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有名なナミブ砂漠を練り歩きました。レンタカーはスタックするし、水が足りなくなって熱中症になった。でも世界最古の砂漠は絵画のように美しく、心に刻まれました。
砂漠では汗をかかない。でも水3リットルが必要。
今日1日を通して砂漠地帯は乾燥しているなと痛感しました。ウェットティッシュが5分かからず乾いちゃうほど。
みなさん、砂漠に行くときは「さすがに多いかな?」と思うくらいたっぷり水を持っていってください。すごく乾燥しているので体の水分が奪われていることに気が付きにくい。乾燥しているせいで暑いのに汗をかかないんですよね。
こまめに水を飲まないと本当に熱中症になります!朝から夕方までいるなら車に1人あたり2.5〜3Lは積んでおかないと危険です!!私たちはそのくらいは飲みました。
砂漠の国立公園に入る
ナミブ砂漠のある国立公園は7時30分に開きます。余裕をもって早めに宿を出発。辺りはまだ真っ暗で、街灯がひとつもない砂利道を車のライトを頼りに突き進む。
公園入口に到着!開門待ちの車が30台くらいいて混雑気味。7時30分に門が開き、砂漠の国立公園にレンタカーで入場しました。やっとですよ!!ここまで来るのに何日かかったか…
国立公園内は原始のような世界になっています!!かっこいいー!!
道路は整備されていてとても運転しやすい。よくぞ整備してくれた。感謝です。ただ、坂が多くぐねんぐねん上下します。
お目当てのデッドフレイの手前(ソススフレイ)には車が何台か停まっていました。どうやらここから先は4WDでないと進めないオフロードになるようです。2WDの人は車を停めて送迎シャトルに乗り換えていました。私たちは4WDのレンタカーを借りているので、シャトルバスではなくレンタカーで挑みます!!
絵画のように美しい砂漠デットフレイ
ソススフレイに入ってからデットフレイへは野生の勘で行きました(笑)というのも車が1台もおらず、看板もないため道が分からないのです…みんなもっと早く来ていたのだろうか。。
幸い先人のタイヤ跡が残っていたため、それに従って進みます!スピードを落とすと砂にハマるので勢いが必要!
このオフロード道を15分くらい走り、少し迷いながらもデットフレイ近くの駐車場らしいところになんとか着きました。車を停めて歩いてデットフレイを目指します。
看板はないので他の人の話を盗み聞きしたり、先人の足跡を頼りに進みます。上り下りが結構あるのできつめです!日陰のところは砂漠はひんやりしていて気持ちいい。
20〜30分くらい歩くとデットフレイが見えてきました!!!
この大きな砂漠を降りたらデットフレイです!!砂漠を走るように下り、デッドフレイに到着。
よかった、まだ影が残ってる!!!
オレンジ色になっているところは、朝日に照らされている砂丘です。真っ黒の木は、手間にある大きい砂丘があることで影がかかって黒く見えます。絵のように黒いシルエット。
光が届かず影となっている木が手前にあり、朝日に照らされオレンジ色の砂丘を背景にあるというわけです。日の出直後だけ見れる貴重な光景。この、まるで絵画のような風景がずーっと見たかったんです。
日が昇り切ると、影がなくなって木の黒いシルエットが見れなくなるので、朝早く行くことをおすすめします!
死の沼地と呼ばれるデットフレイは元々洪水により生まれた浅い湖だったんだって。500年ほど前に水が干上がって残って出来た平地。地面はもう石のようでした!
デットフレイに寝転んで空間を満喫するきじー↓
木々はもう死んでいて化石になっています。どっしりしているけど幹の中には空洞がありました。
水もなく、地面もパリパリで、木も死んでいる…だから死の沼地と呼ばれる。デットフレイに生き物は生息していないけど、なんというかそもそも命の気配が全くない気がしました。音も何もない空間です。
秘境の地デットフレイで記念撮影!!ビーサンの人はあまりいなかったけど、3人揃ってビーサンです。
とんでもなく大きい砂丘ビッグダディ
ビッグ・ダディ・デューン(Big Daddy Dune)はソススフレイで一番大きな砂丘。デットフレイ(Deadvlei)の隣にある大きい砂丘です!デットフレイを奥に歩いていったところから登る人が多いようで私たちも向かいます!
足跡がたくさん着いているところから登り始めます。連日砂漠をたくさん登っているので足の疲労もたまっています。
かなりの急斜面で、砂がサラサラでやわやわなので進んでは下がるの繰り返し。筋力と体力の勝負!
途中何回も休憩しながら登りますが、水が全然足りない。。車に水はたくさん積んでいたんですが、手持ちペットボトルが300mlだったのですでにこの時残量が2口くらいでした。大失敗。
ビッグダディに行く人、水1リットル以上は必須です!
リタイアも考えるくらいしんどかったけど、上まで行ったらこの絶景が待っています!!!
ビッグダディを歩いて見る絶景
ビックダディ(Big Daddy)の上を歩いて駐車場まで戻ることにしました。S字になっているところを走って駆け抜けてみたりしました。意外と走りやすかった!
走り終わって3人で「疲れたね〜」なんて話していたらきじーがビーサンを置いてきたことに気が付きました。ビーサンを取りに元来た道を戻るという、、水もほとんどない状況でそれはそれは過酷なアクシデント、、
世界最古の砂漠をバックに歩くきじー。かっけー!!!
気を取り直して絶景を見ながら歩き続けます。どこまでも続く砂漠、幻想的ですね。左手前にあるのがデットフレイ(Deadvlei)です↓
デットフレイと反対側にはこんな景色が!!また全然違う景色。地球すごすぎませんか?
コントラストがはっきりしていてなめらかな曲線が際立ちます。ここの底も昔は水があったのかな?
歩いている時、「ゴミムシダマシ」という昆虫を何回も見ました。
この子のすごいところは死んだふりをすること!!危機を察知すると固まるんです。最初の方は見かける度にびくともしないから死骸だと思っていたのですが、彼らは生きていました。あとすぐ砂漠の中に身を隠すスキルもあります!
「アンチエタヒラタカナヘビ」というトカゲもいました。すごくユニークなトカゲで、灼熱のダンスとも呼ばれる動きをするんです!地面が熱い時は両足を交互にあげ続ける方法で暑さを凌ぐんだって!見てみたい。
昆虫・爬虫類の観察も楽しみながら歩き続けます。楽しいけど喉が乾く、、
きじーはビーサン取りに戻ったりしたというのもあってか、熱中症らしい症状が出てしまいました。こむら返りという、突然足の筋肉が痛くなる症状がありました。水の大切さを痛感します。。
砂漠でチキンラーメンを食す
なんとか駐車場まで戻ってきました。当然手持ちペットボトルの水は空で、車に積んであった水を勢いよく飲みました。生き返らねばと思い、めっちゃ飲みました。500ml以上は飲んだかな?この後も異常に喉が渇いて3人ともよく水を飲んでいました。
車の中で少し休んだら駐車場を出て、木陰のあるベンチでお昼にします。
今日のお昼は安定の美味しさのチキンラーメン!朝ごはんの残りのオレンジも食べました。水をたくさん飲んでいるからかすぐにお腹いっぱいになりました。
沼に足がハマる
ソススフレイ(Sossusvlei)には池がありました!雨は滅多に降らないこの地でなぜ水が?もしかしたら異常気象なのかもしれません。
水場近くにオリックス(Oryx)がいました!
地面から生える枝の影がかっこいい。
このあたりの土はすごい粘土質。撮影に夢中になっていたやなぎーは沼にハマりました。やっちまった。
粘土みたいなので洗ってもなかなか取れないしズボンにも泥がたくさんついてしまいました。そんな中元気よく池をバシャバシャ走っているファミリーが一際目立っていました!
池の近くはドロドロだけど、池から少し離れるとバリバリカチコチの陶器みないな地面!地図にも見える。
反り返っているのもありました。すごい〜
このあたりにはウォーターメロンもありました。ボツワナでもウォーターメロンを見かけたので、どんな味がずっと気になっていました。
勇気を持ってみとちゃんがかじってみることに・・・その結果は今度動画で紹介します!!
真の冒険王との出会い
池のすぐそばに1mくらいの急斜面の丘があって「そこを越えて進むとすごい景色がある」と、通りすがりのお父さんが教えてくれました!冒険心が沸き立てられたきじーは果敢に丘にアタックします。
が、ものの2分後に完全に砂にタイヤがハマり身動きが取れなくなってしまいました…
そしたらさっきのお父さんがすぐさま来てくれて、慣れた手つきで牽引の準備をしてくれました。牽引すぐ出来ちゃうのって何者!?と思いながらもテキパキ対応してくれるファミリーに感謝。。
ん?・・・ファミリー?このファミリー、先ほど池で走り回っていた人達だ!!冒険一家なんだろうな。
牽引で元いた場所に戻れてこれで一安心…と思っていたらお父さんからまさかの発言が!?
もう一度トライしなよと猛烈にすすめられました!笑 走って2分でスタックした日本人にすすめるなんて、マインドがもう違う。これが真の冒険王なんだと学びました!!
砂漠での運転捌きのコツも教えてくれて、優しくもある冒険王なのでした。
洞窟のような渓谷セスリエムキャニオン
ソススフレイを出て、昨日回れなかったデューンをいくつか回って、その後セスリエムキャニオン(Sesriem Canyon)に行きました。
デットフレイやDune45が有名なのでついでくらいに思ってたけど、全然すごかった。
ナミビアすごい。地球すごい。
途中洞窟みたいな穴があって、ビーサンだから登ろうか少し迷っていたら先に登っていた中学生くらいの男の子が「僕もビーサンだけど全然登れたよ!君も登りなよ!」と言ってくれて、きじーがトライ!
こういう空間ってワクワクするよね。洞窟降りた後歩いていたら、また冒険王にバッタリ会いました!
しかもさっきのビーサンの男の子もいるではないか。冒険王のファミリーだったようです。血はちゃんと引き継がれているみたいね。
不思議な形の岩がありました!きじー的にはモアイ像、みとちゃん的にはドラキュラに見えます。
こっちはモアイ像が何体も並んでいるように見えます!
セスリエムキャニオンは1時間以上は滞在していたと思います。
セスリエムキャニオンを出た後はガソリンを給油してロッジに戻りました!ロッジで夕日を見ながらまったり。
ナミブ砂漠のアクセス・地図・営業時間
ナミブ砂漠のアクセス方法
ナミブ砂漠はナミビアのナミブ=ナウクルフト国立公園(Namib-Naukluft National Park)に含まれる長さ1,000km以上ある広大な砂漠。世界最古の砂漠であることと、砂漠の色がアプリコット色なのが特徴!
ナミブ砂漠まではウィントフーク ホセア・クタコ国際空港から現地ツアーかレンタカーで行くことができます。私たちはレンタカーでアフリカを旅しているので、レンタカーでナミブ砂漠に行きました。
ナミブ砂漠の地図
ナミブ砂漠のことを調べると「デットフレイ(Deadvlei)」「セスリエム(Sesriem)」「ソススフレイ(Sossusvlei)」といった単語が出てきますよね!?それぞれの位置関係がよく分からないって方多いと思います。私もそうでした!アフリカに行く前も調べていたのですが、なんだか難しくてあまりイメージ湧かなかったんですよね…
なので、少しでもナミブ砂漠をスムーズにまわれるように地図を解説してみます!
地図上で1番広いエリアになっているナミブ=ナウクルフト国立公園(Namib-Naukluft National Park)は、ナミブ砂漠とナウクルフト山にまたがる広大な国立公園で面積は49,770 km²!北海道が83,450 km²なので北海道の3/4くらい。
ナミブ=ナウクルフト国立公園の最奥部にあるのがソススフレイ(Sossusvlei)で、ソススフレイには死の沼地と呼ばれるデットフレイ(Deadvlei)やビッグダディ(Big Daddy)という大きな砂丘があります。ナミブ砂漠に行くとなったら外せない場所でしょう!
ソススフレイの手前にはアプリコット色の砂漠で有名なDune45があります。大体みんな朝日をDune45かデットフレイで見ます。
ナミブ砂漠の営業時間
セスリエムからナミブ砂漠に行く途中に2つのゲートがあります。外側のゲートがエントリーゲートです。地図ではEntry Gate、レセプションではMAIN GATEと表記されていました。こんなかんじ↓
この外側のゲートが空いているのは7時30分〜18時15分です!季節によって違うのでセスリエムに着いたらレセプションで門限を必ず確認してくださいね。レセプションはエントリーゲート入って少し進んだ右手にあります。
レセプションに貼ってある門限の紙。WINTER TIMEと書いてあります↓
で、次が内側のコントロールゲート。地図ではControl Gate、レセプションでINTERNAL GATEと表記されています。エントリーゲートと雰囲気が似ていますが、左側に手作り時計がありました↓
この内側のゲートが空いているのは6時30分〜19時15分です。・・・みなさんお気づきでしょうか?内側のゲートの方が空いている時間が長いんです!!
日が昇る瞬間と日が落ちる瞬間を見たかったら、外側のゲートより中にあるテントサイトorロッジを予約しなければいけません!ロッジは人気が高くだいぶ前に手配しないといけないらしいです。テント泊ならそんなに前でなくても予約できると思います。
私たちの場合は機材が多いからテントじゃなくてロッジに泊まりたかったけど、ゲート内のロッジは5月にはすでに埋まってました。結局外側のゲートから車で30分くらいのロッジに宿泊することにしたので、門限の関係で朝日や夕暮れは断念せざるを得なかったです。
今日の大まかなルート:ロッジ→デットフレイ→セスリエムキャニオン→ロッジに帰還
コントロールゲート→Dune45までは50km。車で30分くらい。Dune45→ソススフレイ(デットフレイのあるエリア)までは20km。車で15分くらいです。
2022.7.2