アフリカ各国のリアルな道路状況はこれだ!

アフリカ各国のリアルな道路状況はこれだ!

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今日はアフリカの道路状況を解説!

私たちが旅で運転した南アフリカ、ザンビア、ボツワナ、ナミビアの道路状況を解説します!ポットホールと呼ばれる道路のくぼみや、舗装されていない砂利道、動物の出現率、運転の荒さなどを各国ごとにお話しします。

南アフリカの道路状況

今回のアフリカ旅では舗装されていない道路が目立ったので、世界の道路統計で舗装率を見てみました。

オーストリアやデンマーク、フランス、イギリス、イタリアはなんと舗装率が100%です。ヨーロッパは馬車を使う文化もあったという背景も影響しているかもしれません。

私たちの住む日本の舗装率は76.6%。意外と低いと思いませんでした?でもさらに低いのが南アフリカで、20.3%と非常に低い数値でした。とはいえ、南アフリカは広いので地域差がすごくあると思います。都心部は整備されているのでまず心配ないです!

あと世界の道路統計を見ていて、高速道路の普及率もへえ〜と思うデータがありました。日本は面積377,847kmに対して高速道路が6,617kmあり、高速道路の割合が1.75%。一方南アフリカは面積1,221,037kmに対して高速道路が2,032kmなので、高速道路の割合は0.16%です。国土に比べて高速道路が少ない結果でした。道路の密度も日本が3.09なのに対し、南アフリカは0.3で数値で比較すると差がわかりやすいです。

これから整備は進んでいくと思いますが、2022年現在の定量データとしての紹介でした!

ではここから実際に南アフリカの道路を走ってみてどうだったかを説明しますね。

空港からクルーガー(Kruger)までの道路状況

南アフリカでのレンタカーはO・R・タンボ国際空港で借りました。クルーガー国立公園(正確には私営のロッジ)に向かうためにすぐに高速道路に乗りました。クルーガーまでのルートは下記で、お昼休憩とかも含めたらロッジに着くまで5~6時間かかりました。

レンタカーを借りていざ車を走らせた時の第一印象は「思ったより全然綺麗!」でした。日本となんら変わりなかったです。

ですが、空港出てすぐの高速道路は車の交通量も多く、荒い運転が多くて、正直めちゃくちゃ怖かったです!!!もう乗りたくないです。

見ての通りグネグネしております。標識はきちんとあるのですが、初めての土地なのに当たり前ですが英語表記しかないので分岐を3回くらい間違えました。。

それでも空港出て1時間もすれば交通量も減り、ただの1本道になるのでそこからしばらくは楽です。

太田ゆかさんから事前に「Lydenburg(ライデン バーグ)から、ポットホールが多い」とアドバイスをもらっていましたが、実際そのあたりからクルーガー到着までの間、かなりたくさんの道路でポットホールがありました。…非常に大変でした。

ポットホールは別の国でもありますが、クルーガーに向かう途中で困ったのは対向車線のトラックが多かったことです。アフリカは法定速度が120キロの道路が多く、日本では見ない巨大トラックがビュンビュンとすごいスピードで走っています。しかもポットホールを避けるために真ん中の境界線に寄って走るトラックが多く、非常に危険です。全トラックがそういうわけではないですが、私たちが走っているときはそういった場面が多く、ヒヤヒヤものでした。

どうしても怖そうだなという方はクルーガーまで飛行機で行く手もありますのでご安心を!首都高走れるわという方はレンタカーでも行けるのでは、と個人的に思います。車の方がアフリカに来たぞ〜という気持ちになるので同行者の方と相談して決めてください!

ブライデリバーキャニオン(Blyde River Canyon)の道路状況

ブライデリバーキャニオン(Blyde River Canyon)は下記のルートでドライブしました。

交通量は10分に1台はすれ違うくらいです。場所によっては全然すれ違わないこともあります。ポットホールもほとんどないので安全だったと思います!

ただカーブが多く、スピードが出ない大型トラックがカーブあたりでさらに速度が遅くなりプチ渋滞にはなりました。ブライデリバーキャニオンに限らずスピードの出ない大型トラックは旅の間にたくさん見ました。アメリカでは「運転中に後ろの車が5台以上に続くと、前の車は譲らないといけない」というルールがありますが、アフリカではトラックで後続車がつまるというシーンが結構ありました。

カリフォルニア州運転者用ハンドブックP.14:https://www.dmv.ca.gov/portal/file/california-driver-handbook-japanese-pdf/

でもプチ渋滞と言っても日本と比べたら全然大したことないです!世界3大渓谷を眺めながらのドライブは最高ですのでぜひ行ってみてください!

ザンビアの道路状況

ザンビアはレンタカーは借りず、専属ドライバー兼アシスト兼ザンビアオーガナイザーのモリスさんにとてもお世話になりました。リビングストンからヴィクトリアの滝(Victoria Falls)と、チョベ公園(Chobe Park)に行くためカサネにも行きました!ざっくりですが下記ルートになります。

リビングストン(Livingstone)市内の道路状況

モリスさんの運転する車内から道路や風景を観察しましたが、野犬が多いことが印象に残っています。日本にいるワンちゃんとは全くイメージが違くて鋭い目をしています。野犬がいるところは怖くて歩きたくないなと思いました。

下記の動画はスーパーに向かう途中で、ここは交通量少なめのところでした。お店がズラーっと並んでいる中心地は交通量が多く、運転も荒めでした。メイン道路から外れた路地はアスファルトではなく、砂利道や土のところが多かったです!

ザンビアとボツワナの国境「カズングラ橋(Kazungula Bridge)」

ザンビア側のビクトリアフォールズに行く人は、ボツワナのチョベ国立公園(Chobe National Park)にも行く人が多いです。ザンビアからチョベ公園に向かうためには、以前は船で国境を渡ってましたが、2021年5月にカズングラ橋ができて、陸路でスムーズに国境を越えられるようになりました!!カズングラ橋は出来て間もないので、日本人のブログは見当たらず、Googlemapの口コミを見て治安などを確認するしかありませんでした。情報が少ないため不安でしたが、トラブルなく渡れました!

カズングラ橋は4つの国(ザンビア・ボツワナ・ジンバブエ・ナミビア)が交差する場所でもあり、橋を作るときは国同士の話し合いと交渉が大変だったみたいです。だからこそカズングラ橋は多くの人にとって念願の橋だったと思います。

モリスさんは、カズングラ橋のことを『ビューティフルブリッジ』と言っていました。実際にカズングラ橋は新しくて綺麗ですが、モリスさんはそれ以上の感謝も込めて言っているように思いました。多くの人の想いがのったそんな橋を渡れたのは感慨深かったです!

今回カズングラ橋を渡り陸路で国境を越えましたが、国境を越えるにはカザビザが必要になります。ビザや国境に関してはまた別の記事で詳しく案内したいと思います!

ザンビアにもポットホールはありましたが、小さめが多かったです。数としてはボツワナの次に多いくらい。ただ地元民のモリスさんはポットの位置を完全に把握してスイスイとポットを避けていたので、自分達で運転する場合は苦労するかもしれません。

また、道路を歩いてる人も多いです。何もないところを歩いているので一体どこから歩いてきたのかと疑問に思うことが度々ありました。カバなどの大型動物も道路に出るようで、年間10件くらいは人が襲われるんだとか…!

ボツワナの道路状況

ボツワナはマウン空港(Maun Airport)でレンタカーを借りて、グウェタ村→マウン空港に戻る→オカバンゴ・デルタ→国境超えたナミビアまで運転しました。ルートはざっくり下記になります。

ポットホールは今回取り上げた4カ国の中でダントツで多いです!綺麗に舗装された道路もありましたが、ポットが出始めたら大量に出てくる感じでした。

マウン空港からグウェタ村(Gweta village)の道路状況

このルートもポットは多かったですが交通量がすごく少ないので比較的避けやすかったです。途中大量の動物が出てくる面白い道なりでもありました!動物保護区でもないのにゾウさんもいたし、ダチョウもいました!動物がいるときはハザードランプで知らせてくれる方が多いです。

道路のいたるところに急ブレーキの跡があります。みんな結構スピードを出しているので動物を避けるために急ブレーキした痕跡だと思います。

他に変わったこととしてはタイヤと靴の消毒があります。車から降りて丸い台の上で足踏みをして消毒し、車は大きな水溜まりのようなところを走らなければいけません。種とか他国の何かが入らないようにする対策だとか。

オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)方面の道路状況

オカバンゴ・デルタ滞在中は、モロコに乗るためにモアミゲーム保護区の方に行きました。その道中はアフリカ旅の中で最もポットホールがひどかったです。

隕石でも落ちたのか?と思ってしまうほど大きなポットもありました。これじゃ車は走れないので、アスファルトの道路の脇には舗装されていない砂利道があり、ポットだらけの道路は避け、砂利道を運転していました。確かにその方が安全です。

オカバンコデルタからナミビアまでの道は綺麗な1本道で運転しやすかったです!

ナミビアの道路状況

ナミビアはボツワナから車で国境超えしてウィントフック→スワコプムント→セスリエム(ナミブ砂漠)→フィッシュリバーキャニオンを回りました。ルートはざっくり下記になります。

ナミビアは他の国とはアスファルトにポッドがほとんどないのが特徴です!

GoogleMapをよく見るとC35とかB4といったアルファベットが書いてあると思います。道路状況によってアルファベットが割り振られているので実際運転してみた感想を書いておきます。

B:舗装されたアスファルトの道路。日本となんら変わりなく快適に運転できる。

C:砂利道が多い。舗装されている場合もあるけどガタガタとした振動がある。ポッドがあるBランクのアスファルトより運転しやすい。下記の写真が実際に走ったCランクの道路です。

下記もCランク。砂利ではないですが、硬い土の上を走るのでブウォーンというような振動があります。なだらかに見えますがかなりの高低差のある坂がたくさんあります。頂上まで行かないと対向車がいるか分からないので頂上付近はスピードを落としての走行になります。

D:ほぼ砂利道。Cとは違いハンドル取られる。スピードを出すと危ないが、砂利道だからといってガタガタの振動でお尻が痛くなることはない。下記は実際に走ったDランクの道路。C寄りのDだと思います。砂利が固まってタイヤの線があるのですが、その線を踏み外した時にスリップします。いつスリップするか分からないのでハンドルをぎゅっと握り、肩に力が入り続けるので長時間運転は他と比べると疲れます。また、下記の写真ではありませんが、Dランクの道でも丘のようななだらかな坂があるので対向車に注意が必要です!

Dランクとなると少し怖いと思ってしまう方もいると思いますが、慣れれば大丈夫です!私たちはTOYOTAのFORTUNER(四駆、AT)に乗っていたので車の大きさや丈夫さも関係しているかもしれませんが、ポットホールのないナミビアは比較的運転しやすかったです!

あとは舗装道路が少ないので、砂埃がすごいです。自分より前に車が走っている時は、砂埃で前が見えなくなります。対向車線も見えなくなるので、いつ対向車が来るか分からない怖さはあります。でもこれはカーブの時や風で砂ぼこりが切れた時を狙って前の車を追い越すしか解決方法がないので、その時が来るまでひたすら我慢です。

ナミビアは他の国と違って木がほとんどなく開かれており、開かれているからこそ地平線がすごく見えるしどこまでも絶景が広がっています。運転していて1番楽しかったのはナミビアです。特にスワコプムントからセスリエムのドライブルートは生涯忘れないと思います。

上記のコースです。すごすぎて一生忘れないようにと、目に焼けようと必死でした!詳しくは「ep.45【33日目】まるでジブリな驚愕のドライブコース!原始の地球がそこにはある。」をぜひ読んでください。

可能であればナミビアはツアーじゃなくてレンタカーで旅することをおすすめします!

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