ウルルと並ぶ、もうひとつの聖地「カタ・ジュタ」。
風の谷とも呼ばれるこの場所には、まさにジブリ映画『風の谷のナウシカ』のような異世界の光景が広がります。ウルルの名声に隠れがちですが、実は2つセットで訪れるのが定番です。
オーストラリア旅12日目は、カタ・ジュタでの朝日鑑賞&トレッキングに加えて、セスナに乗って夕日に染まるカタ・ジュタとウルルを全方位で楽しみ尽くした一日。今日はそんな最高の旅の思い出を振り返ります。
カタ・ジュタってどんなところ?
今日の出来事をお届けする前に、まず「カタ・ジュタ」について簡単にご紹介を。
カタ・ジュタは、ウルル(エアーズロック)と同じ「ウルル=カタ・ジュタ国立公園」内に位置する巨石群です。
先住民族・アボリジニの言葉で「多くの頭」を意味するその名の通り、大小36ものドーム型の巨岩が並び、最も高い岩はなんと546mにも及びます。ウルルより200mも高いんです!!(ウルルは高さ約350m)

なかでも1番の見どころであるビューポイントは「風の谷」と呼ばれ、映画『風の谷のナウシカ』のような異世界の景色が広がります。地球上ではきっとここでしか見られない、そんな光景です。
カタ・ジュタで朝日鑑賞
夜明け前にビュースポットへ
今日も、太陽が昇るより早く起床しました。テントから出ると空気がひんやりしていて、空には満天の星!
軽く身支度を整え、カタ・ジュタの朝日鑑賞へ車で向かいました。国立公園内には複数のビューポイントがありますが、この日は「Kata Tjuta Dune Viewing Area」に行きました。

ビューポイントは少し高台になっていて、カタ・ジュタの全貌を見渡せる絶好の場所。さらに、朝日はウルルの方角から昇るため、カタ・ジュタとウルルを同時に眺められるという贅沢なスポットです。

大地の目覚めを感じさせる日の出
待望の瞬間。地平線の大地からキラッと太陽が顔を出した瞬間、その場に歓声と拍手が沸き上がりました。夜明け前の薄いブルーの空の下に並ぶ丸みを帯びた岩のシルエット。そこへ少しずつ光が当たり、陰影を帯びながらオレンジ色に染まっていく。

そんな尊い光景に、周りにいた人たちは皆、息を飲んで大地の目覚めを見つめていました。
子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、世界中から集まった老若男女でいっぱいのビューポイント。新年の初日の出のような一体感の中で、「世界中からみんなこの瞬間を見にここへ来たんだ」と思うと、胸がじんわり温かくなりました。

ちなみに私たちは三脚を立ててタイムラプスを撮っていたのですが、足場が金網でできていて、誰かが歩くたびに揺れる揺れる…。結果、みごとにブレまくった写真が量産されました…笑
まあ、それでも肉眼に焼き付けられたのでよしとします!

風の谷「カタ・ジュタ」でトレッキング
まずは腹ごしらえを…
朝日鑑賞のあとは、車でそのままトレッキングのスタート地点まで移動しました。

起きてから何も食べていなかったので、お腹はペコペコ。出発前にスタート地点のベンチに腰を下ろして、コーンスープとクロワッサンで軽く栄養補給しました。

目の前にはカタ・ジュタの巨岩群。なんとも贅沢な朝ごはんです!
トレッキング開始!…するも睡魔に負けてお昼寝タイム

いざスタート!と意気揚々と歩き始めたものの…歩き始めて30分が経ったころ猛烈な眠気が襲ってきました。連日のハイキングの疲れもあって全身が鉛のように重い。ハイカーたちが次々と通り過ぎていくのを横目に、「少しだけ…」と横になることに!

木陰が日差しをやさしく遮り、風が心地よくて最高に気持ちいい。
気がつけば、40分ほどがっつり爆睡してました!笑
目が覚めたとき「あれ、ここどこだっけ!?」と本気で思うくらい深く眠ってしまいましたが、それも含めてなんとも贅沢な時間。大自然の中での昼寝、最高です。
トレッキング再開
思いがけない昼寝で少し回復した私たちは、「無理のないペースで楽しもう!」と話して再出発しました。

ビルのような岩が両側に立ち並ぶ、岩の麓をずっと歩いていきます。


最も高い岩で546mもあるんですから、そりゃもうすごい迫力!!岩の先端が丸く膨らんで人の頭のように見える光景は、壮大でありながらどこか不気味でもあります。
さらに谷の奥へ進むと、360度すべて岩の壁に囲まれたような場所に到着しました。まさに「ウォールマリア(進撃の巨人)」の世界…。

途中、少し疲れてきたのでみかんを食べて休憩タイム。ビタミンを摂ったからか、みかんを食べたら不思議と体が軽くなって足もしっかり上がるようになりました。


ハイライト!「風の谷」のビューポイントへ
しばらく歩いて、ついにハイライトのビューポイントに到着!!
登りきった瞬間、視界が一気に開けます。左右に迫る巨大なドーム状の岩、岩の隙間を抜けるように吹き抜ける強い風。その風景はまさに、ジブリ映画『風の谷のナウシカ』の世界観そのもの。

ナウシカのおばばが住んでいても全く違和感のない光景です。(ちなみに…ジブリ公式は「2002年12月10日のジブリ日誌」にて、カタ・ジュタはモデルとなった場所ではないと明言しています。それでも、あの景色を目の前にしたらそう思わずにはいられない!)
360度どこを見渡しても岩の谷に囲まれた絶景に、思わず拍手してしまいました。
テントサイトで昼食タイム

トレッキングの後は、テントサイトに戻ってランチタイムです!
メニューは、鶏の丸焼き、アルファ米のチキンライス、そしてスーパーで購入した野菜スティック。


丸焼きチキンは、焼きたてジューシーで美味しくてチキンライスと相性ピッタリでした◎
ちなみに、野菜スティックは乾燥してて美味しくなかった!古い感じもして食感もイマイチ。特ににんじんは酷かった…。
改めて日本のコンビニの野菜スティックってすごいんだなあと心から思いました。シャキシャキで新鮮ですからね。

食後はテントサイトの共有シャワーへ。これが驚くほど清潔で快適で、キャンプ場とは思えないクオリティ。シャワーを浴びて、疲れが一気に吹き飛びました。

セスナに乗ってウルル&カタ・ジュタ上空へ
パイロット・ジェイクの神対応
シャワーも浴びてさっぱりしたところで、午後17時…ついに待望のセスナの時間がやってきました!
パイロットのジェイクがキャンプサイトまで迎えに来てくれたのですが、彼が本当に最高!!
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会った瞬間からめちゃくちゃ気さくで優しくて、“All my friends!!”と言いながら周りの人全員に手を振るような陽気な人です。そもそもパイロットが送迎してくれるのも珍しいし、乗車前にはシートベルトの説明からヘッドウォンの使い方まで丁寧に気遣ってくれてとても紳士的。もうこの時点で安心感は100%でした!!

セスナに乗るのは、南米旅で「ナスカの地上絵」を見たとき以来。南米のセスナははっきり言って最悪でした…だから少し不安もあったんです。

でもジェイクは飛行中も「酔ってない?怖くない?」と何度も確認してくれて、私たちが楽しんでいると分かったら、機体をジェットコースターのように一回転させてくれるパフォーマンスまで披露してくれました。


上空から見たウルルの”本当の姿”

上空から見るウルルは、これまで地上から見ていた姿とは全然違いました。

地上では「丸っこい巨大な岩」という印象でしたが、実際はかなり細長い形をしていて、側面の幅も想像以上。さらに裏側には大きなくぼみがあって、「こんな形だったの!?」と驚きっぱなしでした。

長く伸びる夕日の影
さらに感動したのが、夕日に伸びるウルルの影です。遮るものが何もない大地に、ウルルの影がとんでもなく長く伸びていて、息を飲む美しさでした。

風の谷「カタ・ジュタ」も上空からしっかり見えましたよ〜!ドーム状の巨岩が連なる姿が圧巻。

午前中にハイキングしたばかりだったので「あそこ、歩いていたところじゃん!」「え、こんな距離歩いたの!?」と、発見が多かったのも嬉しい点でした。

「同じ景色を見るにも、迎えてくれる人の心が全然違う」と改めて感じたセスナ体験。
思えば、今のところオーストラリアで出会った方々は、本当に気持ち良い人たちばかり。親切で思いやりがあってオーストラリアという国が大好きになりそうです。ジェイク、素敵な体験を本当にありがとう!!
夜ごはんはうどんと照り焼きチキン
フライトを終えたら、テントサイトに戻って夜ごはんを食べました。
最高の1日の締めくくりは、うどんと照り焼きチキン。シンプルだけどこれがまた美味しくて、疲れきった体に沁みる沁みる…。



カタ・ジュタの朝日鑑賞、トレッキング、そしてセスナの大満足フライトと…盛りだくさんだけども最高の1日でした!!
ウルルの陰に隠れがちなカタ・ジュタですが、ここにしか見られない絶景が確かにあります!ウルルを訪れるなら、ぜひカタ・ジュタもセットで楽しんでみては?
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