感激、マチュピチュは本当に存在した!遺跡を巡るも厳しいルールに苦戦
DAY33

感激、マチュピチュは本当に存在した!遺跡を巡るも厳しいルールに苦戦

ペルー

本当に存在していたんだ。

やっとマチュピチュに会えると朝から胸を高鳴らせていました。マチュピチュを初めて肉眼で見たとき「本当に存在していたんだ。」と、シンプルにそう思い、静かにその感動を噛み締めました。

ポッドキャスト:

バスに乗ってマチュピチュ遺跡へ向かう

06:15 お腹が不調の中、宿を出発

朝ごはんは前日の夜に宿のスタッフが準備してくれていたものを少し食べました。昨夜がっつり食べてお酒もたくさん呑んだからか朝からお腹がゴロゴロしてます。遺跡内にはトイレがないし再入場不可なんですよね…。

06:25 マチュピチュ遺跡行きのバス出発

マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡までは歩いて行くと2〜3時間かかるので、バスで向かいます。バスだと所要時間は30分ほど。遺跡チケットは7:00-8:00の間に入場するものを買っていたので、逆算して6:30発のバスには乗りたいなと思っていました。

マチュピチュ遺跡行きのバス

バス乗り場までは、宿からわずか1分。バス停は事前の情報どおり長い行列でしたが、どんどんバスが来るので待つことはなく6:25にはバスに乗ることができました。お昼(12:00-13:00ごろ)発のバスは長蛇の列だったので、遺跡には朝行くのが良いかもしれません。

マチュピチュ遺跡行きのバス車内

バスは大型で比較的新しい。運転も上手で乗り心地も快適です!

遺跡に近づくにつれてワクワクが膨らんでいく。2人で「あそこがワイナピチュかな?」などと話をしてたらあっという間でした!

06:50 マチュピチュ遺跡の入り口に到着

マチュピチュ遺跡の入口には、最初で最後のトイレがあります!調べた情報によれば、利用料は1ソルだったのですが、倍の2ソルに値上げされてました。利用料の2ソルを支払ったらレシートがもらえます。

やっぱり観光地というだけあって、登山トイレの中では圧倒的に綺麗です!マチュピチュは秘境にあるといえども世界中から観光客が来るので、整備が整っていますね。トイレットペーパーもちゃんと付いているし、ハンドドライヤーも備え付けられています◎

マチュピチュ遺跡に入場

マチュピチュ遺跡には、サーキットと呼ばれる散策ルートが4つあります。今日はその中でも最も長いルートの「サーキット2」を巡ります!

サーキット2の地図


ガイドを雇って巡る場合も、ほとんどがこのルートだそうです。私たちは自分のペースで回りたかったので、ガイドなしで行きました!

トイレを済ませたら、早速チケットを見せて入場ゲートへ。

マチュピチュ遺跡のプリントしたチケット

サーキットごとに入場ゲートが違うので気をつけてくださいね!案内板がなかったので、私たちは間違ったゲートから入場しちゃいました。

マチュピチュ遺跡のゲート付近

本来は再入場不可ですが、係の方が案内に従い、サーキット2から入場し直せました。荷物検査は特になかったです!荷物が多い人はトイレ横の窓口から荷物を預けていましたよ〜。

サーキット2の入場ゲート

マチュピチュ遺跡(サーキット2)散策

入場ゲートを通った後は木が生い茂る階段を登ります。この段階ではマチュピチュ遺跡は全く見えません。遺跡が見えるのは今か今かと期待しながら進みます!

しかし蒸し暑い。勝手に湿度は低いと想像していたけど、そんなことはなかった。急勾配なのもあり、じんわりと汗が出てきます。

遺跡に近づくと案内板が出てきました!!!もうすぐ見えるのか!?

1.マチュピチュ全貌の眺め

案内板の通りに進むと、目の前に広がるのは霧に包まれたマチュピチュ!!!

はじめは濃い霧でしたが、徐々に薄まりマチュピチュの全貌が現れました!!!

本当に存在していたんだ。

マチュピチュを肉眼で初めて見たとき、シンプルにそう思いました。

日本から長時間フライトを経てペルーに来て、息苦しい極悪環境の乗合バスを体験したり、線路の上をひらすら歩いたり…ここまで長い道のりでした。そうでもして見たかったマチュピチュです。

写真で見るよりも、遺跡の解像度が高く、その精巧さを体で感じました。なんだろうなあ、見たことないんだよな。この景色。

500年以上前から存在していたとは思えない。人間の手でも機械でもない何かで作られたような感じがします。ジブリのラピュタ島とも違う。

石切場

感動直後、厳しいルート制限に苦戦。

やっとマチュピチュに会えて興奮止まないまま、行きたいと思っていた各所へ。そこで、思わぬ壁にあたります。厳しいルート制限です。

マチュピチュ遺跡内は一方通行というのは事前情報で入手していました。でもまさかここまで厳格に制限されているとは…。しかも至るところに見張りがおり、監視されています。以前はここまで厳しくなかったようですが、2018年ごろにこのルールが適用されたようです。全く自由に行動できない。

一方通行はいいとして、1つのサーキットだけでは有名なスポットが制覇できないのはどうなんだろうか!?目的地は見えてるのにルート制限のせいで辿り着けない場面が多発。フラストレーションが溜まる。

2.段々畑

気を取り直せないまま、仕方がないのである程度は諦め、突き進みます。歩いた先には広がるのは大きな段々畑!!!

段々畑

階段みたいになっている石組みの畑で「アンデネス」と呼ばれます。段々畑は3mずつ上がる巨大階段になっています。斜面の高低差をうまく活用し、農産物を育てていました。日中に太陽の熱で石が温まり、夜も温室状態になる仕組みになっています!山岳地帯で発展したアンデス文明の知恵のかたまりと言えます。

3.見張り小屋

「見張り小屋」からは、段々畑やマチュピチュ遺跡全体を見渡すことができます。サーキット2からは見張り小屋に行けず、遠くから眺めて終わりました。くやしい。

見張り小屋

4.市街地入り口

市街地へと続く入り口。遺跡の本来の正門である太陽の門とも言われています。石を積み上げて作られた、とても美しい長方形のゲートです。当時は防衛の意味もあったんだろうなあ。

市街地の散策スタート。

市街地からは段々畑も見えます。遠くから見る段々畑も美しい!!

5.石切場

大きな岩が転がる場所「石切場」。ここで建物を作るための石を切り出していました。こんな大きな岩からあの美しい石積みの材料を作り出していたなんて!巨大な岩がゴロゴロあります。

石切場

6.建設途中の神殿

この神殿は建設途中のままで、どんな風にマチュピチュが建てられていったのか参考になる場所でもあるそうです。

建設途中の神殿

四角形の綺麗な石がレンガのようです。どうやってここまでに綺麗に切ったんだろうか。角に全く隙間がない。

その後「太陽の神殿」が見える方向にも進んでみるのですが…一向に近づけそうにありません。
サーキット2ではもっと多くのスポットが見えるはずなのですが…私たちの進んだルートでは、見れるものが限られてしまうようです。

7.インティワタナ(日時計)

ただいまの時間は9:00。いろいろと消化不良ではありますが、次は入場時間が限られている(7:00-10:00)インティワタナのある神殿に入ります!
インティワタナは日時計のことで、ケチュア語で“太陽”という意味をもつ「インティ」と“結ぶ・つなぐ”という意味をもつ「ワタナ」を合わせてできた言葉です。インカ人が暦を読むための時計として使っていたと言われています。

インティワタナ(日時計)

8.3つの窓の神殿

名前の由来通り、3つの窓があります。手前には巨大な一枚岩があります。

3つの窓の神殿

9.太陽の神殿

太陽の神殿はマチュピチュの中で唯一、曲線の石壁が使われていることで知られています!石作りでカーブは珍しく、とても特徴的です。見るからに神聖な空気が漂っていました。

10.コンドルの神殿

自然の石の上に、インカ人の手で積み上げられたコンドルの神殿。
羽を大きく広げたコンドルのように見えることから、この名前が名付けられました。実際に見るとよりコンドル感が強く、コンドルを表現したに違いない。

コンドルの神殿

地面には、コンドルの頭とクチバシをかたどった平な石があります。

コンドルの頭とクチバシをかたどった石

コンドルの神殿は、地上と天界を結ぶ神聖な場とされており、当時の人はこの場所でさまざまな儀式を行っていたのだとか。一部の説では拷問も行われたとされていますが、「神々の使い」と崇拝していたコンドルをモチーフにしていることから、神聖な場であったという説が有力なようです。

↓ここに儀式の生贄を置いていたとされています。

生贄を置いていたとされる

できれば壊れる前のものも見たかったなぁと切望します。

当時を再現した絵

半地下になっている部分も上から覗くことができました。ここは牢獄として使われていたんだとか。

コンドルの神殿の半地下

コンドルの神殿もインティワタナのある神殿と同じく、入場時間が限られいており、10:00-13:00でしか見ることができません!

11.ワイラナ

ワイラナと呼ばれるは小さな小屋。ワイナピチュに登るための準備室として使われていたそうです。

ワイラナ

小屋の中はこんなリャマにとってマチュピチュは標高が低いので暑いんだろうな。ちなみにマチュピチュにいるリャマはチリの会社がCM撮影用に連れてきたようです。感じ。日陰になっているので涼しいです。リャマ達がここでよく涼んでいるようですよ。

12.聖なる石

「聖なる石」と呼ばれる巨大な石!周囲にそびえ立つ山の形に似ています。
インカの人々は、周囲の山々を神聖なものと捉えていました。山への崇敬から、石を山々の形に似せて削られたと言われています。

聖なる石

13.水路・排水溝

マチュピチュ遺跡内には、石でできた水路があり、16箇所の水汲み場が設置されています。

今も水が流れ、機能し続ける水路。ところどころにある排水溝を通って、マチュピチュ遺跡内を駆け巡っています。

この水路は、高低差をうまく利用し、山から引いた水が、緩やかに斜面を下りながら人々へ供給されるよう緻密に計算されて作られたそうです。石積みの技術もさることながら、ものすごい技術です。

マチュピチュ村を練り歩く

10:50 バスに乗ってマチュピチュ村に戻る

復路チケットを使ってバスに乗って、マチュピチュ村へ戻ります!帰りのバスも5〜10分間隔で運行しているため待つことなく乗ることができます。ありがたい。

帰りのバス

11:15 マチュピチュ村をゆっくり散策

バスに揺られ、マチュピチュ村に帰ってきました〜!せっかくなのでマチュピチュ村を観光してみようと思います。

マチュピチュ村

まずはマチュピチュの広場へ。この広場の周りには飲食店がずらりと並んでいます。

マチュピチュの広場

お土産売り場のあるカパックユパンキ通りへ。散策中になんだか日本っぽい矢印を発見…!!人がごった返すこともあるだろうから整備したんだろうな。

カパックユパンキ通りには露店がたくさん出ているので、お土産選びが楽しい!!

カパックユパンキ通り

オリャタイタンボへ帰る時に荷物の重量制限のある列車に乗るため、お土産はここではあまり買うつもりがなかったのですが、楽しくなって結局いろいろ買っちゃいました!同じ商品でもお店によって値段が違うことがあるので、一通り回ってから買うことをおすすめします!

お土産売り場

ランチは人気店「フルハウス(Full House)」で

13:00 フルハウスでランチ

お昼ごはんは、昨夜訪れたレストラン街にある「フルハウス(Full House)」というお店で食べました!
お昼どきで店内はバタバタしていましたが、窓から川が見える席を調整してくれました◎

席に着くと、お通しで黄色い芋チップを出してくれます。

頼んだのは、伝統的なペルー料理のひとつ「パパ・ア・ラ・ワンカイーナ」。ポテトを主体とした料理で、黄色の唐辛子が使われています。ペルー料理にはよく使われる黄色唐辛子、全く辛くなくてクリーミーで美味しいです。

パパ・ア・ラ・ワンカイーナ

他には、豚のカツレツとバジルソースのパスタを頼みました。一見南米料理っぽさはないですが、このグリーンのパスタはタヤリン・ベルデと言う南米風ジェノベーゼパスタ。

タヤリン・ベルデ

ソースはバジリコと茹でたほうれん草に、牛乳やチーズと合わせて作ります。日本のジェノベーゼよりも優しい風味です!

飲み物は、きじーはビールとピスコを混ぜたもの、やなぎーはベリー&パッションフルーツのジュースを頼みました!さっぱりで美味しかった〜♪

ペルー料理については「グルメ大国ペルーで絶対食べたい外食・家庭料理!セビーチェ、パチャマンカなど」でも解説しているので良かったご覧ください!

14:00 地元民行きつけのセントラルマーケットへ

宿に帰る前にセントラルマーケットに立ち寄ってみることにしました。

セントラルマーケット入り口

ここは観光客は少なく、地元の方がご飯を食べるのに訪れることが多いみたいです。1階がマーケットになっていて、2階はフードコートです。活気があり、ディープな雰囲気もあるので面白いです。

セントラルマーケット1F
セントラルマーケット2Fにあるフードコート

宿に戻ったらシャワーを浴び睡眠。夜はお腹があまり空かなかったので、近くのカフェで簡単に済ませました。

明日はワイナピチュに行きます!7時〜8時の間に入山しなきゃなので、今日は早めに寝て明日に備えるようにします。

2023.07.28

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