卵をめぐる朝の戦い
この日は、まさに“勝負の日”。何の勝負かというと──そう、卵です。
前の日にどうしても卵が買えなかった私たち。自炊旅をしているからこそ、卵は絶対に手に入れたい食材!ということで、早朝からスーパーの駐車場で待機していました。
朝6時、開店と同時にダッシュで入店し、まっすぐ卵コーナーへ行くと…ありました、2パックだけ!
念願の卵、無事ゲット〜〜〜!!

どうやら、オーストラリアでは2024年中頃〜後半に一部地域で鳥インフルエンザが発生していたようで…当時シドニーの一部では「1人1パックまで」の購入制限も出ていたそうです。まだその影響が残っていて卵の供給が不安定になっていたのかもしれません。
朝イチで行かなかったら、きっと買えなかったと思います。これは完全に“勝負の朝”でした。
ケアンズからクロンカリーへ、990キロの道
卵を抱えて車に乗り込み、ついにオーストラリア横断がスタートです。初日の目的地は、ケアンズから約990キロ先のクロンカリー(Cloncurry)。東京〜福岡に匹敵する距離を、レンタカーで一気に走ります。

走り始めてまず驚くのは、道路の美しさと走りやすさ。舗装はしっかりしていて、信号もほとんどありません。

ケアンズ周辺では熱帯のジャングルのように木々が高く茂っていたのに、内陸に入るにつれて低木が増え、土の色が赤くなっていきます。“気候帯が変わっていく”のを目で追うだけで楽しい。
はじめてのガソリンスタンド体験
長距離を走っていると当然ガソリンも減ってきます。
途中で立ち寄ったのは、何もない田舎のセルフ式ガソリンスタンド。まわりに人はおらず、年季の入ったポンプがぽつんと並んでいて、ちょっと緊張します。

給油は問題なくできたけど、支払い方法がわからない。調べてみたら、オーストラリアでは「後払い自己申告制」が一般的で、スタンド横の売店で「No.3で給油しました」と伝えて会計するスタイルなんだそうです。
初めて知ったときはびっくりしたけど、こういう仕組みが成立するのは、治安の良さの証拠ですよね。
ホットスナックでちょっと休憩
スタンド横の売店で、軽いホットスナックも購入。海外のホットスナックって当たり外れがあるけど、
このときのナゲットはまるで“ローソンのからあげクン”みたいで大当たりでした!

手作りホットドッグの昼ごはん
お昼は、車の中で前日に仕込んでおいたホットドッグを食べました。
旅の途中で手作りのご飯を食べると、なんだか安心するんです。アルミホイルを開けた瞬間の香りも最高。

ガソリン、まさかのギリギリ
午後のドライブも順調に進んでいたけれど、ガソリンが残りわずかになってしまいました。
原因は、給油するガソリンを“選びすぎた”こと。オーストラリアも日本と同じく、レギュラー・ハイオクのようにグレードがあるんだけど、私たちのレンタカーはハイグレード指定だったんです。

でも田舎に入るとそのグレードがないスタンドも多く、「計算上、次のスタンドまで行けるでしょ」とスルーしていたら、思ったより燃費が悪くなってヒヤヒヤ…。
ダイビング機材やキャンプ用品も積んでいて相当荷物が重いので、それによって燃費がさらにわるくなったんだと思います。“軽く見積もらないこと”は、次への教訓です。
最終的にクロンカリーの町に着く直前で給油することができました。
入った量はなんと56リットル!MAX60リットル入る車だったのかな。ガソリン残量が非常に少なかったはず…ハラハラしたけど、無事たどり着けてよかった。

クロンカリーの夜
本日の宿泊地はクイーンズランド州北西部の町「クロンカリー」。鉱山の町として知られる人口約2,500人の小さな町ですが、横断ルートの重要な中継地点です。

宿に着いてみたら、部屋の鍵が開かないというプチトラブルもありました。疲れのピークでこれは地味にキツかった…(笑)。

でも、気を取り直して夜はパスタを自炊。長い一日の終わりに、あたたかいご飯を食べられる幸せ。
旅って、こういう瞬間の積み重ねですよね。

▽この日の出来事を話しているポッドキャストはこちら
詳細な情報は執筆中ですのでお待ちください!
旅の情報など、ご質問のある方は[お便りフォーム]よりご連絡ください!