日本のバレンタインデーといえば、女性から男性にチョコレートを贈る日としておなじみですが、実はこれ、世界では少し珍しいスタイルなんです。多くの国では、バレンタインデーは男性が女性にプレゼントを贈るのが一般的。とはいえ、プレゼントの内容や当日の過ごし方は国ごとに少しずつ違いがあるようです。
そこで今回は、yanakijiが世界中の友人にインタビューして、各国のバレンタイン事情を探ってみました!!
バレンタインデーの発祥
バレンタインデーの起源は諸説ありますが、最も知られているのは「聖ウァレンティヌス」にまつわる話です。
時代は今から約1700年前、戦乱が絶えないローマ帝国。
当時の皇帝は、戦争に専念させることを理由に兵士たちの結婚を禁じていました。しかし、この禁令に背き、兵士たちのために秘密裏に結婚式を執り行っていたのが、キリスト教の司祭である「ウァレンティヌス」。
この行動に激怒した皇帝はウァレンティヌスに結婚式をやめるよう命じますが、彼は信念を貫き命令に従いませんでした。その結果、ウァレンティヌスは2月14日に処刑されてしまいます。
もともと2月14日は、この「ウァレンティヌス」を悼む日でした。しかし、愛に尽くした彼の姿が伝えられるにつれ、この日が『恋人の日』として広まり、現在のバレンタインデーへとつながっていったのです。
世界のバレンタイン事情
ここからが本題。バレンタインのお国事情を、友人たちにじゃんじゃん聞いていきます!
トップバッターはスイスから。
1.スイス
スイスのバレンタインデーは、日本とは異なり、男性から女性へプレゼントを贈る日。
バレンタイン当日は恋人や夫婦がディナーや映画を楽しむのが定番ですが、イベントへの関心度には個人差があるんだとか。
日本では「バレンタイン商戦」と呼ばれるほどチョコレートの販売が盛り上がりますが、スイスではチラシやお菓子のパッケージがバレンタイン仕様になることはあれど、日本ほど街中がバレンタインムードに染まることはないそうです。
yanakijiコメント:
スイスは1日のチョコレート消費量が最も多い国として知られているけど、日本みたいにチョコ一色になることはないんだね。普段からよく食べられているからかなぁ…。ちょっと意外な回答でした!
スイスのバレンタイン事情を教えてくれたのは、南米旅で出会ったお菓子が大好きなクリス。
クリスありがとう!また会おうね。
2.アメリカ
アメリカのバレンタインデーといえば、男性が女性に花やキャンディーを贈り、愛や感謝の気持ちを伝えるのが定番のスタイルです。また、パートナーと一緒にご飯を作ったり、夕食を楽しんだりして、特別なひとときを過ごすカップルも多いのだそう。
子どもたちも学校でバレンタインデーを楽しんでおり、仲の良い友だちとバレンタインカードを交換するのが恒例行事になっています。中には、カードと一緒にキャンディーを添える子もいるみたい。
yanakijiコメント:
アメリカのバレンタイン事情を教えてくれたのは、ミシガン州に住む友人!
なんとバレンタインデー当日にはパートナーから職場へ花束が届いたこともあったそうです。ロマンチックなサプライズ!
3.カナダ
カナダのバレンタインデーは、日本のクリスマスイブに匹敵するほどの盛り上がり!!
お花やジュエリーを贈る人もいれば、高級レストランで食事をしたり、高級ホテルに宿泊したりと、パートナーと特別なひとときを過ごす人もいます。
さらに、カナダの一部の小学校には「バレンタイン便」と呼ばれるユニークな仕組みもあります。
具体的にはこんな感じの流れ↓
・好きな人や友だちに向けて手紙を書く
・学校から配られた封筒に宛名を書き、クラスごとに設置されているBOXに手紙を入れる
・翌朝、先生がみんなの前でBOXに入っていた手紙を渡してくれる
この「バレンタイン便」は約1週間続き、好きな人に毎日手紙を贈り続ける子もいるみたい。
また、中学校ではバラを1本買うことができるようで、そのバラを好きな子に贈る習慣もあります。
yanakijiコメント:
カナダのバレンタイン事情を教えてくれたのはゾゾさん!
バレンタインデーにお出かけする際は、ベビーシッターを呼んでパートナーとの時間を楽しむのが一般的だそう。2人の時間を大切にする、そんなカナダの習慣が素敵です!!
4.南アフリカ
南アフリカのバレンタインも、スイスやアメリカと同様に男性から女性へプレゼントを贈るのが主流ですが、中には女性から男性に渡すこともあります。
定番の贈り物としては、赤い花やジュエリー、チョコレート!カップルや夫婦は、おしゃれをしてディナーに出かけるのが一般的です。南アフリカの女性はブランド好きな方が多いようで、男性は大変だとか。
さらに、バレンタイン当日には女性が赤や白のワンピースを着る文化があるのも南アフリカならでは!アパレルショップには、赤と白の服が並ぶバレンタイン特設コーナーも登場します。
地域の小学校では、普段は制服があるものの、バレンタイン当日は男女ともにピンクや赤の服を着て登校する学校もあるみたい。萌え光景です…!!
yanakijiコメント:
南アフリカのバレンタイン事情を教えてくれたのはyamachiさん!
yamachiさんは、旦那さんのお仕事の関係で2021年から南アフリカに住んでいます。南アフリカの文化に触れるうちに、旦那さんがバレンタインにはお花を買ってきてくれるようになったそうです。
めちゃくちゃ素敵…!!!やっぱりお花のプレゼントは嬉しいですよね〜♪
5.ボツワナ
ボツワナのバレンタインデーは、南アフリカの文化と少し似ていて、カップルが赤もしくは白や黒の服を着て映画を見にいくのが定番!!赤・白・黒がバレンタインカラーみたい。色にこだわったデートスタイルで、さらに絆が深まりそうです!
yanakijiコメント:
ボツワナのバレンタイン事情を教えてくれたのはツミ!ツミは、ボツワナのサバンナのど真ん中にある秘境ロッジの宿泊管理をしています。ユーモアたっぷりの男性です。
ボツワナ滞在中は、水上サファリやブッシュマンウォークに連れて行ってもらうなどめっちゃお世話になりました!ツミ、教えてくれてありがとう〜!
6.ザンビア
ザンビアのバレンタインデーも、男性から女性にプレゼントを贈るのが一般的!ただ、ザンビアではそれほど大々的に行うイベントではなく、仲の良いカップルや夫婦がしっとりと過ごすイベントとして認識されています。
yanakijiコメント:
ザンビアのバレンタイン事情を教えてくれたのはモリス!
タクシー運転手として出会ったモリスですが、ザンビア滞在中はチョベ国立公園のガイドを手配してくれたり、ルナレインボーを一緒に回ったりと、まさに頼れる存在でした。
ちなみに、モリスは今年のバレンタインデーには奥さんへドレスを贈ったそうです。素敵すぎる!!!
7.ペルー
ペルーのバレンタインデーは、カナダやアメリカとほとんど同じスタイルです。
カップルや夫婦でディナーを楽しんだり、家族や友人とバレンタインカードを贈りあったりするのが定番。
クスコ(インカ帝国の首都として栄えた街で今も活気があります)の若者は、森のど真ん中で2人きりの時間を過ごすこともあるそうです。自然に囲まれたペルーならではの過ごし方がとっても素敵◎
yanakijiコメント:
ペルーのバレンタイン事情を教えてくれたのは、ユンガイ宿のスーパーホストとオリャンタイタンボ宿のスーパーホストです!街の喧騒から離れた森の中で、2人きりの時間を過ごす…なんてロマンチックなの!!
8.ボリビア
ボリビアではバレンタインデーはそれほどメジャーなイベントではなく、地域に伝わる伝統的な行事のほうが重視されています。中でもタタ・サンティアゴの文化を記念する「タタ・サンティアゴ祭」は、男女が出会う唯一のイベント。このように、ボリビアでは地域独自の行事が大切にされています。
yanakijiコメント:
ボリビアのバレンタイン事情を教えてくれたのはトロトロ宿のホスト!
トロトロは街から離れた村なので、バレンタインにはあまり馴染みがないとのことでしたが、「ボリビアの首都・ラパスのあたりでは、バレンタインを楽しんでいる人もいるんじゃないかな?」とのことでした。
9.オーストラリア
オーストラリアのバレンタインデーも、男性から女性へバラやチョコ、メッセージカードを贈るのが定番。ただ、イベントへの関心度には個人差があるんだとか。
バレンタイン当日の過ごし方は、マッサージが定番という噂もありますが、実際はそんなことはないそう。カップルや夫婦でランチやディナーを楽しむことがやっぱり一般的です。
yanakijiコメント:
オーストラリアのバレンタイン事情を教えてくれたのは、オーストラリア在住の日本人、「TECHNOTREK fm」のおさむさんです!!
おさむさんのインスタはこちら↓
https://www.instagram.com/yuto_oshima/?igsh=MTBtOGw0cGVjNHI1Yg%3D%3D
TECHNOTREK fmさんのポッドキャストはこちら↓
TECHNOTREKさんとは、ポッドキャストでコラボもしています。こちらもよかったらチェックしてみてくださいね。
10.韓国
最後は日本のお隣の国、韓国!
韓国のバレンタイン文化は、日本と同じく、女性から男性にプレゼントを贈る日です。この文化は、日本の影響を受けて広まったもので、ホワイトデーも日本と同じように行われます。
韓国では、お菓子やぬいぐるみをバスケットにラッピングして贈るのが定番!見た目の派手さや大きさが重視されていて、それが相手への気持ちの大きさを表すとも考えられています。
yanakijiコメント:
韓国には、バレンタインデーやホワイトデーを楽しむことができなかったシングルの男女のために、4月14日に「ブラックデー」なるイベントがあります!
ブラックにちなんで、この日は男女が黒いジャージャー麺を食べてお互いを慰め合うんだとか。
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以上、「世界のバレンタイン事情!海外の友人にインタビューしてみた」でした!
世間で噂に聞く情報を確認もしましたが、意外にも「そんなことはないよ」という回答が多く、リアルな声をお届けできたんじゃないかなと思います。
ポッドキャストでも、こちらのテーマについて楽しく語っています!ぜひこちらもチェックしてみてください♪