことなんですけどね…。

王家の谷をカートで移動しているときの様子

また、想像以上に日本人観光客が多く、今までの旅で最も日本語を聞く頻度が高かったように思います。王家の谷でさえ、移動カートで目の前に座っていた方が日本人でした!エジプト、こんなに日本人が多いとは!!

現地人は古代エジプトに興味がない?

意外だったのが、現地の人々は観光スポットや自国の歴史にあまり興味がないことです。
ギザのタクシーの運転手さんでさえ、目の前のピラミッドのことを聞いてもほとんど答えられませんでした。むしろ、私たちの方が詳しかったかも…。

詳しく語れるのは、ツアーガイドなどの一部の人だけなのかもしれません。

カイロの空気汚染はヒドイ…

カイロの空気は予想通り汚かったです。この画像(↓)は、カイロから「砂漠国立公園」へ行く際の道中の景色です。大気汚染の影響で白いモヤがかかってほとんど見えませんでした。

白く霞む景色

カイロでは茶色の雨も降りました。雨に打たれた上着を翌朝見てびっくり!なんと茶色い水滴の跡がくっきり残っているんです。大気汚染がひどい証拠です。

茶色い雨が降る

マダガスカルや南米の都市部も街中は臭かったので、カイロが特別というわけではありません…!ただ、はじめてあの空気の汚さに触れる人は驚くかも。

まとめ

今回はエジプト旅の振り返りをお届けしました!現在は、時間が経つにつれて経験が深く染み込んでいく感覚を味わっています◎まだまだ、私たちの消化は続きそう。これからもエジプトの新しいニュースを見るのが楽しみです。

これからエジプトを訪れる方は、ぜひ古代遺跡だけでなく、砂漠の絶景や現地の文化にも触れてみてください!!きっと忘れられない旅になるはずです。

こちらの記事に関するポッドキャストも公開していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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