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アフリカ旅7日目はサバンナ野宿ツアー開始
2022年6月5日、アフリカ旅7日目。今日から待ちに待ったサバンナの野宿ツアーです!南アフリカ政府公認で唯一の日本人女性サファリガイドの太田ゆかさん(https://yukaonsafari.com/)と一緒にサバンナの中を歩き、お水を掘り起こし、星空の下で眠るのです。
野宿ツアーの出発地点へ
おはようございます!朝起きたら庭にイボイノシシ(Warthog)がいました!
左にいるのが母親で右にいるのが子どもだと思われます!子どもは何も警戒心なく、庭をゆかいに散策していますが母親は常にこちらを気にして警戒していました。さすがお母さんです。
今日は野宿ツアーに出発する日です!お昼にゆかさんと合流してから野宿ツアー出発地点に行くことになっています。今日の午後から3日間通信がゼロになるので午前中は仕事を対応!
お昼前に宿をチェックアウトし車に荷物を詰め込みます。ゆかさんとの集合場所までの道中ではマングース軍団に遭遇!本当にかなりの数いて、みんなで道路を渡っていました。
ゆかさんとの合流場所に行くと、今日の野宿ツアーに参加するメンバーが全員揃っていました。挨拶をし、2台の車で野宿ツアーの出発地点に向かいます。先頭を走るのは今回の野宿ツアーのキャプテン・師匠の車です。もう1台が私たちの車。師匠の車に着いていきます!
さらに進むと周りに建物はなく、サバンナっぽくなってきます。師匠の車は砂埃で見えない。急に動物が出てきても砂埃で反応が遅れちゃうのである程度師匠の車と距離をとって走ります!道路はかなり険しいです。
出発地点に着いたら車を停めて野宿に出発する準備をします。リュックは大体13kgほどで超重いです!!なんせ3日分の食糧・衣類、寝袋、3Lの水などは入っていますから。
荷物整理を済ませたらトイレを済ませておきます!木にトイレットペーパーが刺さってます。ナイスアイディア!
そのあと同意書や注意事項などの説明を受けます。サバンナの中では必ず1列で歩くというルールがあり、歩く順番を決めます。先頭は今回のリーダー・コニーさん、それに続いてゆかさん、きじー、みとちゃん、やなぎー、タッシュさん、ローレンスさん、師匠の順で決定!
野宿ツアー出発!!
さあいよいよ野宿開始です!重くて仕方のないリュックをよいしょと背負って、いざサバンナへと!!
サバンナの中は自然が剥き出しなので、枝が腕に刺さったりする場面もあります。最初は険しい道を歩くのに苦労しますが半日歩けば慣れてきます!それより枝が引っかかりやすい衣類だと絡まって通りにくいので、サラサラした素材だと良いです。
小道を通っていると大きな蜘蛛が!
みとちゃんときじー、何か見つけたかな?・・・コニーさんが微笑んで見守ってくれています笑
ちなみにサバンナの中を歩いているときは勝手に止まったり話し始めるのはNGです!止まって欲しい時は止まって欲しいときちんと発言し、あまり大きな声で話すと動物に警戒されるので用事があるときは小声で話しかけます。でも基本的にはみんな無言で歩きます。
黙って歩くからこそ、自然の音がよく耳に入ってきます!
歩いている最中に師匠やゆかさん、コニーさんが動物の痕跡を見つけては解説してくれます。
例えば、足跡1つにしてもその足跡が新鮮なのか、メスなのかオスなのかを見分け方を教えてくれます。新鮮な足跡には指紋がついていることもあるんだって。うんちもジューシーなものは最近したものになるので近くに動物がいるかもしれないと考えることができます。
土も、場所によって少し色が違うので、違う色の土が混じっていないかなども見ます。動物が残してくれた痕跡を取りこぼさずチェックして推測するのです!
師匠は湿った枝を手にとって、これは「ゾウがさっきまで咥えていたものだよ」と教えてくれました。
土を掘って水を汲む
出発前に水を3L持ってきましたが、水をたくさん飲んで!とこまめに言われていたのも半分以下に減りました。水を飲まないと熱中症になるし、誰か1人でも熱中症になったらツアー参加者全員に迷惑がかかるので連帯責任として水は積極的に飲みます。
で、その水なんですが野宿では自分達で水も汲むんです。一体どうやって?と思うじゃないですか!私も最初どういうことかと思ったのですが、土を掘ると水が湧くんです!!
師匠が水が出そうな場所を探して、地面を掘り始めました。
掘り進めると本当に水が出てきたんです!!最初湧く水は土が混じっていて汚いのですが、一度その泥水を取り除き、時間が経つと今度は土が混じっていない水が湧くんです。不思議!!
師匠がきじーに「飲んでみなよ!」と。おそるおそる水を飲むきじー。
全然土の味のしない普通の水でした!!すごい。
ほら、すごい綺麗じゃないですか!?最初はお腹痛くならないか不安でしたが、全然平気でした!
湧き出た水をパックに入れて、次水が取れるまで持ち歩きます。
水を汲み終わると師匠はトランシーバーで何かを確認していました。かっこいい!!
サバンナの夕暮れ
だんだんと日が落ちてきました。日が落ちてくるとだんだん寒くなってきます。
日は暮れる前には今日寝るところまで着かなくてはならないので急ぎます!
本日の夜の拠点に到着!!重たい荷物を下ろします。
荷物を下ろしたら師匠に言われ焚き火に使う枝拾いへ!あまり細いのはいらないとオーダーを受けたので探しにいきます。
ゆかさんはライフル起きにちょうどいい木を見つけていました!
サバンナで見る夕日が綺麗すぎて、みとちゃんとやなぎー見惚れ中〜。
焚き火をつけたらあとは10時まで自由行動!お腹が空いているので大体みんなご飯を最初に食べていました。私たちは持ってきていたカップラーメンやビスケットでお腹を満たします。熱々のカップラーメン、至福すぎました。。
夜はだいぶ冷えるのでかなり重ね着をしてから寝袋に入ります。ちなみにテントはなしで、土の上にマットを引いてその上に寝袋で眠ります。サバンナに剥き出しの状態で眠るのです。
みんなの命を守れ!夜の見回り番
当然ですがサバンナにはたくさんの野生動物がいて、肉食動物がいます。夜は動物の方が優勢なので食べられないようにしないと行けません。全員寝ていたら動物が近づいてきても気がつけないので誰か一人は起きていなきゃ行けないです!
1時間の交代制で順番が回ってきた人は5分に1回、懐中電灯であたりに異変がないか確認するのと焚き火の火が消えないように調整します。
私たち3人は、0〜1時がやなぎー、1〜2時がみとちゃん、2〜3時がきじーでした。見回りが終わったら次の人を起こします。ただ起こして終わりではありません!次の人が一度起きてもまた寝てしまうかもしれないので焚き火の前まで次の人が来るまで待つのです。
1時間の見回りタイムは本当に本当に貴重な経験であっという間でした。だってこの広いサバンナの中で自分だけが起きているんですよ!?満点の星空も今だけは自分のもののように感じる。周りに何もなくてただただ静かでそばで焚き火の音がパチパチ鳴っている。この空間を味わえたことは何より幸せに感じます。
ただ、初日なので動物がいきなり出てこないかの恐怖もかなりありました!明日はもう少し余裕のある心でこの時間を楽しみたいなーーー!
2022.6.5