パラオで3本のダイビングを終えたその足で、夕日を目指してバベルダオブ島の最北端へ。舗装路の先に待っていたオフロード、閉場時間を過ぎたビューポイント、帰り道で偶然見つけた真っ赤な夕焼け。そして夜はスーパーで食材を買うものの、ついに体力が限界に。朝4時から動き続けた長い1日を振り返ります。
夕日を目指してバベルダオブ島最北端へ
この日は朝からパラオで3本のダイビングを終えたばかり。
ダイビングのことは以下記事で様子を綴っています!
ダイビングはかなり体力を使うので、普通なら宿に戻って休みたいところですが、天候が崩れるかもしれないという情報がありました。翌日以降に夕日を見られる保証もありません。
雨が降っていない今のうちに行こう!
そう決めて、ダイビングを終えたその足でドライブに出発しました。

向かったのは、パラオ最大の島であるバベルダオブ島の最北端です。
街を抜けると車は一気に少なくなり、道もほとんど一本道。窓の外にはヤシの木が並び、真っ赤な花やマングローブも見えてきます。

派手な観光スポットが次々に現れるわけではありませんが、緑に囲まれた道を走っているだけでも楽しい。パラオの島の大きさや自然を感じられるドライブでした。
そして最北端が近づいてくると、それまできれいに舗装されていた道路が突然オフロードに変わりました。少し不安になりながらデコボコ道を進み、ようやく駐車場らしき場所へ到着しました。
パラオ最北端のビューポイント
オフロードを抜けて到着したのは17時30分ごろ。
ところが、そこで目に入ったのは17時でクローズという案内でした。
まさかの30分遅れ……。
ここまで1時間ほど車を走らせ、最後はオフロードまで越えてきたのに入れないのかと思っていると、管理をしている男性が出てきました。
最初は営業時間が終わったと伝えられたものの、遠くから来たことを察してくれたのか、特別に中へ入れてもらえることに。ありがたい!!

ようやく辿り着いたビューポイントからは、緑の向こうに青い海が広がっていました。

開放感があり、肉眼で見ると十分きれいな景色です。

ただ、この日は雲も多く、夕日を見るにはまだ少し時間が早い。疲労もあって、ここまで来たからにはものすごい景色が待っているはずだと、期待値を上げすぎていたのかもしれません。
一方で、敷地内には戦時中に使われていたとされる施設の跡が残っていて、錆びた金属製の設備や古い石造物も見られました。




鮮やかなハイビスカス、その奥に広がる濃い緑のジャングル、さらに向こうには青い海と空。

今は穏やかな南国の風景ですが、戦争の時代にはこの場所からまったく違う気持ちで同じ海を見ていた人がいたのかもしれません。

パラオを旅していると、美しい自然のすぐそばに戦争の痕跡が残っている場所に何度も出会います。しばらく景色を眺めていると、管理人の男性からそろそろ帰ると声をかけられました。
特別に入れてもらったことにお礼を伝え、最北端のビューポイントを後にします。
帰り道で偶然発見!地元の人が集まる夕日のビーチ
ビューポイントでは期待していた夕日を見られなかったため、帰り道でも海が見える場所を探しながら車を走らせました。しかし、意外と夕日がきれいに見えそうな場所がありません。

時間だけがどんどん過ぎ、周囲も少しずつ暗くなっていきます。

今日はもう無理かもしれない。そんなことを思い始めたころ、道路沿いに人が集まっている場所を見つけました。
気になって車を停め、海の方へ歩いてみます。
すると、その先に待っていた景色がすごかった!!

小さなプライベートビーチのような場所に夕日が沈み、空も海も砂浜もオレンジ色に染まっています。
細い葉には夕日の光が差し込み、まるで真っ赤に燃えているようでした。

これまで旅先で見てきた夕日の中でも、特に印象に残る景色です。しかも、周囲にいたのはほとんど地元の人たちでした。
子どもたちは水辺で遊び、大人たちは浜辺に座って静かに夕日を眺めています。観光地らしい慌ただしさがなく、日常の中にこの夕焼けがあるような空気も心地よく感じました。

最北端まで頑張って走ってきたのは、この景色を見るためだったのかもしれない。
そう思えるくらい、疲れが一気に吹き飛ぶ瞬間でした。
パラオ最大級のショッピングセンターで食材探し
夕日を見終わったあとは、そのまま夜ご飯の食材を買いにスーパーへ向かいました。
到着したのは19時半から20時前。
外はすっかり真っ暗です。
街灯がほとんどない道も走ってきたため、夕日を見た直後に回復したはずの体力は、スーパーに着くころにはほぼ使い切っていました。
向かったのはアイライ州にあるスランゲル・スーパーセンター(Surangel’s Supercenter)。

食料品だけでなく日用品なども並ぶ大きな商業施設で、スーパーというよりホームセンターやショッピングモールを合わせたような規模感です。
この日は宿に戻って日本食を作るつもりだったため、必要な食材を探して店内を歩き回りました。


しかし、欲しいものが見つからなかったり、値段を見て悩んだりして、なかなか買い物が進みません。
魚を買うか。
パンはどうするか。
代わりに何を使うか。
普段ならすぐ決められそうなことなのに、二人とも判断力が落ちていました。
それも無理はありません。
朝4時に起きてダイビングを3本。その後、最北端まで往復で約2時間運転し、ビューポイントを歩き、夕日のスポットにも立ち寄っています。
さっさと買って帰りたいのに、気づけばスーパーだけで約1時間。それでも、なんとか自炊用の食材を揃えて駐車場まで戻りました。
そして荷物を車に積みながら時計を見て、ようやく現実に気づきます。
これから宿に帰って料理したら、食べられるのは何時になるんだろう。さっきまで本気で自炊するつもりだったのに、一気に心が折れました。
夜ご飯はフードコートでラーメン
自炊は諦め、そのままスランゲルのフードコートで夕食を食べることにしました。

選んだのは、日本発のラーメン店、人類みな麺類。パラオまで来て人類みな麺類に入るとは思っていませんでしたが、この日の体には温かいラーメンがありがたい。

日本で食べるラーメンとは少し違う部分もありましたが、疲れ切った体に温かいスープが染みます。唐揚げもしっかり食べて、ようやく落ち着くことができました。
結果的に、ここで食べて帰ることにして大正解。
この状態で宿まで戻り、それから料理を始めていたら、かなり大変だったはずです。
しかもこのころには、目の白い部分が真っ赤になるほど疲労が表に出ていました。
この日は最後のダイビングでマスクをきつめに装着していたうえ、潜降時にマスク内の圧力調整が十分ではなかった可能性もありました。ダイビングでは、水圧が上がるにつれて鼻からマスク内へ少し空気を送り込み、圧力差を調整する必要があります。
目の充血について原因を断定することはできませんが、マスク内外の圧力差が大きくなると、目の周囲に負担がかかることがあります。
朝4時に起きて3本潜り、そのままバベルダオブ島最北端までドライブ。オフロードを越え、戦跡を歩き、偶然見つけた浜辺で最高の夕日を眺め、その後はスーパーで1時間も買い物。
さすがに詰め込みすぎました。笑
それでも、最後まで動いたからこそ出会えた夕焼けもあります。
楽しい気持ちだけで体を動かし続けると、人はどこまでいけるのか。
これが体力の限界突破というやつなのかもしれません。
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