モロッコに行ったら、一度は泊まってみたいと思っていたリヤド。
今回は、実際に宿泊したからこそ分かる異国情緒にあふれるリヤドの魅力とその特徴をお届けします。
リヤドとは?
リヤドとは、モロッコの伝統的な建物を改装してつくられた宿泊施設です。「リヤド」と言う言葉はアラビア語で「庭」や「邸宅」を意味し、中庭のある古い邸宅をリノベーションしてつくるのが一般的です!
リヤドの特徴は、明るい中庭とこだわりが詰まったおしゃれなデザイン。中庭を囲むイスラム装飾ならではのアーチやタイル装飾、手工芸品が、異国情緒をたっぷり感じさせてくれます。
リヤドは「メディナ」と呼ばれる旧市街で多く見られ、マラケシュやフェズ、ラバトなどの都市に集中しています。私たちは、マラケシュとフェズのリヤドに泊まりました!!
実際に宿泊したマラケシュのリヤド
まずマラケシュで泊まったリヤドのご紹介から。外観は白が基調。
建物の中にはリヤドならではの中庭があります。ここのリヤドは安めのところでしたが、いい雰囲気でした!
実際に宿泊したフェズのリヤド
フェズのリヤドはマラケシュのリヤドよりランクの高いところに泊まりました。中庭は緑いっぱいで異世界でした!可愛い鳥籠に入った鳥さんもいました。鳥のさえずりが中庭に響き、心地よい空間でした。夜はライトアップされ、幻想的でした。
部屋は1階と2階にあり、2階だと中庭を見下ろせるので人気。各部屋の扉はステンドグラスになっていました!ランクの高いところでは中庭にプールがあったり、装飾もより凝ったものが多くなります。
リヤドの中庭の天井は吹き抜けになっています!屋内にいても上を見上げれば青空が見えてとても開放的。
屋上にはたくさんの草木は植えられ、赤い壁とのコントラスが綺麗でした!
夕暮れや朝日を屋上で見るのもおすすめです。旧市街には高い建物がないので、街を見渡すことができます。(アンテナや電線、一般家庭の生活感あふれる屋上も目に入るので絶景の撮影は難しいですが…)
部屋は広々としています!バスルームも広かったです。クーラーやテレビも付いていましたよ。
特徴1:ウェルカムドリンクはミントティー
モロッコの飲み物といえば砂糖たっぷりのミントティー。日常的によく飲まれており、おもてなしの場では欠かせない存在です。リヤドのウェルカムドリンクも、もちろんミントティーでした♪
ミントティーを高い位置から、美しい曲線を描きながら注ぐパフォーマンスも見どころの1つ。何度か繰り返し注ぐことで、空気が混ざってまろやかな舌触りになります。
特徴2:異国情緒たっぷり!おしゃれなインテリア
リヤドは、中庭の美しさもさることながら、室内装飾やインテリアがおしゃれなのも魅力の点。
モロッコのインテリアは、アフリカ独特のカラフルな配色とヨーロッパテイストの融合が特徴で、日本でも「モロッカンスタイル」として人気があります。
装飾のデザイン性の高さも際立っています。
壁や手すりに細かい装飾が施されています。
モロッコランプが生み出す光と影の美しい演出も良かったです!
アラビアンな雰囲気が漂う可愛らしいランプも、モロッコらしくて可愛い。
ボトルにまで施された繊細な装飾など、どれもがリヤドの魅力を引き立たせています。
さらに、細かいタイルを組み合わせて作る「ゼリージュ」と呼ばれるモザイク装飾もいたるところに使われていました。
ゼリージュは、モスクや宮殿にも使用される伝統的な技術。シンメトリーに繰り返されるデザインは「無限の広がり」を象徴しています。これはイスラム模様の特徴で「神が創造した世界が永遠に続いている」ことを暗示しているそうです。
特徴3:見晴らしの良い屋上
見晴らしの良い屋上があるのもリヤドの特徴です。
屋上からは街が一望でき、まさに贅沢なひととき!
リヤドによっては屋上がくつろぎのスペースだけでなく、朝食を楽しむ場所にもなっています。
マラケシュのリヤドでは、朝から屋上でのんびりと朝ごはんをいただくことができました♪
なんて素敵な一日のはじまりなの!
モロッコの定番朝食
モロッコの朝食の定番と言えば「ムスンメン」と呼ばれるクレープ!!
ムスンメンは、パスタでよく使われる「セモリナ粉」で作られたモロッコのクレープで、もちっとした食感が特徴です。はちみつやジャムをつけて食べるのが一般的。
また、モロッコの朝食には卵料理も欠かせません。この写真はフライドエッグですが、特に有名なのが「ベルベルオムレツ」です。ベルベルオムレツは、トマトや玉ねぎのソースをベースに作られるモロッコスタイルのオムレツで、タジン鍋を使って調理することでも知られています。
他にも、食卓にはさまざまな種類のパンやフルーツが並びます。実際にリヤドでいただいたモロッコの朝食はこんな感じでした。
リヤド宿泊の注意点
モロッコのリヤドに泊まる際は、以下の3つの「ない」に注意が必要です!
1.ドライヤーがない
多くのリヤドで、ドライヤーは用意されていません。
マラケシュでは用意されていましたが、フェズとシャウエンにはありませんでした。特にフェズでは、滞在中で最もランクの高いリヤドに泊まりましたが、それでもドライヤーはなし。どうやら、宿のランクによってドライヤーの有無が決まるわけではなさそうです…。
2.エレベーターがない
リヤドは基本、2階建てほどの低層の建物なのでエレベーターはありません。
そのため、スーツケースを持ちながら階段を上ることになります。宿の人が手伝ってくれることが多いの、そこまで心配する必要はないですが…荷物が多い場合は、あらかじめ工夫して準備しておくと良いかもしれませんね。
3.駐車場がない
多くのリヤドは旧市街に位置し、玄関は車が入れないような極細の路地に面していることが多いため、敷地内に駐車場があるケースはほとんどありません。たとえ、駐車場付きのリヤドがあったとしても、狭いガレージか路上駐車になる可能性が高いです。
そのため、リヤドまで車で行くのは諦めてコインパーキングに車を停めるのが現実的◎
Googleマップに掲載されていないコインパーキングもたくさんあるので、事前にリヤドに問い合わせておくと安心です!とはいえ、大抵の場合「当日案内するから心配しないで」と言われるかと思います。
モロッコ旅では、ぜひリヤドで贅沢なひと時を♪
今回は、モロッコに行ったら1度は泊まりたい「リヤド」の特徴と魅力をお届けしました!
特にフェズのリヤドは、建物が美術館のように美しく、自然がふんだんに取り込まれた最高の空間でした♪ 1日しか滞在できなかったのが本当に残念、もっともっと泊まりたかった…!!
モロッコに行かれる予定の方は、ぜひリヤドも満喫していただきたいなと思います◎