ウルルと一緒に訪れたい!キングスキャニオンで絶景トレッキング

ウルルと一緒に訪れたい!キングスキャニオンで絶景トレッキング

オーストラリア旅行記

オーストラリア屈指の絶景を誇る大峡谷「キングスキャニオン」。
巨大な一枚岩で有名なウルル(エアーズロック)からは車で約3〜4時間、アリススプリングスからは約4〜5時間ほど。ウルルほどの知名度はないけれど、絶景を求める冒険者には声を大にしておすすめしたい場所です。

この記事では、実際にキングスキャニオンを訪れた感想とあわせて、ルートの詳細やビューポイント、アクセス方法まで詳しくご紹介します!

キングスキャニオンってどんなところ?

キングスキャニオン

キングスキャニオンは、オーストラリアのノーザンテリトリー州中央部、「ワタルカ国立公園」の中にある巨大な峡谷。ウルル(エアーズロック)から車で約3〜4時間、アリススプリングスからは約4〜5時間の場所に位置しています。

キングスキャニオン最大の見どころは、なんといっても垂直にそそり立つ断崖絶壁!!
高さは約100m、まるで巨大なナイフで地球を切り取ったかのような迫力です。

巨大なナイフで地球を切り取ったかのような断崖絶壁
巨大なナイフで地球を切り取ったかのような断崖絶壁(下からのアングル)

実はこの場所、4億年以上前までは海の底だったと言われています。
海底に積もった砂がやがて岩となり、地殻変動で地上にせり上がり、さらに何千万年もの時をかけて雨と風に削られ続けました。そして「削られてもなお残った最強の部分だけ」が、この断崖として今も立っているのだそう。なんとも壮大なスケールの話ですよね。

何層にも重なった砂岩と、大きな水場
不思議な形の岩肌。風化・侵食によって砂岩が削られてできた

この地には2万年以上前からルリチャ族とアレンテ族が暮らしており、彼らにとっての聖地でもあります。また、映画『プリシラ』や日本の名作ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』などのロケ地としても有名なので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?

4種類のトレッキングコースと、人気のビューポイント

トレッキングコース一覧

そんなキングスキャニオンには、体力や時間に合わせて選べる複数のコースがあります。

4つのコースを示した看板
 コース名距離所要時間難易度
 キャニオン・リムウォーク
 (Canyon Rim Walk)
約6km(ループ)3〜4時間★★★★☆
上級寄り
 キングスクリーク・ウォーク
 (Kings Creek Walk)
約2km(往復)約1時間★★☆☆☆
簡単
 サウスウォール往復ウォーク
 (South Wall Return Walk)
約4.8km(往復)約2時間★★★☆☆
中程度
 ジャイルズ・トラック
 (Giles Track)
約22km1泊2日

圧倒的に人気なコースが所要時間3〜4時間の「キャニオン・リムウォーク」。私たちもこのコースを選びました。

私たちも「キャニオン・リムウォーク」を選択

断崖の頂上まで登り、峡谷の縁をぐるっと一周する本格的なコースで、最初の約500段の急な岩階段さえ乗り越えてしまえばその後は比較的フラットな道が続きます。岩をよじ登ったりハードな場面はないですし、足元も安全に整備されているため、登山初心者でも十分挑戦できるコースです◎

体力に不安がある方や時間が限られている場合には谷底のキングス・クリーク(小川)沿いを歩く、平坦で歩きやすい「キングスクリーク・ウォーク」でも楽しめますが、キングスキャニオンの醍醐味を存分に味わうなら、やはりリムウォーク一択です。

人気コース「キャニオン・リムウォーク」のビューポイント

リムウォークの見どころとしてはこんな感じ↓

①ロストシティ(Lost City):
赤い砂岩がドーム状に風化してできた不思議な景観。複雑な地層模様とボコボコとした岩の形が、ここだけにしかない独特の景観をつくりだしています。

ロストシティ(Lost City)

②エデンの園(Garden of Eden):
峡谷の内側に突如現れる、緑豊かなオアシス!何千万年もかけて谷底に溜まった水が池をつくりだしました。乾燥したアウトバックの風景から突然現れるこのギャップがまた格別。

エデンの園

③大絶壁(チョコテリーヌの断崖) :
コースのハイライト!巨大な岩がスパンと垂直に切り取られたような、岩肌はなめらかでありながら圧倒的な断崖絶壁。チョコテリーヌのような景色は今も忘れられません!(「チョコテリーヌ」は私たちが勝手に呼んでいるだけです…笑)

チョコテリーヌのような断崖絶白

④地層のパノラマ:
コース全体を通して、何億年もの時間を感じさせる何層にも重なった地層が一望できます。

何層にも重なった岩壁

【体験レポ】キングスキャニオンで絶景トレッキング!

ここからは体験レポートをお届けしていきます!

朝3時半、暗闇のドライブからスタート

この日は、キングスキャニオンのトレッキング→ウルルのサンセットを予定していたので朝3時半に宿を出発しました。見上げると天の川…最高の1日のはじまりを予感させる天気です。
※この日の出来事については、以下の記事でまとめています。よかったらあわせてご覧ください。

真っ暗な道を、カンガルーに注意しながらひたすら走ります。連日の疲れで正直かなり眠い。。
車内に漂う眠気をゲームで紛らわしながら、朝8時前にキングスキャニオンへ到着しました!

キングスキャニオンまでの道中。日が昇り明るくなってきた

車を停めて外に出ると、鳥の求愛の鳴き声が…!清々しい朝の空気に、自然と気持ちが高まります。

最初の試練、500段の岩階段

さぁ、さっそく準備をしてトレッキング開始です。私たちが選んだ「キャニオン・リムウォーク」コースのスタート地点には「ハリモグラ」を模した建造物がありました。

トレッキング開始

歩き出してすぐ、目の前に現れたのは岩でできた急な階段。

岩でできた急階段

「これが例の500段か…」と気合いを入れて登り始めます。

岩でできた階段をひたすら登る

足元は砂岩でやや滑りやすく、勾配もなかなか急。軽く息が上がりますが、後ろを振り返るたびに絶景が待っていて、興奮しながら歩みを進めます。

階段はなかなか急勾配だった
階段を登る途中に咲いていた植物

階段を登り切ってしまえば、後は比較的フラットな道が続きます。

大絶景をおかずに、おにぎりをほおばる

岩の階段を無事に登り切ったところで、待ちに待ったおにぎりタイムです!!

階段を登り切った!眼下に赤茶けた景色が広がる

実は、絶景を眺めながら食べるために前日の夜から仕込んでいたんです。メニューは、おかかとシャケのおにぎり、ソーセージ、そしてフリーズドライ味噌汁!

フリーズドライのお味噌汁

タッパに詰めたお弁当スタイルで持ってきました。蓋を開けると中身が輝いて見える(気がする笑)。

タッパーにおにぎりを詰めたお弁当スタイル

お腹が減ってたのもあって500段を登る途中で食べたいと思ったけど、我慢して正解でした。
あの絶景があってこその美味しさだもの。

絶景を眺めながら頬張るおにぎりが美味しい

ビュースポットを巡りながら、峡谷の縁を歩く

お弁当を食べた後は本格的に峡谷を回りました!!

ご飯を食べ終え、トレッキング再開

コースには、この矢印(↓)が設置されているので迷うことはありません。

この矢印があるからハイキング中に迷うことはない

ロストシティ(Lost City)と呼ばれるビューポイントを眺めながら、崖の上から谷底を見下ろせるポイントを目指します。

岩に囲まれた道をひたすら進む
ドーム状に風化してできた砂岩「ロストシティ(Lost City)」
赤茶けた大地

岩に囲まれた道をひたすら進み…

高台に到着!目の前に、壮大な景色が広がります。

崖から眼下を見下ろす

地層が重なり合う様子を眺めながら、4億年以上の時間の積み重ねをぼんやりと想像します。朝早かったためか他の観光客はほとんどおらず、静けさの中で壮大な景色と向き合えたのが嬉しい。

壮大な景色に想いを馳せるきじー

オーミストン・ゴージでのハイキングをはじめ、ここまでのオーストラリア旅では崖の麓から上を見上げる感じだったけど、キングスキャニオンでは500段登って、崖の一番上から見下ろせるのが嬉しいポイントです!

橋を渡って崖の反対側へ。エデンの園で小休憩

途中で階段が出てきます。

階段はかなり急でした

階段を降りた先には橋があります。その橋を渡って崖の反対側へ。

橋を渡って崖の反対側へ

橋を渡ってしばらく進むと、ビューポイントのひとつ「エデンの園(Garden of Eden)」が見えてきました。エデンの園はこの橋を渡って右に曲がって10分も歩けば到着します。

橋を越えたら、エデンの園に行くための道を進む(行き帰りで往復する必要あり)

この階段(↓)を降りたら、エデンの園に到着。

階段を降りたらエデンの園
池の前に設置してあった看板

エデンの園は、乾燥したアウトバックの中に突如現れる緑と水の空間。まさにオアシスのような場所です!
このあたりは「砂漠気候(半乾燥帯)」で年間を通して降雨量も少ないため、このような自然の池は貴重なんです。

エデンの園(Garden of Eden)

池のほとりで鳥の声に耳を澄ませながら小休憩を。旅の疲れがすっと消えるような時間でした。

ちなみにこちら(↓)は、トレッキング途中に見かけた「ペインテッドフィンチ(Painted Finch)」という名のスズメ。オス、メスともに、腹部が赤と白の斑点模様をしていることからこの名が付けられました。

ペインテッドフィンチ

主に、オーストラリアの乾燥した内陸部、特に水場に近い岩場の多い峡谷(まさにエデンの園のような場所!)に生息しています。

絶景トレッキングのハイライト!チョコテリーヌの断崖

トレッキングも終盤に差し掛かっていますが、まだまだ見どころは満載。

トレッキングも終盤

橋を渡って反対側に来たので、今度は先ほどのビューポイントの反対側の崖を眺められます!

何層にも積み重なってできた岩壁

自分たちがいた場所を反対側から俯瞰して見られるのが楽しい。

巨大な岩が垂直に”スパーン!”と切り取られたような断崖絶壁。自然にできたとは思えないほどのなめらかな質感に圧倒されます。

チョコテリーヌのような断崖絶壁を眺める

チョコテリーヌそっくりじゃないですか!?

まるでチョコテリーヌのような岩肌

真っ赤な壁。ナイフか鋭利なもので誰かが切り取ったかのようです。

断崖絶壁のアップ

真横から絶壁を覗き込むと、地面とほぼ垂直なのがわかります。地球ってすごいね。こんな景観を生み出してしまうなんて。

12時、無事に下山完了

ビューポイントを見終えたあとは下山を開始。来た道を戻る必要はなく、そのまま看板の案内に従って進めばOKです。降る時もボコボコとした岩の形や遠くの山が見え、綺麗でした。

キングスキャニオンを下山

8時半から登り始めて、お昼の12時ごろに下山完了しました。下山する頃には気温が上がりハエが出始めてましたが、なんとかギリギリセーフでハエからは逃げ切ることができました。

下山途中で見かけた看板。運が良ければ会えるかも!

最初の500段の岩の階段はけっこうな急勾配でしたが、登り切った後は足元が安定している岩場が多く、高低差も極端には大きくないため、息切れもさほどしなかったです!

キングスキャニオンへのアクセス・営業時間

アクセス

キングスキャニオンは、ウルル近郊の街・ユーラーラから車で約3〜4時間(約300km)、アリススプリングスから車で約4〜5時間(約330〜370km)の距離にあります。

主要なルートは舗装されており、通常の2WD車でアクセス可能。ただしルートによっては未舗装で4WD推奨の道もあるため、レンタカーを利用する場合は保険の適用範囲を事前に確認しておくと安心です◎

公共の交通機関はなく、自分の車かレンタカー、ツアーに参加するのが現実的な手段。
ウルルやアリススプリングス発のツアーがあるみたいなので、気になる方はツアー会社のホームページなどをご確認くださいね!

営業時間・入園料

キングスキャニオンがある「ワルタカ国立公園」は、基本的に年間を通じて24時間オープンしています。ベストシーズンは冬。日中帯は爽やかで過ごしやすく、観光客も最も多い時期です。

また、ワタルカ国立公園への入場にはノーザンテリトリー公園のビジターパスが必要です。

  • 大人:10ドル(1日パス)
  • 子供:5ドル(1日パス)

※上記は2026年5月時点。訪問前には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

トレッキングに臨む時の注意点

涼しい時期がおすすめとお伝えしましたが、「キャニオン・リム・ウォーク」は気温が36℃以上になると予想される日は、午前9時までにハイキングを開始する必要があるなど、入場制限が設けられることがあるようです。特に真夏は気温40℃を超えることもあるため、熱中症に注意が必要です。

私たちが訪れたのは冬のオーストラリアだったので涼しくて過ごしやすかったです。また、午後になると暑さとハエが本格化するため、早朝出発は本当に正解でした◎
ちなみに、トイレは駐車場にしかありません。リムウォークのコース内にはなかったので、出発前に必ず済ませておきましょう!

トレッキングの持ち物

持ち物は以下を参考にしてください!

特に夏場は3リットル以上推奨。季節を問わず十分な量を!
帽子・サングラス・日焼け止め紫外線が強いので対策必須
トレッキングシューズ砂岩の岩場は滑りやすい
ハエ除けネット気温が上がると大量のハエが出現…あると便利かも!
軽食・行動食近くに売店はないので事前に準備を
防寒着朝晩は冷え込むことも(特に冬季)

まとめ:キングスキャニオンはウルルとセットで訪れたい!

今回は、キングスキャニオンの情報をお届けしました!

“ウルルから遠いし、キングスキャニオンはパスでいいか…”そう思っていたら絶対にもったいない!!
崖のてっぺんから見下ろす峡谷の絶景、突如現れるオアシス、そして数億年の地球の歴史が刻まれた地層…どれも一度見たら忘れられないものばかりです。

高低差が少なく足場も安定しているので、登山初心者でも挑戦できるのも嬉しいポイント。また、早朝から動けば、トレッキング後にそのままウルルへ移動することも十分可能ですよ!

あの断崖の縁に立ったとき、きっと「来てよかった」と思えるはず。ぜひ、ウルルとセットで訪れてみてください◎

このテーマについて語っているポッドキャストはこちら↓

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