次の旅はパラオ!日本語が今も通じる?世界屈指のダイビング天国へ

次の旅はパラオ!日本語が今も通じる?世界屈指のダイビング天国へ

パラオ旅行記

次の旅先は世界有数のダイビングスポット・パラオ

次の旅のテーマは、ダイビング。

海の世界


気温も少しずつ上がり、そろそろ海に潜りたいと話していた頃から、ダイビングを目的にした旅先を探し始めました。海のベストシーズンや見られる生き物、水中の地形などを調べていくなかで、行き先として浮かび上がったのがパラオです。

パラオと聞いて、どのような景色を思い浮かべるでしょうか。

青い海に浮かぶ南国のリゾートや、ダイビングをはじめとしたマリンスポーツを思い浮かべる人も多いかもしれません。手つかずの自然が残る島国というイメージもあります。

パラオという国を初めて強く意識したのは、小学生の頃でした。

当時の担任の先生が新婚旅行でパラオを訪れ、その旅先について教えてくれたことがありました。写真を見せてもらったのか、自分で画像を調べたのかは覚えていません。ただ、青い海の中に緑色のキノコのような島がいくつも浮かぶ光景に、こんな場所が世界にあるのかと驚いた記憶は、今も残っています。

その島々こそ、パラオを象徴するロックアイランドでした。

数十年前に写真で見た場所を、今度は実際に訪れ、その周辺の海に潜ろうとしています。そう考えると、少し不思議で感慨深いものがあります。

日本語が通じることがある国、親日的な人が多い国としてパラオが紹介されている映像を見たこともありました。けれど、なぜ日本とのつながりが深いのか、その背景まで詳しく知っていたわけではありません。

海だけではなく、歴史や文化、食についても知りたい。

そんな思いから、まずは旅立つ前にパラオがどのような国なのかを調べてみました。

パラオはどこにある?場所・気候・人口などの基本情報

パラオ共和国は、西太平洋のミクロネシア地域に位置する島国です。

日本から見ると南へ約3,000キロメートル、フィリピンの東側にあります。地図上では、フィリピンの右側に浮かぶ小さな島国です。

緯度は北緯7度前後で、赤道から北へおよそ800キロメートルの場所にあります。赤道からの距離だけで考えると、東京から青森周辺までの直線距離に近い感覚です。

日本の最南端に位置する沖ノ鳥島が北緯約20度なので、パラオはそこからさらに赤道へ近づいた場所にあります。

これまでの旅で赤道に近かった場所のひとつが、ペルー北部のトルヒーヨです。月のワカや太陽のワカ、チャンチャン遺跡を訪れたトルヒーヨは南緯約8度。北緯約7度のパラオは、緯度だけで比べるとトルヒーヨよりわずかに赤道に近い場所です。

パラオは熱帯雨林気候に属し、年間を通じて高温多湿です。日中の最高気温は30度前後、最低気温も25度前後の日が多く、日本のような大きな季節ごとの気温差はありません。

国土面積は約459平方キロメートル。東京都全体の4分の1よりも小さく、琵琶湖の面積のおよそ7割にあたります。

前回訪れたスリランカも海に囲まれた島国でしたが、パラオの国土はスリランカの100分の1にも満たない大きさです。人口は約1万8,000人。

世界遺産ロックアイランドに広がるパラオの大自然

パラオ

パラオは小さな国土に、大小さまざまな島が点在する島国です。

島の数は資料や数え方によって異なりますが、その多くは無人島。人が暮らす場所のすぐ近くに、濃密な自然が残されています。

なかでもパラオを象徴する場所が、コロール島とペリリュー島の間に広がるロックアイランドです。

青いラグーンの中に、丸みを帯びた石灰岩の島々が浮かんでいます。島の下部が海水によって削られているため、横から見るとキノコや傘のような形に見えるのが特徴です。

一つひとつの島は濃い緑に覆われ、エメラルドグリーンやターコイズブルーの海から、もこもこと森が生えているようにも見えます。

パラオについて画像検索すると、最初に目にすることが多いのも、このロックアイランドを上空から撮影した風景です。

ロックアイランド南部ラグーンは、2012年にユネスコ世界遺産へ登録されました。自然遺産と文化遺産の両方の価値が認められた世界複合遺産です。

世界遺産に登録されたエリアには、445の無人の石灰岩島と、その周囲に広がるラグーンやサンゴ礁が含まれています。

この地域には多様なサンゴや魚類、サメ、ジュゴンなどが生息しています。海と隔てられた海水湖が数多く存在することも、ロックアイランドならではの特徴です。

さらに、かつて人々が暮らしていた集落跡や埋葬地、岩絵なども残されています。

ロックアイランドは、ただ景色が美しい場所ではありません。独自の生態系と、人々が長い時間をかけて築いてきた文化の痕跡が共存している場所なのです。

ブルーコーナーやブルーホールで楽しむパラオのダイビング

パラオ_ダイビング光と小魚

今回、パラオを旅先に選んだ最大の目的がダイビングです。

パラオの海が世界中のダイバーを引きつけている理由のひとつは、限られたエリアの中で、さまざまな地形や海洋生物に出会えることにあります。

ドロップオフや洞窟、潮流のあるポイント、穏やかなラグーンなど、ダイビングスポットごとに異なる水中風景が広がっています。

なかでも有名なのが、ブルーコーナーです。

外洋から流れてくる潮がサンゴ礁の先端にぶつかるため、潮の流れが強くなりやすいポイントです。その流れに乗って、多くの魚が集まります。

海況やタイミングに恵まれれば、ギンガメアジやバラクーダの大群、ナポレオンフィッシュなどに出会える可能性があります。

魚の群れが渦を巻くように泳ぐ姿は、まさに魚のトルネード。写真や映像で見るだけでも圧倒されますが、実際に目の前へ現れたら、どのように感じるのでしょうか。

グレイリーフシャークと呼ばれるオグロメジロザメも、パラオを代表する海洋生物のひとつです。流れのある場所を泳ぐ姿は力強く、ダイバーが思い描くサメらしい姿をしています。

もうひとつ潜ってみたいのが、ブルーホールです。

サンゴ礁の上部に開いた縦穴から水中へ入ると、内部には大きな洞窟のような空間が広がっています。海面から差し込んだ光が、暗い洞窟の中に青い光の柱をつくります。

頭上から降り注ぐ光の中をゆっくりと潜っていく。

想像するだけでも息をのむような光景です。

パラオにはこのほかにも、マンタとの遭遇が期待できるジャーマンチャネルや、水中洞窟を進むシャンデリアケーブなど、個性的なダイビングスポットがあります。

どのポイントへ行けるかは、当日の海況や潮の流れ次第です。それもまた、自然を相手にするダイビングの面白さなのだと思います。

パラオ語に残る日本語由来の言葉

パラオの公用語は、パラオ語と英語です。
※アンガウル州では、パラオ語、英語、日本語の3つが州の憲法で公用語として定められています。

パラオ語には、日本語に由来するとされる言葉が数多く残っています。パラオを歩いていると、日本人にも聞き覚えのある言葉が聞こえてくるかもしれません。

代表的な言葉として知られているのが、ダイジョウブです!

日本語と同じように、問題ない、元気、オーケーといった意味で使われます。日本人が英語でオーケーと尋ね、パラオの人がダイジョウブと答える場面もあるそうです。

もう一つ印象的なのが、ツカレナオスという言葉です。

お酒を飲むことや、乾杯するといった意味で使われることがあるといいます。ビールを飲んで疲れを直すという日本語の表現が、パラオで独自の言葉として定着したと考えられています。

現地で乾杯する機会があれば、ぜひ使ってみたい言葉です!

ほかにも、次のような日本語由来の言葉が紹介されています。

  • ゴメン (Gomen):ごめんなさい、すまない
  • ショウガナイ (Sioganae):大丈夫、なんとかなる
  • アリガトウ (Arigato):ありがとう(挨拶として)
  • モシモシ (Mosimosi):もしもし(電話)
  • アジダイジョウブ(=美味しい)
  • ベントウ (Bento):弁当
  • ベンジョ (Benzio):便所、トイレ
  • センプウキ (Sembuki):扇風機
  • ゾウリ (Zori):ぞうり、ビーチサンダル
  • コイビト:恋人


日本語とほぼ同じ意味で使われる言葉がある一方、長い年月のなかで発音や意味が少しずつ変化した言葉もあります。その違いを現地で聞き比べるのも面白そうです。

また、パラオでは日本に由来する名前や名字を持つ人もいます。

オカダ、スギヤマ、スズキ、ナカムラ、ヤマウチ、マエダといった日本でもなじみのある名字のほか、ジローやマユミのように、日本では下の名前として使われる言葉がファミリーネームになっている例もあるといいます。

旅の途中で聞き覚えのある言葉や名前に出会えるかもしれない。そう考えると、現地の人との会話もますます楽しみになります!

パラオと日本の関係を歴史から考える

パラオに日本語由来の言葉が多く残っている背景には、日本による統治の歴史があります。

第一次世界大戦中の1914年、日本は当時ドイツの支配下にあったパラオを含む南洋諸島を占領しました。その後、国際連盟の委任統治領となり、第二次世界大戦末期までおよそ30年間、日本の統治が続きました。

日本統治時代には、多くの日本人がパラオへ移住し、道路や港湾などのインフラ、学校、病院をはじめとする施設が整備されました。特にコロールは、南洋諸島における行政や経済の中心地として発展していきます。

一方で、日本語による教育や日本文化への同化政策も進められました。

現在の日本とパラオの親しさを語る際には、インフラ整備や人々の交流だけでなく、統治された側が経験した複雑な歴史にも目を向ける必要があります。

パラオを旅するなら、海の美しさだけではなく、日本との歴史についても知っておきたいところです。このテーマについては、別の記事で詳しく掘り下げていきます。

魚料理からコウモリスープまで気になるパラオグルメ

海に囲まれたパラオでは、旅先の食事も楽しみです。

まず食べたいのは、新鮮な魚やエビ、カニなどを使ったシーフード料理。南国らしいココナッツやマンゴー、バナナなどのフルーツも味わいたいところです。

パラオの伝統料理として、旅行者の間でよく知られているのがコウモリ料理です。

食用にされるのは、主に果物を食べるオオコウモリの仲間です。ココナッツミルクなどで煮込んだスープとして提供されることがあります。

ただし、パラオの人が日常的にいつも食べている料理というより、祝い事や特別な機会に食べられてきた料理、あるいは旅行者向けの珍味として紹介されることが多いようです。

見た目のインパクトは相当なものですが、現地の食文化を知るという意味では気になる存在です。

一方、コロール周辺にはパラオ料理だけでなく、日本料理やフィリピン料理、韓国料理、アメリカ料理など、さまざまな国のレストランがあります。

長期滞在ですべて外食にするのは大変なので、今回は現地の食材を使った自炊も楽しみたいと考えています。

新鮮な魚介類が手に入ったら、パエリアや天ぷら、シーフードカレーを作るのもよさそうです。エビフライやカニクリームコロッケを作り、ハイキングの日にはのり弁に詰めて持っていくのも面白いかもしれません。

オーストラリアのロードトリップで使った弁当箱が、パラオでも活躍することになりそうです!

オーストラリアで作ったお弁当
オーストラリアで作ったお弁当

島でどのような料理を作ろうかと考えていると、それだけで旅が始まったような気持ちになります!

パラオで食べたいタマとスパムおにぎり

パラオには、日本人にとってどこか親しみを感じる食べ物もあります。

そのひとつが、タマと呼ばれる揚げ菓子です。

小麦粉や砂糖などを使って丸く揚げたもので、沖縄のサーターアンダギーによく似ています。外側は香ばしく、中はほんのり甘い素朴なお菓子です。

朝食やおやつとして食べられることがあり、商店や市場などで見つけられるかもしれません。

もうひとつ気になるのが、スパムおにぎりです。

ご飯とスパムを組み合わせた料理は、パラオを含む太平洋の島々で広く親しまれています。日本のおにぎりとアメリカ由来の加工肉が組み合わさった食べ物からも、パラオが歩んできた歴史や文化の重なりが感じられます。

朝から海へ出かける日は、タマやスパムおにぎりを買って船に乗るのもよさそうです。

青い海、緑に覆われたロックアイランド、ダイナミックな水中地形、そして日本との長い歴史。

パラオについて調べるほど、単なる南国リゾートではないことが見えてきました。

次の旅は、パラオ。
旅立つ前から、すでに物語は始まっています!

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