マラケシュで絶対行くべき観光名所!おすすめの歩き方や時間帯も解説

マラケシュで絶対行くべき観光名所!おすすめの歩き方や時間帯も解説

モロッコの中心都市・マラケシュ。この記事では、マラケシュで行くべき観光名所7選を厳選してお届けします!
モデルコースや各スポットを楽しむのにおすすめの時間帯もお伝えしますので、旅の計画にぜひ役立ててください。

歩くだけで楽しいマラケシュとは?

マラケシュは、モロッコの中央部に位置する歴史と文化が息づく都市です。

マラケシュの誕生は遡ること11世紀後半。最初のイスラム国家である「ムラービト王朝」の都として栄えました。首都が他の場所に移された後も、マラケシュはモロッコ経済の中心地として重要な役割を果たし続けています。

この街は、イスラム支配下時代の面影を残す旧市街(メディナ)と、フランス統治時代に築かれた新市街の2つに分けられます。旧市街は東西2㎞、南北3㎞の城壁に囲まれた城郭都市で、その歴史的価値から1985年に世界遺産に登録されました。

特にこの旧市街は見どころ満載!!マラケシュのランドマーク的存在の「クトゥビーヤ・モスク」や豪華絢爛な「バヒア宮殿」、そして旧市街への入口となる「アグノウ門」など、歴史的な建造物が数多く点在しています。

それでは、マラケシュの観光名所を詳しく見ていきましょう!

①ジャマ・エル・フナ広場

ジャマ・エル・フナ広場の屋台

マラケシュ観光で絶対に外せないのが「ジャマ・エル・フナ広場」。
マラケシュの象徴とも言えるこのスポットは、朝から晩まで地元の人々や観光客で賑わい、まるで毎日がお祭りのような雰囲気です!!

広場には100を超える露店や屋台がずらりと並び、昼間は大道芸人によるパフォーマンス、夜はライトアップされたエキゾチックな屋台グルメが楽しめます◎
とはいえ、お店によって当たり外れがあるので、地元の人で賑わうお店を選ぶことをおすすめします!

フナ広場の屋台グルメは以下の記事にまとめています。

そして絶対に見逃せないのがフナ広場の夕日です!!
日没の1時間ほど前から、影がすーっと伸びる広場の美しい風景は、絶好のシャッターチャンス。

ジャマ・エル・フナ広場の夕日

広場全体を見渡せるようなお店から撮影することをおすすめします!お店選びに時間がかかると思うので、広場には少し早めに到着していると安心です。

おすすめ度    :★★★★☆(屋台の良し悪しがあるため★4)
おすすめの時間帯 :夕方以降(日没1時間前から影が伸びて綺麗)
所要時間     :1〜2時間

②市場(スーク)

マラケシュの市場(スーク)

フナ広場をさらに進むと市場(スーク)に辿りつきます。ここでは小さなお店が所狭しと並び、店頭には土産物から生鮮食品まであらゆる商品が陳列されています。タジン鍋やアラジンのランプなど、目を引くアイテムがずらりと並びます。

なんと、動物肉をまるごと一頭販売しているお店もありました…!

マラケシュの市場(スーク)

また、モロッコらしいカラフルな雑貨もスークの見どころのひとつ。

マラケシュの市場(スーク)にある絵画売り場

スークの通りは狭く、メイン通りですら車が通れないほどの道幅…脇道に入るとさらに細い迷路のような路地が続きます。でも、そんな脇道のひとコマがすごく絵になるんです!!
スークはただ歩くだけでも楽しめる魅力的なスポットです。

おすすめ度    :★★★★☆(フェズの方が見どころが多かったため★4)
おすすめの時間帯 :午前中(午後は日差しが強烈)
所要時間     :1〜2時間

③イスラム神学校「マドラサ ベン ユーセフ学院」

イスラム神学校「マドラサ ベン ユーセフ学院」

「マドラサ ベン ユーセフ学院」は、かつて北アフリカ最大級のイスラム神学校として名を馳せたスポットです。イスラム建築の美しさを堪能できるこの建物は、日本の学校とはまるで違います。

リヤドのように中庭を囲む構造で、なんと建物の中には100以上の教室があります!どの教室の窓からも中庭を見渡すことができます◎

マドラサ ベン ユーセフ学院の中庭

さらに、イスラム建築ならではの豪華な装飾も見どころです。大理石がふんだんに使われ、壁や床に施されたモザイク(幾何学模様)もとっても美しい…もはや宮殿のような美しさ!
イスラム教では、偶像崇拝が禁止されているため、彫刻にはモザイク文様や草花のデザインが用いられます。これもまた建物の魅力を引き立てていますね。

イスラム建築ならではの模様

撮影する際は窓を使った構図や、壁の美しい装飾をアップで撮るのがおすすめです!スカーフをまとえば、より雰囲気のある素敵な写真が撮れちゃいますよ♪

マドラサ ベン ユーセフ学院

このスポットは、9時のオープンと同時に訪れるのがベスト!10時を過ぎると、中庭は観光客でいっぱいです。
日差しを避けるようにみんなが日陰に集まる光景は、なんだか面白かったです。

11時ごろの人の賑わい

おすすめ度    :★★★★★
おすすめの時間帯 :営業開始と共に入る(朝10時でも混んでいました)
所要時間     :1時間
営業時間     :9:00〜17:00 

④レンガ調の巨大な宮殿「エル・バディ宮殿」

エル・バディ宮殿

エル・バディ宮殿は、16世紀後期につくられたレンガ調の巨大な宮殿遺跡です。
スケールの大きさとインディーっぽい独特の雰囲気。廃墟好きにはたまらないスポットです!

エル・バディ宮殿

現在はさびれた廃墟となってしまいましたが、かつては富と権力を誇示するために築かれた宮殿でした。建設には金やオニキスなど高価な資材が使用され、およそ25年の歳月をかけてつくられたとされています。

エル・バディ宮殿の地下空間

床にはイスラム建築の特徴であるモザイクが施されており、今でもその鮮やかな発色を楽しむことができます。

エル・バディ宮殿のモザイク模様

敷地が広いため、他の観光客を気にせずのんびり回ることができるのも魅力の点。yanakiji的にはかなりおすすめのスポットなのでぜひ訪れてみてください!

エル・バディ宮殿

おすすめ度   :★★★★★
おすすめの時間帯:いつでも(比較的空いている)
所要時間    :1時間
営業時間    :9:00〜17:00

⑤マラケシュの目印「クトゥビーヤ・モスク」

クトゥビーヤ・モスク

クトゥビーヤ・モスクは、マラケシュで最も大きなモスクで、この街のシンボルとも言える存在です。

異教徒は中に入ることができないため外観のみの見学でしたが、その存在感は圧倒的。
特に、高さ77mのミナレット(塔)は非常に目立ち、多くの人が行き交うマラケシュの街で迷わないための目印としても利用されています。その特徴から「マラケシュの星」とも呼ばれるのだとか。

クトゥビーヤ・モスクの日の出

2023年9月のモロッコ地震

2023年9月にモロッコを襲った巨大地震。この地震により、約60,000棟の家屋が倒壊・損壊し、約3,000人が命を落としたとされています。

モロッコ中央部を震源とするこの地震は、古い建物が多いマラケシュ旧市街にも被害を与えました。
マラケシュ市内の広場にあったモスクはほぼ全壊。そんな中でも、クトゥビーヤ・モスクは激しい揺れに見舞われたものの倒壊は免れることができました。
このクトゥビーヤ・モスクの写真は今年(2024年)のモロッコ旅で撮影したものです。依然として美しいままでした。

撮影する際は、早朝(日の出ごろ)がおすすめです!この時間帯は人が少なく、ゆっくり撮影することができます◎

早朝のクトゥビーヤ・モスク

撮影中に現地の方と何人か会いましたが、みんな目が合うとにっこり微笑んでくれました。撮影の邪魔にならないようにわざわざ遠回りしてくれる方もいて、モロッコ人、優しいです。

おすすめ度    :★★★★★
おすすめの時間帯 :日の出(早朝は誰もいない)
所要時間     :1時間
営業時間     :日の出から日没まで

⑥旧市街の美しい城壁「アグノウ門」

イスラム支配下の時代、外敵の侵略を防ぐために市街地の周囲には城壁が築かれました。そのため、マラケシュの旧市街は今も城壁で囲まれています。

アグノウ門

旧市街には19個の出入り口がありますが、その中で最も美しいとされるのがこのアグノウ門。

アグノウ門は主要道路のそばにあるため、写真を撮るなら車が少ない日の出の時間がおすすめ!朝7時を過ぎると、仕事や学校に向かう人たちの車やバイクで賑わい始めます。

アグノウ門の奥にある別の門

もしメインのアグノウ門での撮影が難しい場合は、門をくぐった先にある別の門もチェックしてみてください。こちらでも美しい写真が撮れると思います!

おすすめ度    :★★★★☆
おすすめの時間帯 :日の出(早朝は交通量が少ない)
所要時間     :15分

⑦優雅な宮殿「バヒア宮殿」

バヒア宮殿

バヒア宮殿は、19世紀後半に大宰相の私邸として建てられた豪華な宮殿です。アラビア語で「美しさ」や「輝かしさ」を意味する「バヒア」。その名にふさわしい優雅な雰囲気に包まれています。

それもそのはず!!この宮殿では、宰相の妻や妃たちも暮らしていたようです。

バヒア宮殿で撮影を楽しむ人々

白を基調としたモロッコらしい建物には、繊細で精密な装飾が施されており、イスラム建築の美しさを存分に楽しむことができます。中庭は緑に溢れ、鳥のさえずりが心地よく響くまるで楽園のような空間♪

左奥が工事中

ただ、私たちが訪れた際は中庭の一部が工事中で残念でした。

バヒア宮殿

バヒア宮殿も、日陰になってるところは大人気です!!日差しが強いもんね…。
ぜひ、日陰で休憩をとりながらのんびりと宮殿を回ってみてください!

おすすめ度   :★★★★☆
おすすめの時間帯:午前中
所要時間    :1時間
営業時間    :8:00〜17:00

マラケシュで泊まりたい伝統家屋リヤド

リヤド

リヤドとは、モロッコの伝統的な建物を改装してつくられた宿泊施設のことです。

その特徴は、明るい中庭とこだわりが詰まったおしゃれなデザイン。中庭を囲むイスラム装飾ならではのアーチやタイル装飾、手工芸品が、異国情緒をたっぷりと感じさせてくれます。

マラケシュは、リヤドが多く存在することでも有名です。

私たちもマラケシュのリヤドに宿泊しましたよ〜!以下の記事でリヤドについて詳しくまとめているので、ぜひご覧ください。

マラケシュの歩き方、モデルコース

私たちは以下のルート、タイムスケジュールで回りました。
無駄のないコースだったので、ぜひ参考にしてください!

6:30-6:55 ⑤クトゥビーヤ・モスク
↓(徒歩15分)
7:10-7:30 ⑥アグノウ門

宿に戻って朝食

9:00-10:20 ③マドラサ ベン ユーセフ学院
↓(徒歩20分)
10:40-11:30 ⑦バヒア宮殿
↓(徒歩7分)お昼ごはん
13:00-14:00 ④エル・バディ宮殿

宿に戻って休憩

18:00-20:00 ①フナ広場/②スーク

マラケシュ観光の注意点

今回はマラケシュに行ったら訪れるべき観光名所を、おすすめのルートや時間帯とともにご紹介しました。
最後に、マラケシュ観光をより楽しむための注意点を3つお伝えしますので、観光の際はぜひ参考にしてください!安全で楽しい旅行になりますように♪

1.モロッコはイスラム文化圏である

モロッコは国民の9割がイスラム教徒です。イスラム教には、さまざまなルールがありますので、観光客は特に以下のことに気をつけましょう。

・アルコールや豚肉を口にする際は周囲に配慮する
・露出の少ない服装を心がける
・偶像礼拝や結婚前の男女交際が禁止されていることを念頭におく
・非イスラム教徒はモスクに入れない

以下の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

2.値段交渉が必要

マラケシュでは、値段交渉がよく行われます。

私がフナ広場で購入したカフタンもその一例です。値札がついていなかったため、店員さんに尋ねると600ディラハム(約9,700円)とのこと。しかし、交渉の結果、400ディラハム(約6,400円)で購入できました!

値段はあってないようなものと言っても過言じゃない。上手に交渉してお得にゲットしてくださいね♪

3.旧市街は徒歩移動!タクシーに乗る時は料金表に注目

旧市街地は道幅が狭く、車が通れない場所が多いため、歩きでの散策がメインになります。歩いているすぐ隣を容赦なくバイクが通ることがあるので、その点は注意が必要です!

もしタクシーを利用する場合は、料金表をきちんと表示しているタクシーを選ぶことをおすすめします!
さらに、乗車前にGoogleマップでルートや距離を調べ、値段交渉をしておくと安心です。

タクシーの相場は、2〜4キロ程度で15〜20ディラハム(約180〜250円)ほどかと思います。
もともとの価格が安いため、多少のぼったくりであれば日本の感覚からすると数百円の違いです。でも夜にはとんでもない金額を請求してくる悪質なタクシーもいたので気をつけてください!

また、支払いは現金のみのことが多いため、事前に準備しておきましょう。
「お釣りがない」と言われることもあるようですので、細かいお金も用意しておくこともお忘れなく!

ポッドキャストでは当時の様子を楽しく語っています!ぜひこちらもどうぞ。

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