紙の海図を膝に広げ、「あっちかな?」と方向を確かめながら、自分たちだけでカヤックを漕いで無人島へ!
やっと辿り着いた先で待望のお弁当タイム。
目の前には鬱蒼としたジャングル、足元には透明な海、その下にはカラフルな魚やサンゴが広がっています。誰にも邪魔されないパラオの海を、自分たちの力で進んでいく。最高に楽しいカヤック旅でした。
パラオでカヤックをレンタルして海へ出発
この日は朝からお弁当を作り、シュノーケルや撮影機材を車に積み込んで出発!
お弁当作りの様子は下記にて。
目指すのは、宿から車で約13分の場所にあるカヤックレンタルショップです。
事前に問い合わせたショップでは「予約が埋まっている」と断られていたところもあり、この日に本当に借りられるのか少し不安でした。
しかも、すでに早起きしてお弁当まで完成しています。
ここまで準備したからには、なんとしてでもカヤックに乗りたいところです!
車を走らせていると、道路脇をニワトリがトコトコ歩き、あちこちから犬の鳴き声が聞こえてきます。赤やピンクの南国らしい花も咲き、目的地へ向かう途中からパラオの日常風景に癒やされました。
予約なしでカヤックをレンタル
ショップに到着!カヤックがずらりと並んでいました。


心配していたのが嘘のようにスムーズにカヤックを借りられました。


出発前には注意事項や、カヤックで通ってよいエリアなどの説明を受けます。

そして、いよいよ海へ!
今回は2人乗りではなく、それぞれが1艇ずつカヤックに乗ることにしました。
2人乗りのほうが楽だったかもしれませんが、せっかくなら自分で漕いでパラオの海を進んでみたい。そんな気持ちで選んだ1人乗りです。
1人1艇のカヤックで大海原へ
最初はパドルの扱いに少し苦戦したものの、5分ほど漕いでいると方向転換にも慣れてきました。
驚いたのは、カヤックが想像以上に安定していること。
海面との距離が近いため波が来るたびに大きく揺れますが、簡単にひっくり返るような感覚はありません。
とはいえ、カヤックにはカメラやドローンまで積んでいます。
転覆したら洒落になりません……!
周囲には船も人もほとんど見当たらず、目の前に広がっているのは海と緑の島だけ。エンジン音もなく、自分でパドルを動かした分だけ少しずつ前へ進んでいきます。
紙の海図を頼りに無人島を目指す

今回の目的地は、海に浮かぶ小さな無人島。
ナビ代わりに使ったのは、ショップで借りた水に濡れても大丈夫な紙の海図でした。膝の上に地図を広げ、周囲に見える島の形と照らし合わせながら進みます。
「あっちかな?」そんなふうに方向を確かめながら漕いでいく時間が、思いのほか楽しい!
普段の旅行ではGoogleマップに現在地を表示し、それに従って移動することがほとんどです。
ところが海の上では、紙に描かれた島の形と目の前の地形を見比べ、自分で現在地を考えなければなりません。
Googleマップではなく海図で進む面白さ
Googleマップの通常表示は道路や主要な地形を把握するには便利ですが、小さな島や複雑な海岸線を確認するときは、航空写真のほうが実際の形をつかみやすいことがあります。
普段ならスマートフォンを見ればすぐに答えが出るのに、この日は目の前にある島と紙の海図が頼り。
水に強い海図を広げていると、なんだか昔の航海で宝島を探しているような気分にもなってきます。
デジタルの地図に頼る旅とはまったく違う面白さがありました。
無人島に到着!カヤックの上でのり弁ランチ
スタート地点からおよそ3〜4km。

途中で景色を眺めたり海図を確認したりしながら、約1時間半かけて目的の無人島周辺までやってきました。
周囲にはキノコのように緑が盛り上がった島々。人の姿はありません。朝から楽しみにしていたお弁当の時間です!
砂浜がなく無人島には上陸できない

無人島と聞いて想像していたのは、小さな砂浜にカヤックを乗り上げ、そこに座ってお弁当を食べる姿。
しかし目の前の島には、上陸できそうな砂浜がありません。
水際からいきなりゴツゴツした岩と植物が始まり、その奥には鬱蒼とした森が広がっています。
海から見ると「島=簡単に上陸できる場所」ではないことがよく分かります。砂浜がなければ、人が安全に上陸できる場所は意外と限られているのです。
結局、2艇のカヤックをロープでつなぎ、さらに近くの木にもロープを固定。そのままカヤックに座って昼食を食べることになりました。

固定していなければ、食べている間にも少しずつ海へ流されてしまいます。
まさか無人島まで来て、上陸せずにお弁当を食べることになるとは!
これも実際に小さな島をカヤックで巡ってみたからこそ分かったことでした。
海の上で食べる手作りのり弁

朝から作ってきたのは、魚のフライをのせたのり弁です。海苔を敷いたご飯にフライ、だし巻き卵、そして手作りのタルタルソース。
カヤックの上で蓋を開け、さっそく食べてみると、これが驚くほど美味しい!
揚げたてのようなサクサク感はありませんが、少ししっとりした衣にタルタルソースがよく絡みます。しっかり揚げていたため、冷めても香ばしさが残っていました。
目の前にはジャングルのような濃い緑。
足元は透明な海。
周囲から聞こえてくるのは鳥の声と水の音くらいです。
こんな場所で朝から作ったのり弁を食べていると思うと、それだけで美味しさが増していく気がします。
パラオのラグーンで自由にシュノーケリング
お腹を満たしたあとは、カヤックを降りてシュノーケリングへ。
上から眺めているだけでも透明な海でしたが、水中へ入った瞬間、その印象がさらに変わります。
カヤックを降りると魚とサンゴの世界
海の中には想像以上の数の魚が泳いでいました。
色鮮やかな小さな魚がサンゴの周囲を行き来し、浅い場所では水面からでも海底の様子がよく見えます。

ヒメジャコ(シャコガイの仲間)
カヤックから眺めているだけでは分からなかった世界です。
周囲にシュノーケリングツアーの大人数のグループもいないため、急かされることもありません。

つい読んでみたくなる名前
初夏から夏頃は近づくと危険なので距離は保ってあげてね!
気になる魚を見つけたら止まり、ゆっくり眺める。
好きな場所を好きなだけ泳げる自由さは、自分たちでカヤックを漕いできたからこその楽しみでした。
もっと泳いでいたい気持ちはありましたが、まだ帰りの距離も残っています。再びカヤックに乗り込み、次のポイントへ向かいました。

午後のパラオは日差しとの戦い
午後1時を過ぎるころには、午前中とは比べものにならないほど日差しが強くなってきました。
太陽が真上から照りつけ、暑いというより肌が痛い。

海の上には日陰がほとんどありません。
日焼け止めを塗り直していても、肌がじりじり焼かれている感覚がありました。
海図を日よけにしたくなるほどの強烈な日差し
特につらかったのが、カヤックに座っている間ずっと太陽にさらされる脚です。あまりの熱さに、借りていた海図を膝の上に置いて日よけにしようとしたほどでした。ところが海図そのものも太陽でどんどん熱くなります。
さらに海の上では風もあり、パドルを漕ぐために両手を使うと地図が飛ばされそうになります。結局、地図で膝を隠し続けることもできず、日焼けを気にしながら進むことになりました。
カヤックでは帽子やラッシュガードなど、日差しを直接遮る装備の大切さをあらためて実感します。
後半は暑さとの戦いになりましたが、それでもカヤックそのものは終始楽しい体験でした!
自分で進む方向を決め、海図を読み、好きな場所で止まり、気になった海へ潜る。そして、想像していた以上にカヤックはよく進みました。
徒歩なら到底移動しようと思わない距離でも、パドルを漕げば少しずつ進んでいく!自転車と同じように、人の力を効率よく移動へ変えてくれる乗り物なのだと実感した一日でもありました。
カヤックを終えてパラオの食材で夜ごはん

朝からお弁当を作り、数キロの海をカヤックで往復し、途中ではシュノーケリング。宿に戻るころには、しっかりお腹が空いていました。
そこで夜も自炊です!
この日のメニューは、魚のムニエル、調理用バナナのポテトフライ風、野菜、焼きおにぎり。
調理用バナナをポテトフライ風に

まずは調理用バナナを使ったフライ。
切った姿も揚がった見た目も、かなりフライドポテトに近い仕上がりになりました。
食べてみると、甘いデザート用バナナとはかなり違い、ほんのりバナナらしい風味を感じる程度。
揚げたてはホクホクとしていて、料理の付け合わせとして普通に美味しく食べられます。
時間が経つと少し硬くなりましたが、まだ余っていた調理用バナナを消費する方法としては大成功でした。
ムニエルと焼きおにぎりで一日を締めくくる

魚のムニエルは、柑橘を絞るだけでも十分に美味しく、さっぱりした味わい。
さらに意外な大ヒットだったのが焼きおにぎりです。

余っていたご飯にゴマ、鰹節、和風だし、醤油を合わせ、フライパンで焼きました。
途中でフライパンにくっついて苦戦したものの、食べてみると味はしっかり。
ムニエルともよく合います。
早朝からお弁当を作り、紙の海図を頼りにカヤックで無人島を目指し、透明な海でシュノーケリング。そして最後は、宿に戻って自分たちで作った料理を食べる。
自分で漕ぎ、自分で場所を探し、自分でご飯を作って食べたこの一日は、パラオ旅の中でも特に「旅をしている」という感覚の強い一日になりました。
翌日、足が真っ赤に!強い日焼けのダメージ
楽しいカヤックでしたが、実は翌日に足が大変なことになっていました!
翌日朝に、脚全体に強い熱感が残り、さらに身体がふらつくような感覚まで出てきました。炎天下で長時間活動していたこともあり、日焼けだけでなく暑さや水分不足など、いくつかの要因が重なっていた可能性もあります。
宿のポリバケツを借りて足を冷やす
困ったのが、この脚をどうやって冷やすかです。赤くなっていたのは一部分ではなく、脚のかなり広い範囲。
ところが宿には浴槽がなく、あるのはシャワーだけでした。
そこでホストに相談してみると、なんと日本でゴミ出しに使うような大きなポリバケツを貸してくれました。まさか旅先で巨大なポリバケツに助けられる日が来るとは思いません!
そこへ水をたっぷり張り、脚を入れて冷やします。ベッドの横にポリバケツを置き、腰のあたりで身体を曲げ、上半身だけベッドに横になりながら脚を水につける。
かなり無理のある姿勢ですが、そのときは少しでも脚を冷やしたくて必死でした。最初は水に入れると少し楽になりますが、しばらくすると、水がすぐにぬるくなってきます。それだけ脚に熱感が残っていたのだと思います。
ここまで重度の日焼けになるとは。。。。
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