アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
DAY13

アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫

マダガスカル

盛りだくさんの1日。

今日は、アンタナナリボ大学でのインタビューにはじまり、念願のMAKITシャツ購入、カメレオンパークを経て、ペリネ特別保護区へ向かうという充実した1日でした。特にカメレオンパークは想像以上に楽しい場所で、時間を忘れて楽しみました!今回はそんな盛りだくさんな13日目の様子をお届けします!

午前中はアンタナナリボ大学を訪問

昨日に続き、今朝もゆっくりめのスタートです。泊まっている宿はビジネスホテルのような雰囲気でしたが、朝食もしっかり用意されていました!特にパンが美味しい!!…なのに、お腹の調子はまだ万全ではなく、思うように食べられないのが悔しいところ…。

朝ごはん(パンが美味しい)

さてさて、このあとは大切な予定が待っています。なんと、マダガスカル随一の名門「アンタナナリボ大学」でインタビューをさせていただくのです!

アンタナナリボ大学はマダガスカルの首都にある国立総合大学で、国内6大学の中でもトップクラス。日本で例えるなら「東大」のような存在です。

アンタナナリボ大学

今回お話を伺ったのは、長年にわたり日本語教育に尽力されてきたアンビニツァ教授と、教授のもとで日本語を学ぶ4名の学生たち。

「遠く離れたマダガスカルの地で、なぜ日本語を教え学ぶのか?」
「マダガスカルの人々が感じる日本の魅力とは?」
「日本とマダガスカル、文化の違いってどんなところ?」

こんな気になる話題について伺いました。インタビューの詳細は、以下の2本の記事(教授編/学生編)にまとめています。ぜひご覧ください!

可愛いTシャツ屋「MAKI」でお買い物

アンタナナリボ大学でのインタビューを終えたのはお昼前。カメレオンパークに行く前に、ずっと気になっていた「MAKI」というTシャツ屋に立ち寄りました。

大きい店舗は閉まってた

最初に大きめの店舗に行ってみましたが、残念ながら午後から開店ということで閉まっていました。でも、どうしてもTシャツが欲しいので別の店舗にもトライしました!

ワオキツネザルのイラストが可愛い

よかった!!こちらのお店は開いてました!
店名の「MAKI」はマダガスカル語で「ワオキツネザル」を意味します。その名の通り、お店の装飾からTシャツのデザインまで、ワオキツネザルのモチーフであふれる可愛らしいお店です。

様々なデザインのTシャツ

お目当てのTシャツは1枚あたり35,000アリアリ(約2,500円)でした。マダガスカルの物価水準を考えるとかなり高価ですが、上質な素材に革風のタグが付いた作りの良さ。デザインも魅力的で、これは買う価値ありと即決しました!

MAKIのTシャツを着たやなぎー

店内にはTシャツだけでなく、スパイスやバニラビーンズなどの食料品も並んでいます。カラフルで見ていて楽しかったです!

量り売りタイプの食材

さらに、マダガスカルらしいイラスト入りのマグカップまで…!これまた心をくすぐられます。

可愛いイラストが描かれたマグカップ

結局、Tシャツ5枚とバニラビーンズを購入してお店を出ました。親切な店員さんのおかげで試着もできて大満足です◎

MAKIを出た後は、昼食を調達するためスーパーマーケットへ。実は今回の旅で、本格的なスーパーを訪れたのはこれが初めて。これまでは田舎町の屋台や市場しか行けていなかったので、新鮮な気分でした。

スーパー

スーパーはその国ならではの文化が感じられるので好きなのですが、MAKIでだいぶ時間を使ってしまったので、手早くお惣菜を購入して撤退しました。

スーパーでお惣菜を購入

気になるマダガスカルのお惣菜はというと…美味しい!!日本人の口にも合うと思います◎

首都アンタナナリボからカメレオンパークへ!

昼食を済ませた後は、アンタナナリボから約2時間の場所(アンタナナリボからペリネの中間地点)にある「カメレオンパーク」を目指して出発!

アンタナナリボを出発

途中、またもや野原で大量の洗濯物が干されているのを見かけました!これぞマダガスカルの景色。

大量の洗濯物が干されている

道路は整備されていて舗装状態も良好ですが、山道特有の曲がりくねった地形のため、遅い車が前を走っていると渋滞になりがちです。とはいえ、マダガスカルのドライバーたちは無理な追い越しをせず、穏やかな運転をする人が多い印象。

山道を走る

可愛い落書きも見かけました。この鮮やかな色使いがマダガスカルらしい。

可愛い落書き

この辺りは山も多く、緑豊かな風景が広がっています。旅の前半で訪れた南西部の乾燥した景色とはまるで違います。

緑豊かな風景

山道を抜けたら、ついにカメレオンパークに到着〜!

カメレオンパークを大満喫

カメレオンパークとは?

カメレオンパーク

カメレオンパークこと「Madagascar Exotic」は、アンタナナリボからぺリネへ向かう途中の町「マンドラカ」にある、個人経営の小さな保護区です。設立者はフランス人の昆虫学者 兼 博物学者「アンドレ・ペイリエラス」氏。ここではカメレオンをはじめ、様々な爬虫類、カエル、コウモリ、ワニ、さらには季節限定(9~12月)で美しい蝶まで、多種多様な生き物たちを間近で観察できます。
特にカメレオンの種類が豊富なことから、「カメレオンパーク」と呼ばれています。

カメレオン

事前に調べた口コミと「飼育下の生き物」と書かれていて期待値は低めだったのですが…結論からいうと、ここは予想を良い意味で裏切ってくれる素晴らしい場所でした!!

夜にはぺリネ特別保護区のナイトサファリを予定していたので、カメレオンパークは30分くらいでささっと見学するつもりだったんです。ところが!あまりにも楽しすぎて気づけば2時間ほど滞在していました(笑)ナイトサファリは間に合わないためキャンセルすることになりましたが、全く後悔がない。それくらい素敵な場所なので声高らかにオススメしたいです!!

小屋に入って散策スタート

それではここからは、出会えた生き物たちをジャンジャン紹介していきます!

1.パーソンカメレオン

パーソンカメレオン

「パーソンカメレオン」は、マダガスカルの北部から東部にかけて生息する固有種。
ずっしりとした体つきで、世界で最も重いカメレオンとしても知られています。頭の形は平らで、頭頂部の皮膚(この部分を「フラップ」と呼びます)が高く突き出ており、肌はゾウの皮膚のようにざらっとした質感。まるで恐竜のようです!

恐竜みたいな見た目

体の色はオスが明るい青緑色、メスは緑や黄色、淡い茶色の個体が多いそうです。写真では、向かって左側がメスで右側がオスです↓

パーソンカメレオンのメス(左)、オス(右)

時間が経つにつれて、オスがメスに興奮して色が変わっていく様子は見ていてとても興味深かったです。

2.パンサーカメレオン

パンサーカメレオン

「パンサーカメレオン」は、マダガスカル北部に生息する固有種。カメレオンの中でも特に人に懐っこく、丈夫な体を持つためペットとしても人気です。
オスは生息地域によって体の色が大きく異なるのに対し、メスは褐色の個体が多く、地域ごとの色の違いはあまり見られません。

マクロレンズを使って撮影していたので、ギョロギョロの目もしっかりカメラに収めることができました◎ カメレオンの瞳に、撮影している自分が写り込んでいるのもこれまた良いんです。

目をアップで撮影

ガイドさんが餌を持ってきてくれてたおかげで、カメレオンが舌を使って獲物を捉える瞬間も見せてもらいましたよ〜!舌がものすごーーーく長い。

舌を伸ばして獲物を捉える

ガイドさんの手に乗る子も!指をしっかり掴んでる姿がなんとも可愛いらしい。

ガイドさんの手に乗るカメレオン

さらに!きじーは頭の上にカメレオンを乗せてもらいました。葉っぱと同化して少し分かりづらいでしょうか…。尻尾が手前にちょろりと垂れてきています。

カメレオンを頭に乗せるきじー

この子(↓)はこっちを見てくれました!パンサーカメレオンは本当にカラーバリエーションが豊富。同じ種でも、色が変わると印象が全然違うし顔つきもまるで別の生き物のようです。

色違いのパンサーカメレオン

3.ウスタレカメレオン

マサがスカル全土に広く分布する「ウスタレカメレオン」。乾燥した地域から湿潤地域まで、あらゆる環境に唯一適応できるカメレオンです。

ウスタレカメレオン

体長はカメレオン科最大級で、なんと68.5cmにも達することも!そんな特徴から、「ジャイアントカメレオン」とも呼ばれています。

ウスタレカメレオンには、イサロ国立公園のトレッキングでも会いました。
イサロ国立公園の情報については以下の記事でまとめていますので、よかったらご覧ください。

4.マルテカメレオン

ゾウの耳のように大きく張り出したフラップ(頭頂部)が特徴的な「マルテカメレオン」。

名前に「マルテ」とついていますが、手が丸いわけではありません!手は他のカメレオンと同じミトン(鍋つかみ)のような形をしています。カメレオンの手ってめちゃめちゃ可愛いですよね〜。

マルテカメレオン

マルテカメレオンのオスには、パンサーカメレオンと同じように吻端(ふんたん)に角のような突起があります。さらに、長いフラップとこの突起が相まって、他のカメレオンよりもシャープな印象を与えます。

マルテカメレオン(シャープな体つき)

5.ミノールカメレオン

ミノールカメレオンは、マダガスカルの中南部に生息する固有種。他のカメレオンと比べると、フラップ(頭頂部)や背中に並ぶ刺状の鱗があまり発達しておらず、どこかシンプルな印象です。

ミノールカメレオン

生息域が限られているうえに、環境破壊の影響を受けやすく、生息数の減少が懸念されています。

6.トゲツノヒメカメレオン

トゲツノヒメカメレオン

私たちが会いたかった小さいカメレオン「トゲツノヒメカメレオン」もいました。主にマダガスカル東部のやや標高が高い降雨林で暮らしている固有種です。なんとこのカメレオン、指よりも小さいサイズなんです!!

手のひらに乗せる

実際に手のひらに乗せさせてもらいましたが、4本の足がちょこんと触れているのは分かるものの、重みはまったく感じませんでした。

7.トマトガエル

サビエトマトガエル

名前のとおり、全身がトマトのように鮮やかな暖色系の色をしている「トマトガエル」。私たちが出会ったのは美しいオレンジ色の個体で、正式には「サビエトマトガエル」と呼ばれる種類でした。
ちなみに、マダガスカルの北東部にはさらに赤みの強い固有種がいるそうです。

そんな特徴的な赤い体ですが、意外にも生まれたばかりの頃は灰褐色で、周囲に溶け込むような地味な色をしています。しかし、成長するにつれて鮮やかな色合いへと変化。この体色は「警告色」と呼ばれ、有毒であることを天敵にアピールする役割を果たしていると言われています。

8.マダガスカルキンイロガエル

マダガスカルキンイロガエル

マダガスカルキンイロガエルは、マダガスカル南東部の標高900mほどの限られた地域に生息する希少なカエルです。名前のとおり、鮮やかな金やオレンジの体色が特徴ですが、皮膚に毒はありません。また、多くのカエルとは異なり、手足に水かきがないのもユニークな点です。

しかし、その生息域の狭さや環境の変化により個体数は減少。IUCNのレッドリストでは、CR(ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に分類されています。

9.マダガスカルツリーボア

マダガスカルツリーボア

マダガスカルツリーボアは、主に島の東側に生息している固有種です。他のボアと同じように毒はありません。

ヘビのネックレス

やなぎーは首に巻きつけてもらいましたよ〜!!予想していた以上に重量はありましたが、楽しい体験ができました◎

10.コウモリ

コウモリ小屋にも入らせてもらい、間近でじっくり観察しました。普段はあんなに明るい場所では見ないので思わず緊張…やっぱりちょっと不気味で怖いです。。。

コウモリ

11.ワニ

ワニは庭でくつろいでいましたよ〜!鎧のようなウロコがすごい!!

ワニ

ここからはヤモリをご紹介します!それぞれ小屋の中で飼育されていました。

ヤモリが飼育されている小屋

12.ヤマビタイヘラオヤモリ

こちらはヤマビタイヘラオヤモリ。どこにいるか分かりますか?

ヤマビタイヘラオヤモリ

体の模様が苔むした樹皮のように模様をしていて見事に隠れています。マダガスカル北部、東部の固有種で、主に山地の森林で暮らしています。夜行性のため、昼間はこの写真のように木の枝や幹に密着してじっと動かずに過ごすことが多いのだとか。

ヤマビタイヘラオヤモリのアップ

同じ種類でも模様が違ってて、木に完全に同化しているヤモリがいました!!

まるでシールのように木に張り付く

手も木の質感に馴染むようにペラペラで、なんと目まで木の模様そっくり◎

ここにいました

13.マソベササクレヤモリ

マソべササクレヤモリ

黒っぽい体に、白いドット模様、そして大きな黒い目が特徴の「マソべササクレヤモリ」。なんだか宇宙っぽい子です。生息地は標高250〜600mほどの熱帯雨林。樹上性でほとんどの時間を樹の上で過ごします。

マソべササクレヤモリのアップ

14.エダハヘラオヤモリ

体全体がまるで枯葉のようになっている「エダハへラオヤモリ」。日本でも秋冬になると地面に丸まった葉っぱが落ちていますよね?それと見分けがつかないほどの擬態っぷりでした。

体の模様や形だけでなく体型そのものが枯葉にそっくり!

エダハヘラオヤモリ
木にぶら下がるカメレオン

どれも周りの環境に完璧に溶け込んでいて、野生のものを見つけるのは本当に難しそうです。さらに、夜行性の種類が多く、明るい場所でさえすぐには見つけられないため、夜になると人間の目ではおそらく完全に探し出すことはできません。生き残る見事な戦略だ…!

以上、大満足のカメレオンパークでした。

ローカルガイドのフランクリンさんと記念撮影

ペリネ保護区のロッジへ

すっかり暗くなった道を走り、ぺリネ特別保護区内のロッジに向かいます。
途中、「東京湾シックス」と書かれたTシャツを着た男性を発見!マダガスカルの片田舎で日本語のTシャツとは。。それにしても、東京湾シックスってなんだろう…。

東京湾の文字を発見

カメレオンパークから約2時間半の山道を走り抜け、ようやくロッジに到着〜!!

チェックインを済ませて部屋に荷物を運び入れたのですが…このロッジ、とにかく寒い。標高の高い場所にあるからなのか、冷え込みが厳しく、油断すると風邪を引いてしまいそうです。

ベッドルーム

バスルームはこんな感じ。

バスルーム

この寒さの中でシャワーまでもが水だったら…と不安が頭をよぎりますが、ひとまずホテルのレストランで夕食を取ることにしました。

ホテルのレストラン

前菜のスープにメイン料理、デザートと言ういつもと同じようなメニューですが、今日はややイタリアンより。

スープ

スタッフは、みんな親切で対応も良いのですが、正直、料理の味はイマイチ…。

メイン料理

特にピザとパスタが油っこくて、疲れた体と不安定な胃にかなりのダメージとなりました。

デザート

▼追記(旅を終えてから)

私たちがマダガスカルに行ったのは7月後半〜8月前半の乾季です。雨季は1月〜3月で、気候や道路状況がガラリと変わる地域もあります。ぬかるんで通れない道も出るみたいなので、事前に調べていくと良いと思います!

ポッドキャストでは当日の様子をリアルに語っていますので、よかったらこちらもチェックしてみてくださいね!

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