息をするのもやっと。暴風過ぎるアイスバブル。
今日はアイスバブルという、極寒ならではの自然現象を見に行きました。アイスバブルは、凍った湖に浮かぶ白くて丸い気泡のこと。まるで水玉模様のようで幻想的。ただし、とんでもない暴風で、息をするのもやっとでした。
極寒の神秘現象!日中のアイスバブル撮影
カナダ屈指の絶景ドライブルートを走り、アブラハム湖へ向かいます!早速駐車場に車を停めて湖に向かいます。
さあ、凍った湖の上に降りるぞ。
進めば進ほど、びっくりするくらい風が強くなる。ビュービューではなくビャービャーって感じです。これ、大丈夫か!?完全に氷と化した湖の上を勢いよく雪が流れます。
どうやらアイスバブルは湖のどこにでもあるわけじゃないようです。アイスバブルを求め、雪が積もっていない剥き出しの場所を探して歩きます。風で体が吹き飛ばされそうだ。
ついにアイスバブルを発見!!!
すごい、すごい!本当にクラゲみたいに気泡がある〜〜!!!
なかなか見つからなかったので見られないのかとちょっと不安でしたが、ほっとしました。
アイスバブルの正体は、メタンガス。枯れた植物や動物の死骸などが微生物によって分解され、メタンガスになります。そのメタンガスが浮かび上がってくる時に気泡として凍り、アイスバブルになるのです!
暴風に負けそうになりながら必死に撮影します。髪の毛で目が覆われてファインダーを除いてもあまり見えなかったし、髪の毛がバシバシ顔に当たって痛かった!!寒すぎて目の周りが真っ赤にもなりました。
お互い何を話しているのか聞き取れなかったので、自分との戦いでしたね。極寒旅の厳しさを感じる時間でもありました。
アイスバブルが見れる条件とは?
①湖が凍るほど寒いこと。
湖や気泡が凍らないとこの現象は見られないので極寒でないとまず見れません。
②風が強い場所であること。
風が弱い場所だと湖の上に雪が降り積もり、アイスバブルが雪で埋もれてしまい見れません。
③雪が少ないこと。
いくら風が強い場所でも豪雪地帯すぎると雪に埋もれてしまうので見れません!
国内だと上士幌町の糠平湖で見られるそうです!世界的に見るとカナディアンロッキーのアブラハム湖がアイスバブルが見れることで有名です。アブラハム湖自体はダムを建設するために作られた人口湖です。透明度が高く、氷の中で何層にも重なる白い気泡「アイスバブル」が見れることで有名です!
オレンジに染まる!夕暮れのアイスバブル撮影
だんだんと日が暮れてきました。
空がオレンジ色になると、夕日に反射して湖の氷もオレンジ色に。夕日色に染まった幻想的な空間に変わります。
固まった雪が風で削れている感じもカッコよかった!こんな雪見たことない。
日が沈むと共に気温もグッと下がります。風は相変わらず吹き荒れています。
雪が風に勢いよく流されている様子が夕日の光で強調されていました。まるで流れる雪砂漠のよう。こんな景色には滅多に出会えない。
寒さと風に負けず、撮影に果敢に挑んでよかった。
アイスバブルを楽しむ3つのポイント
1.ブラシを持っていく
アイスバブルの上には氷のひびや亀裂があるのでブラシなどで磨いたり、雪を払うとより綺麗に撮影できます◎カナダのレンタカーであれば大体このようなブラシが付いています。お湯をかけてから磨くとさらに効果があると思います。
2.何かしらで遊んでみる(例:ピクニック)
風が強すぎる時は無謀かもしれないですが、何か少しお遊び要素を取り入れてみてほしいです!きっと良い思い出になります。
私たちは凍った湖の上でピクニックをする予定でおにぎりや保温ボトル、レジャーシートを持って行きました。実際のところは、レジャーシートは出した瞬間吹き飛ばされるし、熱湯は手にかかるからダメでした。おにぎりを食べることだけなんとかクリア。笑
3.ホットドリンクで体を回復させる
知らぬうちに体力はどんどん消耗していくので、ホットドリンクや食べ物で栄養補給してくださいね。私たちもあまりの寒さと風で頭がおかしくなりそうだったので、途中で車内で休憩していました。そのときに飲んだホットドリンクがたまらなく美味しかったし、体がみるみる元気になりました!!
何がなんでもホットドリンクを持って行って飲んで欲しいです。生きてるって思うはず。
アブラハム湖のビューポイントご紹介
今日はアブラハム湖の2つのビューポイントに立ち寄りました。1つ目は下記。ここのビューポイントは駐車場有ですが、トレイはなしです。私以外に5グループほどいましたが、2つ目に行ったビューポイントの方がメジャーだと思います。
2つ目のビューポイントは下記。
ここのビューポイントは駐車場有でトレイも着いています!
アブラハム湖とセットで行くべきはここ!
今日はアブラハム湖に行く前にキャッスルマウンテンとモランツカーブにも行きました。
まるでお城のよう!キャッスル・マウンテン
お城のような形をした標高 2,766m の山です。氷河の浸食で独特な形になっていったようです。ディズニーランドに出てきそうな世界観!!
今日はボー川からキャッスル・マウンテンを見ました。
自然に出来たものとは思えないほど美しいですね。自然って本当に不思議。キャッスルマウンテンのビューポイントにはちゃんとした駐車場はないので、車が安全に停められる場所を探してくださいね!
鉄道好きにはたまらない!モランツカーブ
ボウ川に沿ってカナダ太平洋鉄道が走る様子が見れるビューポイントです。鉄道好きにはたまらない有名写真スポットで、カメラおじ様方もチラホラいました。
ビューポイントの周りは木がたくさんあって、ロッキーの山々に囲まれていて絶景です。天気が良くて雪がキラキラしていて綺麗でした♪
カナダ旅13日目の車ルートと宿
ルートと運転情報
今日の旅ルートはキャンモアの宿→キャッスル・マウンテン(Castle Mountain)→モランツカーブ(Morants curve)→アブラハム湖1つ目のビューポイント→アブラハム湖2つ目のビューポイント→フィールド(Field)の宿でした!
今日はカナディアンロッキーのゴールデンルートと言われる93号線を主に走りましたが、噂通りの絶景でした。
ドラマイトピーク、ボウピーク、アンドローマッチ山、ヘクター山など数えきれないほどの山々を見ることができます。
93号線は電波は入らないのでオフラインマップをダウンロードしておいてくださいね!あと、ガソリンスタンドも冬季はフィールド(Field)⇄ジャスパー間はないので、必ずガソリン満タンにしてから出発してください。
1つ1つの山が最高級に美しいし、見上げないと頂上が見えないほど間近に山がきます!今日までにもロッキーの山はたくさん見ましたが、93号線からの眺めは別格です。
ドライブ中に野生動物にも出会いました!!夏はもっと野生動物が多いんだろうなあ。
夜は街灯が全然ないので真っ暗で怖かったです。
宿のご紹介
今日から2泊するフィールド(Field)は小さな街です。スーパーはないそうで、キャンモアのスーパーで買いだめしておきました!
airbnbで借りた一軒家で、地下1階部分が私たちの部屋です。この地下1階はベースメントといって極寒では良くある構造です!ダイニングはこんな感じ。
キッチンには電子レンジ、オーブン、コンロ4つと一通り揃っています。
寝室はこんな感じです。今日は体力消耗したから一瞬で寝そうです…
体力回復させるためにも、今日の夜ご飯はがっつりメニュー!
グリーンサラダと、チーズトマトパスタ。お腹ぺこぺこだったので、たくさん食べました!明日も朝から活動するので頑張るぞ〜!!
この日の旅エピソードはポッドキャストからもお聞きいただけます。
2023.02.17