冒険心くすぐられる登山に大満足。
ワイナピチュ登山は冒険感万歳でとっっっても楽しかったです!!ワイナピチュは、マチュピチュのすぐ後ろにある山で、頂上からはマチュピチュ遺跡を上から眺めることができます!
バスに乗ってマチュピチュ遺跡へ向かう
05:25 食欲ない中、宿を出発
旅の疲れが溜まり食欲がない…。でも登山を控えているので、パンとバナナをなんとか食べました。
無理やり口に入れたのですがやっぱり苦しかった…。
ワイナピチュには、朝7:00〜8:00の間に入山しなきゃいけないので、登山前に少しサーキット4を回ることも考えて5:30発のバスに乗って向かいます。
05:55 遺跡到着
予定通りのバスに乗り、揺られること25分。6:00前にマチュピチュ遺跡の入口に到着〜! バスから降りると、小雨が降っていて昨日より寒い。
昨日は薄手の長袖にパーカーを着て行ったのですが、途中で気温が上がり、結局は薄手の長袖1枚で過ごしました。マチュピチュは湿気が高くジメジメしているので、身体を動かすと体感温度が上昇します。
その反省をふまえて、今日は半袖+パーカーにしたのですがこれだと寒い。ただ、登山中はちょうどよかったのでやっぱりこれで正解かな。
今日はサーキット4なので、2つあるゲートのうち右側のゲートから入ります。ワイナピチュに行く場合はサーキット4からしか行くことができないので、他のゲートに入らないようにご注意を!
ゲートを抜けると、目の前に壮大な景色が広がります。まだ暗い。
サーキット4を回りながら、ワイナピチュ登山口へ
ただいまの時間は朝6時。ワイナピチュの入山時刻まで余裕があるので、昨日行けなかったスポットを中心に回ります。ここからは各スポットごとの情報をお伝えしていきます!
1.インカストアハウス
インカストアハウスとは段々畑にある倉庫のこと!昨日のサーキット2では近づけなかったのですが今日のサーキット4では行くことができました。丘の斜面に千鳥状に配置されたこの倉庫は、穀物などの食料を保管するのに使われていました。主に、トウモロコシやシリアル、ポテト、キヌア、塩漬け肉などを保管していたようですよ。
2.水路
昨日(DAY33)も見た水路。
今日は小雨が降っていたからか、昨日よりも水量が多いです!改めて今でも水が出ることがすごい。
3.太陽の神殿
太陽の神殿は、昨日は上からしか眺められなかったのですが、今日は無事に行くことができました!近づくと、この場所がどれだけ神聖であるかすぐにわかります!
階段はとても美しく、使用されている石も他の場所よりも大きく、非常に精巧に作られています。比べると全然違う…。
太陽の神殿はマチュピチュの中で唯一、曲線の石壁が使われています。クスコの太陽神殿に似ている!
この建物には2つの窓があり、東向きの窓は冬至に、南向きの窓は夏至に太陽の光がまっすぐに入るように設計されています。
また、太陽の神殿の下には自然の洞窟を利用した「陵墓」があり、ミイラを納めていたと考えられています。
昨日は上からの眺め、今日は間近で。さまざまな角度から見ることができるのは良いですね!
ちなみに、昨日訪れたインティワタナ(日時計)はこんな感じに見えました。
4.台所のような所
ここはインカの家でしょうか。中央には台所のような石の台がありました。
ここでご飯を作ったのかな?とイメージが膨らみます。
5.インカオリエンタルストアハウス
食べ物や商品を保管するためのインカシステムの一部とされています。このシステムが存在したことで、何年にもわたる不作の中でも食糧に困ることがなかったのだとか。インカストアハウスは収穫後の一時的な保管、ここはその後(必要な時)に食糧を提供するために利用されたものだと考えられます。
ワイナピチュ登頂
ワイナピチュとは?
ワイナピチュは、マチュピチュ遺跡の背後にそびえたつ、天を突き刺すような尖った山。まるでとんがりコーンのようです。おそらく、マチュピチュの写真を見たことがある人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
ワイナピチュはインカ帝国の公用語であったケチュア語で“若い峰”という意味を持ちます。一方、マチュピチュは“老いた峰”を意味し、これらは対になっているのです!
インカではこのような対の考え方をすることが多くあります。これは「インカの二元性」と呼ばれ、1つの事象には必ず2つの相反する要素があるとされています。典型的な例として「光と闇」や「善と悪」が挙げられます。マチュピチュに太陽の神殿と月の神殿があるのも、この二元性の考え方に基づいています。
ワイナピチュの登山情報
・標高:2693m
・マチュピチュとの高低差:約263m
※参考:高尾山の高低差399m(高尾山口駅から山頂)
・歩行距離:約800m
・入山タイミングは1日のうち2回のみ(朝7:00~8:00、朝10:00~11:00)
ワイナピチュは人気の登山スポットで、1日に入山できる人数が限られています。朝7:00~8:00までに入場する第1グループが200人、朝10:00~11:00までに入場する第2グループが200人。なんと1日あたり、400人までしか入山できないのです!以前は制限がなかったのですが、ワイナピチュは細い道が多いため、行き来する際に怪我などの事故が多く、2011年に人数制限を導入したようです。
人気の時期だと、数ヶ月前にチケットが売り切れてしまうほど。マチュピチュ行くと決まったらすぐにチケットを取ることをおすすめします!
07:30 ワイナピチュ登山口へ
サーキット4を1時間半ほど巡った後、いよいよワイナピチュの登山口へ。
07:35 登山スタート
入口でパスポートとマチュピチュ遺跡のチケットをみせ、記帳したら登山開始!
ジャングルの中を歩いて進むのですが、右手側は開けておりものすごい絶景!!霧がかかっているけど、たまに晴れて遺跡が見えたりします。まさにラピュタ!!カッコ良すぎて興奮が止まりません。
これは右手に見えた、プトゥクシ山とウルバンバ川!
さらに前方には、ワイナピチュ山に続く急勾配のインカの石の階段が見える。ワクワク!!
最初は少し道を下るのですが、本格的に登りが始まるとずっと急勾配の上り道が続きます。
7割くらいは手すりかロープがついています。手すりやロープを握っていると、サビがつくので軍手などの手袋を準備してくると良いと思います◎
足場の奥行きが10センチくらいのところもあり、高所恐怖症の人はやめておいた方がいいかも。逆に冒険好きな人はめっちゃ楽しいです。
石の階段がずっと続いている。
カニさん歩きじゃないと足が階段にのらない部分も!!
終盤の超急斜面の階段はハシゴを登ってるような感じで、とっても楽しい!!!
08:30 ワイナピチュ頂上に到着
登山口から頂上までは2時間くらいかかると思っていたので「まだ半分くらいかぁ…やっぱり登山は甘くないなぁ…」と2人で話していたら、遺跡が見えてきて…そこから5分ほどで頂上に到着!まさかの…!意外とあっさり登頂しちゃいました。
7:35に登山開始したので、頂上までの所要時間は約55分でした。
頂上から少しだけ上に進むとマチュピチュ遺跡を真正面から見れるビューポイントに辿り着きます。ビューポイントと言っても岩がゴロゴロ転がる場所でトレイやベンチはありません。
私たちが訪れた頃には、すでに先客がいて、みんな霧が晴れるのを待っていました。 私たちもここで待つことに。
しばらくすると人が増えてきました。 困ったことに人が増えるとそれに比例して蚊がめっちゃ増えるのです。痒くて仕方ありません、蚊よけを使いまくり何とか過ごすことができました。
約1時間半の滞在中、霧が晴れる瞬間は3回(完全ではありませんが…)ありました!
このじれったいかんじがいい。私たちが1番長いこと待っていたみたいですが、もっともっと待てるかもと思ったほど。
頂上では、イタリア人のラガーマンみたいな人が大胆なジャンプをしていたり、リマから来た素敵なカップルとの出会いなど、とっても心地よい時間を過ごすことができました。
ワイナピチュ下山
下山すぐに、遺跡が綺麗に見えるビューポイントがありました!頂上は混んでいるので、混みすぎて写真が撮れない時は思い切って少し下山してもいいかもです◎頂上から見れる景色もいいけど、ここも良かった!
左のポツポツ出ているのは、インカ人が使用していた階段かしら?手すりもなく、危ないはずだけど当時は普通に階段として使っていたんだろうなあ。
この先にめちゃくちゃ細い階段があります。
身をかがめ、体を少し横に傾けないと通り抜けられない狭い道です。階段を降りていくと、中は洞窟のような空間になっていました!
なんだか秘密基地っぽい!
そのあとは、ひたすら登ってきた道を下るのですが、登る人とのすれ違いが多く、道も細いのでなかなか気を遣います。
それに、登りよりも下の方が滑るので要注意!ちょうど小雨が降っているタイミングなのでほんと滑りやすい。でも、ゆっくり歩けば問題はありません。
私たちだけかもしれませんが、登山口付近は納豆の匂いがしました…なんでだろう…。笑
下山は50分ほどで完了!
サーキット4の後半を巡りながら出口まで
まだ見れていないスポットに訪れつつ、サーキット4の出口に向かいます!
6.ウォーターミラー(天体観測の石)
昨日はコンドルの神殿に行ったためここには来れませんでしたが、今日は無事に辿り着くことができました。
この場所には2つのわずかに窪んだ円柱状の石が設置されています。これらの窪みに水を張り、月や軌道の観察が行われていたのだそう。石が2つあるのも、前述した「インカの二元性」に起因するものだと考えられています。
7.ピソネイスクエア
一際大きな木が生えているこのスポットは、ピソネイスクエアと言います!ペルーの国章にある野菜界の富を表すシンボルである広場です。
地元民に人気!セントラルマーケットでランチ
大満足の中、11時半前にはバスに乗って遺跡を出発しました。さよならマチュピチュ…と、少し切ない気持ちになりながら。
無事にマチュピチュ村に帰還〜!
お昼ごはんは、昨日ちょっと立ち寄ったセントラルマーケットで食べることにしました。ここで食べたのは…
素揚げチチャロン(20ソル)
角煮を揚げたような大きなお肉料理!(実際は角煮ではありません)
付け合わせには、玉ねぎと大きなトウモロコシの豆が添えられていました。ちなみにこの豆、カンチャと呼ばれているそうです。
アロス チャウファ(15ソル)
「アロス チャウファ」は、ペルー風チャーハンのこと!日本の味とは少し違うけどさっぱりしてて美味しいです。少し紅生姜の味もしました。ただ、量は日本の2〜3倍くらいあります…。
お会計をしていたら外からバババババと、すごい音が…!びっくりするくらいの大雨。
大雨だけど、宿まではここから30秒ほどなので走って移動しました。
今日の午後は、マチュピチュからオリャンタイタンボへ戻ります。マチュピチュ宿で荷物を受け取り、少し休憩してから駅へ向かいました。
インカレイル(列車)でオリャンタイタンボへ
13:30 マチュピチュ駅
駅は整備されていてとても綺麗です!トイレもついてるし、売店もあります。
マチュピチュ村には2大観光列車が通っています。1つ目がペルーレイル(マチュピチュ村⇔クスコ間)、2つ目がインカレイル(マチュピチュ村⇔オリャンタイタンボ⇔クスコ間)です。どちらの列車も普通~豪華クラスの車両があります。
私たちはオリャンタイタンボに帰るため、インカレイルを事前に予約していました。
待合室はペルーレイルもインカレイルも同じで、ゲートの前に列車番号と出発時刻が書いてありました。私たちが乗ったインカレイルは1番右でした↓
待合室で待ち…
14時ごろ列に並び始めました。
14:00 インカレイル発車
14:00を過ぎると、長蛇の列に関係なくみんな一斉にホームに走って出ます。ホームに着くと車両の前で新幹線のように並びます。そんなに急いだわけじゃないのにまさかの1番前!予約時のキャプチャをみせ入場。パスポートも要らなかったし、手荷物の重量計測もなかったです!
一番乗り♩テーブルもあって豪華!ただ、異常に寒い笑
私たちは座席指定でチケットを取っていたのですが、幸いにも座席は進行方向でした。進行方向+右の窓際が景色が見やすいのでおすすめ。混んでない時は席移動も出来そうです!
列車の窓からは、鬱蒼とした森の景色が広がっており、まるでジャングルの中をゆりかごで移動しているような気持ちでした。天窓もありましたよ〜
列車旅のお供にレモンのイカ天を。
16:00 オリャンタイタンボ駅に到着
オリャンタイタンボ駅に到着〜!
オリャンタイタンボのお土産エリアを横目に通り、
トゥクトゥクを拾って…
荷物を預かってくれていたairbnbの宿(DAY30とDAY31に泊まった宿です)へ!相変わらず素敵なホストで心がほっこりしました。
オリャンタイタンボからクスコへ
16時半にはオリャンタイタンボの宿を出てレンタカーでクスコに向かいました。数日ぶりの車移動です。結構暗くなってきているのに、車のライトをつけていない人が多くてびっくり。危険すぎるからマジでライトつけて欲しい。
クスコの街中の渋滞はうまく避けて宿まで行くことができました。
クスコの宿に到着
宿の近くには路駐車がたくさん停まっているので、なかなか駐車場に入りにくい…。だけど、宿自体は部屋がたくさんあるし…マヌーに行っている間も荷物を置きっぱなしで良いみたいなので、すごく助かります。
バスルーム。
キッチン。
夜ごはんには久々に白米を炊きました。
この場所は、標高3,300mの高地ということもあり、あんまりうまく炊けませんでした…。おかずには、ナスとひき肉の炒め物に、アスパラとパプリカの醤油ソテー。
やっぱり醤油は安定の美味しさ!!満足まんぞく。
この日の出来事はポッドキャストでも楽しく話していますので、よかったら聞いてみてください!
2023.07.29