スパイスたっぷりの香り豊かな味わいが魅力のモロッコ料理。
地中海を挟んでヨーロッパと隣り合うモロッコは、料理にもさまざまな影響を受けています。今回は、現地で実際に食べて美味しかったモロッコ料理をランキング形式でご紹介!モロッコ旅行を計画中の方は要チェックです!
さぁ!それでは第10位から順番に見ていきましょう。
第10位:ムスンメン
第10位は、モロッコの朝食の定番「ムスンメン」。
ムスンメンは、パスタでよく使われるセモリナ粉から作られたモロッコ風のクレープで、日本のクレープよりも厚みがあり、香ばしい風味が特徴です。
モロッコの朝の食卓では、ホブス(パン)と並んで登場する定番メニュー。生地はほんのり塩気が感じられる素朴な味わいですが、ジャムやチョコをつけると美味しい!!もちっとした食感が病みつきになります。
第9位:ハリラスープ
第9位は、心も体もほっと温めてくれる「ハリラスープ」です!
ハリラは、セロリや玉ねぎなどの野菜、ひよこ豆、ひき肉がたっぷり入った栄養満点のスープ。モロッコでは日常的に飲まれており、日本のお味噌汁のように家庭に欠かせない存在です。特にラマダン(断食)明けの食事や、寒い日、胃を休めたいときにぴったりな一杯。
私たちはマラケシュのフナ広場でいただきましたが、その優しい味わいが体にじんわりと沁みわたりました。お店によってはパクチーがしっかり効いているので、パクチー苦手な人は気をつけて!
第8位:モロッコ串焼き
第8位は、「シャルムーラ」に浸して焼いたモロッコ串焼き!
シャルムーラとは、ハーブやにんにく、オリーブオイル、肉に合うスパイスをブレンドしたマリネ液で、作り手によってその風味や仕上がりが異なります。
私たちは、屋台とホームステイ先の森分さん宅でいただきました。屋台のはパサパサなうえに冷めてて正直イマイチでしたが、森分さんの奥様が作る串焼きは、驚くほど柔らかくてジューシー!!味がしっかり染み込んでて、とっても美味しかったです。
第7位:タンジーヤ
第7位は、マラケシュのフナ広場で食べた郷土料理「タンジーヤ」。
タンジーヤは、テラコッタの壺に肉やスパイス、オリーブオイル、レモンなどを詰めてじっくり煮込んだモロッコの伝統料理です。イスラム教徒が多いモロッコですから肉は主に牛や羊を使い、豚肉は使いません。
私たちが食べたのは、羊のモツを使ったタンジーヤ!
ホブスを浸していただきましたが、臭みもなく美味しかったです◎
第6位:ザルーク
第6位は、シャウエンのレストランで食べた「ザルーク」。
ザルークは、ナスやトマトをオイルで香ばしく焼き、クミンやその他のスパイスで味付けした料理で、アヒージョに似ています。
付け合わせのホブスを浸して食べるとさらに美味しい。ついつい手が進んでしまう一品です。
第5位:ベルベルピザ
第5位は、世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥ集落で食べた「ベルベルピザ」です。
ベルベルピザは、アトラス山脈発祥の伝統的な北アフリカ料理で、サクサクとした生地とスパイスが効いた風味豊かなペーストが特徴です。本来は、サハラ砂漠の砂の上で枯れ木を燃やし、その熱を利用して焼き上げますが、この集落では土窯が使われていました。
薄いサクサクの生地とたっぷりの野菜で、罪悪感なくしっかり食べられるのもこのピザの魅力。ベルベルピザについては以下の記事でさらに詳しく紹介していますので、よかったらこちらもご覧ください。
第4位:クスクス
世界最小のパスタ、クスクス。第4位は、ホームステイ先でいただいた「クスクス」を使った料理です。
クスクスの上に、かぶ、にんじん、なすなどの野菜、ひよこ豆、そしてこんがりチキンが丸ごと乗ったとても豪華な一品。チキンにはモロッコの万能調味料「ハリッサ」が塗られ、ピリッとした風味がアクセントになっています。
ちなみに、屋台のクスクスにはお肉が乗っておらず、クスクスの上に野菜だけが添えられていることが多いです。
また、調理法にも工夫があり、二層の鍋を使って作られていました。下の鍋で野菜を蒸し、その蒸気で上の鍋のクスクスを蒸すことで、クスクスにもほんのり野菜の香りが移り、それがまた旨みに繋がります。
第3位:ミントティー
第3位は、砂糖たっぷりの「ミントティー」です。
モロッコでは、ホテルに泊まると必ずウェルカムドリンクとしてミントティーが出てきます。また、一般家庭でも1日に何度も飲まれるほど国民に親しまれており、実際にホームステイ先でも朝昼晩すべての食事でミントティーをいただきました。
モロッコ人は甘党なのでかなり甘いのかと思いきや、実際にはほどよい甘さで、午後の紅茶のミルクティーくらいの甘み。砂糖なしバージョンも飲みましたが、それも普通に美味しかったです。
温かいミントティーは、暑いモロッコでも意外とぴったり◎
第2位:タジン鍋
第2位は、モロッコのソウルフード「タジン鍋」です。
タジンはモロッコを代表する煮込み料理で、とんがり帽子の形をした「タジン鍋」と呼ばれる陶製の鍋を使って作られます。そんなタジンの魅力は、食材の組み合わせによって無限のバリエーションを楽しめること。
例えば、ホームステイ先でいただいた牛とプラムのタジン。正直、食べる前はフルーツとの組み合わせに少し疑問を持っていましたが、タジンで煮込まれたプラムはさっぱりとしていて牛肉との相性が抜群。めちゃめちゃ美味しかったです。
また、ナスとひき肉を使ったタジンには、チーズがたっぷり乗っていてグラタンのような一品。
このように、タジン鍋と言っても種類は無限大です!比較的どのエリアでも食べるられるので、モロッコを訪れた際はぜひいろいろな種類のタジンを楽しんでください♪
第1位:パスティラ
ぶっちぎりの第1位は、ホームステイ先でいただいた手作りの「パスティラ」。
具材の旨みとスパイスの風味、シュガーパウダーの甘みが絶妙でほんとにほんとに美味しい。
フナ広場の屋台でもパスティラを食べたのですが、手作りのものとは違い、正直イマイチでした。パスティラは手間がかかる料理なので、屋台では省略された部分があるのかも…。
もしパスティラを食べるなら、きちんとしたレストランに行かれることをおすすめします!また、フェズの旧市街は、メニューにパスティラを押し出しているお店が多いので、食べるならフェズがいいと思います。
パスティラについては以下の記事でさらに詳しく紹介しています!
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以上、現地で食べて美味しかったモロッコ料理ランキングでした!
特に現地のお母さんが作る料理が最高です。皆さんもモロッコ旅行の際には、家庭料理を楽しむ機会をぜひ逃さずに味わってみてください。
以下の記事では、モロッコの食文化について触れているのでぜひこちらもチェックしてみてください!