マダガスカルで見られる野生動物・植物まとめ

マダガスカルで見られる野生動物・植物まとめ

私たちが実際に見た、マダガスカルでしか見られない貴重な動植物をリストアップしました。
旅行を予定されている方、マダガスカルの生き物に興味のある方はぜひ参考にしてください!

目次

哺乳類(キツネザル18種、マングース1種)

ベローシファカ

主に、乾燥林や川辺林などの樹上で暮らす。クリーム色の体に黒い顔と頭頂部が特徴的。
後ろ足が長く発達しているため四つ足で歩くことができず、地上では二足歩行の横跳びでぴょんぴょんと移動する独特な姿を見せる。

会えた場所:キリンディ森林保護区 / イサロ国立公園
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル南西部から西部にかけて生息する固有種
英名 [学名]:Verreaux’s sifaka, White sifaka [ Propithecus verreauxi ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

ブラウンキツネザル

マダガスカルに広く分布するキツネザルの代表種。その名の通り全身がこげ茶色から赤褐色の毛で覆われている。樹上で生活する彼らの食料は果実や若葉であり、その排泄物を通じて植物の種子を森の各地に運ぶ重要な役割を担っている。

会えた場所:キリンディ森林保護区 / ツィンギ・デ・ベマラ厳正保護区 / イサロ国立公園 / バコナ森林私有保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:乾燥地帯を除くマダガスカル各地、およびマヨット島に生息する固有種
英名 [学名]:Brown lemur [ Eulemur fulvus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ピグミーネズミキツネザル

霊長類最小と言われる「ネズミキツネザル」の仲間。体長6~7cm、尾長11~15cm、体重25~40gという驚くべき小ささ。夜行性で、愛らしい大きな目が特徴的。昆虫や樹液、果実を食べる雑食タイプで、乾季の4月〜10月には体脂肪を蓄えて休眠状態に入る。

会えた場所:キリンディ森林保護区 / パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル西部に生息する固有種
英名 [学名]:Pygmy mouse lemur [ Microcebus myoxinus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

イタチキツネザル

大きな目をした夜行性のキツネザル。しかし、体温調節が苦手なため日中に寝床から出てきて日光浴をしていました!英語名は「Sportive lemur」。由来は、木に止まる姿がまるでボクサーの構えを連想させるからだそう。

会えた場所:キリンディ森林保護区 / ツィンギ・デ・ベマラ厳正保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Sportive lemur [ Lepilemur mustelinus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ニシフォークキツネザル

茶色の体毛に、背中から頭にかけて描かれた二本の黒いフォーク模様が特徴的。植物の樹皮の傷口から出る分泌液を主に食べる。

会えた場所:キリンディ森林保護区 / ツィンギ・デ・ベマラ厳正保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル西部に生息する固有種
英名 [学名]:Pale fork-marked lemur [ Phaner pallescens ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

デッケンシファカ

シファカの仲間。前述したベローシファカの頭頂部は黒いが、彼らは頭までクリーム色の毛で覆われているのが特徴的。トゲトゲの針岩が立ち並ぶ「ツィンギ」に暮らしており、岩から岩へ飛び移る姿は圧巻。

会えた場所:ツィンギ・デ・ベマラ厳正保護区
もっと詳しい生態:針岩が連なる絶景!世界遺産ツィンギを命綱ハーネスを付けてトレッキング
分布:マダガスカル西部に生息する固有種
英名 [学名]:Von der Decken’s sifaka [ Propithecus deckenii ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

ワオキツネザル

マダガスカルを代表するキツネザルで、日本で最も有名なキツネザルでしょう。体長39~46cm、尾長56~63cm、体重2~3.5kg。灰色の体に黒と白の縞模様の尾が最大の特徴で、この尾を高く掲げて仲間に合図を送る。手と足を広げて日光浴する姿をぜひみてほしい!

会えた場所:イサロ国立公園
もっと詳しい生態:マダガスカルで会いたい!個性豊かなキツネザルの種類
分布:マダガスカル南部に生息する固有種
英名 [学名]:Ring-tailed lemur、Lemur catta [ Lemur catta Linnaeus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

アカエリマキキツネザル

美しい赤茶色の毛が特徴的なキツネザル。エリマキをしているように見えることからこの名が付けられた。絶滅が危ぶまれており、すべての野生種は国立公園や自然公園で保護されている。

会えた場所:バコナ森林私有保護区
もっと詳しい生態:ペリネでキツネザルに大接近!インドリの神秘的な鳴き声に包まれる
分布:マダガスカル北東部に生息する固有種
英名 [学名]:Red ruffed lemur [ Varecia rubra ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

アカハラキツネザル

昼行性のキツネザル。腹部から胸部にかけて赤褐色の毛が生えていることが名前の由来。ただし、メスの腹部は白色で赤褐色の毛は生えていない。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Red-bellied lemur [ Eulemur rubriventer ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

クロキツネザル

昼夜を問わず活動するキツネザル。オスとメスで体色が異なる。オスはその名の通り真っ黒の毛で覆われているのに対し、メスは茶色や白色の毛で覆われているのが特徴。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル北西部に生息する固有種
英名 [学名]:Black lemur [ Eulemur macaco ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

インドリ

現存するキツネザルの中で最大種。体長60~70cm、体重7kgほど。ミッキーマウスのような耳と白黒の毛並みが特徴的で、尻尾は極端に短い。マダガスカル北東部の熱帯雨林に生息し、朝と夕方に響く美しい鳴き声(歌声)で知られる。

会えた場所:パルマリウム保護区 / パーク・ボイマ
もっと詳しい生態:ペリネでキツネザルに大接近!インドリの神秘的な鳴き声に包まれる
分布:マダガスカル北東部に生息する固有種
英名 [学名]:Indri [ Indri indri ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

クロシロエリマキキツネザル

エリマキキツネザルの一種。その名の通り、パンダのような黒と白の毛並みが特徴的。ほとんどの時間を樹の上で過ごす樹上性で、特に高木層を行動範囲とする。果実や花を主食としており、花の蜜を吸うときに付着した花粉を運ぶ媒介者としても知られている。

会えた場所:バコナ森林私有保護区 / パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:ペリネでキツネザルに大接近!インドリの神秘的な鳴き声に包まれる
分布:マダガスカル東部に生息する固有種
英名 [学名]:Black-and-white ruffed lemur [ Varecia variegata ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

ダイアデムシファカ

シファカの仲間。体長50~55cm、尾長50~55cm、体重6~7kgとインドリに並ぶ大きさである。頭部に生える冠(ダイデアム)のような毛並みが名前の由来。クリーム色をベースに灰色、そして美しい薄いオレンジ色の毛で全身が覆われている。垂直跳躍による移動を得意とし、木から木へと優雅に移動する。

会えた場所:バコナ森林私有保護区
もっと詳しい生態:ペリネでキツネザルに大接近!インドリの神秘的な鳴き声に包まれる
分布:マダガスカル東部に生息する固有種
英名 [学名]:Diademed sifaka [ Propithecus diadema ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

ハイイロジェントルキツネザル

マダガスカルの竹林に生息するキツネザル。灰色の毛色が特徴で、竹の新芽を主食とする珍しい食性を持つ。「ジェントル」の名の通り温厚な性格で小さな群れで静かに生活している。

会えた場所:バコナ森林私有保護区
もっと詳しい生態:ペリネでキツネザルに大接近!インドリの神秘的な鳴き声に包まれる
分布:マダガスカル東部および中西部に生息する固有種
英名 [学名]:Eastern Lesser Bamboo Lemur [ Hapalemur griseus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

マングースキツネザル

マダガスカル北西部の乾燥した落葉樹林や低木林に生息。地上と樹上の両方で生活する。昼夜を問わず活動するキツネザルだが、乾季には夜行性、雨季には昼行性傾向が強くなる。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル北西部に生息する固有種
英名 [学名]:Mongoose lemur [ Eulemur mongoz ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

カンムリキツネザル

マダガスカル北部に生息する美しいキツネザル。頭部にある王冠のような模様が名前の由来。基本的に5〜6頭の群れで暮らすが、時に10頭以上の群れを形成することやブラウンキツネザルと混群を形成することもある。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル北部に生息する固有種
英名 [学名]:Crowned lemur [ Eulemur coronatus ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

アイアイ

マダガスカル固有の最も特異なキツネザル類。全身は黒色の粗い毛で覆われ、特に長く細い中指が最大の特徴的。この指で樹皮を叩いて中の虫の音を聞き分け、穴を開けて幼虫を取り出すという独特な採食方法をとる。その奇異な外見から現地では不吉の象徴とされることもある。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:童謡で有名な「アイアイ」は悪魔のようなビジュアルだった!
分布:マダガスカル東部、北部、中西部に生息する固有種
英名 [学名]:Aye-aye [ Daubentonia madagascariensis ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

ヒガシアバヒ

夜行性であまり活発に動くタイプではない。その証拠に、夜間はパートナーと毛づくろいや休息に約40%の時間を費やすといった研究結果もあるのだとか。マダガスカル北東部の熱帯湿地林や二次林で暮らす。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル北東部に生息する固有種
英名 [学名]:Eastern Woolly Lemur, Eastern avahi [ Avahi laniger ]
絶滅危惧種:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

マダガスカルワオマングース

マダガスカル東部の熱帯雨林地帯をはじめとする広い地域に生息する小型の肉食動物。ワオキツネザルのような縞模様の尻尾が特徴的。昼行性の動物で基本的には地上で活動するが、ときには木登りをしたり、泳いだりすることもある。

会えた場所:ツィンギ・デ・ベマラ厳正保護区
もっと詳しい生態:針岩が連なる絶景!世界遺産ツィンギを命綱ハーネスを付けてトレッキング
分布:マダガスカル東部に幅広く生息する固有種
英名 [学名]:Ring-tailed Mongoose [ Galidia elegans ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

爬虫類・両生類(カメレオン6種、ヤモリ6種、ホシガメなど)

パーソンカメレオン

マダガスカルを代表する生き物の一つとして知られる世界最重量級のカメレオン。体長は大きい個体で60cmにも及ぶ。鮮やかな体色と発達した頭頂部の皮膚が特徴的。感情によって体色が変化する。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル北部から東部にかけて生息する固有種
英名 [学名]:Parson’s chamaeleon [ Calumma parsonii ]
絶滅危惧種:準絶滅危惧(NT)

パンサーカメレオン

鮮やかな体色と飼育のしやすさからペットとしても人気の種類。オスは生息地によって色彩が異なる。縄張り意識が強く、基本的には単独で行動する。

会えた場所:カメレオンパーク / アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル北東部に生息する固有種
英名 [学名]:Panther chameleon [ Furcifer pardalis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ウスタレカメレオン

体長は最大68.5cmにも及ぶ世界最大のカメレオン(細身なため重量はパーソンカメレオンの方が重い)。地味な褐色系の体色で岩場や低木に擬態する。乾燥地域から湿潤地域まで、あらゆる環境に適応している唯一のカメレオンである。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Oustalet’s Chameleon [ Furcifer oustaleti ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マルテカメレオン

やや湿度の高い熱帯雨林から高地の森林に生息する。オスのマルテカメレオンは、特徴的なゾウの耳ような長いフラップ(頭頂部)と尖った吻端(口先の先端のこと)を持っている。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル北西部から北東部にかけて広く生息する固有種
英名 [学名]:Malthe’s green-eared chameleon [ Calumma malthe ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ミノールカメレオン

主に高地の森林に生息する。他のカメレオンと比べ、フラップ(頭頂部)や背中の鱗はあまり発達していない。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル中南部に生息する固有種
英名 [学名]:Southcentral chameleon [ Furcifer minor ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

トゲツノヒメカメレオン

世界最小クラス「ヒメカメレオン」の仲間。高地の森林に生息する小型のカメレオンで、体長は大きい個体でもわずか10cm以下。頭部の小さな角状突起が名前の由来である。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル東部に生息する固有種
英名 [学名]:Perinet Leaf Chameleon [ Brookesia therezieni ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ソメワケササクレヤモリ

低地の乾燥した草原、森林で暮らす。立体活動はあまり得意ではないため主に地表で生活をする。どんな環境にも順応できる丈夫さや、繁殖の容易性、ハンドリングが可能であることからペットとしても人気。

会えた場所:キリンディ森林保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル南西部に生息する固有種
英名 [学名]:Ocelot gecko [ Paroedura picta ]
絶滅危惧種:ー

ホウシャガメ(マダガスカルホシガメ)

乾燥した低木林や、その周辺の岩場などに生息するリクガメ。甲羅に放射状の黄色い模様があることが名前の由来。密輸や乱獲、環境破壊によって生息数が減少しており、現在はワシントン条約によって商取引に制限がされている。

会えた場所:パルマリウム保護区 / アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル南部および南西部に生息する固有種
英名 [学名]:Radiated tortoise [ Astrochelys radiata ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IA類(CR)

キュビエブキオトカゲ

マダガスカル西部の熱帯雨林に生息。昼行性のトカゲで主に樹上で生活する。ほとんどの時間を幹や枝を掴んで静止した状態でじっと過ごし、食料となる昆虫を探す。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル西部に幅広く生息する固有種
英名 [学名]:Cuvier’s Madagascar Swift [ Oplurus cuvieri ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マダガスカルツリーボア

毒を持たないヘビ。小川、河川、池、沼地の近くの樹木や低木を好んで生活する。半樹上性で、夜間は地上から降りて獲物を捕獲する。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル各地に広く生息する固有種
英名 [学名]:Madagascar tree boa [ Sanzinia madagascariensis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ヤマビタイヘラオヤモリ

マダガスカル東部の山地の森林に生息。苔むした樹皮のような体の模様を生かし、木の枝や幹に張り付き擬態する。夜行性のため、昼間は手足を広げて木に密着し、動かないことが多い。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル東部に広く生息する固有種
英名 [学名]:Mossy leaf-tail gecko [ Uroplatus sikorae ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マソベササクレヤモリ

ササクレヤモリの仲間。標高が低い地域の湿潤原生林に生息する。白い斑点のある黒い皮膚と大きな目が特徴的。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル北東部に生息する固有種
英名 [学名]:Masobe gecko [ Paroedura masobe ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

エダハヘラオヤモリ

枯葉そっくりの体色と形状が特徴的。この体の特徴を活かし、木の枝に後肢だけでぶら下がり木の葉に擬態する。あまり地表から離れた場所には上らない。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル中東部に生息する固有種
英名 [学名]:Satanic flat-tail gecko [ Uroplatus phantasticus ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

シノビヒルヤモリ

昼間に活動する「ヒルヤモリ」の一種。日光浴を好み、昆虫や果実・花の蜜などを食べる。

会えた場所:アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:サボテン好き必見!アンツカイ植物園で見たユニークな植物を大公開
分布:マダガスカル西部および南東部に生息する固有種
英名 [学名]:thicktail day gecko [ Phelsuma mutabilis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マダガスカルヒルヤモリ

昼間に活動する「ヒルヤモリ」の一種。赤い斑点のある鮮やかなグリーンの皮膚が特徴的。シノビヒルヤモリと同様、日光浴を好む。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル東部に広く生息する固有種
英名 [学名]:Madagascar day gecko [ Phelsuma madagascariensis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

サビトマトガエル

「トマトガエル」という名の通り、赤やオレンジ、黄色の体色が特徴的。敵に襲われると体を膨らませて相手を威嚇し、皮膚から乳白色の粘着質を分泌する。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル東部に生息する固有種
英名 [学名]:False tomato frog [ Dyscophus guineti ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マダガスカルキンイロガエル

「キンイロガエル」という名の通り、鮮やかな金やオレンジの体色が特徴的。昼行性でほとんど地上棲だが、なかにはも樹上で生活する個体もいる。

会えた場所:カメレオンパーク
もっと詳しい生態:アンタナナリボ大学に訪問!午後はカメレオンパークを満喫
分布:マダガスカル中東部に生息する固有種
英名 [学名]:Golden mantella [ Mantella aurantiaca ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

鳥類(フクロウ、色鮮やかな鳥たち)

マダガスカルコノハズク

マダガスカル全域の森林に分布する小型のフクロウ。湿潤な熱帯林や低木を好む。日中は密生した葉の陰や枝、または木の幹の横に隠れて休息し、夜間に狩りを行う。

会えた場所:キリンディ森林保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Madagascar scops owl [ Otus rutilus ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マダガスカルサンコウチョウ

マダガスカル以外にも、近隣のマヨット島やコモロ諸島にも生息する。オスは成長過程において、羽毛の色が2種類に別れるという珍しい特徴をもつ。

撮影地:キリンディ森林保護区 / アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:MadagascarMalagasy paradise flycatcher [ Terpsiphone mutata ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

アルダブラタイヨウチョウ

湾曲した細長いクチバシが特徴的。山林からマングローブ林、低木地帯、公園、庭園、その他人工的に改変された場所に至るまで、様々な地域で見られる。

会えた場所:キリンディ森林保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Souimanga Sunbird [ Cinnyris sovimanga ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

オニジカッコウ

現存するジカッコウの中で最大種。地上性の鳥で、長く大きな尾羽が特徴的。

会えた場所:キリンディ森林保護区
もっと詳しい生態:キリンディ森林保護区で見れた動物大公開!キツネザルや珍獣フォッサ
分布:マダガスカル西部に生息する固有種
英名 [学名]:Giant Coua [ Coua gigas ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

マダガスカルヒメショウビン(ピグミーキングフィッシャー)

マダガスカル西部の乾燥落葉樹林に生息するカワセミ。鮮やかなオレンジ色が特徴的。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル西部に生息する固有種
英名 [学名]:Madagascar pygmy kingfisher [ Corythornis madagascariensis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

フックビルドバンガー

名前の由来となったフック状に湾曲した黒いクチバシが特徴的。セミのような大型昆虫以外にも、カメレオン、ネズミキツネザルなども食べることがある。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:キツネザルだらけ!パルマリウム保護区で出会えた動物一覧
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Hook-billed Vanga [ Vanga curvirostris ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

植物(バオバブ、乾燥に強い植物たち)

バオバブ4種

サン=テクジュペリの名作『星の王子さま』を読んで以来、ずっと憧れていたバオバブ。
世界には8種類のバオバブが存在し、そのうち6種類がマダガスカルでのみ自生する固有種である。私たちは、フニィ、ザー、ブジィ、レオニラの4種を間近で見ることができました。(それぞれの見分け方は以下を参照されたし!)。目の前にそびえるバオバブは、想像をはるかに超えるスケール感と迫力で、マダガスカルでしか見られない光景なので必見です!

▽バオバブ4種の見分け方

訪れた群生地:バオバブ並木道 / アンドンビリー / アンダバドアカ
もっと詳しい生態:これが見たかった!バオバブ街道の絶景サンセットは期待を裏切らない, 太っちょバオバブ、刺青バオバブ…変わった形のバオバブ特集
分布:マダガスカル西部に南北に生息する固有種
英名 [学名]:Baobab [ Adansonia ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

アルアウディア・モンタグナキー

乾燥地帯に自生する多肉植物。幹に密集した鋭い棘が特徴的。乾燥に強く日光を好む。

会えた場所:アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:サボテン好き必見!アンツカイ植物園で見たユニークな植物を大公開
分布:マダガスカル南西部・マハファリ高原にのみ生息する固有種
英名 [学名]:Alluaudia montagnacii [ Alluaudia montagnacii ]
絶滅危惧種:絶滅危惧IB類(EN)

アアソウカイ

乾燥地帯に自生する多肉植物。棘を持った棒状の幹、先端に生えた細長い葉が特徴的。サボテンに似た性質を持ち、乾季に落葉する。

会えた場所:アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:サボテン好き必見!アンツカイ植物園で見たユニークな植物を大公開
分布:マダガスカル南西部に生息する固有種
英名 [学名]:pachypodium [ Pachypodium geayi ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ユーフォルビア・プラギアンサ

乾燥地帯に自生する多年生ハーブ。2000種を超える「ユーフォルビア属」の仲間。乾燥に強いのは、厚い多肉質の葉に水分を蓄えるため。

会えた場所:アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:サボテン好き必見!アンツカイ植物園で見たユニークな植物を大公開
分布:マダガスカル南西部に生息する固有種
英名 [学名]:Euphorbia plagiantha [ Euphorbia plagiantha ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

ユーフォルビア・オンコクラータ

乾燥地帯に自生する多肉植物。2000種を超える「ユーフォルビア属」の仲間。細長く伸びた茎が特徴的。

会えた場所:アンツカイ植物園
もっと詳しい生態:サボテン好き必見!アンツカイ植物園で見たユニークな植物を大公開
分布:マダガスカル南西部に生息する固有種
英名 [学名]:Euphorbia oncoclada [ Euphorbia oncoclada ]
絶滅危惧種:ー

タビビトノキ

巨大なウチワのような独特な形。海抜0mから1500 mの湿潤林や草原、岩場に見られる。葉柄(葉の一部で茎とつなぐ部分)に雨水を溜めることができる。

会えた場所:パルマリウム保護区
もっと詳しい生態:まさにキツネザルの楽園だ!パルマリウム保護区を満喫
分布:マダガスカル各地に生息する固有種
英名 [学名]:Traveller’s Tree [ Ravenala madagascariensis ]
絶滅危惧種:低懸念(LC)

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