キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧

キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧

マダガスカル

キツネザルたちの楽園「パルマリウム保護区」

今回はパルマリム保護区で出会った動物たちを大公開!!ここでは、マダガスカル固有のキツネザルはもちろん、爬虫類や美しい鳥にも遭遇しました。

この日の出来事は以下の記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。

パルマリウム保護区とは

パルマリウム保護区の看板

インド洋に面したパンガラネス運河沿い、アンピタベ湖のほとりに広がるパルマリウム保護区。ここは、アイアイやインドリ、クロシロエリマキキツネザルなど、多種多様なキツネザルが生息しており、まさに「キツネザルの楽園」。

そんな素敵な場所ですが、行くのは大変です。首都・アンタナナリボからは、車とボートあわせて7〜8時間ほどかかります。私たちは、インドリがいることで有名な「パーク・ボイマ」という保護区から向かったので車とボートで5時間ほどの道のりでした。

パルマリウム保護区の入り口(ボート乗り場)

時間がかかってもこの保護区は訪れる価値が十分にあると思います。だって、サファリではたくさんの動物を間近で見れるんだもの。ここからはサファリで遭遇した動物たちを詳しくご紹介します!

モーニングサファリで出会えた動物

マングースキツネザル

「マングース」に「キツネ」に「サル」と、3つの動物の名前が入った「マングースキツネサザル」。
主にマダガスカルの北西部の森林に生息しています。オス・メスともに灰褐色の毛に覆われていますが、メスの背中の毛はやや茶色がかっているのが特徴です。

マングースキツネザル

昼夜を問わず活動するものの、乾季は主に夜行性、雨季は昼行性になるという変わった習性を持ちます。これは、乾季になると落葉が進み隠れ場所が減ること、そして日中の暑さを避けることが理由として考えられています。

カンムリキツネザル

その名の通り、頭に冠をかぶったような姿が特徴的なカンムリキツネザル。鼻筋がシュッとしていてとっても美人です!

カンムリキツネザルのメス

主にマダガスカル北部の乾燥した低木林や岩山に生息しますが、適応力が高く、海抜1400mの森林や二次林など、さまざまな環境で暮らせます。

カンムリキツネザルのメス

メスとオスで体毛の色が違うため、見分けがつきやすいのもポイント。体の色はそれぞれ、メスは灰色、オスは鮮やかなオレンジ色の毛で覆われています。

カンムリキツネザルのオス

アカハラキツネザル

ふわふわの茶色い毛に包まれたアカハラキツネザル。愛嬌のある「たぬき顔」をしています。

アカハラキツネザルのオス

その名の通り、お腹に生えた赤い毛が由来ですが、この特徴があるのはオスだけ!メスのお腹の毛は白色です。また、オスには目の周りに一際目立つ白い模様がありますが、メスにはほとんどありません。

アカハラキツネザルのメス

主に、マダガスカル東部のツァラタナナ山地からアンドリンギトラ山地にかけて生息する樹上棲のキツネザルですが、生息地の破壊や狩猟などにより個体数は減少しています。

クロキツネザル

クロキツネザルのオス

クロキツネザルは、哺乳類では珍しくオスとメスで毛色がまったく異なります。オスはその名の通り全身が黒色なのに対し、メスは明るい栗色の毛で覆われ、耳の周りだけ白いのが特徴です。そう、見た目だけでいうと、メスは全く“クロ”キツネザルじゃないんです。

クロキツネザルのメス

生息地の破壊や狩猟などによって個体数は減少しており、パルマリウム保護区は彼らに会える数少ないスポットです。

この個体は、お腹にボールのように膨れ上がった水膨れがありました。これは病気なんですって…見ててとても痛々しかったです。。

お腹の腫れが痛々しい

インドリ

マダガスカルの言葉で「ほら見ろ、あそこに」を意味するインドリ。現存するキツネザルの中で最も大きく、特徴は何と言ってもリズミカルな大合唱(鳴き声)です。

インドリ

今日もばっちりその鳴き声が聞くことができました!びっくりするほどの大音量ですが、インドリが鳴き出すと周囲はたちまち静まりかえり神聖な空気に包まれます。

触れられそうなくらいの距離でじっくり観察もできましたよ〜!
インドリの顔って本当に面白い。可愛いっていうより、なんだろう…ミッキーマウスが人生で一番驚いた時のような顔と言ったらいいのかな。笑

ミッキーマウスのような(?)見た目

顔は真っ黒で、大きく丸い耳がミッキーそっくり!そして、唇も口の中も鮮やかな赤色なんです。その赤い口を大きく開けて鳴いていました。

さらに!なんと赤ちゃん連れのインドリにも遭遇!!!

赤ちゃんインドリを発見

赤ちゃんインドリは、女性の拳くらいのサイズ感でとっても小さい。お母さんのお腹にうずくまってて可愛かったです。

インドリときじー

クロシロエリマキキツネザル

クロシロエリマキキツネザル

ペリネで間近に観察できたクロシロエリマキキツネザルもいました!
ペリネでもそうでしたが、彼らはサービス精神旺盛でいろんなポーズしてくれます◎

いろんなポーズをしてくれる

アイドルみたいなんです。クロシロエリマキキツネザルに興味のある方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください!

水を飲む時の体勢が面白すぎる(笑)柔らかいなぁ…。

水を飲むクロシロエリマキキツネザル

尻尾のフサフサがとっても可愛らしいです。

ブラウンキツネザル

ブラウンキツネザル

ブラウンキツネザルは、島内の各地で見ることができます!マダガスカルで一番会いやすいキツネザルといっても過言じゃないんじゃないかな。今回のサファリでもあちこちで姿を見かけました。

もぐもぐ…

ホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)

マダガスカルホシガメの名で知られる「ホウシャガメ」。その名のとおり、甲羅には放射状の模様が広がっています。この放射模様は、個体によってパターンが異なるのだそう。

マダガスカルホシガメ

マダガスカル南部・南西部の、植生の疎らな藪地(低地)や多肉植物が密生する低木林で主に生息していますが、生息地の破壊や狩猟などにより個体数は減少しています。ワシントン条約で国際取引が禁止されているものの、いまだに密輸が後を絶ちません。

甲羅はめちゃくちゃ硬い

DAY9で訪れたアンツカイ植物園で、茂みに隠れた子をチラッと見かけましたが、今回はバッチリ見ることができました!!甲羅も触らせてもらいましたがめちゃくちゃ硬くてびっくり。

キュビエブキオトカゲ

海辺の方まで歩いて(結構歩きました)爬虫類や植物を見に行きました。特に印象に残っているのが「キュビエブキオトカゲ」です。

キュビエブキオトカゲ

マダガスカルとコモロ諸島、グランドコモロ島にだけ生息するこのトカゲ、恐竜を思わせるフォルムが魅力的。

背筋をぴーんと伸ばして、日光浴をしていました。日差しをたっぷり浴びるためか、しっかりと頭を持ち上げている姿がとっても愛らしかったです。

日光浴をする

肉食の植物:ウツボカズラ

大きな袋を持つユニークな植物「ウツボカズラ」。この袋はただの飾りではなく、実は虫を捕まえて消化する“罠”。上部(フタの部分)には蜜線があり、甘い香りに誘われた虫たちは気づけば袋の底の消化液に溺れてしまいます。袋の内側はツルツルしていて、一度入ると這い上がることができません。

ウツボカズラ

ナイトサファリで出会えた動物

ヒガシアバヒ

ヒガシアバヒ

インドリ科アバヒ属に分類されるヒガシアバヒ。夜行性のキツネザルです。
主に、マダガスカル北東部の熱帯湿地林や二次林に生息しています。体長27~29 cm、体重0.7~1.3kgほどのサイズ感でコアラのような見た目をしています。あまり活発に動き回るタイプではありません。

ネズミキツネザル

ネズミキツネザル

キリンディ森林保護区でも見たネズミキツネザル。彼らも夜行性なので、ライトを向けると目を細めてとても眩しそうにしていました。

マダガスカルヒルヤモリ

ナイトサファリで見つけた「マダガスカルヒルヤモリ」。主に日中に活動をする昼行性のヤモリです。昼行性のヤモリの中では最大種のひとつとして知られており、その大きさは体長22~28cmにも及びます。

アロエのような植物の葉の裏側にじっと張り付いていた

体色は明るい緑色で、目から鼻先にかけての一対の赤い線状の模様が特徴的。背面の赤い斑点は地域や個体によって異なります。マダガスカル島の南西部を除くほぼ全域とセーシェル諸島に分布し、絶滅の危険性は低いと考えられていますが、森林伐採やペット用の採集により個体数は減少傾向です。

ヒメカメレオン

細い枝にしっかりとしがみついていた(小指ほどのサイズ)

ヒメカメレオンは、マダガスカルに生息する小さなカメレオンの仲間。20種ほどが確認されており、そのほとんどが全長10cmに満たない大きさです。どの種も落ち葉に擬態するため地味な褐色系の体色をしています。

シリグラマ・ディスタルバンス

シリグラマ・ディスタルバンス

シリグラマ・ディスタルバンスは、マダガスカルやインドでよく見られる大きな蛾。
1億年ほど前はマダガスカルはインドと繋がった大陸の一部でした(当時の地形はこちらを参照)。この蛾がどちらの国でも見られるというのは、1億年以上も前から存在していた種であることを示しています。

マダガスカルヒメショウビン(ピグミーキングフィッシャー)

ピグミーキングフィッシャー

ピグミーキングフィッシャーの名で知られる「マダガスカルヒメショウビン」。蛍光オレンジ色をした森のカワセミです。マダガスカルの固有種で、頭部と北部の熱帯雨林でよく見られます。(日本でカワセミといえば水辺の鳥というイメージですが、アフリカでは森林からサバンナにも生息。)

その丸っこいフォルムがとにかく可愛らしい!行きも帰りも同じ場所でじっとしていました。

フックビルドバンガー

フックビルドバンガー

白く美しい羽毛に包まれたフックビルドバンガー(和名はカギハシオオハシモズ)もマダガスカルの固有種です。この写真では少しわかりづらいですが、クチバシの先端がフックのようにカーブを描いていることからこの名前がつけられました。

暗闇の中、ライトに照らされたその姿はとても神秘的でしたよ〜!

その他

上記以外にもトンボやクモ、カエルも発見。サイズが大きくて鮮やかな色をしてました。

・色鮮やかなトンボ

・巨大クモ

・小さいカエル

キツネザルに会うならパルマリウム保護区がおすすめ!

今回は、パルマリウム保護区のサファリで出会えた動物たちをお届けしました!この保護区では、さまざまな種類のキツネザルを間近で観察できるだけでなく、プライベートリゾートでのんびり贅沢な時間を過ごせるの魅力。アクセスはやや面倒ですが、訪れる価値は十分にあると思います◎
マダガスカルの生態を満喫したい方は、ぜひ足を運んでみてください!

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