モロッコ旅で食べたいグルメ特集!タジン鍋にクスクス、ハリッサ

モロッコ旅で食べたいグルメ特集!タジン鍋にクスクス、ハリッサ

無形文化遺産にも登録されているモロッコ料理。その魅力は、スパイスの豊かな香りと甘い食材の絶妙な組み合わせにあります。今回はモロッコ旅に向けてモロッコ料理を学んでいきます!

モロッコ旅から帰ってきたら、美味しかったモロッコ料理ランキングをご紹介しますのでお楽しみに!

モロッコ料理の特徴

モロッコ料理は、2010年に「地中海食」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。
ここではモロッコ料理の2つの特徴を詳しくお伝えします。

多様なスパイスが使われている

モロッコ料理の特徴はなんといっても、スパイスがふんだんに使われていること!
クミン、パプリカ、サフランあたりがよく使われ、唐辛子を大量に使うアジアの激辛料理とは異なる風味が楽しめます。

そんなモロッコ料理には「ハリッサ」という万能調味料が欠かせません。

ハリッサは、唐辛子をベースに複数のスパイスを組み合わせたペースト状の辛口調味料。チュニジア発祥ですが、現在では地中海沿岸の国々で広く使われています。

日本でもハウス食品から販売されています。その名も「ハウス 魅惑のハリッサ」。
※商品ページURL:https://housefoods.jp/products/special/yamitsuki/harissa/index.html

辛そうな見た目をしていますが、そんなに辛くなく、ちょっとピリ辛くらいです。辛いのが苦手な人でも食べられると思います!タンドリーチキンやカラムーチョの辛さ・旨味に似ています。

トーストにディップしたりお肉につけたりといろんな使い方ができ、使い勝手の良い調味料です。

個人的にめちゃくちゃハマった食べ方は、「ポテトサラダに混ぜてディップして食べる」。ポテトサラダがピンク色になるくらいがちょうどいいですが、付け合わせのパンやビスケットの味に合わせてハリッサの量を調整するといいです!

甘い食材と刺激的なスパイスの甘辛ブレンド

モロッコ料理には、コリアンダーやイタリアンパセリなどのハーブ、香味食材としてオリーブやデーツ、アーモンド、フルーツ(レモン、りんご、アプリコット)が使われることも多くあります。
これらの香味食材の甘みと刺激的なスパイスによる、甘辛ブレンドがモロッコ料理の魅力。

ここからは代表的なモロッコ料理を見ていきましょう。

代表的なモロッコ料理

1.モロッコ料理の代名詞である「タジン」

タジンはモロッコ人が日常的に食べる煮込み(蒸し)料理です。
この料理は、タジン鍋と呼ばれる陶製の鍋を使って作られます。とんがり帽子の形をした鍋ふたが可愛い〜!

鍋に野菜や肉、たっぷりのスパイスを入れ、鍋ふたをして弱火で1時間以上じっくりコトコト…。タジン鍋のふたには蒸気の抜ける穴がないため、素材そのものの水分を生かして蒸し料理や煮込み料理を作ることができます◎
これによって旨味が凝縮されるだけでなく、水溶性ビタミンやミネラルが残るので栄養価が高いのも魅力の点。
日本で流行った「無水カレー」と同じ原理ですよね。

このように、タジン鍋は水が貴重な地域で効率的に煮炊きするのに適した道具。少なくとも1000年以上も前に砂漠の民が生み出し、発展させてきた料理と言われています。

また、タジンは食材の組み合わせによって無限のバリエーションを楽しめます。
モロッコはイスラム教の文化で豚肉を食べないため、チキンやラム肉を使ったタジンが一般的。特に、ひき肉のミートボールをトマトベースで煮込んだ「ケフタタジン」は、日本人にも馴染みやすい料理です。

他にも、レモンを効かせた魚のタジンや、牛肉とプレーンを一緒に煮込んだタジンなどさまざまな種類があります!

2.世界最小のパスタ「クスクス」

パスタの種類は少なくとも500種類以上あるとされていますが、「クスクス」は北アフリカ発祥の短いパスタです。大きさは約2mmで「世界一小さいパスタ」とも言われています。ポロポロ、パサパサとした食感が特徴です。

クスクスは加熱後に乾燥させているため、熱湯で数分加熱するだけで使える便利な食材。
肉と野菜を一緒に煮込む調理法が一般的ですが、シナモンや砂糖をふりかけた甘いクスクスもあるようですよ!

3.モロッコのお味噌汁「ハリラ」

モロッコで伝統的なスープといえば「ハリラ」です!モロッコ人のお味噌汁とも言われ、日常的に食べられています。

優しい味わいで、寒い日や胃が疲れている時にもぴったり!たくさんの具材が使われており「ハリラを飲めば病気知らず」と言われるほど栄養価満点のスープです。

4.モロッカンサラダ

モロッカンサラダは、トマトやきゅうり、ピーマン、玉ねぎなどの野菜を細かく角切りにして作ります。味付けはクミン風のドレッシングで♪

さっぱりとした味わいなので、スパイシーなメイン料理との相性が抜群です。

5.ミントティー

ティーといえば、ミルクティーやレモンティー、フレーバーティーなどが思い浮かびますが、モロッコで「ティー」を注文すると出てくるのはミントティーです!

ミントティーはモロッコを代表する飲み物で、中国茶葉にたっぷりの生ミントと甘い砂糖を加えて作ります。ホットで飲むのが一般的ですが、冷やしても美味しいのだそう。

また、ミントティーを高い位置から注ぎ入れるパフォーマンスも見どころです。何度か繰り返し注ぐことで、空気が混ざってまろやかな舌触りになります。

プチ豆知識:モロッコ人は超甘党!

ここまでの話で、モロッコには甘い物が好きな人が多いのかな?と思った方も多いのでは。
驚くなかれ!!モロッコ人の甘い物好きは私たちの想像をはるかに超えています。
モロッコの国教であるイスラム教では飲酒が禁じられているためか、老若男女を問わずみんな甘い物が大好きなようです◎

地域別の食べたい料理5選

1.サハラ砂漠で焼いたピザ

気になっている現地料理のひとつが、サハラ砂漠で焼いたピザです。
砂の上で枯れ木を燃やし、その熱を利用してピザを焼くというもの。現在ではどこでも食べられるわけではなく特定の場所でしか味わえないんだとか。

ピザが焼けるほど砂が熱くなるのかな…とちょっと疑問に思いますが、現地に行ったらぜひ食べたい!!むしろ自分で作ってみたいです。

2.シャウエンのヤギのチーズ

「青の街」として知られるシャウエンは、ヤギのチーズの特産地!

皆さんはヤギのチーズを食べたことがありますか?
ヤギのミルクは牛乳に比べて乳酸菌が増えづらく、多くの乳酸菌を必要とするため、酸味が強いのが特徴。そのまま食べるよりも野菜やパンと一緒に食べたり、ソースに使ったりするのが良いそうです。
また、独特の風味を抑えるためにジャムやハチミツと組み合わせるのもオススメ!特に「パン」「ヤギのチーズ」「はちみつ」の組み合わせは、酸味と甘みが絶妙で相性抜群。

3.フェズの名物料理「パスティラ」

パスティラは、フェズの名物料理でモロッコの高級料理のひとつ。
粉砂糖がたっぷり振りかけられているため一見お菓子のように見えますが、しっかりとした肉料理です。

下処理をしたお肉にアーモンドや、サフラン、カルダモンなどのスパイスを加えて煮込み、薄いパイ生地に包んでゆっくりと焼き上げます。仕上げにシナモン&シュガーをたっぷり振りかけて出来上がり◎

伝統的にはハト肉を使いますが、最近ではハト肉を手に入れることが難しくなってきたため鶏の細切れ肉を使うことが多いみたい。ハトの肉(もしくは鶏肉)の下処理に手間がかかるため、現地の家庭でも特別な日にしか出ない料理です。

4.屋台の定番「ケバブ」

日本でもお馴染みのケバブは、モロッコの屋台でも定番の一品です。

ケバブと言えばトルコを思い浮かべるかもしれませんが、ケバブ自体はアラブ圏全体で食べられているようですよ!本場のケバブをぜひ食べたい。

5.マラケシュフナ広場のアボカドジュース

モロッコでよく飲まれているアボカドジュース。ぜひマラケシュのフナ広場の屋台で飲みたい!!

まとめ

今回は、モロッコ料理の特徴や代表的なモロッコ料理をご紹介しました。モロッコ旅では実際にこれらの料理を楽しむことができるのか!?詳細は別の記事でお伝えしますのでお楽しみに♪

ポッドキャストでもこのテーマについて楽しく語っています。よかったら聞いてみてください!

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