【南米の通信事情】ペルー・ボリビア・チリ/楽天モバイルが大活躍/イーロンマスクのスターリンク

【南米の通信事情】ペルー・ボリビア・チリ/楽天モバイルが大活躍/イーロンマスクのスターリンク

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チリ・ペルーは通信の問題なし!ボリビアだけが問題あり?

南米アンデス旅では、ボリビア、チリ、ペルーの3ヶ国を巡りました。今回はこの3カ国を実際に訪れてみて、通信状況はどうだったか?リアルな計測データとともにお届けします!

まず結論からお伝えすると、通信に関しては“ボリビア以外”は特に苦労することはありませんでした。
ボリビアは、総じてネットが繋がりにくかった印象です。ぜひ参考にしてくださいね!

通信はどのように確保してた?国別の通信手段

まずは、私たちが選んだ通信手段を国別にご紹介します!

ボリビア:entelのSIMカード

ボリビアでは、entelのSIMカードを使ってモバイル回線を確保しました。可能であれば、auが提供する「世界データ」や楽天モバイルを使いたかったのですが、ボリビアはauも楽天モバイルも対象国外で使うことができません。そのため、SIMカードにするしかありませんでした。

ボリビアの大手通信会社は「entel」と「TIGO」が2つです。特にentelは、ボリビアのインフラに幅広く貢献しており、信頼が高く最も繋がりやすいと人気です。

ラパし空港にあるentel

ウユニ塩湖でも繋がるという口コミがあったEntelを選択しました。実際ウユニ塩湖で建物があるようなフォトスポットでは繋がりました。

チリ:entelのSIMカード+スターリンク

ボリビアはSIMカードしか選択できない一方、チリではau世界データや楽天モバイル、スターリンクなど選択肢豊富です!entelが圧倒的に安いという理由から、私たちは引き続きentelを使うことにしました。ただし、ボリビアで使っていたEntelのSIMカードは使うことができません。同じentel といえど、国ごとにSIMカードが異なるため買い直す必要があります。

チリ:entelのSIMカード

まず、日本のコンビニに相当する「キヨスク」でチリentelのSIMカードを買います。その後、さらに現金でチャージしてやっと利用可能に!チャージさえすればすぐに使えるのですが、容量がなくなったらキヨスクまで行かなければならないので、そこがちょっと面倒でした。

スターリンクはアタカマ砂漠で1度だけ使用しました!詳しくは、「イーロンマスクの「スターリンク」はどうだった?」で後述します。

ペルー:楽天モバイル+スターリンク

ペルーに入国した日は、かなり過密なスケジュールでキヨスクに行く余裕がありませんでした。そんな状況なので、ボリビアでもチリでも使わなかった楽天モバイルに接続してみることに。あまり期待はしていなかったのですが…

なんと一瞬で繋がりました!!楽天恐るべし!

ペルー:楽天モバイル

楽天モバイルは2Gまで無料で使えます。追加する場合も1GB/500円単位で購入できます!ストレスなく繋がるしコスパもいいということで、ペルーは楽天モバイルオンリーにしました。宿には基本Wifiがあるので、外出中だけ楽天モバイルの回線を使用しました。外出中だけであれば動画をアップなどしなければ1ヶ月5GBあれば十分だと思います。

ペルーでは3Gになることも多かったけど、WhatsAppでメッセージは送れるし問題なし。課金も楽だし、結果オーライでした◎

ペルーでも1度だけスターリンクを使いました。後ほどお伝えします!

宿の通信速度は?実際に計測したデータをお届け

旅しながら仕事をする私たちにとって、宿のwifiの通信速度はかなり重要。ここからは、泊まった宿の通信速度について、実際に計測したデータ(上りの通信速度、下りの通信速度)をふまえてお伝えします。

必要な通信速度の目安は下記を参考にしてくださいね。

ちなみに、上りの通信速度は「インターネットからデータをアップロードするときの速さ」のことを言います。主に以下で使用。
 ・メール送信
 ・SNSやブログの投稿
 ・動画投稿(YouTubeなど)

一方、下りの通信速度は「インターネットからデータをダウンロードするときの速さ」のことを言います。主に以下で使用。
 ・メール受信
 ・WebサイトやSNSの閲覧
 ・動画視聴(YouTubeやNetflixなど)
 ・アプリや画像、動画のダウンロード
 ・オンラインゲームの読み込み速度

下りが遅いと情報が収集できないため旅では特に重要なポイントです。私たちは、Zoom会議をすることも多いため、下りの回線速度は25Mbpsは欲しいところ!最低でも15Mbpsあれば嬉しい…!!

宿のwifi通信速度

平均値は以下の通りでした。
ボリビア:下り「11.94Mbps」、上り「5.46Mbps」
チリ:下り「163.51Mbps」、上り「130Mbps」
ペルー:下り「53.04Mbps」、上り「34.94Mbps」

ちなみに、全世界の通信速度をレポートで出しているSpeedtest Global Indexによると、それぞれの国の通信速度はこんな感じです。

Speedtest Global Indexより抜粋し作成

宿のwifi通信速度と比較すると、私たちが訪れている地域が街から離れているところが多いためか実際に計測した数値の方が低めの傾向でした。
しかし、データからもわかるようにチリはダントツに通信が良好です◎
一方のボリビアは実際に体感したようにかなり数値が低い…。

イーロンマスクの「スターリンク」はどうだった?

スターリンクは、チリのアタカマ砂漠とペルーのナスカで利用しました。

スターリンク@アタカマ

回線速度を調べたところアタカマでは210Mbps、ナスカでは150mbpsの表示が出ていて、かなり快適にネットを使うことができました◎

スターリンク@ナスカ

車にスターリンクさえ積んでいれば、何かトラブルがあった時に他のモバイル回線が繋がらなくても、いつでも助けを呼べるので安心です。(ボリビアはスターリンクも繋がらないのでどこでも…というわけにはいきませんが…。)

ただし、スターリンクを使う際の注意点が1つあります。
日本で使う分には国内プランにしておけばいいのですが、海外で使うには「モバイルグローバルプラン」に変更しなければいけません。私たちの場合、変更後に30分間のアップデートがあった(プラン変更との相関性は調べられていませんが…)のですぐに使いたい方は注意が必要です!
また、電源も必要なため、念のためモバイルバッテリーを持っていくことをおすすめします。

今後、大きなプレゼンがあるならスターリンクは必須だなと思いました◎
逆に言えば、スターリンクが繋がる国であればどうにかなる!!と実証できた気がします!

まとめ

今回は南米の通信状況について、ボリビア・チリ・ペルーのリアルな通信速度データを踏まえてご説明いたしました!これから南米旅を予定されている方は、ボリビアは繋がりにくい(2023年時点)と、覚悟しておくのが良いかもしれません。逆にチリ・ペルーはあまり心配する必要はないかと思います。

この情報が少しでも皆さんのお役に立てば嬉しいです♪

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