今日はアフリカのインターネット事情について
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今回は、アフリカ5ヶ国(南アフリカ・ボツワナ・ナミビア・ザンビア・ジンバブエ)のインターネット事情について解説します!
yanakijiでは「旅と仕事の両立」をテーマに活動しています。問題なく仕事ができるよう、旅に出る前からアフリカのネット事情を調査するのが最優先の課題でした。
調査をするには、実際にアフリカに訪れた人たちの情報が最も信頼できると考え、旅行系Youtuberや旅ブログの執筆者に問い合わせをしましたが、「ネットが繋がらない前提で旅をしていたため、具体的な情報は分からない」という回答が多く寄せられました。
この記事を通して私たちの実体験をお伝えすることで、少しでも同じような疑問を持つ方の参考になれば嬉しいです。
アフリカの通信手段 〜MTNのSIMカード(南アフリカ)〜
SIMカードはどこで買える?
アフリカ旅では、南アフリカに到着してすぐにMTNのSIMカードを購入しました。
ヨハネスブルグ空港内で購入できます!現地で最も規模が大きいキャリアのボーダコムも検討しましたが、費用や通信の速さから最終的にMTNを選びました。

※当日の状況はDAY1の「南アフリカ到着!穴ぼこ道路や停電までトラブル満載」に記載しています。
SIMカードの容量
私たちは普段からインターネットを頻繁に使うので、40日の旅だったらMAX容量がいいと考えていたのですが、販売員が「絶対にそんな使わないから少なくて大丈夫だよ!」と親切にアドバイスしてくれて、結局60GBのプランを選択。3人分で約22,000円でした。
実際、販売員のアドバイス通り、結果60GBはおろか3GBも使いませんでした。MTNのSIMカードは南アフリカ以外の国ではほとんど使えなかったことも理由にあります。事前に他の国で使用できるかも確認していたものの解決策は見つからず…。
そのため、南アフリカ以外の国では、次に説明するauの「世界データ定額サービス」を使うことにしました。
au世界データ定額サービス(ボツワナ・ナミビア・ザンビア)
MTNがうまく繋がらないこともあると思い、auの世界データ定額サービスも日本にいる間に予約していました。ボツワナ、ナミビア、ザンビアではauの世界データ定額サービスを繋げていることがほとんどでした!
auの世界データ定額サービスとは?
世界データ定額は、日本で使っているデータ量をそのまま海外で適用できるauのサービスです。
テザリングでも利用することが可能です。利用料金は最も安価なプランで1日あたり490円。
ただし、以下の2つの制限があるので利用する際は注意が必要です。
①24時間以内に3Gを超えると、速度が1Mbpsまで低下する
②1ヶ月で70GBを超えると、速度が128kbpsまで低下する
参考:au海外ダブル定額サービス
auには世界データ定額のほかにも、海外ダブル定額というサービスがあります。海外ダブル定額は、海外対象エリアのパケット利用料金が定額になるサービスです。
auにどちらのサービスが適しているか相談したところ、長期で使うことを考えると海外ダブル定額だと料金が非常に高くなってしまうため、世界データ定額を選ぶことをおすすめされました。
世界データ定額は、1ヶ月の上限である70GBを超えた場合に、専用アプリを使って1GBあたり1,000円でデータを追加することができます。これにより、料金を抑えながら必要なデータ量を確保することが可能です。
<1日あたりの利用料金の比較>
世界データ定額 | ・490円(日本国内で事前予約かつ早割対象) ・690円(日本国内で事前予約) ・980円(事前予約なし) |
海外ダブル定額 | ・最大1,980円(24.4MBまでのパケット定額) ・最大2,980円(パケット使い放題) |
<1日あたりの利用料金の比較>
世界データ定額 | ・490円(日本国内で事前予約かつ早割対象) ・690円(日本国内で事前予約) ・980円(事前予約なし) |
海外ダブル定額 | ・最大1,980円(24.4MBまでのパケット定額) ・最大2,980円(パケット使い放題) |
5ヶ国の実際の通信環境
世界のインターネット速度ランキング(中央値)を纏めたサイト「Speedtest Grobal Index」によると、通信速度の順位は以下の通りですが、ここでは私たちが実際に各国でネットを使用して感じたことをお伝えしたいと思います。
南アフリカ | 38.88Mbps(55位) |
ボツワナ | 36.21Mbps(62位) |
ナミビア | 22.35Mbps(95位) |
ザンビア | 17.13Mbps(116位) |
ジンバブエ | 12.95Mbps(127位) |
南アフリカ

南アフリカの主要都市では、通信は一切問題ありませんでした。むしろ日本よりもネットが繋がりやすいと感じるほど!
ボツワナ

ボツワナはオカバンコデルタまで行ってしまうと秘境すぎて全く通じなかったですが、お店があるような地域は問題なく通じました。
ナミビア

ナミビアは比較的電波が良好でした。田舎町でもネットが繋がりやすく、道路の整理状況からもインフラに力が入っている印象を受けました。ナミブ砂漠などの何もないところでは無理ですが、周りに何にもない砂漠のロッジでも時々通信が通じましたよ。逆にロッジの共有エリアにあるWifiは全くダメでした。
ザンビア・ジンバブエ
ザンビア・ジンバブエは、電波が入らないエリアが多いです。ビクトリアフォールズの国境境で、どうしても電波が必要なのに電波が入らず、すごく困りました。(その時はタクシードライバーの方がナイスで特に問題は起こらなかったです)
地方の何もない地域に行くと、ガソリンスタンドがあるような場所では一瞬だけ電波が入るものの、安定して利用することはできませんでした。
アフリカに行く時に注意したいこと
大事な情報は画面キャプチャを撮る
ネットが繋がらないなどのトラブルを考慮して、大事な情報や、施設などで提示が必要な画面はキャプチャを撮っておくと安心です。
※ザンビアのリビングストン空港ではWifiサービスもなく、全く電波がない状態になりました。メールで届くカザビザの提示が必要だったのですが、念のため事前にキャプチャを撮っていたので大丈夫でしたが、もし撮っていなかったら入国できないところでした。
宿の予約サイトのWifi情報を鵜呑みにしない
Booking.comなどの宿の予約サイトでは、Wifiの接続状況を掲載しているケースがありますが、サイト内の情報や口コミは鵜呑みにしないほうが良いと思います。実際、秘境のロッジでは「共用エリアでWifiが使えます」とサイトに書いていたものの、Wifiも使えず、電波もほとんど入りませんでした。Wifiが使えない宿は総じて電波も入らない傾向にあります。
スピードテストに協力してくれた宿は、実際もテストの結果通りだったので、やっぱり数字が1番信用できますね。
※宿の予約については「アフリカの宿(準備編)〜信じられるのは数字だけ〜」で、ネットが速い宿に泊まる方法を解説しています。よかったら見てみてくださいね。
まとめ
今回は、アフリカ各国のインターネット事情について解説しました。いかがでしたか?
主要都市から離れてしまうと電波が入らないことも多いため、必ずネットに繋がってないといけない日は注意してくださいね!この記事が、これからアフリカ旅を予定している方の少しでも参考になれば幸いです。