標高5,000mにある秘境レインボーマウンテンとは?
レインボーマウンテンは、南米のペルーにあります。その名の通り、美しい虹色が特徴の不思議な山。山頂の標高は5,036mにも達します。
この山が発見されたのは10年前とかなり最近のこと。かつては一年中雪と氷に覆われていましたが、気候変動の影響で氷河が溶け、その下にある色鮮やかな山肌が姿を現しました。
現場で採取されたサンプルの研究によれば、山肌の美しい色彩は以下の鉱物組成によるものとされています。
ピンク色 | 赤粘土、泥岩、砂の混合物 |
白色 | 砂岩(石英砂)と石灰岩 |
紫色・ラベンダー色 | マールストーン (粘土と炭酸カルシウムの混合物) とケイ酸塩 |
赤色 | 粘土岩と粘土 |
緑色 | 強マグネシウム鉱物 (鉄とマグネシウムの混合物) と酸化銅が豊富な粘土 |
黄褐色・からし色・金色 | 褐鉄鉱、硫黄鉱物が豊富な石灰質の砂岩 |
素朴な茶色 | 第四紀に遡るマンガン岩で構成される扇状岩 |
そんな「レインボーマウンテン」に2023年夏、行ってきました!
事前に「標高が高いから体がキツイ」「悪路を通らなきゃいけない」といった噂を聞いていたので少し緊張しながら挑戦しました。この記事では、その噂の真相と共にレインボーマウンテンの魅力をお届けします。
レインボーマウンテンへGO!道路状況は?
予定通り朝3時に起床。少し緊張してたのもあってあまり熟睡できませんでした。準備を整え、4時半前にはなんとか荷物の搬入終了。ガソリン補給したあと、レインボーマウンテンに向かって出発です!!
早朝だったこともあり、クスコ市内はあまり混んでませんでした。早朝に出発すれば、クスコからレインボーマウンテンまでの所要時間はだいたい2時間半ほど。前半はアスファルトで舗装された道を進み、残りの1時間はオフロードです。
途中、民家を抜ける手前で5ソルを支払いました。
民家を抜けて…
オフロードに突入!!
目の前に、荒々しい景色が広がります。
途中、アルパカの大群と遭遇しました!!可愛いけどちょっと通りにくいなぁて思いつつ…車を走らせます。
「悪路を通らなきゃ辿りつかない」という噂もあったので、とんでもない悪路に突入すると思いきや実際はめちゃくちゃ走りやすい。オフロードではありますが、対向車が普通に通れるくらい道も広いので全く心配する必要はありません!ここ最近で、道路が整備されて道幅が広くなったのだと思います。
しばらく進むと、道路の途中でレインボーマウンテンのチケット代の請求がありました。
1人20ソル。日本円で750円くらいです。
登りは心臓が破裂しそうなほど辛い
7時前にレインボーマウンテン登山口の駐車場に到着。駐車場は広々としていて、まだ車もあまり停まっていません。朝早い時間なら駐車場の心配は要らないかなと思いました!
ただ、日差しがものすごく強烈で…前が全然見えないので注意が必要です。サングラスがあっても見えづらいのですが、あるのとないのとでは全然違う…サングラスは必須アイテムです!
ちなみに、トイレを利用するには2ソルかかります。でも綺麗なのでありがたい!
お土産屋さんもありました◎ 登山の装備を身につけ出発です。
頂上へは歩いて行くこともできますが、私たちは馬に乗って登山することにしました。
駐車場から馬乗り場までは徒歩で5分ほど。すでに標高4,500m以上あるので、乗り場まで歩くだけでも心臓バクバクです。
行きは1人50ソル(2000円)で馬に乗りました。
馬使いさんが荷物を持ってくれて馬を引いてくれます。
想像していたよりもめっちゃ揺れる…!!
きじーは進むのが早かったのですが、やなぎーの馬使いさんは年配の小柄な女性で、馬もお年寄り。
辛そうで少し申し訳ない気持ちに…。
途中には、休憩所がありました。
通常30分ほどのところ40分で到着!
どうやら馬や馬使いにランクがあるようで、値段も変わります。通常60ソル(今回私たちは少しでも安く済ませようと50ソルでお願いしました)なので、できれば60ソル支払って手配してもらうのをおすすめします!
馬では頂上まではいけず、最後の追い込みゾーンの手前まで。
ここからは、馬から降りて歩いて登ります。現在の標高4850m。急いで登ると高山病になる恐れがあるため、ゆっくり休みながら登る必要があります。
なかなか辛い…。それに日向は暑いけど、日陰は寒いので服の調整も難しいです。
階段を登り切りやっとビューポイントに到着!!私たちが着いたのは8時半ごろでした。
ビューポイントには食べ物が売っていて、ビジネスリャマやビジネスアルパカもたくさんいました。
まだこの時間は人が少ないので快適です。少し写真を撮ってから、さらに登って頂上に向かいます。
頂上まではちょっと進んでは休むの繰り返し。でないととんでもじゃないけど登れません…。
レインボーマウンテン頂上へ!最高の眺め
ビューポイントから頂上までは約30分。
アルパカも頂上目指して登っていました。
9時に頂上到着〜!!
前方にはレインボーマウンテン…
後方には雄大な雪山が広がり、最高の眺めです。
撮影したあとは、持ってきていたカップ麺と鮭おにぎりを食べました。
きじーのカップ麺は本来3分で食べられるのですが、7分でやっと食べられる硬さになりました。この標高になると、やっぱり倍以上の調理時間が必要です。カップ麺も美味しかったですが、何より鮭おにぎりが最高でした。
頂上にもビジネスアルパカたちがいます◎
そんなこんなで頂上での滞在時間は50分ほど。
頂上から馬乗り場までは、徒歩で30分ほど下ったところにあります。
賑わうビューポイントを通り…
ひたすら下ります。登ってくる人もたくさん。
乗り場に到着〜!馬に乗る前にトイレを済ませます。
なぜか、大量の便器がトイレの外に出されてました…!!
登りの馬はおまかせでしたが、下りの馬は自分たちで選ばせてもらいました!これが大正解。
元気な馬に乗ってスイスイ下山できました。下りなのと、馬が元気なのもあってかなり揺れましたが…。ちなみに下りの値段は1人40ソル。
馬に乗りながら眺める景色に大興奮。最高に気持ちよかったです。
11時過ぎにレインボーマウンテンの下山完了!
この時点で駐車場は満車状態。コレクティーボでいっぱいでした。
プーノに向けて出発!
レインボーマウンテンで出て、オフロードをひたすら走り…
アスファルトで舗装された道路まで戻ります!
行きよりも、太陽が景色全体にかかっていてとても美しい光景でした。
アスファルトに入ってからは山道もなくのどかな田舎道。これぞアンデス!という感じでとても心地よい…!!でも、気持ち良すぎて眠くなっちゃいます…。
工事中の道路も多い。
お昼ごはんは、14時ごろに車中で鮭おにぎりと卵焼きを食べました。
再びのどかな道を走っていたのですが…
「フリアカ」という街に入った途端に道路が急に無秩序に。
途中で車を停めて晩ごはんを探しに出かけたのですが、クレジットNGの店が多くて調達できず。
プーノ到着
再び車を走らせ…プーノに到着!!今日のホテルは市街地を避けた場所。
でも家が密集しててラパスに似た雰囲気。市街地に行けばもう少し綺麗なのかな?
ロビーで受付を済ませ、部屋に入ります。
部屋とバスルームはこんな感じ。バスタブがあるの、とってもありがたい!!!
明日も早いので今夜は早めに寝ます!おやすみなさい〜〜
ポッドキャストでも語っていますので、よかったら聞いてください!
2023.08.07