アリススプリングスの西に広がる渓谷「オーミストン・ゴージ」。
赤茶色の絶壁に、渓谷の底部に広がる透き通った水の池…そのダイナミックな景観で知られる、アリススプリングス屈指のハイキングスポットです。
この記事では、実際のハイキングの様子から野生動物との出会い、アクセス情報まで詳しくご紹介します!
オーミストン・ゴージってどんな場所?
オーミストン・ゴージ(Ormiston Gorge)は、アリススプリングスの西約135kmに位置する渓谷で、「マクドネル山脈国立公園」の中にあります。
真っ赤にそびえ立つ岩壁、生い茂る草木、そして乾いた大地の中に突如現れる透明な池…。
オーストラリアならではの大自然が広がる、秘境好きにはたまらないハイキングスポットです。

また、ハイキング以外にもキャンプや本格的なトレイルを楽しめるのも魅力。暖かい季節には、渓谷底部の水辺では泳ぐこともできます。
ハイキングルートは2種類
オーミストン・ゴージには、体力や時間に合わせて選べる2つのルートがあります。

① ゴーストガム・ウォーク(Ghost Gum Walk)
所要時間の目安は約1〜1.5時間。渓谷の見どころを効率よく回れる短いルートで、ビューポイントである「ゴーストガム・ロックアウト(展望台)」まで登って戻ってくるコース。登り下りも比較的ゆるやかで、体力に自信がない方にもおすすめです。
② 渓谷一周ルート(Gorge Loop Walk)
所要時間の目安は約3〜4時間。渓谷をぐるっと一周する本格コースです。渓谷の最も深い場所まで下りられるため、大絶壁を真下から見上げる圧巻の景色が体験できます。
オーミストン・ゴージで絶景ハイキング
ハイキング開始
時間があまりなかったため、短めの「ゴーストガム・ウォーク」から出発することに!(楽しすぎて、途中で渓谷一周ルートに変更しました)
スタート地点の階段を登り始めるとすぐに視界が開けてきました。スタート地点は、回るルートによって異なります!

しばらく歩くと、金網フェンスが設けられたビューポイント「ゴーストガムロックアウト(展望台)」に到着。
眺めが良くてものすごく気持ちいい…。

渓谷の全貌が一望でき、遠くにハイキング中の人影も見えます。その小ささが、渓谷のスケールの大きさを物語っていました。

渓谷の絶景を眺めながら昼ごはん
展望台を後にして、引き続き渓谷沿いを散策。


なんだかラピュタ島っぽさ(ジブリ映画『天空の城ラピュタ』でシータとパズーが降り立つところ)を感じる景色です。

歩き続けているとだんだんお腹が減ってきました。
せっかくなので、赤土の渓谷が見渡せる場所でランチタイムです。

今日のお昼は、持参したカップラーメン!
天気もよく、綺麗な青空と大自然の中で食べるカップ麺はやっぱり最高◎

ワラビーを探しつつ、歩みを進める
お腹を満たしたら、ハイキング再開です!しばらく歩くと渓谷の正面が見えてきました。

オーミストン・ゴージは「ワラビーの聖地」とも言われる場所なので、道を進みつつワラビーの姿を探します。
じっくり目を凝らしていると、動く物体を発見!!!

直感でワラビーだろうと思い、望遠レンズを双眼鏡代わりにしてワラビーを必死に探します。ワラビーのいる正面の渓谷が相当遠く、望遠レンズでも豆粒に見える。10分ほど捜索し、ついにその姿をとらえました!!

ブラックフット・ロック・ワラビーと呼ばれる種で、岩をぴょんぴょんと跳ねていました。ワラビーが体色が岩と同化し、すぐに姿を見失ってしまいそうに…。日中でもこんなに元気に動き回るんだなあ。

会いたかった野生動物に会えて一気にテンションが上がりました!
嬉しさで足取りが軽くなり、さらに絶景が見事すぎて、気がついた時にはもともとの「ゴーストガム・ウォーク」のルートを超えて、渓谷を一周するフルコースへと迷い込んでいました!笑

でも正直、全く後悔なし。それくらい、どこを歩いていても景色に飽きない場所なんです!!それに人も少ないので、静かな自然の中をゆっくり歩けます。

ハイライト:大渓谷の絶壁を真下から見上げる
さらに歩き続け、ついにオーミストン・ゴージ最大の見どころに到着です!

渓谷を一番下まで降りると、目の前に大絶壁!!
ここまでも絶景に感動していたのですが、この場所はあまりにも素晴らしくて思わず言葉を失ってしまうほどです。
絶壁のふもとには大きな池が広がり、風も全くない。恐ろしいほど静かな空間に、どこまでも高く続く赤い岩壁。大きな階段のような形をした巨大な岩が無数にあって、形容しがたい圧倒的な景色が広がっていました。

一番下まで降りると渓谷の麓にたどり着きます。

そこには、鏡張りの絶景が待ち受けていました!!!


青空に赤い渓谷が映えます!!
池の対岸にいって写真を撮ろうと思い、幸い池が浅そうなので池を裸足で渡ることにしました。ポチャンと池に足を入れると「冷たいっ!!」私たちが訪れたのは、冬のオーストラリアだったこともあり、水は氷のような冷たさでした笑

冷たさで足が痛くなりながらも、なんとか撮影を行いました…笑

帰り道もゴツゴツした岩場を進む
大渓谷に圧倒された後は、巨大な岩が延々と続く場所を経由して駐車場まで戻ってきました。

思いがけず違うルートを進んでしまった私たちでしたが、「渓谷一周ルート」も登り下りはあまりなく、息切れもほとんどしませんでした。それにどこを歩いていても景色が綺麗で大満足のハイキングでした!!
駐車場に戻ってからもすぐには宿に帰らず、テントの設営練習をしました。というのも次の目的地・ウルルではテント泊予定。レンタルしたキャンプ用品なので、もし当日“真っ暗な中で初見でテントを建てる”ことになったら絶対に焦るんですよね…。

案の定、組み立て方がわからず格闘していると、背の高いおじさんがふらっと近づいてきてアドバイスしながら一緒に組み立ててくれました。おじさん!ありがとう!!
オーミストンゴージで出会った野生動物と植物
ブラックフット・ロック・ワラビー

一番興奮したのが「ブラックフット・ロック・ワラビー」との出会い。
ワラビーは小型のカンガルーの仲間で、生物学的には体のサイズだけがカンガルーとの違いです。
その中でも「ブラックフット・ロック・ワラビー」は、オーストラリアの岩場に生息する種で、ゴツゴツした崖をまるで忍者のように軽々と飛び移ることができます。
400mmの望遠レンズで必死に追いかけましたが、すばしっこくて捉えるのに一苦労。それでもなんとか写真に収めることができてとっても嬉しかったです◎
ディンゴ

オーミストン・ゴージに向かう道中ですが、野生のディンゴに会いました。

ディンゴはオーストラリアの野生犬。生態については以下で軽く触れています。
スピニフェックスバト
こちらは、駐車場で遭遇した「スピニフェックスバト(Spinifex Pigeon)」。
オーストラリア原産のハトで、乾燥した岩場や砂漠地帯で暮らしています。名前にもある通り「スピニフェックス」というイネ科の植物が生えている場所に主に生息。

頭頂部にある細長い冠羽と、目の周りの鮮やかな赤い皮膚が特徴です。
キンカチョウ
オーストラリア原産の小鳥「キンカチョウ(Zebra Finch)」。内陸の乾燥した草原や林で広くみられます。日本でいう、スズメのような存在でしょうか。

画像の子はメスですが、オスは喉に横縞、頬には丸いオレンジ、脇腹にはドット柄の模様がついています。
プティロタス・オボバトゥス
プティロタス・オボバトゥス(Ptilotus obovatus)は、シルバーがかった綿毛の葉と、ピンク・紫のポンポンのような花が可愛らしい植物。

コットンブッシュやシルバーブッシュとも呼ばれるオーストラリア原産の多年生の低木です。
オーミストンゴージへのアクセス・営業時間・入場料
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 場所 | ノーザンテリトリー州、アリススプリングスの西・約135km |
| 営業時間 | 毎日24時間 |
| 入場料 | 国立公園入園料が必要 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| おすすめの時期 | 5月〜9月(乾季)。気温が穏やかでハイキング向き |
| Webサイト | https://nt.gov.au/parks/find-a-park/tjoritja-west-macdonnell-national-park/ormiston-gorge |
アクセスはGoogleマップ通りに進めばOK。道中はひたすら平原が広がり、遠くに山が見える絶景ドライブが楽しめます。ちなみに、舗装道路なので一般車両でのアクセスも安心です◎

駐車場が無料なのも嬉しいポイント。

▽Googleマップ
まとめ
今回は、アリススプリングスの「オーミストン・ゴージ」についてお届けしました!
登り下りがそれほど激しくないので体力に自信がなくても楽しめる一方で、どこを歩いていても景色が美しく、野生動物にも出会える、大満足のハイキングスポットでした◎
この日の一連の出来事は以下の記事にまとめていますので、よかったらこちらもあわせてどうぞ!