骨が落ちてる!死の骸骨海岸スケルトンコーストと異臭放つオットセイの大群
DAY32

骨が落ちてる!死の骸骨海岸スケルトンコーストと異臭放つオットセイの大群

ナミビア

ポッドキャスト:

何もないって怖いんだ。

昔多くの人が命を落としたとされる、骨と朽ちた物しかない海岸へ行ってみました。実際に骨は落ちているし、死の雰囲気が漂う異様な場所でした。何よりずっと先を見ても海岸しかなくて、世界で自分たちだけが取り残されたようでした。

「ゔぇ〜〜〜〜〜〜!!」と鳴くオットセイの大群にも会いに行ってきましたが、夜までずっと体にオットセイの匂いがまとわりついてました。ガス欠寸前にもなり大変な1日でした。

大量オットセイに会い、異臭が体にこびりつく。

宿泊地のスワコプムント出発

朝の9時まで打ち合わせがあったので、仕事を対応してから出発。食材が結構余っているので朝からタコスを。

スワコプムントを出て1時間もするとこんな景色になります!見晴らしが良く気持ちいい!!

道路状況は「アフリカ各国のリアルな道路状況はこれだ!」にて詳しく書いています。

ケープクロスへの分岐となる標識

ドアを開けた瞬間に刺激臭

オットセイのいるケープクロスに到着。車のドアを一瞬開けるとむわんっとした匂いが鼻を刺激します。オットセイはかなりの刺激臭がすると知っていたので、一旦ドアを閉めて3人で「これいけるかな!?」と不安がってました。

でもせっかく来たのだからと鼻の息を停めながら車を降りて海岸の方へ向かうと…

大量のオットセイ(Fur Seal)がー!!!!!

どどどーん!!!!!

正直な第一印象は「カオス」でした。というのも数が多いだけじゃなくて音もすごいんです。

大音量で「ゔぇ〜〜〜〜〜〜!!」と鳴くのです!

まるでおじさんのようです。この数のオットセイが鳴いていたらすごそうでしょ?ちなみに繁殖期の12月ごろはオットセイは20万頭にもなるそうです。

オットセイは遊歩道から見ることができます!

柵はあるものの、橋の下や柵の間からオットセイが顔を覗かせてくれるので、間近でオットセイを観察することができます。親子のオットセイもたくさんいます。赤ちゃんがぴょこぴょこ歩く姿は愛くるしいです!

眠そうな子もいます。

あーこの子もすごくいい顔してる!日向ぼっこしてるのかな?

最初はかなり警戒しましたが、匂いは乾季ということもあってか思ったより強烈ではなかったです!きじーとみとちゃんは鼻で息するほどには適応していました。やなぎーは鼻で息はしなかったですが、許容範囲には思いました。

こんなショッキングな姿のオットセイもいました…

骸骨海岸スケルトンコーストは、何もなさすぎて怖い。

224キロまっすぐ進む

ケープクロスから骸骨海岸・スケルトンコーストへはひたすら1本道を進みます。224キロまっすぐってすごいよね。

googlemap

このあたりで私たちガソリンが心配になり、Googlemapでガソリスタンドを探します。探しても見つからない。ないものはない。どうしよう。

骸骨海岸のゲートはドクロマーク

骸骨海岸・スケルトンコーストの入り口は、いかにもなドクロマークのゲートが目印です!

骸骨海岸・スケルトンコーストは1971年に国立公園に指定されました。船の残骸や動物の骨が落ちていることから骸骨海岸と呼ばれている、世界で最も危険な海岸の一つになっています。

船の残骸を発見

ゲートをくぐって15分くらいのところにビューポイントがありました。

なんだか空気がどよんとしています。

ここ骸骨海岸・スケルトンコーストは海流による濃霧や暴風など気候の変化が激しく、それにより船が座礁することが跡を絶たないとか。海が浅く岩が飛び出ていることもあるそうです。

早速船の残骸と思われる物が↓

海岸からわざわざ船の残骸や動物の骨を回収する人もおらず、今でもそのまま残っています!

砂に埋もれちゃうほどだから数十年前に座礁した船なんだろうな。

なんとか生き残った船員がいたとしても、この海岸には何もないので息絶えることも多いんだって。

崩れかけの石油掘削装置は迫力大

続いては、砂浜に埋もれた座礁船や旧石油掘削装置のある「Old oil Rig」へ!見落としそうなOIL RIGと書かれた石が置かれています。(Googlemapでもきちんと辿り着けるので安心してください!)

遠くに油田が見えます!やっと着いたと思いつつも、周りに何もなさすぎて、もしここで遭難やガソリンがなくなったら…と考えるとゾッとします。ずっと先を見渡しても海岸が続くだけで本当に何もないんです。

何もないって怖いんだ。

近づくと迫力が増してきました!

朽ちているので今にも壊れそうです。いや、もう崩れていますかね?

奥の方から見た全体像!!予想以上に長い!!!

左側からも。朽ちてる度合いがよく分かります。気候と塩水の影響で消えてしまう座礁船が多く、今残っているのは新しいものが多いみたいです!

砂が宙に浮いているような状態で固まっていましたが、これも気候と塩水の影響かな?

タンクのような物がありました!真ん中ら辺は陥没しています↓

ベルトコンベアもありました!形状が保たれていてすごい!!

何かよく分からなけど駒のような形の物も。

パイプらしきもの発見!ずっと見ていると、いろんなところを剥がしたくなってむずむずします。

鉄砲のような機械も!これはかっこいい!!場所によって朽ちている具合がずいぶんと違います。

柱はもろいところも多いので、足場を確認しながら少し登ってみます!崩れる可能性があるので、ぽんぽん進むのは本当に危険です。

上からの景色も良いです!

せっかくなので登ったままで写真を撮ってもらいました〜

Old oil Rigを出発

次の難破船スポットに向けて出発します。

難破船スポットがここから2時間くらいかかるので日が暮れてしまわないか不安です。できれば寄り道せずに行きたい。

と思っていたら今日も絶景が広がっているではないですか!!行きはガソリン探しで必死で気がつかなかったのですが、なんですかこれは。

自分達の車が陰になっています。時間はないけどあまりに綺麗だったので、車を停めて名曲「君をのせて」を聞きながら夕日が沈む瞬間を見届けました!

何気ない道なのに塩湖のようなところがあったり、日本にはないタイプの山や丘があったりしました。人も車も何ひとつ気配がないので、この世に自分たちしかいない感覚を味わえます。これは中々体験できない。

死んだ船が海に浮かんでた。

ガス欠になりそうなので、難破船スポットの前にガソリンスタンドに寄りたかったのですが、夕日が沈んでしまったのスキップします。

ぎりぎり太陽が残っていたのでなんとか難破船を見ることができました!

夕焼けに浮かぶ座礁船

夕日のシルエットになっている難破船がかっこいい。パズルにして部屋に飾りたい!!

鳥が船にたくさんとまって少し気味が悪い雰囲気です。

本格的に暗くなる前にガソリンスタンドへ寄ってからレストランへ向かいます。慌ただしい!(この辺りは街灯が少なくて夜の運転が危ない)

絶品!海の幸が楽しめるレストランでディナー

スワコプムントの夜は今日で最後なので気になっていたThe Tug Restaurantへ。魚介料理で有名なお店です。

追いロブスターするくらいめちゃくちゃ美味しかったです!

スワコプムントに行かれる方はぜひぜひ食べてください!

スポット情報【ケープクロス / スケルトンコースト】

ケープクロスの受付・料金・駐車場

入り口のゲートは石で積まれたオットセイが迎えてくれます。

そのまま車を10分ほど走らせるとパーミットが取得できる受付があります。駐車場に車を停めて中に入ります。

受付は優しいお母さんが対応してくれました!このお母さんはここに住んでいるのだろうか?もしそうなら食糧はどうしているんだろう…車で数時間行かないと何もない場所なんですよ、ここ。

パーミットの料金表。1人150N$なので、1,200円くらい。

受付を出た先に駐車場っぽいところがあり、普通に車を停められました!

骸骨海岸・スケルトンコーストの受付・料金・駐車場

ドクロマークのゲートの横にレセプションがあります。

元気でとっても愉快な女性が対応してくれました。パーミット取得のために紙に記入する必要があります。入場料は特になかった気がします。

ゲートには門限があります。19時には閉まるとのこと!19時にはさすがに戻るけど、スワコプムントへの帰り道は街灯がほとんどなさそうなので早めに出たいところ。

駐車なんてまるで必要のない場所で、どこにでも停められます。

ガソリスタンドとルートの考え方

私たちのようにスワコプムントを拠点とし、骸骨海岸・スケルトンコーストに行ってスワコプムントに帰るという方はぜひ参考にしてください↓

スワコプムントを出たら私たちが調べた限りでは下記にしかガソリンスタンドはないです。日が沈んだ後に行った座礁船スポットの手前です。ガソリンスタンドがないのって本当に恐怖…

また、Old oil Rigよりもっと上の方が色々な物が見れるという情報があります。

レンポジサイトで「スケルトンコースト」と検索するととんでもない景色の画像が出てくると思います。そういった景色はOld oil Rigよりもっと上の方なので、マストで行きたいって方はスワコプムント発ではなく、上から下にくだるルートも検討した方がいいと思います。

次回行くなら私は上から攻めてみたいなと思っています!

ドライブルート

スワコプムント(10:00発)→オットセイがいるケープクロス(12:00着〜13:20発)→骸骨海岸・スケルトンコーストの受付(14:30着〜14:45発)→ビューポイント(15:10着〜15:20発)→古い石油掘削装置のあるOld oil Rig(15:40着〜16:30発)→難破船スポット(18:50着〜19:10発)→レストラン。

時間割

  • 10:00 スワコプムント(Swakopmund)出発
  • 12:00 オットセイのいるケープクロス(Cape Cross)に到着
  • 13:20 ケープクロス(Cape Cross)出発
  • 14:30 骸骨海岸・スケルトンコースト(Skeleton Coast)の入り口に到着
  • 15:10 最初のビューポイント到着
  • 15:40 旧石油掘削装置のあるOld oil Rig
  • 16:30 Old oil Rigを出発
  • 18:50 難破船スポット到着

2022.06.30

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