ゴビ砂漠に登ってきた!他の砂漠とは全然違う。ラクダが最高すぎた。
DAY4

ゴビ砂漠に登ってきた!他の砂漠とは全然違う。ラクダが最高すぎた。

モンゴル旅行記

ゴビ砂漠を満喫

睡眠不足で迎えたモンゴル旅4日目、ついにゴビ砂漠に登りました!!
ゴビ砂漠は、これまで見てきたサハラ砂漠やナミブ砂漠とはまったく異なる光景です。ラクダに乗ったり、砂丘と夕日のコラボを撮影したりと楽しい1日を過ごしました。

朝7時、なんとか起床

昨夜、宿泊地のゲルに到着したのは深夜の1時。到着後すぐに荷物をゲルに持ち込み、寝たのは2時過ぎでした。翌日の予定を決めていなかったため、眠い体にムチを打ち朝7時には起きました。

朝7時、起床

予定決めに3時間半かかる

「今日の予定はどうしようかー」と二人で話していたら、ザヤさんも起きてきて話し合いに参加してくれました。ザヤさんとはGoogle翻訳のテキストを通したモンゴル語でコミュニケーションをとっています。

3人で予定を話し合う

行き先の候補地にドラマ・VIVANTのロケ地にもなった「バヤサンザク」が挙がりましたが、いくら調べてもバヤンザクまでの経路がGooglemapで表示されません。。昨日のように迷子になりたくないので、「現地の人に先導してもらうことはできないか?」とザヤさんやゲルのスタッフに聞いてみましたが、うまく伝わらない….。電波の調子も悪く、話し合いだけで3時間半も費やしてしまいました。

結局、バヤンザクは明日行くことにして、今日はゴビ砂漠を少し散策することに。

言葉が通じないというのは本当にもどかしい。。コミュニケーションだけで体力がかなり削られてしまいます。

朝ごはんは持参した“アルファ米”

朝7時に起きたものの結局ご飯にありつけたのは10時半ごろ。日本から持参した非常食用のアルファ米(お湯を注ぐだけで食べられるご飯)、アマノフーズのお味噌汁、サバと秋刀魚の缶詰を食べました!めちゃくちゃ美味しい。日本の味はホッとしますね。

朝ごはん

モンゴル人は魚介を食べる習慣がないため、ザヤさんには「アルファ米チキンライス」を食べてもらいました!美味しいと言ってくれました。お口にあってよかった〜。

スターリンク発動

食事を終えたら、仕事の連絡確認や明日以降のルート調査のため、ついにモンゴルでもスターリンクを発動させました!!!

スターリンクを入れるケース

スターリンクは私たちの旅ではもうお馴染みのアイテム。電波がほとんど入らない秘境でも通信を確保できるため、南米やマダガスカルで大活躍でした!

しかし問題発生。マダガスカルのようにセットアップに時間がかかったり、衛星の電波をうまく拾えなかったり…というわけではなかったのですが、スターリンクを稼働するための電力量が圧倒的に足りななかったんです!!

草原でスターリンク

モンゴルのゲルはそもそも電気がほとんど通っていないため、大量の電力を必要とするスターリンクだけでなく、スマホやカメラ、モバイルバッテリーも基本的には充電できません。電子機器をたくさん持ち歩く私たちにとってはかなり大変。

このことをゲルのオーナーに相談すると「発電機を1時間だけ稼働してあげる」と言ってくれました!

発電機が稼働するまではモバイルバッテリーで凌ぎ、発電機が動いたタイミングでもろもろの機器を充電。大きなバッテリーも持参していたので、それをフル充電してスターリンクを使うという方法でやりくりしました。ちなみに、このバッテリーではフルまで充電しても2時間しかスターリンクを稼働させられないので、その2時間は必死にネットを使いました笑

持参していたドデカいバッテリー

ただ、回線が遅かったり切れたりと、スターリンクの反応はイマイチでした。おそらく契約プランの違いが原因だと思います。マダガスカルでは最高プランにしていましたが、モンゴルでは違うプランだったので…。

あっという間に2時間が過ぎ、ネットが使える時間は終了。ほんとに一瞬でした。

ゴビ砂漠ホンゴル砂丘へ

やるべきことを終えた後は、ついにゴビ砂漠に繰り出しました!
といっても、私たちが宿泊しているゲルもゴビ砂漠の中にあるんですけどね。という話をすると、「えっ、でも砂漠には見えないけど?」と思われる方もいるかもしれません。

ゴビ砂漠にあるゲル

実は砂漠には、いくつか種類があるんです!一般的にイメージするサラサラの砂が大量に積もった砂丘だけが「砂漠」ではありません。ゴビ砂漠のほとんどは「礫砂漠(れきさばく)」と呼ばれ、砂よりも粒子のサイズが大きい乾燥した砂利でできた砂漠です。 

砂漠の種類については以下の記事にでまとめていますので、良かったらご覧ください!

ゴビ砂漠の中でゲルを設営したり車で走ったりできる場所は、この礫砂漠のエリア。車での移動はガタガタと激しく揺れますが、それほど警戒する必要はありません。

車のタイヤ痕(周辺は草も生えていた)

おっ!ゴビ砂漠の砂丘(砂の山)も見えてきましたね。

砂丘が見えてきた

「砂漠ハンター」を自称している私たちは、これまで世界有数の砂漠をたくさん見てきました。
例えば、アフリカのナミビアにある世界最古の「ナミブ砂漠」や「カラハリ砂漠」、同じくアフリカのモロッコにある「サハラ砂漠」。他にも南米チリにある「アタカマ砂漠」など、さまざまな砂漠をみてきましたが、ゴビ砂漠の見た目は全然違います。

なんと砂丘がズラーッと山脈のように一直線に並んでいるんです!!

山脈のように一直線に並ぶ

サハラ砂漠は広大な土地全てが砂丘で埋め尽くされていましたが、ゴビ砂漠はまるで山脈のように一直線に長く伸びています。ちなみに端から端まで移動しようとすると車でも3〜4時間、それ以上かかるかもしれません。そのため、終わりと始まりは肉眼では確認できませんでした…!

さらに興味深いのは、長く伸びる砂丘の手前が草原になっていることです!

砂丘の手前に草原

草原・水・砂丘のコンボは初めてみる光景で興味深かったです!

水もあった

ゴビ砂漠にはパーキングエリアも管理スタッフもおらず、基本的にフリーダムです。砂丘に近づくと、数台の車が停車しているのが見えました。

車が数台停車している

車が停まってるということは、ここはビューポイントの一つなのかな?

地面には無数の足跡が…!
わーお!!

私たちも車を停めて散策することに!

車を停車

大きな砂丘の奥に、荒々しい岩山が見えるのもかっこいいです。

奥の山がかっこいい

目の前に広がる草原地帯、砂丘、ゴツゴツの山々…なんとも不思議な光景でした。

ゴビ砂漠でラクダに乗ったら最高すぎた!

砂丘の近くで、ラクダに乗ることもできました!ラクダ体験は基本的に、ゲルのスタッフやツアーのスタッフに事前予約をお願いする必要があります。

私たちは予約をしてなかったのですが、たまたまラクダの群れが目の前を歩いていたので、飼い主の青年2人にダメもとで「いきなりだけど、15分だけ乗せてくれないか?」と聞いたら、なんと快くOKしれくれたんです!!

飼い主の青年たち

この群れはツアーの観光客を乗せ終えたラクダたちだったみたい。

ツアー客を乗せたラクダの群れ

モロッコのサハラ砂漠で乗ったラクダは背中のコブが一つの「ヒトコブラクダ」でしたが、この子たちはコブが二つある「フタコブラクダ」です。フタコブラクダに乗るのは初めての体験。

大きいなぁ…!!
毛がフサフサ

ヒトコブラクダと同じく、乗り方はちょっと注意が必要です。
ラクダが四本の足を折り曲げて座ってくれるので、まずは2つのコブの間ににまたがります。

座るラクダ

横から見るとこんな感じ。えっへんって感じの表情がすごい可愛い。

可愛い

綱をしっかり持ったら、ラクダがぐんっと立ち上がってくれますが、この時、ラクダは後ろ足から伸ばしてその後前足を伸ばして起き上がるので、一時的にかなりの前傾姿勢になります…!ジェットコースターのように揺れるので、しっかり網に捕まっておきましょう!

ラクダに乗るやなぎー

ラクダに乗れたらいざ出発です!

出発

左を見れば草原が広がっていて、右を見れば巨大なホンゴル砂丘が広がっています。。最高に楽しい!!

コブに手を当てて乗る

前のコブに手を当てて安定をとるイメージで乗るのですが、脂肪でできているコブは触るとちゃんと「あ、、脂肪なんだな」とわかる感触です。ぷにぷにぷにぷに…とはいえ弾力もあって人間のお腹よりぜんぜん固いです(笑)

長い首にもファサファサの長い毛がしっかり生えてました

フタコブラクダはヒトコブよりもずんぐりむっくりした体型。ヒトコブは暑さに強くて、フタコブはモンゴルの厳しい氷点下の冬を乗り越えなきゃいけないから毛深いんです。

フタコブは仕草が人懐っこく穏やかで、飼い主に反抗するような態度も見せません。

毛深いフタコブラクダ

ヒトコブラクダと、フタコブラクダの違いは以下の記事でも触れているので、良かったらご覧ください!

また、きじーの乗ってたラクダはやなぎーのことが気に入ってたのか、ずっと顔を近づけてきてました笑

鼻息と匂いも存分に浴びれました!でもね、臭くはなかったです。ラクダの唾は臭いという話は有名ですが、普段はそれほどでもないという発見がありました。もしかすると乾燥地帯だから匂いが弱く感じるというのも関係しているのかな〜。

歩きながらトイレしてました

あっという間に15分が経ち、ラクダ乗り体験は終了〜!コブとコブの間に座るため、ヒトコブラクダよりも安定していて乗り心地が良かったです。あれなら長時間乗っていても疲れないと思う。フタコブラクダで旅したいと思えるほどでした。

ラクダくん、乗せてくれてありがとう!!

砂漠サンセットを堪能

ラクダに乗ったあとは心ゆくまでドライブ。

地面が模様のように割れている
ゲルと砂漠

夕暮れ時になったので砂丘にも登ってみることにしました!こんな桟橋みたいなところがありました。

ゴビ砂漠ときじー

桟橋を越えると草原があり、その先に砂丘が広がっています。

草原に優しい陽の光があたって美しい

砂丘は足が砂にとられるため、3歩進んだら2歩下がるようなイメージです。

砂丘を登る
息を切らしながら、頂上へ!!

頂上に登って、ようやくゴビ砂漠の全貌がわかりました!!

ワクワクしながら頂上に着いた途端、目に入ってきたのは全面砂丘の景色。山脈を境にして背後には草原、前方には砂丘がばーーっと広がってるんです。なんて贅沢な景色なの!!

全面砂丘
砂丘と夕日

もしかしたら地形の面白さがゴビ砂漠の一番の魅力かもしれません。

頂上から草原も見える

礫砂漠、草木、砂山、砂山を超えたら砂丘のフルセットが見える!!!

砂丘と草原

この緑と砂漠のセットはゴビ砂漠ならではだなあ。本当に面白いなあ。

砂丘と草原

日が沈む瞬間もじっくりと見ることができましたよー!

沈みゆく太陽

太陽が砂漠の海に沈んでいく様子はやっぱり美しい。

砂丘と夕日

太陽が沈み暗くなってきたので砂丘を下ります。気温も下がって寒くなってきました。

日が暮れたら一気に寒くなりそう。

砂丘を下る

今日もばっちりビーナスベルトを見ることができました◎ モンゴルの日没って本当に美しい。

ビーナスベルト

下山すると、草原で馬くんが迎えてくれました。暖かな光に包まれて佇む姿がかっこいい。

車のすぐ近くにいました!びっくりした。

馬くんたち

ゴビ砂漠で星空撮影

夜は星を撮りたかったので、車の中で暗くなるのを待ちました。

徐々に暗くなってきた

オレンジの光が消え、青色が空全体を包み込んでいきます。

広がる青の領域

日が沈むとだんだん寒くなるので、カップラーメンを食べて体を温めました。旅中のカップラーメンってなんでこんなに美味しんだろう。幸せ…。

カップラーメンとアルファ米のおにぎり
日本のお菓子も食べました。

星空撮影の様子は別の記事で詳しくまとめますので、楽しみにお待ちください!!

モンゴルの星空

▼追記(旅を終えてから)

私たちがモンゴルを訪れたのは10月前半の秋です。季節によって気温や気候がガラリと変わる地域もあるため、出発前に調べてから行くことをオススメします!

当時のリアルな心境を語ったポッドキャストも2回に分けて公開中です。よかったらチェックしてみてくださいね!

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