南米アンデス旅30日目はオリャンタイタンボ遺跡へ
ポッドキャスト:
ついに30日目!南米旅も残すところ18日となりました。
今日はアバンカイを出てオリャンタイタンボに向かいます。オリャンタイタンボにはマチュピチュに次ぐ有名な遺跡がある場所!オリャンタイタンボでは、遺跡巡りと村歩きのセットが観光の定番みたいです。
アバンカイの宿を出発!オリャンタイタンボ村へ
朝起きて活動開始です!今日の朝ごはんはサラダを食べました。
準備も順調に進み、8時にアバンカイの宿を出発〜!オリャンタイタンボ村を目指します。
オリャンタイタンボまでは車で4時間くらい。今日も道中はグネグネの山道です…。
グネグネに加え、急勾配具合は今までで1番ひどかったかもしれません。
でも久々にいろんな種類の曲を聴きながらドライブできました◎
ボブ・ディランや、スティーヴィー・ワンダー、キャロル・キングなどのオールディーズ系の曲がぴったり!それに今日はなんだかバラードな気分でした。気持ちの問題かな?なんでだろう…
そんな感じで道中を楽しみながら、昼過ぎに無事にオリャンタイタンボへ到着〜!!
オリャンタイタンボを巡る
オリャンタイタンボ村とは?
オリャンタイタンボ村は、インカ帝国時代の遺跡が残る小さな村です。
インカ帝国は交通インフラが発達していたため、帝国全土に「インカ道」と呼ばれる網目(グリッド)状の道路が整備されていました。オリャンタイタンボ村は、このインカ道の中継地、偉い人々が休む旅籠としての役割を担っていた場所です。
村が持つ役割の通り、オリャンタイタンボの「タンボ」は「旅籠」を意味します。一方の「オリャンタイ」はインカ帝国の将軍の名前に由来します。実はこのオリャンタイ将軍、平民出身でありながら皇帝の娘に恋をしてしまいます。時代が時代なので、まさにロミオとジュリエットのような身分違いの恋に悩まされたのだとか…。
オリャンタイタンボは、そんなラブストーリーも残る歴史的な村なのです。
観光地化された、とても綺麗なオリャンタイタンボ村!
オリャンタイタンボ村は、山に囲まれて景色がいいです。村自体は小さく徒歩で回ることができます。
標高は2,800m!…と高地にあるのですが、周りの山々が信じられないほど高いので標高2,800mの場所に位置しているとは思えない。
完全に観光地化されており、中心地には広場、その周りを囲むように飲食店やお土産屋さんがが多く立ち並びます。どれもおしゃれで綺麗でした!!
私たちが訪れたのはちょうどランチ時。食事をする観光客がたくさんいました。
ペルー料理の人気店「Apu Ausangate Restaurant」でランチ
お腹が減ったので、たまたま通りかかったペルー料理のお店「Apu Ausangate Restaurant」でランチをすることに!
ふらっと入ったお店でしたが…料理が出てくるまでの待ち時間にGooglemapでお店の評価を調べてみると、なんと139件の口コミで☆4.6!めっちゃ高い!!期待に胸が膨らみます。あとでトリップアドバイザーを調べると183件の口コミで☆5でした。
丁寧に作ってくれるので、注文してから料理が出てくるまでに少し時間がかかりました。
しばらくして1品目が登場〜!ここからは食べた順番に料理をご紹介します。ちなみに、料理はどれも特大サイズでボリューム満点です。
1品目:セビーチェ/25ソル(900円)
まずはセビーチェ!生の魚介類を使ったマリネです。セビーチェはペルーを代表する料理の1つで、インカ帝国時代以前から作られてきたと言われています!
ここのお店は魚のマスを使って調理しているのだそう。新鮮で臭みがないのでとっても食べやすい。魚介のミルクスープがかかっているのですが、酸味もあって美味しいです。
パクチーの香りもすごく良いので、パクチー好きの方にはぜひ食べていただきたい!!
2品目:ロモサルタード/40ソル(1,500円)
メインは2品!そのうちの1品がこのロモサルタードです。お皿からしておしゃれ〜♪
ロモサルタードは、ペルーの伝統的な料理の1つで、牛肉やパプリカ、玉ねぎを炒めて調理された料理です。焼肉炒めのような感じでガッツリ系!ご飯との相性バツグンです◎
味付けは、アジア系の調味料を使うことで知られており、少し醤油をかけるお店も多いのだそう。日本人にも馴染みのある味です!
3品目:アルパカのステーキ/48ソル(1800円)
もう1つのメイン料理、アルパカのステーキです!ジュージューと音を立てた鉄板で提供されます。
肉自体は200gだったのですが、サラダボウルに、フライドポテト、付け合わせのソースがいくつかついていてこれまたすごい量。
どんな味だろう…?とドキドキしながら実食。意外にも臭みがなく、鶏胸肉に似たような味!脂身も少なくてとても食べやすかったです。
4品目:チチャモラーダ/12ソル(470円)
チチャモラーダは、ペルー原産の紫トウモロコシを煮だして、果物やシナモンで香り付けしたドリンク。この紫トウモロコシに含まれるアントシアニンが健康や美容に良いと言われています◎
ドリンクもやはり特大サイズ!顔のサイズほどあるグラスで、あまりの大きさに思わず笑ってしまいました…。お味はさっぱりしていて美味しい!!暑い時に飲みたくなるドリンクです。
どれも絶品かつボリューム満点の最高ランチでした〜
今日の目玉!オリャンタイタンボ遺跡へ
オリャンタイタンボ遺跡とは?
村の広場から徒歩5分もかからず遺跡に行くことができます。オリャンタイタンボ遺跡は、ペルーの第2の遺跡とも言われるほど有名な場所!インカ時代の貴族や神官が住んでいた場所とされており、南北方向に4本、東西方向に7本の道が網目のように配置されています。
チケットを買ってオリャンタイタンボ遺跡の散策スタート!
お昼ごはんを食べたあと、今日の目玉であるオリャンタイタンボ遺跡を目指し歩きます。
途中、お土産屋さんの前を通りながら進みます!
ここでは地元の人が、作業をしているのを見かけました。
猫もめっちゃくつろいでる!!
チケット売り場に到着〜!
無事にチケットを買って…
入場ゲート付近はめちゃめちゃ混んでいる…!人の多さにびっくりしました。
ゲートをくぐってすぐに遺跡が見えます!目の前に広がるのは山の斜面に築かれた壮大な段々畑!!
アルパカもいました。トイレ中でした(笑)
この段々畑はインカの石組みで造られており、1段ごとの高さはなんと2m以上!高いので3mくらいあります。段々畑の横にある普通の階段をゆっくり登っていきます。
登る時もとにかく混んでました…!そして風がすごい。風だけだったらまだしも、砂も舞い上がっててなかなか大変。また、日向と日陰がはっきりと分かれていて、日向にいると強烈な日差しが私たちを襲います。標高3,000mを超えると高地ということもあり、登りの階段で息が切れている人も多く見かけました。
上に登り切りと、とても美しい門があります!!
綺麗にカッティングされ、そのうえ隙間一つない…ほんとに素晴らしいです…!
他にも、広場の中心には6つの巨石を並べたオブジェ(建築物の跡?)がありました。ここは、太陽の神殿跡と言われているそうです。
柱のような石や…
真っ直ぐに切られた大きな石がありました。表面がトゥルトゥルすべすべで綺麗…。
オブジェ(建築物の跡?)がありました。ここは、太陽の神殿跡と言われているそうです。下を眺めると、オリャンタイタンボの全体を見渡すことができます。
オブジェ(建築物の跡?)がありました。ここは、太陽の神殿跡と言われているそうです。
窓のような穴もたくさんありました。
みんなそれぞれ記念写真を楽しんでいるようです。
帰りは同じ道を戻ります。帰りもやっぱり激混みでした…!
遺跡の奥の方は誰もいない穴場スポット♪
頂上を越え、下に降りると奥の方に行くこともできます。ここまで来る人は少なく、ゆっくり観察できるのでオススメです!
水汲み場や水路、排水溝がありました。今でもたっぷりの水が放出されています◎
1536年スペイン軍と戦った、インカ帝国最後の皇帝「マルコ・インカ・ユパンキ」がこの地に篭城していたされていますが、どうやらその時も水には困らなかったのだそう。すごいことですね!
さらに奥に進むと段々畑が広がります。ここには私たち以外、誰もいませんでした。
小部屋みたいなのもあります。こんな感じでかなり静かに見ることができるので、元気な方は頂上を越えた奥の方まで足を運んで見るのもいいかもしれません。
オリャンタイタンボの宿へ
今日泊まる宿は、中心街から車で10分くらいの場所にあります。宿までは細い道を通っていきます。路駐も多いから対向車と交差する時が大変…!
でも無事に到着〜!家の前の広場に駐車して良いとのことで楽々に駐車することができました。今日はairbnbで予約した宿です。ホストの夫婦は気遣いが素晴らしく、英語も堪能で、豆知識をいろいろ教えてくれ、本当に最高でした。
3階建てで部屋が7つもありとっても広いです。
どうやら1階よりも2階の方が綺麗らしいのですが、たくさんの荷物を持ってこの階段を上り下りするのは大変だし1階にするかなと考えていたところ…ご主人が2階まで荷物を運ぶのを手伝ってくれました。
このご主人、めっちゃマッチョで…重いスーツケースを肩に乗せて運んでくれました。すごい…!
どの部屋も綺麗に整頓されていて、居心地バツグンです。
そして2階から3階へ繋がるこの階段を登ると屋上に出ます。
2階の窓からも見えましたが、屋上からはオリャンタイタンボ遺跡、反値側にはワリ文化の遺跡をしっかり眺めることができます。
ここでホストが教えてくれた豆知識を少し共有します!
ワリ文化は、5〜9世紀ごろまで約400年に渡る文化でした。DAY1で訪れたティワナク遺跡は紀元前200年〜11世紀ごろまで続いた長い文化で、ティワナクとワリ文化の時期が被っているのです。また、ティワナクは長い文化でありながら、絶頂期が6〜8世紀と言われているので双方の時代は重なり、文化的な影響を受け合っていたのです。
当時は、チチカカ湖を挟んで上側がワリ文化、下側(ボリビア側)がティワナクが支配していました。ワリはトウモロコシ栽培に成功し、ティワナクはジャガイモ栽培に成功したというのも興味深い特徴です。
さらに!このワリ文化、インカ帝国に様々な面で影響を与えたと言われており、支配の方法やインカ帝国全土に広がる道路網の基礎はワリ時代に築かれたものだそう!!
また、ワリの王の血筋がインカに継承されていると語り継がれているようです。さらにさらに、インカの時代に使われていた「キープ」と呼ばれる、縄の結び目を利用し情報を伝える文字の代替用具はワリ時代にすでに存在したともされています。
…とこんな、大変興味深いお話をしてくれました。他にもトレッキングのコースを教えてくれたりと、博識で面白いご主人です!!奥さまも非常に可愛らしく、温かいお湯やコカの葉を用意しておいてくれたりと気配りが行き届いていました。距離感もちょうど良く、私たちのプライバシーを尊重してくれたりと、細かい気配りがとても嬉しかったです◎
2023.07.25