神秘的な現象「オーロラ」…2024年は特に期待大!
今年を逃したら11年後にチャンスが再び訪れるかどうか、観るしかない!!!
2023年12月1日、「北海道でオーロラが見えた」という素敵なニュースがありました。
日本でオーロラが見えるって一体どういうこと!?
私たちは2023年にカナダの北極圏でオーロラを見てきました。オーロラ爆発という、オーロラが空いっぱいにユラユラ輝く現象も目撃しました!
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実際にオーロラを見た私たちだからこそ分かる、オーロラの謎に迫っていきます。
日本でもオーロラが見られるって本当!?
まずは、オーロラが見える仕組みについて簡単にお話しましょう。
オーロラはなぜ見えるのか?
オーロラは、太陽が発する「太陽風」によって引き起こされます。
実は、太陽の表面は常に爆発しています。この爆発によって太陽から飛び出した電気を帯びた粒子(プラズマ)が、太陽風となって地球めがけて飛んで来るのです。
一方の地球は磁場に守られているため、太陽から解き放たれた「太陽風」は地球の磁場と衝突します。この衝突で生まれるがオーロラ!!つまりオーロラは、太陽風と地球の磁場が衝突することで生じる放電現象なのです。
詳しくは、以下のポッドキャストで話しているのでよかったらどうぞ。
①ep.97やなぎーが学ぶ!オーロラの秘密Part1
②ep.98やなぎーが学ぶ!オーロラの秘密Part2
場所によってオーロラの見える方角が異なる
通常、極寒地域で見られることが多いオーロラ。
オーロラが頻繁に出没するエリアを示したのがオーロラベルト(以下の画像)です。
だから、もしオーロラを見るなら…
・グリーンランド:南側の地平線
・イエローナイフ(カナダ):真上
・ホワイトホース(カナダ):北側の真上、やや東寄り
・北海道、東北(日本):北側の地平線沿い
といった感じで見てみよう!
大きなオーロラであれば、オーロラベルト付近のホワイトホースなども真上にオーロラがゆらめきます。空高くなびくでしょうから、日本の北海道や東北地方なんかでも見える可能性があります!
日本で見えるオーロラは「紅色」!?
皆さんはオーロラってどんな色を想像しますか?実はオーロラの色も、見る場所によって違うんです。
オーロラはカーテン状に広がっています。カーテン上部は紅色で、カーテンの中心部から下は写真などでよく見る緑色です。
日本はオーロラベルトよりはるか下に位置しています。そのため、日本ではオーロラの緑色部分は地平線に隠され上部だけが見えます。つまり、カーテン上部の「紅色」のオーロラだけが見えるというわけです。
日本では昔から紅いオーロラが観測されていて、620年12月30日の日本書紀にも記録があります。当時は、赤いことから「赤気(せっき)」「紅気(せっけ)」などと呼ばれていました。
また、最近の研究で「1770年9月17日に史上最大の磁気嵐が発生していたらしい」と、日本の古典書から明らかになりました。その中の『星解』という別の古典書に描かれた絵図が、オーロラの凄さを物語っています。
地平線に見えるオーロラ。やはり、緑の部分は見えず赤い部分が際立っていますね。
2023年12月1日に北海道網走で観れたオーロラもまさしく、その特徴を表しています。
きじーが個展に行くほど大好きな、写真家でありアート作家でもある「KAGAYA」さんが、北海道網走のオーロラを撮影していました。写真からわかるように、オーロラが地平線に見えています。
撮影者:KAGAYA
撮影場所:北海道網走郡
撮影時刻:2023年12月1日 20時27分47秒〜20時36分10秒
KAGAYAさんコメント;北の空低く、肉眼でもほのかに見えていました。(Xより抜粋)
オーロラが活発になる時期がある?
太陽は11年周期で活動がピークに達する
オーロラには、活発になる時期が存在します。これは、オーロラの原因となる「太陽風」…つまり太陽の活動が活発になるから。
太陽は、およそ11年の周期で活動のピーク(太陽極大期)に達します。ですから、太陽極大期が訪れると、オーロラがよりたくさん見られることが期待されるわけです。
今年(2024年)はさらに期待大!
実は、2024年は太陽極大期!!つまり、2023年12月に日本でオーロラが見えたのはピークである極大期に近づいていたからだったのです。
さらに、米海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターの「マーク・ミーシュ」氏によると、今回の極大期はいつもより大きな期待が寄せられる!とのこと。
太陽活動のピークにも、当たり年とそうじゃない時があるそうで…前回(2014年)の極大期は、ここ100年で最も弱いものだったようです。そのため、今回はその反動ですごいものが来るかも!!と予想されているわけです。
太陽の内側で溜まっていたエネルギーが、一気に爆発するイメージでしょうか。(ちょっと心配でもありますが…)
とはいえ、100年単位で見るとそこまで大きな期待ではないみたい。…中程度のものだろうなんて話もちらほら。でも、次の11年後がどうなるかなんてわからない!だから、中程度の凄さでも、11年に1度しか回ってこないチャンスなら、今年しかないんじゃないでしょうか!!?
オーロラは音を出す!?
2016年にオーロラの音が録音されていた
過去のポッドキャストで「多くの人がオーロラの音を聞いたことあるけれど、それは幻聴で科学的には証明されていない」という話をしました。 ただ、この情報はもう古いようで…。
最近の研究で、オーロラは実際に音を出していることが明らかになったようです。
それがこちら。ぜひ、聞いてみてほしい!!
この音ですが皆さんは、どう聞こえますか?
私は火の用心の板を「カンカン」鳴らす音に聞こえましたが、やなぎーは違うように聞こえたようです。ぜひ、ポッドキャストで私たちの反応を楽しんでください。
昔から言われているのは、「パチパチという音」「うなり声のような音」「絹鳴りのような音」「2枚の板が打ち合わさったような音」など。
研究者によると、この音は上空70mの場所で聞こえているとのこと。この高さがわかったことでなぜ聞こえるのだろうという新しい説も生まれています。今までオーロラの音は幻想と言われてきたけど、実は2016年にすでに録られていたなんて。驚きです!
なぜ、オーロラから音が出るのか?
さてさて、ここで疑問に思うのがなぜオーロラから音が出るのかということ?
従来の説によると…
・磁気嵐の最中は大気の電位が高まる。それにより、空気と地上の物体の間に電位差が生まれる。
・そこに、針葉や松かさのような尖ったものが触れれば簡単に放電が起こる。
・つまり、ドアノブに触れた際に静電気でパチっと音が聞こえるのと同じメカニズム。
というものでした。
しかし、オーロラはそんな低い位置ではなく、70m〜80mくらいの上空で起こることがほとんど。
そこで、新たに浮上した説が、アールト大学(フィンランド)の研究者「ウント・K・ライネ氏」によるもの。
ライネ氏の研究によると…
・オーロラが最も活発な時に、木よりもさらに高い、地上75mあたりから音が発せられる。
・この音は、大気中に発生する「逆転層※」と呼ばれる現象によって生まれる。
・逆転層では上層の暖かい大気が、下層の負電荷を帯びた大気を閉じ込める。
・そこへ磁気嵐がやってくると、逆転層が壊れて放電が起こり奇妙な音を立てる。
と言うものです。
逆転層とは?
通常は、高度が上がるにつれ気温が下がる。しかし、そのセオリーに反し、上層の気温が高くなる現象を「逆転層」と言う。晴れた穏やかな日に起こりやすい。
この結果を裏付ける内容として、「逆転層」が発生する高さとして「フィンランド気象研究所」が独自に計測した数値(約75m)とちょうど同じだったそうです。
ちょっと小難しい話をしてしまいましたが… 音が出ていたのが「事実」だったということが驚きです。そして、2024年は太陽の動きもピークに達するため、音が出る可能性も高いと思われます!!楽しみですね◎
2024年はオーロラに期待!
今回は、日本でもオーロラが見れる可能性が高い理由に加えて、最新の研究結果である「オーロラから音が出ていた」という情報をお届けしました!!
大きなオーロラが来れば、日本でも見ることができるかも!!!今から期待が高まります☺︎
ポッドキャストでも熱く語っていますので、よかった聞いてみてください!